ニュース | 宇宙戦艦ヤマト2205 新たなる旅立ち
1979 年に放送され、高視聴率を獲得したテレビスペシャル『宇宙戦艦ヤマト 新たなる旅立ち』 をモチーフに、全二章で描く完全新作「宇宙戦艦ヤマト」シリーズ最新作。
10月8日(金)より上映等を展開して好評を博した前章に続く、『宇宙戦艦ヤマト2205 新たなる旅立ち 後章 -STASHA-』が、2月4日(金)より劇場上映ほか各種展開を開始。新宿ピカデリー、なんばパークスシネマ、ミッドランドスクエアシネマにて2022年3月10日(木)まで上映いたします。
この度、3月2日(水)に新宿ピカデリーで開催されたトークイベント・ヤマトーク付き上映会のリポートを公開いたします。安田賢司(監督)、福井晴敏(シリーズ構成・脚本)、MC 岡秀樹(脚本)が登壇し、『2205』を総括しました。
『宇宙戦艦ヤマト2205 新たなる旅立ち 後章 -STASHA-』3/2(水)ヤマトーク オフィシャルリポート公開!
★『宇宙戦艦ヤマト 2205 新たなる旅立ち 後章 -STASHA-』ヤマトーク付き上映会
■劇場:新宿ピカデリー
■登壇者:安田賢司(監督)、福井晴敏(シリーズ構成・脚本)、MC 岡秀樹(脚本)
■日時:2022 年 3 月 2 日(水)
写真左から 岡秀樹、安田賢司、福井晴敏
★イベントリポート
『宇宙戦艦ヤマト 2205 新たなる旅立ち 後章 -STASHA-』の上映を記念し、新宿ピカデリーにて、トークイベント「ヤマトーク」が開催され、安田賢司(監督)、福井晴敏(シリーズ構成・脚本)、MC 岡秀樹(脚本)が登壇し、『2205』を振り返った。
まずは、安田が手掛けた絵コンテを元に、その演出のこだわりを紹介。最初に紹介されたのは、第二話の新人クルー訓練シーン。音楽に合わせて展開することが決まっていた本シーンについて、原作の印象的なシーンを盛り込みながら、情報量の多いシナリオを絵コンテに落とし込むことに苦労したと語る安田。「描きたくても短い時間になってしまい、それに要素も多いのですが、皆さんに何度も見ていただけるだろうという期待も込めて進めました。」と振り返る。
次に、本作で印象的なキャラクターの視線にまつわる演出について、安田は「短い尺の中では段取りの説明に時間がかけられませんでした。『ヤマト』では理屈よりも感情を優先した方がいいと思い、段取りは観ている方に感じ取ってもらおうという理由で、視線の演出を使っています。」と解説した。岡は「脚本段階では映像をイメージできていないから、絵コンテを見て驚きがあった。シナリオに対して足したり引いたりが、いくつも自然に積み重なっていますよね。」と振り返った。福井は「メカの進行方向や向きにはヤマト側と敵側でセオリーがある。例えば第一話で、土門にとって敵として映るヤマトを、どちらの向きで描くか悩んでいた時に、安田監督は向きを切り替えるという手段をとった。メカも人間の視線に合わせて動かしていいんだ、と勉強になりました。」と当時の驚きを語った。
また安田は、もっと入れたかった演出として、第六話で古代が落とした帽子の埃を払うシーンに代表されるような“無言の芝居”を挙げた。「展開の多いシーンとのメリハリがつけられる。薮や土門のように、内省することが多いキャラクターに使いたかったです。」と付け加えた。
『2205』での安田の印象について、福井は、コロナ禍もあり混乱した制作環境の中でも芯の通った人だったと評し、また「展開が分かりきっているシーンは省略して、その隙間にストーリーを詰め込んでいくというような、演出の哲学を感じました。」と学ぶことも多かったという。岡も「安田監督の手腕のお陰で、“『ヤマト』は群像劇”ということを再確認できる作品になったと思います」と語った。
