「別冊少年マガジン」(講談社)にて連載されていた『ブルーロック -EPISODE 凪-』は、累計発行部数5,000万部を突破したエゴイストFW育成サッカー漫画『ブルーロック』の公式スピンオフ作品です。 原作者である金城宗幸氏が自ら手掛ける本作は、天才・凪 誠士郎を主役としたもう一つの“青い監獄”の物語を描いています。
2024年春には、シリーズ初の映画化となる『劇場版ブルーロック -EPISODE 凪-』が公開され、興行収入18億円、累計動員数130万人を突破する大ヒットを記録しました。映画公開後も「SAMURAI ENERGY」や「JFA サッカー文化創造拠点BLUE-ING!」とのコラボレーション、地上波放送などが実施され、多方面から注目を集めております。
舞台版においては、2023年5月に初の公演が上演され、その好評を受け、第2弾、第3弾、第4弾とシリーズを重ねてまいりました。そして、2025年11月20日(木)より、東京ドームシティ シアターGロッソにて、公式スピンオフ作品・舞台『ブルーロック -EPISODE 凪-』の上演がスタートいたしました。
そしてこの度、舞台『ブルーロック -EPISODE 凪-』の公開ゲネプロ・取材会が行われ、オフィシャルレポートが到着しました。
舞台『ブルーロック -EPISODE 凪-』公開ゲネプロ・取材会オフィシャルレポート到着!
オフィシャルレポート
劇場に入ってまず驚くのは、そのセット組みだ。シアターGロッソの高低差と空間を存分に生かした2段と頭上の通路、合わせて3段組 になっている。
時間軸的に4th STAGEの芝のピッチから"青い監獄"(ブルーロック)内に戻ったことが分かるように、緑の面は無く、無機質な空間 に。また、大きな特徴として八百屋(傾斜のある舞台床)をはるかに通り越した滑り台にも近いスロープが設置され、2段目にはパル クールのようなセットも見える。
これまでのシリーズでも八百屋舞台を生かして臨場感と迫力のある試合シーンが描かれていたが、これをどう使うのだろうとワクワクした 気持ちになること間違いなしだ。
物語は、凪と玲王の出会いから丁寧に描かれる。これまで、めんどくさいと何事にも熱くなることなく生きてきた凪が、玲王に見つけられ てサッカーを始めてどうやって急成長を遂げていくか。本編『ブルーロック』と舞台版のシーンやセリフを思い起こさせる展開と、ここは外し てほしくないという大事なシーンはきっちりと丁寧に押さえつつもテンポよく話は進んでいく。
原作8巻ものボリュームをぎゅっと詰めながらも、ダイジェスト感の無い丁寧なストーリー展開を作り上げている脚本と演出は、舞台『ブル ーロック』シリーズでも脚本と演出を担当している伊勢直弘。凪と玲王、2人の関係性の構築とすれ違い、変化、それぞれの成長など が伝わってくる。
「関係性」で特に注目してほしいのは、凪と玲王のコンビに対して存在し、比較される潔 世一・蜂楽 廻、烏 旅人・乙夜影汰の2コン ビ。この2組のコンビと出会った凪が、自分と玲王の関係性とあり方を振り返っていく様をぜひ見てほしい。
試合シーンでは、前述のスロープと、鉄棒などを使ったパルクールのセットが大活躍する。これらを使い、人間が自分の力だけで走る、 飛ぶだけでは通常できない動きとスピード感の表現が可能になっている。シリーズを通して進化してきた映像、特殊効果、音響の効果 もかけ合わさって生まれる2次元的な表現に、漫画やアニメの世界が目の前に現れた気持ちになる。
席も段差の大きいシアターGロッソらしく、床面やスロープ、3段目などに投影された点差やモノローグなどが見えやすい作りになってい る。
丁寧な脚本で描かれる凪と玲王を演じるのは、舞台『ブルーロック』シリーズから同役を続投する佐藤たかみちと菊池修司。
佐藤は、めんどくさいが服を着て歩いているような凪の成長する様を見事に演じ切っている。序盤では表情から始まり全てのオーラが 「めんどくさい」色をしていた凪が、さまざまな人や出来事と出会い、急激に変わっていく様に息をのむ。佐藤がもともと持つ"2次元"色 に、それを身体的に体現するアクションが合わさり、天才・凪誠士郎が実際にいたらこういう動きをするのだろう、と感じさせてくれる。
