闇己と七地…神剣に導かれた二人が出逢うとき、出雲の地に古代伝説が甦る――!!

【2話収録】
■「八雲立つ　上」
　舞台の取材のアルバイトで、出雲地方の村を訪ねることになった七地健生は、家に古くから伝わるいわくのありそうな飾太刀を、奉納するために一緒に携えて旅立った。村では４９年に一度行われるという秘祭・神和祭（かんなぎさい）が厳かに行われていた。七地はそこで、美しい巫覡（シャーマン）に出会う。しかし女性だと思っていた巫女は、代々巫覡（シャーマン）をつとめてきた名家・布椎（ふづち）家の跡継ぎ・闇己（くらき）だった。神和祭・本祭の日、神社の禁域で行われる最後の神事で、闇己は宗主のしるしである神剣『迦具土（かぐつち）』を授かる。そして神社より盗まれた残り６本の神剣を集め、１７００年もの間封印してきた古代出雲族の怨念を昇華させることを使命として与えられた――。
■「八雲立つ　下」
　布椎家の新宗主となるため、『迦具土』で先代宗主である父・海潮の命を天に還した闇己。七地は偶然その儀式の場に居合わせてしまう。父を殺し、我を失った闇己は、自らも悪しき怨念を依り憑かせて、神事を穢した七地を殺そうと山中へ入っていく。そしてついに結界が破れ、１７００年もの間鎮められていた古代出雲族の怨念が溢れだした。正気を取り戻し、もう一度結界を張るため、怨念に立ち向かう闇己。その時七地の持っていた刀が迦具土と呼応し、鞘から失われていた神剣が現れる。

製作年度：1997

原作：樹なつみ（INA）／監督・絵コンテ：望月智充／脚本：坂本 郷／キャラクターデザイン・作画監督：楠本祐子／美術監督：金子英俊／音響監督：菊田浩巳／音楽：溝口 肇／演奏：国立ワルシャワ・フィルハーモニック・オーケストラ／アニメーション制作：ｓｔｕｄｉｏぴえろ（現：ぴえろ）／製作：バンダイビジュアル、ｓｔｕｄｉｏぴえろ（現：ぴえろ）、エアーズ　他

布椎闇己：関 智一／七地健生：浪川大輔／布椎寧子：櫻井 智／七地夕香：今井由香／布椎海潮：有本欽隆／江馬先輩：真殿光昭／北野先輩：藤原啓治／戸田千夏：渡辺美佐／布椎稚国：秋元羊介　他