フランスへとたどり着くポルフィ
季節は、秋から冬へと移り変わり
辛い旅が続く・・・

【4話収録】
■第41話「南フランスの家族」
　国境を越えるトラックの荷台にこっそり乗りフランスに着いたポルフィ。運転手のサミュエルは、無断でトラックに乗り込み密入国したポルフィを責めることもなく娘のセシルに寝床と食事の用意を頼んでくれる。亡くなった母親の代わりに一生懸命家族の世話をしているセシル。フランスでポルフィが出会ったのは貧しく苦しい生活を送りながらも互いに支えあう家族だった。
■第42話「奪われた愛」
　旅の資金を作るため住み込みで自動車修理の仕事をするポルフィ。しかし、労働条件は厳しく、更には狭苦しく寝付けない寝室に我慢できなくなったポルフィは、工場を抜け出す決心するのだった。夜更け、静まり返る工場に侵入する人影。昼間、刑務所から抜け出した囚人・マリアンヌだった…。
■第43話「友よ」
　大切にしてきた父の形見の工具も盗まれてしまい、打ちひしがれ当てもなく旅を続けるポルフィを慰めてくれるのはギリシャからずっと一緒に付き添ってくれたアポロだけになってしまう。だが、途中で出会った農家の夫婦に親切にされようやくほっとする。農夫の奥さんからミーナと思われる子と一緒の旅の一行の情報を聞き、再び希望がわいたポルフィ。その頃ミーナたちは列車に乗って旅を続けていた。イザベラはミーナを占うと、そこには「死神」のカードがあわられる…。
■第44話「勇気をあげる」
　アポロを失ったポルフィはブルゴーニュの暗い空の下をとぼとぼと歩いていた。雪の降り始める寒さの中、疲れた足を引きずりながらもパリを目指して前へと進もうとするが、悲しみの余り心が空ろになり車の通る道の真ん中にはみだし、トラックに轢かれそうになるポルフィ。トラックはなんとかポルフィをよけるが、車体に煽られたポルフィはとうとう地面に倒れこんでしまった。道の真ん中で倒れた少年に驚いて助手席から飛び降りてきた少女は、偶然にもシミトラ村でポルフィと出会った少女アレッシアだった。思わぬ出会いに驚いて慌ててポルフィを助け起こすが、疲れと失望のために記憶が混乱しているポルフィは、そのまま気を失ってしまう。

製作年度：2008

第41話　脚本：谷口純一郎／絵コンテ・演出：内田信吾／作画監督：菱沼祐樹、深町明良
第42話　脚本：司馬 元／絵コンテ：芝山 努／演出：川西泰二／作画監督：権 允姫
第43話　脚本：国井 桂／絵コンテ：望月智充／演出：矢野 篤／作画監督：市来 剛
第44話　脚本：司馬 元／絵コンテ：高柳哲司／演出：江崎慎平／作画監督：藤原宏樹

原作：ポール・ジャック・ボンゾン「シミトラの孤児たち」より／監督：望月智充／シリーズ構成：国井 桂／キャラクターデザイン・総作画監督：赤堀重雄／美術監督：坂本信人／色彩設計：大平敬志／音楽：MOKA☆／制作：日本アニメーション

ポルフィ：甲斐田ゆき／ミーナ：藤村 歩／イザベラ：鶴ひろみ／カルロス：青山 穣／ジャンゴ：丸山詠二 ／サミュエル：真殿光昭／マリアンヌ：冨永みーな／クロード：石川英郎