続いては、初期のメカデザイン案を紹介。中には、安田が描いた自動惑星ゴルバのブリッジの美術イメージも。「メカっぽさを出さず、舞台のようなイメージ。不気味な雰囲気にしたかった。」と説明した。美術スタッフに発注する際に、演出意図を伝えるために自らイメージ画を描くのは、たびたび行うことだという。
最後に『2205』を総括する挨拶でイベントを締めくくった。
安田「『ヤマト』の勉強からのスタートでした。通常のテレビシリーズにはないボリューム感で、試行錯誤を重ねながらも、喜んでいただけるものに仕上がった。良い経験になりました。」
福井「作品は時代に引っ張られるんだなと思いました。シナリオを書いた段階ではコロナの片鱗もなかったが、完成したものを見ると、ストーリーの切迫感や、どうしていいのか分からないというキャラクターの心境はシンクロするものがあり、それが“人の心に残る作品”というものに繋がったと思います。」
福井は、次回作『ヤマトよ永遠に REBEL3199』について、「『2205』に盛り込めなかった揚羽武や、北野哲也の兄も登場するでしょう。そして、『3199』の舞台は 2207 年からスタートします。」とこぼした。
『宇宙戦艦ヤマト2205 新たなる旅立ち 後章 -STASHA-』作品情報
【タイトル】 『宇宙戦艦ヤマト2205 新たなる旅立ち 後章 -STASHA-』
【上映表記】 2022年2月4日(金)期間限定劇場上映開始 【上映時間】102分
1979 年に放送され、高視聴率を獲得したテレビスペシャル『宇宙戦艦ヤマト 新たなる旅立ち』 をモチーフに、以降のシリーズの要素を集結させて描く全二章、完全新作の「宇宙戦艦ヤマト」シリーズ最新作。〈前章 -TAKE OFF-〉デジタルセル配信中。Blu-ray&DVD第1巻発売中。
◆ストーリー
西暦2205年──寿命を迎えつつある母星を離れ、新天地ガルマン星への移住を開始したガミラスの人々。だがその移送が半分も終わらぬうちに、ガミラス星は正体不明の敵の攻撃を受け、無惨にも破壊されてしまった。衝撃で軌道を逸脱した双子星・イスカンダルを牽引し、持ち去ろうと目論む謎の敵――暗黒の大艦隊を率いるデザリアム。生き残った十万人あまりのガミラス人と、イスカンダルに残るスターシャ女王を救出すべく、デスラーはかつての仇敵・宇宙戦艦ヤマトと共にデザリアムに戦いを挑む。
しかし彼らは知らなかった。その先に待つのが勝利でも敗北でもなく、残酷な真実との直面であることを……。
◆スタッフ
原作:西﨑義展/製作総指揮・著作総監修:西﨑彰司/監督:安田賢司/シリーズ構成・脚本:福井晴敏/脚本:岡 秀樹/キャラクターデザイン:結城信輝/メカニカルデザイン:玉盛順一朗・石津泰志・明貴美加/ゲストキャラクターデザイン:小林千鶴・岸田隆宏・立石 聖/プロップデザイン:枝松 聖/美術監督:舘藤健一/色彩設計:中山久美子/撮影監督:浅川茂輝/CGディレクター:後藤浩幸/編集:兼重涼子/音楽:宮川彬良・宮川 泰/音響監督:吉田知弘/オリジナルサウンドエフェクト:柏原 満/アニメーション制作:サテライト/製作:宇宙戦艦ヤマト2205製作委員会
◆キャスト
古代 進:小野大輔/森 雪:桑島法子/真田志郎:大塚芳忠/アベルト・デスラー:山寺宏一/スターシャ:井上喜久子/ヤーブ・スケルジ:チョー/土門竜介:畠中 祐/京塚みやこ:村中 知/徳川太助:岡本信彦/板東平次:羽多野 渉/キャロライン雷電:森永千才/坂本 茂:伊東健人/デーダー:天田益男/メルダーズ:黒田崇矢
©西﨑義展/宇宙戦艦ヤマト2205 製作委員会
▼宇宙戦艦ヤマト2205 新たなる旅立ち 公式サイト
https://starblazers-yamato.net/
▼『宇宙戦艦ヤマト』シリーズ公式Twitter
@new_yamato_2199
▼宇宙戦艦ヤマト2202 特集サイト 宇宙戦艦ヤマト紀行
https://v-storage.jp/yamatokiko/