「そして、バトンは渡された」で2019年本屋大賞を受賞した瀬尾まいこの原作小説を、『ケイコ 目を澄ませて』が第72回ベルリン国際映画祭ほか20以上の映画祭に出品され、第77回毎日映画コンクールで日本映画大賞・監督賞他5部門を受賞するなど国内外で絶賛を浴びた三宅唱監督が映画化。NHK連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」で夫婦役を演じた松村北斗と上白石萌音が映画初共演&W主演を務め、今回は同僚役で最高の理解者となる特別な関係性を演じる『夜明けのすべて』が大ヒット上映中!第74回ベルリン国際映画祭【フォーラム部門】正式招待作品とされ、さらに台湾・韓国・香港での上映も決定するなど、世界中から注目を集める本作ですが、先週の公開直後より各映画サイトやSNSで「今年もしくは生涯ベスト級。この映画で救われる人は多いはず」「この優しく温かい世界にずっと浸っていたい」「作品の全ての要素が素晴らし過ぎて涙がとまらなかった」などといった高評価レビューが続々と溢れ、今“全国民が観るべき映画”として口コミは瞬く間に拡散、各劇場では満席の回も続出するなど、日本映画界に『夜明けのすべて』ムーブメントが巻き起こっています。
この度、撮影現場の裏側を切り取ったメイキング写真が到着しました。また、2月16日(金)より松村北斗、上白石萌音、三宅監督による撮影裏話付き、副音声コメンタリー上映が全国の上映劇場で実施されることが決定しました。
松村北斗が晴天祈願!奇跡の光が差し込んだ撮影現場を振り返る
会話を大事に、絶えずアイディアが生まれる三宅組に上白石萌音は指ハート…!メイキング写真解禁
この度、撮影現場の裏側を切り取ったメイキング写真が到着。月に一度のPMS(月経前症候群)で自らの感情をコントロールできなくなる藤沢さんと、パニック障害を抱えたことで人生が一変した山添くん。職場の同僚として過ごす中で互いの“生きづらさ”を知ったふたりが、「自分のことはどうにもならなくても、相手を“助けられることはある”」と支え合っていく日常を描いた本作。瀬尾まいこによる原作小説ファンからは、「原作とストーリーが違うけれど、重要なテーマやメッセージは映画でも寸分の狂いなく同じ」「原作の読後感と同じだった。本当に。」と太鼓判を押す声が多く寄せられているが、原作の印象を変えずに映像化するため、三宅監督と共同脚本の和田清人は、「これは働くことについての映画であり、現実に生きづらさを抱える人たちがユーモアや人とのつながりによってそれを乗り越えていく物語になる」という二つの柱を軸に脚本を開発。さらに三宅監督は主演の松村と上白石に直接会い、小説が持つ魅力や相違点について話し合い、二人の意見も取り入れながら、脚本を完成させた。
上白石は、「三宅監督や松村さんとはいつもいろんな話をしていました。映画とは関係ない話をしてゲラゲラ笑いあったかと思えば、これから演じるシーンについて新しいアイディアが生まれたり。会話から生まれたものがたくさんある現場でした」と、作品へのアイディアに繋がる会話までもが生まれる三宅組の充実した撮影を振り返る。山添くんと藤沢さんは友達でも恋人でもない同志のような関係を紡ぐが、劇中にあるふたりのやりとりについて、「このやりとりだと恋愛的な要素が出てきてしまうのでは」と率直な疑問をぶつける松村とそれに答える監督の姿も見られ、演技をめぐる会話を含めた全ての会話を大切にし、チーム全体が心を開いて臨めた現場があったからこそ、本作を特徴づける “特別な関係性”を描くことができたのだろう。実際に、「恋愛じゃなくても、人は様々な関わり方で、互いにケアし合えるということを丁寧に描いていた」「恋愛規範を微塵も感じさせない主演2人の空気感が素晴らしい」など、三宅監督の演出をはじめ、松村、上白石ら出演者たちの表現力の高さに唸る観客も多く見受けられる。
