この度、『王立宇宙軍 オネアミスの翼』4Kリマスター版の劇場公開を記念し、10月28日(金)新宿バルト9にて初日舞台挨拶を開催いたしました。イベントには、監督の山賀博之氏、シロツグ役の森本レオ氏、プロデューサーの渡辺繁氏が登壇!MCは小林治氏(アニメライター)が務め、濃密な「王立」トークを展開しました。
※レポート文中、敬称略。
『王立宇宙軍 オネアミスの翼』4Kリマスター版 初日舞台挨拶 オフィシャルリポート
会場:新宿バルト9
登壇者:山賀博之(監督)、森本レオ(シロツグ役)、渡辺繁(プロデューサー)
MC 小林治(アニメライター)
時間:2022年10月28日(金) 18:30の回上映前
▲写真左から 山賀博之、森本レオ、渡辺繁
『王立宇宙軍 オネアミスの翼』4Kリマスター版の劇場上映を記念し、新宿バルト9にて、初日舞台挨拶が開催された。
イベントには、山賀博之(監督)、森本レオ(シロツグ役)、渡辺繁(プロデューサー)、MCには小林治(アニメライター)が登壇し、濃密な「王立」トークを展開させた。
まず、35年の時を経て4Kリマスターとして再び上映されることについて聞かれ、山賀は「フィルムというのはどうやってもボケてしまうものだが、(4Kになって)当時作業していたママのものが観られる。当時の記憶がよみがえってきた。今のテクノロジーは凄い」と語った。森本は「35年前、当時も仲間内で、面白いし絵もとても綺麗だと話題になっていた。それが4Kになってより綺麗になるなんて、どこまで高みへ行きたいんだろうと思います」と笑顔で4Kリマスターへの驚きを語った。
続いて当時を振り返り、主人公・シロツグを演じた森本は「上手くやらないでくれ、と言われて驚きました。当時は『どうしよう』という気持ちで演じていたところもあったが、やる度にどんどん興奮してきた。不思議とどんどん『もっとやりたい』と思うようになっていった」と語る。これに対し山賀は「声優さんなら当然、上手にやってくれるとは思いました。しかし、そういう雰囲気にはしたくなかったので、主人公の声は森本さんではどうだろう?という話になった」と語った。続けて、「語弊を招くかもしれないが、芝居を不安定にしたかった。声優さんは芝居で場面をグッとまとめてくれる。けれど、そうではなくて、森本さんが入ることで不安定な雰囲気を出したかった。そのほうが、作品がよりリアルになると思った」と主人公に森本を起用した裏話を語った。
ここから、話は35年前に移り、『王立宇宙軍 オネアミスの翼』が企画設立された経緯を振り返ることに。本作は、いまでこそ、多くのアニメ視聴者に知られる著名なクリエイターが携わっているが、公開当時の山賀監督は24歳。ここまで若手のクリエイターが携わる作品が生まれた経緯について、プロデューサーの渡辺は「岡田斗司夫さんが企画書と一緒に、貞本(義行)さんが描いた1枚の飛行機の絵を持ってきて、それを見てピンときた。それで面白そうだからやってみよう、となった」と語った。
さらに渡辺は「ものすごい熱量だった。コップのデザインを一つ決めるのに、徹夜で会議をやっていた。そんな熱量は他の現場では見たことがなかったので、そのままの熱量で行きたいと思った」と作品が作り上げられた当時の制作現場の熱気を振り返った。
最後に、渡辺、森本、山賀の挨拶でイベントを締めくくった。
渡辺
「今回の4Kリマスターでは本当にキメが細かい作業をしていただいた。みなさんの手に作品がわたって初めて本物になると思う。その感動をさらに先に繋げていきたい。一つのエネルギーが世の中を変えていく前例のようになってほしいし、若者にはどんどん挑戦してほしい」
森本
「戦争が終わった時、私は3歳でたくさん本を読んでいたが、母親から、本を読んだ分もっと漫画や演劇や映画も観たりしなさいと言われて、たくさんの映画を観た。そうしたら、気が小さかったのに、気が付いたらこんな素敵な場所に立たせていただいている。この作品は母親が送ってくれた宝物だと思う。見てやってください」
山賀
「今日はもう本当にあっという間で、短い時間でしたが楽しかった。あえて何も言いません。作品を観てください。ありがとうございました」
公開情報
2022年10月28日(金)より大ヒット公開中!
劇場情報はこちら
©BANDAI VISUAL/GAINAX
▼「王立宇宙軍 オネアミスの翼」公式サイト
https://v-storage.jp/royal-space-force/
▼「王立宇宙軍 オネアミスの翼」 公式Twitter
@Honneamise1987