2カ月連続、 3週間限定で劇場公開する『宇宙戦艦ヤマト 劇場版』4Kリマスター(2023年12月8日[金]公開)と、『さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち』4Kリマスター(2024年1月5日[金]公開)。12月8日より『宇宙戦艦ヤマト 劇場版』4Kリマスターが公開したことを記念して、主題歌を歌ったささきいさおさんと、『宇宙戦艦ヤマト』の音楽を父から引き継いできた宮川彬良さんが登壇した公開記念イベントオフィシャルレポートが到着しました!
『宇宙戦艦ヤマト 劇場版』4Kリマスター版 公開記念トークイベント
登壇者:ささきいさお、宮川彬良(司会進行:松井康真)
日時:2023年12月10日(日) 13:00の回上映後
場所:新宿ピカデリー(東京)
▲写真左から ささきいさお、宮川彬良
オフィシャルレポート
『宇宙戦艦ヤマト』は来年2024年にアニメ放送開始50周年を迎える。約50年、主題歌を歌ってきたささきさんは「まさか50年にわたって歌い続けるとは想像もしていませんでした。みなさんの後押しで長い旅路を歌い続けられています」と感謝。歌うときには少しでも当時の歌唱に近づけようと苦労しながら準備をしていると前置きしたが、「今日はトークなので準備はなし。気楽な気持ちです」と話し、笑いを誘っていた。言わずもがな、宮川彬良さんは、ささきさんが歌った主題歌の作曲を手がけた宮川泰さんのご長男で、『宇宙戦艦ヤマト2199』から続くリメイクシリーズでは、音楽を担当している。「本当はここに父がいるべきだとは思いますが、父の背中とその音楽に憧れ、味わっていたのかな」と笑みを浮かべながら懐かしんだ。
放送開始当時はアニメではなく、テレビ漫画と呼んでいた時代。「♪さらば地球よ」で始まる主題歌はアニメソングの金字塔だが、実はレコーディングまで3日というタイミングでささきさんのもとに譜面が送られてきたという裏話も飛び出した。「当時はカラオケがついてなくて、譜面だけ送ってくるんです。それを自分でピアノを弾いて覚えていきます」と明かしたささきさん。「送られて来るのは紙っぺら1枚ですが、作曲:宮川泰、作詞:阿久悠って書いてあって、『すげー!』って思いました」と振り返ったが、最初の印象は「変な曲」だったという。「急いで覚えてと言われたので、一生懸命覚えてレコーディングに行ったのですが、実は僕に送られてきた譜面はフラットをつけ忘れたものでした」と告白。CマイナーであるはずがCメジャーで書かれていたそうで、宮川さんは「メジャーで歌うと沖縄民謡みたくなりますよね(笑)」とニヤリ。それでも、譜面通りに歌を覚えてレコーディング場所に向かったささきさんは「えらい目に遭いました(笑)。プロデューサーが来るまであと1時間あるからと言われて。スタジオでピアノで音をさらいながら急いで練習してやっとのことで(正しい譜面を)覚えました」と状況を説明。そんな思い出があるため、楽曲を最初に聞いた時の感想は「ヘンテコな曲」という印象が強いと笑い飛ばしていた。
来年1月5日より上映が始まる『さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち』4Kリマスター。本作を代表する楽曲のひとつ「白色彗星(すいせい)のテーマ」では当時高校生だった宮川さんはパイプオルガンの演奏で録音に参加している。「僕にとってはしょっぱい記憶です」と苦笑いした宮川さんは「バンドを始め、作曲の勉強も始めていた頃。父から『オルガン弾けるよな?』と言われて『弾けるよ』と答えたら『じゃあ、弾いてみろ』となって、武蔵野音大での録音に参加しました。でも、パイプオルガンなんて触ったことがなくて…。足鍵盤もやったことがないので、僕がオルガンを、立ち合いの大学の教授が足鍵盤を担当するといういわゆる連弾の形で収録しました」と話した。さらに、初めてのパイプオルガンはなかなかうまくできず「休憩時間に食べたチャーハン(※本当は中華丼とのこと)がしょっぱい味でした」と悔し涙を流しながらの録音だったと打ち明け、「みなさんの夢を打ち砕いているようで申し訳ないです…」とお詫びする場面もあった。
『宇宙戦艦ヤマト』のBGMをオーケストラ向けに再編曲・再編成したインストゥルメンタル・アルバム「交響組曲 宇宙戦艦ヤマト」も発売されるなど、アニメソングのイメージを大きく変えた。「父はこれが代表作と自覚しながら書いていたはず。実は、あの譜面が残っていたんです!」との宮川さんの報告に「譜面を残さないことで有名な先生が!」と驚きを隠せない様子のささきさんは「交響組曲は先生だからできたもの。ジャンルが幅広いからいろいろなところからモチーフを持ってきたのだと思います」と解説していた。宮川さんも「交響組曲」の素晴らしさに触れ、「いろいろな意味で垣根を越えたもの。大人と子ども、テレビ漫画とアニメ、クラシックとポピュラーミュージックやロック、軍歌を想像するようなテイストも入っていたり、ものすごくかっこいい近代的なロックの一面もある。いろいろなジャンルの隔たりをいろいろな角度から取り払ったもの」と絶賛していた。
最後の挨拶でささきさんは「みなさまに観ていただいて、主題歌を聞いていただけたことで50年頑張ってこられました。あと2、3年かも分かりませんが、声の出る限りは歌わせていただこうと思います。これからもヤマトをよろしくお願いします!」と誓い、大きな拍手を浴びながら笑顔でイベントを締めくくった。
『宇宙戦艦ヤマト 劇場版』 4Kリマスター 2023年12月8日(金)から全国36館にて3週間限定公開
『さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち』 4Kリマスター 2024年1月5日(金)から全国36館にて3週間限定公開
『宇宙戦艦ヤマト 劇場版』4Kリマスター (本編:約152分)
地球を救え!はるか宇宙の彼方イスカンダルをめざして
ヤマトはいま、ロマンと冒険の旅へ――
ストーリー
西暦2199年。地球は謎の星間国家ガミラスの攻撃を受け滅亡の危機に瀕していた。遊星爆弾による放射能汚染は地表全土に広がり、地下都市に逃れた人類を刻々と蝕みつつあった。地球防衛軍も敗退し希望の全てを失った時、14万8千光年の彼方、惑星イスカンダルの女王スターシャからのメッセージが届く。イスカンダルには地球の滅亡を救う放射能除去装置コスモクリーナーDがあるという。そして、さらにそのメッセージには、人類の技術水準を遥かに上回る機関「波動エンジン」の設計図が託されていたのだった!