菊池は、凪を見つけた時のキラキラ感、自信、希望といった全てが順調に行っていた時からガラリと変わる玲王の内面を、見ている側が 苦しくなるほどに切々と、そして熱く演じている。この苦しみを踏み締め乗り越えさまざまなことを経験してこその玲王なのだが、つい手を 差し伸べてしまいたくなる。
シリーズから続投するキャラクターたちに加え、新キャラクターたちも登場。彼らが凪と玲王にどう影響を与え、そして物語にどう関わって いくのか、ぜひ楽しみにしてもらいたい。
スピンオフ作品であることから、本編を別視点で描く本作。舞台『ブルーロック』シリーズでは描かれなかったシーンと描かれているシーン が合わさり、観劇後は、原作のすべてや舞台の映像をあらためて見返したくなる。そして凪と玲王をもっと大好きになること間違いなし だ。












ゲネプロ前には囲み取材がおこなわれ、凪 誠士郎役の佐藤たかみちと御影玲王役の菊池修司が出席した。
ーーいよいよ初日を迎えます。今のお気持ちをお聞かせください
佐藤たかみち(凪 誠士郎役):原作の『ブルーロック』そして『EPISODE 凪』に出会った時、その熱さに鳥肌が立ちました。そして、 僕は目立ちたがり屋なので「この作品の中に入って、話の中心になりたい!」とも思ってしまって(笑)。
そんな風に思っていたこの作品が舞台化されて、ついに開幕します。凪がたくさんのエゴイストたちと出会って変わっていくのを、稽古期 間で感じてきました。これから初日を迎えて、さらに新しい景色が待っていると思うんです。
修司くんをはじめとしたカンパニーのみんなと一緒にこの『EPISODE 凪』の世界に飛び込んで、凪と同じく、たくさんのエゴイストやさまざ まなものに出会って、僕自身もいろいろな気持ちになっていくのが楽しみです。
菊池修司(御影玲王役):濃い稽古期間でした。舞台袖に行くタイミングも無いほどに出番が多いんです(笑)。濃密な稽古を 重ねてきたからこそ「やっとこの作品を届けられる」とワクワクした気持ちでいます。
応援してくださっている皆さまがご覧になりたいであろうものが詰まっている作品になっていると思っています。早く皆さんにお見せしたいで すし、感想を知りたい!と少年のような気持ちでいます。
とても思い入れの強い作品なので、カンパニー一同で頑張ってお届けしていきたいです。
ーー本作は『ブルーロック』の登場キャラクター凪と玲王を主人公としたスピンオフの舞台化作品です。改めて凪と玲王を演じて、新しく 発見したことなどはありますか?
菊池:これほどまでに強いつながりを持つ2人だったんだ...と改めて感じました。玲王と凪がお互いを思っている、それを演じられる楽し さを噛み締めながらやらせていただきました。
これまでの舞台『ブルーロック』のシリーズでは自分なりに解釈して玲王を演じさせていただいていましたが、まだまだ深いものがあったのだ とこの『EPISODE 凪』で発見しました。それをより表現できていたらと思っています。
佐藤:凪と玲王、2人の想いについてや、凪の新しい一面にたくさん気付きました。ここでこんなことを思っていたんだとか、こんな表情を していたんだとか。今まで演じてきて思い付かなかった表情や気持ちになったりするんだな...と。
凪は第一印象よりも感情や表情が豊かな人なんだと思いました。とても人間味があるんです。玲王に話しかける時は特にそうですね。
ーー凪は天才と言われていますが、稽古中などにご自分やお相手が天才だと思ったエピソードはありますか?
菊池:エゴイストらしく、安全策を取って相手のエピソードではなく自分の天才エピソードを話していきましょう(笑)!僕は、カンパニ ーに愛される天才です。みんな僕が大好きなんだなって。
シリーズものということもありますが、とても仲の良いカンパニーで。その中において中心の一番星でいられる僕は、愛される天才だと思い ました!(笑)。
佐藤:僕も同じようなことになっちゃうなあ(笑)。さっきそこで着替えている時に、千切豹馬役の佐伯 亮くんが「たかみちがいるから、 みんな頑張れるんだよ」って言ってくれたんです。それを聞いて、天才って、そう言われる人間だと思うので自分もそこに近づけたのかなぁ ...と。恥ずかしい!(笑)
ーーお互いをどんな役者だととらえていますか?