さらに、山添くんと藤沢さんのこれから歩む道筋が見えてくる大事な局面となるシーンが撮影されたクランクアップの日の知られざるエピソードも。クランクイン前には、「その日その日の俳優の状態や天気にも臨機応変に対応できる、ある種の懐の深さをもって臨みたいと思っていました」と心境を語っていた三宅監督だが、その日は一度差し込んだ太陽の光をもう一度捉えようと撮影隊が待つことに。すると、『すずめの戸締まり』(22)で宗像草太の声を演じた松村が呪文のようなものを唱えながら晴れを祈り始め、一同がわっと盛り上がる場面があった。松村の祈りのおかげか、「本当に奇跡のような美しい光が差し込んできました。山添くんが持っている何かが作用したんでしょうね」と監督が振り返るほどの素晴らしい仕上がりとなり、「自転車のシーン、山添くんにとっての変化の象徴で、美しすぎて理由もなく涙がボロボロ出た」と、最も印象的なシーンとして挙げる観客も。時には自然現象に左右されながらも、スタッフ・キャスト一丸となってこだわった美しい陽の光の描写にも注目してほしい。
メイキング写真には、クランクアップ時の様子や職場である栗田科学でくつろぎながら話す松村と上白石、ベランダから指ハートを送る上白石、そして撮影の合間に笑顔でリラックスする松村の姿などが収められている。さらには、栗田科学の一員として本作に参加した光石研や久保田磨希らと楽し気な様子の上白石の姿もあり、和やかで温かい雰囲気の撮影現場を想像できる。そういった温かな空間で生み出された、ユーモアや人との繋がりによって生きづらさを乗り越えていく山添くんと藤沢さんの姿をぜひ劇場で見届けてほしい。
松村北斗、上白石萌音、三宅監督による撮影裏話付き! 副音声コメンタリー上映決定!
2月16日(金)より『夜明けのすべて』副音声コメンタリー上映が全国の上映劇場で実施されることが決定。副音声では、映画本編に合わせて、松村北斗・上白石萌音・三宅唱監督による撮影時の裏話等、ここでしか聞くことができないエピソードを聞くことができる。副音声コメンタリーもぜひ楽しんでほしい。
※お持ちのスマートフォンに、スマートフォンアプリ「UDCast(ユーディーキャスト)」をダウンロードすれば、どなたでもお楽しみいただけます。
※副音声コメンタリーは、字幕ガイドの提供も行っております。
※UDCastアプリの詳しい使い方についてはUDCast公式サイトの「音声ガイドの使い方」をご確認ください。
■副音声コメンタリー参加者:松村北斗、上白石萌音、三宅唱監督
■副音声上映開始日:2月16日(金)より上映期間中対応
夜明けのすべて 作品概要
「思うようにいかない毎日。それでも私たちは救いあえる。」
ささやかなでも確かなつながりが照らす、かけがえのない物語
【ストーリー】
「出会うことができて、よかった」
人生は想像以上に大変だけど、光だってある―
月に一度、PMS(月経前症候群)でイライラが抑えられなくなる藤沢さんはある日、同僚・山添くんのある小さな行動がきっかけで怒りを爆発させてしまう。だが、転職してきたばかりにもかかわらず、やる気が無さそうに見えていた山添くんもまたパニック障害を抱えていて、様々なことをあきらめて、生きがいも気力も失っていたのだった。職場の人たちの理解に支えられながら、友達でも恋人でもないけれど、どこか同志のような特別な気持ちが芽生えていく二人。いつしか、自分の症状は改善されなくても、相手を助けることはできるのではないかと思うようになる。
出演:
松村北斗 上白石萌音
渋川清彦 芋生悠 藤間爽子 久保田磨希 足立智充
りょう 光石研
原作:瀬尾まいこ『夜明けのすべて』(水鈴社/文春文庫 刊)
監督:三宅唱
脚本:和田清人 三宅唱
音楽:Hi’Spec
製作:『夜明けのすべて』 製作委員会
企画・制作:ホリプロ
制作プロダクション:ザフール
配給:バンダイナムコフィルムワークス=アスミック・エース
大ヒット上映中
©瀬尾まいこ/2024「夜明けのすべて」製作委員会
▼映画『夜明けのすべて』 公式サイト
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