スタッフ
企画・原案・製作・総指揮:西﨑義展 監督:舛田利雄 脚本:山本暎一・藤川桂介 音楽:宮川 泰 美術・設定デザイン:松本零士 アニメーションディレクター:石黒 昇 助監督:棚橋一徳 音響リマスタリング:吉田知弘 リマスター制作:Imagica EMS 配給:バンダイナムコフィルムワークス 提供:東北新社
キャスト
沖田十三:納谷悟朗/古代 進:富山 敬/島 大介:中村秀生/森 雪:麻上洋子/古代 守:広川太一郎/徳川彦左エ門:永井一郎/真田志郎:青野 武/太田健二郎:安原義人/加藤三郎:神谷 明/佐渡酒造:永井一郎/アナライザー:緒方賢一/地球防衛軍司令:伊部雅之(現:伊武雅刀)/デスラー:伊武雅之(現:伊武雅刀)/ヒス副総統:山下啓介/ドメル:小林 修/シュルツ司令官:大林戈史/スターシャ:平井道子/ナレーター:木村 幌 他
『さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち』4Kリマスター (本編:約135分)
永遠の愛とロマンをのせて――
ヤマトは いま、最後の戦いが待つ宇宙のかなたへ・・・・
ストーリー
西暦2201年。地球はガミラスとの戦いの傷も癒え、かつて無い繁栄の道を進んでいた。ヤマトはすでに廃艦処分となり、代わりに超最新鋭戦艦アンドロメダが就航、かつてのヤマト戦士古代、島、真田らは惑星間資源輸送船団の護衛任務にあたっていた。そんな折り、古代は地球への輸送航海の途中、未知の星から地球に救いを求める不思議な発信をキャッチした。危機を感じたヤマト戦士たちは、海底ドックに眠るヤマトに乗り込み、新たなる旅へと発進する!
スタッフ
企画・原案・製作・総指揮:西﨑義展 監督・総設定:松本零士 監督:舛田利雄 プロデューサー:吉田 達 脚本:舛田利雄・藤川桂介・山本英明 音楽:宮川 泰 衣装デザイン協力:花井幸子 アニメーションディレクター:勝間田具治 テクニカル・ディレクター:石黒 昇 助監督:棚橋一徳 音響リマスタリング:吉田知弘 リマスター制作:Imagica EMS 配給:バンダイナムコフィルムワークス 提供:東北新社
キャスト
古代 進:富山 敬/森 雪:麻上洋子/沖田十三:納谷悟朗/島 大介:仲村秀生/真田志郎:青野 武/相原義一:野村信次/太田健二郎:安原義人/加藤三郎:神谷 明/南部康雄:林 一夫/徳川彦左衛門:永井一郎/佐渡酒造:永井一郎/アナライザー:緒方賢一/土方艦長:木村 幌/斉藤 始:ササキイサオ/司令長官:伊武雅之(現:伊武雅刀)/大統領:梶 哲也/政治家:峰 恵研/ズォーダー大帝:小林 修/サーベラー:小宮和枝/バルゼー:大塚周夫/ゴーランド:阪 脩/ゲーニッヒ:村越伊知郎/ラーゼラー:曽我部和行/ザバイバル:富田耕生/ミル:市川 治/デスラー:伊武雅之(現:伊武雅刀)/タラン:矢田耕司/テレサ:上田ミユキ/ナレーター:広川太一郎 他
©東北新社/著作総監修 西﨑彰司
Licensed by 東北新社
▼「宇宙戦艦ヤマト 劇場版」4Kリマスター 公式サイト
https://starblazers-yamato.net/4kremaster
▼「宇宙戦艦ヤマト2199」シリーズ公式X(Twitter)
@new_yamato_2199