佐藤:熱い男ですね。自分の出番ではない時でも他の人のことをちゃんと見てくれている。「稽古している時に気づいたことがあって」と 夜に電話をかけてきてくれて、たくさん話したこともありました。特にその時のことは僕にとって大事なことで、修司くんからそれを聞いて、次 の日から何かがまた一段階上がったような気がします。
稽古っていろんな宝物が落ちていて、それを見つける作業なんじゃないかと思うんです。修司くんは、それを見つけられる人なんだな、っ て。トレジャーハンターみたいな人です。
菊池:名言だね! たかみちは、この作品にかける想いが人一倍強い人です。稽古場に1番に来て、1番遅く帰る。誰よりも努力をし ていて、一段ずつ階段をひたむきに上がっているたかみち...そういう姿を一番近くで見てきたので、本作は素敵な作品になると思いまし た。
ーー本作の見どころを教えてください。
菊池:凪と玲王の熱いつながりや線ですね。演じていて、それを強く感じました。本編の『ブルーロック』とは違う視点で描かれますが、そ れとはまた違う視点でも見たくなるような要素が散りばめられています。凪と玲王の関係性を大事に作ってきたので、そこを見ていただけ たら。
それから、凪の成長。冒頭から最後までの成長の振り幅がすごいです。玲王としては、ちょっと寂しくて悲しいことが多いですが、凪の成 長の素敵さを1人でも多くの方に楽しんでもらえたらと思っています。
佐藤:ご覧いただいているように、今回はセットが大きく変わっています。このフィールドを、必死にもがいて汗水垂らして存分に駆け回 って戦ってパフォーマンスしているので、その熱を感じ取っていただきたいです。
『EPISODE 凪』なので凪と玲王の視点が多いのですが、他のキャラクターたちの過去も垣間見えるシーンもあります。それぞれに過去 のストーリーとエピソードがあるので、そこにも注目していただけたらと思っています。
今回、船木政秀さんが本当にかっこいいステージングをつけてくださったんです。舞台『ブルーロック』4th STAGE が終わってすぐ船木さんに連絡をして「アクションのクオリティを上げられるように体改造をしたい」とお願いしました。天才である凪の身体能力を表現するのには、根本から体を変えないとと思って弟子入りしたんです。そうやって作ってきた体でのアクションにもぜひ注目してください。
ーー最後に、本作への意気込みをお願いします。
菊池:『ブルーロック』が舞台化された日から、この大好きな『EPISODE 凪』が舞台化するのを夢見て紡いできました。やっと開幕します。ファンの皆さんや、スタッフさん、たくさんの方々に支えられて出来上がったことをうれしく思っています。
僕が今まで演じてきた御影玲王、相棒の凪 誠士郎を、魂を込めてを込めて演じさせていただきます。僕たち2人の唯一無二の関係を皆さんの心に残せるように、千秋楽まで丁寧に楽しみながら演劇をお届けしたいと思っています。楽しい気持ち、ワクワクした気持ちを胸に、劇場にお越しください。相棒の凪のかっこいい背中を見にきてもらえたらと思っています。幸せな最高の舞台をお見せします!
佐藤:ついに『EPISODE 凪』という凪の物語を舞台でみんなで一緒に始められます。たくさんの方のお力や応援がなかったら、ここまで来られなかったと思っています。しっかりと、思いを強みにして、日々エゴイスト達と戦って、玲のパートナーとして玲王と一緒に成長して、素敵な作品になるようにがんばっていきたいです。ぜひとも最後まであたたかく熱のこもった、エゴい声援をよろしくお願いいたします!



■舞台『ブルーロック -EPISODE 凪-』 公演概要
【タイトル】
舞台『ブルーロック -EPISODE 凪-』(読み ブタイ『ブルーロック』エピソードナギ)
【原作】
原作:金城宗幸 漫画:三宮宏太 キャラクターデザイン:ノ村優介
『ブルーロック -EPISODE 凪-』(講談社「別冊少年マガジン」連載)
【脚本・演出】
伊勢直弘
【出演】
凪 誠士郎:佐藤たかみち 御影玲王:菊池修司
剣城斬鉄:松井健太 蜂楽 廻:佐藤信長
千切豹馬:佐伯 亮 馬狼照英:伊万里 有
烏 旅人:宇野結也 乙夜影汰:健人
二子一揮:前嶋 曜 清羅 刃:中西智也
日不見愛基:関 隼汰 柊 零次:坂田大夢
潔 世一:竹中凌平 糸師 凛:草地稜之
絵心甚八:横井翔二郎
アンサンブル:荒牧大矢、窪寺 直、土居健蔵、古田 蓮
【日時】
2025年11月20日(木)〜30日(日)
【会場】
東京ドームシティ シアターGロッソ
〒112-0004 東京都文京区後楽1-3-61 ジオポリス内
【チケット販売】
全公演sold out
【チケット料金】
12,000円(税込)※特典付き
【制作】
Office ENDLESS
【主催】
舞台『ブルーロック -EPISODE 凪-』製作委員会
関連記事:舞台『ブルーロック -EPISODE 凪-』新ビジュアル・キャラクタービジュアル・アンサンブルキャスト・配信情報一挙解禁!
©金城宗幸・三宮宏太・ノ村優介・講談社/舞台『ブルーロック -EPISODE 凪-』製作委員会
©金城宗幸・三宮宏太・ノ村優介/講談社 ©金城宗幸・ノ村優介/講談社
©金城宗幸・ノ村優介・講談社/「ブルーロック」製作委員会
▼舞台『ブルーロック』公式サイト
https://officeendless.com/sp/bluelock_stage
▼舞台『ブルーロック』公式X(旧Twitter)
@BLUELOCK_STAGE / 推奨ハッシュタグ: #ブルーロック #BlueLock #ブルステ #エゴい
▼漫画『ブルーロック』公式HP
http://bluelock-kc.com
▼漫画『ブルーロック』公式X(旧Twitter)
@BLUELOCK_WM
▼アニメ『ブルーロック』公式HP
https://tv.bluelock-pr.com/
▼アニメ『ブルーロック』公式X(旧Twitter)
@BLUELOCK_PR