「他人を傷つけるなんて、許されない。たとえそれがあなたでも――！」

【3話収録】
　龍神の神子として選ばれ、異世界・京へ召喚されたあかねは、龍神から授かった力に当惑していた。神子を守る八人の男たち・八葉も未だ全員揃わず、元の世界へ帰る方法も見つからない。不安に揺れるあかねの心を見透かすかのように、鬼の首領・アクラムはひとり微笑む――。

■第参話「陰陽師」
　あかねは龍神の力を身に宿す「龍神の神子」として、頼久・天真・詩紋を始めとする８人の男達「八葉（はちよう）」を探し、鬼の一族の呪詛に侵された京を救うよう告げられる。突然与えられた使命のプレッシャーからか、あかねは突然の高熱に倒れてしまう。熱に浮かされたあかねの意識は、いつのまにか荒れ果てた屋敷の前に。そこで、怨霊を退治している陰陽師の安倍泰明と出会う。そして泰明の指示のまま立ち尽くすあかねの前に、心惹かれていた鬼の首領・アクラムが現れる・・・。
■第四話「はなしずめ」
　大人の余裕で、いつものようにあかねにちょっかいを出す友雅。それを見た天真は不機嫌になり、思いも寄らぬ行動に出る。そんな中、あかねは友雅に連れられ「花鎮めの祭」へ。穢れを吸い、異常なまでに赤く染まる桜。浄化しなければ、花びらと共に災いが都に舞い散ってしまうという。あかねは泰明と共に浄化の儀式に臨むが、アクラムの妨害にあう。衝撃を受けるあかね。そして、ついに桜の花びらが散り始めてしまう！
■第五話「露の宿り」
　アクラムへの想いを捨てようと葛藤するあかね。そうするうちに、京でなんとか生活が送れているのも、天真や詩紋が一緒にいてくれるおかげだと改めて実感する。それを聞いた天真も、妹の蘭が行方不明になった時、あかねの存在に救われた事を明かし、自分の想いを告げようとする！　これまで心の内を明かさなかった頼久の気持ちにも触れ、あかねは次第に龍神の神子としての自覚を持ち始める――。

製作年度：2004

第参話　脚本：早坂律子／演出・絵コンテ：下田正美／作画監督：小谷杏子
第四話　脚本：早坂律子／演出・絵コンテ：原口 浩／作画監督：中西麻実子
第五話　脚本：岡崎純子／演出・絵コンテ：三家本泰美／作画監督：をがわいちろを

原作：コーエー／コミック原作：水野十子（白泉社「ＬａＬａ」連載）／監修：ルビー・パーティー／監督：つなきあき／シリーズ構成：岡崎純子／キャラクターデザイン：大貫健一、小谷杏子／音響監督：本田保則／音楽：平野義久／アニメーション制作：ゆめ太カンパニー／製作：遙か製作委員会　他

元宮あかね：川上とも子／源 頼久：三木眞一郎／森村天真：関 智一／イノリ：高橋直純／流山詩紋：宮田幸季／藤原鷹通：中原茂／橘 友雅：井上和彦／永泉：保志総一朗／安倍泰明：石田 彰／アクラム：置鮎龍太郎／藤姫：大谷育江／森村 蘭：桑島法子／安倍晴明：松本 大／小天狗：嶋方淳子／天狗：谷山紀章　他