旅先での出会い――ミーナを探すうちにポルフィは１歩ずつ成長していく・・・。

【4話収録】
■第21話「ドーラとの別れ」
　洞窟の町に住む老婆ドーラの家に泊めてもらったポルフィ。ポルフィはかいがいしく世話を焼いてくれるドーラの笑顔に、ほんの少し違和感を覚えてしまう。その時、父の形見の工具が入ったリュックが見当たらないことに気づき慌てて飛び出すポルフィ。迷路のような街の中で迷ってしまったポルフィは、再び見かけた少年チロに助けを求める。チロは、祖父ガスパロに頼むことにしてポルフィを家に連れ帰ると、街の人々がみんなでリュックを探してくれることになった。
■第22話「線路はつづくよ」
　小さな駅のホームで、ポルフィは楽しそうな家族連れや旅行者を寂しさを感じながら眺めていた。やって来た電車に乗ろうとすると、元気な少女がポルフィを押しのけて先に入っていってしまう。窓から見えるイオニア海の美しい眺めや一面のひまわり畑に見とれるポルフィ。いつの間にか寝入ってしまったポルフィは、ひまわり畑にいるミーナの夢を見る。終点についても目を覚まさないポルフィをさっきの少女・デイジーが起こしてくさた。デイジーは、父親に会いに行くために一人旅をしていた。
■第23話「ひび割れた人形」
　電車で乗り合わせたマクシミリアンに連れられて、マクシミリアンの恋人イラーリアの住むマルティーニ農園に泊めてもらったポルフィ。農園の周りには手入れの行き届いた花々や豊かな果樹園が広がっていた。ヤギを見つけたポルフィは乳絞りを手伝わせてもらうが、昔のことを思い出してしまう。朝食の席で、ポルフィはマクシミリアンらに勧められて、しばらく滞在してミーナを探すことにする。ポルフィと一緒に車で町に買い物に出たイラーリアは、農園の周を案内してくれたが、ポルフィがオリーブの収穫を手伝ってくれたザイミスのことを話すと、イラーリアは友だちと言う言葉に暗い表情になるのだった。
■第24話「笑顔の帰る場所」
　ポルフィはイラーリアが仲違いしたままでいるレベッカとの仲をなんとかしようと動き回ることに。翌朝、ポルフィはイラーリアと立ち寄ったカフェでどうしてレベッカと会わないのかと聞くが、「簡単ではない」と話すだけだった。レベッカが、一度壊したイラーリアとお揃いの人形を今でも大切にしているを知ったポルフィは一計を案じる。

製作年度：2008

第21話　脚本：谷口純一郎／絵コンテ：山本靖貴／演出：山本靖貴／作画監督：加藤真人
第22話　脚本：国井 桂／絵コンテ：小林 治／演出：山崎 茂／作画監督：富沢和雄
第23話　脚本：国井 桂／絵コンテ：藤森 久／演出：立場 良／作画監督：高鉾 誠
第24話　脚本：谷口純一郎／絵コンテ：高柳哲司／演出：内田信吾／作画監督：菱沼祐樹、深町明良

原作：ポール・ジャック・ボンゾン「シミトラの孤児たち」より／監督：望月智充／シリーズ構成：国井 桂／キャラクターデザイン・総作画監督：赤堀重雄／美術監督：坂本信人／色彩設計：大平敬志／音楽：MOKA☆／制作：日本アニメーション

ポルフィ：甲斐田ゆき／ミーナ：藤村 歩／デイジー：松尾佳子／マクシミリアン：谷山紀章／イラーリア：山田栄子／レベッカ：高山みなみ／デュリオ：島田 敏