【４話収録】
■第１話「金太郎、入社する」
夜の街でチンピラに殴られている中年サラリーマンを助けたのは、矢島金太郎であった。彼は元暴走族の頭をはったことのある男だが、ヤマト建設に就職するために亡き妻との間に生まれた竜太を背負って上京したのだ。庶務課で鉛筆削りを命じられていたが、黒川専務と出会い、サラリーマンとしての生き方を教えられ男気を感じたのだ。金太郎はハチマキを外し長い髪も切って、サラリーマンとして生きていく決心をしたのである。
■第２話「金太郎、喧嘩する」
給料日の夕方。金太郎は親しくなった設計部の前田に、同僚の田中や石川達と麻雀に誘われた。金太郎の勝負強さに、田中は彼の器の大きさを知る。その後、カラオケスナックに流れた彼らは、ヤクザと大喧嘩してしまう。翌日、遅刻した彼らを待っていたのはヤクザ達の組長・椎名であった。彼らは、金太郎の元輩下だったので再会を喜び合って去っていく。
■第３話「金太郎、女心を揺らす」
大和会長は、金太郎と初めて会った日の事、そして彼が命の恩人であることを神永に話した。ある日、会長は金太郎を磯釣りに誘い、別荘にも招待する。そこで金太郎は、亡き妻・明美に瓜二つの晴美に会い、驚きを隠せない。また、会長夫人と露天風呂に混浴して人生の教訓を受けたりもした。さらに、会長の孫娘・有希が自動車事故を起こしたのを救助したことで、彼女からも恋されてしまう。そんな大活躍の金太郎に、ヤマト会長は、今後は命の恩人ではなく一介のサラリーマンとして扱うことを宣言した。
■第４話「金太郎、大暴走する」
帰りの車中で金太郎は、ニューハーフ達に囲まれた。その中の美女？は元暴走族の部下で、金太郎の「八州連合」解散時の大暴走を回想し始めた。一方、大島社長が外遊した不在中に、前田と田中を中心としたグループは、官僚天下り社長の裏取引き一派を倒し、民間優先事業の会長派の会社にしようと、クーデターを計画する。

製作年度：2001

原作：本宮ひろ志（集英社「週刊ヤングジャンプ」連載）／シリーズ構成：冨田祐弘／脚本：冨田祐弘／ｷｬﾗｸﾀｰ･ﾃﾞｻﾞｲﾝ：須田正巳／美術監督：勝又 激／撮影監督：山越康司／音楽：神尾憲一／音響監督：岩浪美和／監督：勝間田具治／ｱﾆﾒｰｼｮﾝ制作：ジェイ･シー・エフ／製作：『サラリーマン金太郎』製作委員会 東京放送、ﾋﾞｰｴｽ･ｱｲ、81ﾌﾟﾛﾃﾞｭｰｽ、ｻｰﾄﾞ･ﾗｲﾝ、ｼｰ･ｱｲ･ｴｰ、集英社、ﾊﾞﾝﾀﾞｲﾋﾞｼﾞｭｱﾙ　他

矢島金太郎：宮本大誠／矢島竜太：城 雅子／大和守之助：川久保 潔／黒川優作：野沢那智／神永 宏：宝亀克寿／前田一郎：永野広一／田中政和：河野智之／桜井京子：勝生真沙子／椎名 崇：安井邦彦 他