戦後80 年、昭和100 年という節目となる本年の終戦記念日8月15日(金)に全国358館にて劇場公開中の映画『雪風 YUKIKAZE』。
この度、8月27日(水)に、竹野内豊、奥平大兼、田中麗奈 登壇の大ヒット御礼舞台挨拶が実施。本イベントのオフィシャルレポートが到着しました。
映画が公開しキャストのもとに届いたまわりの反応や、駆逐艦「初霜」に乗艦していた今井氏からのコメントが届き登壇者一同本作に託された想いについて語られました。
映画『雪風 YUKIKAZE』 大ヒット御礼舞台挨拶オフィシャルレポート
日時: 8月27日(水) 16:30~17:00 (上映前イベント)
会場:TOHOシネマズ日比谷スクリーン12(千代田区有楽町1-1-3東京宝塚ビル地下B1F)
登壇:竹野内豊、奥平大兼、田中麗奈
8月15日より全国公開となった『雪風 YUKIKAZE』の大ヒットを記念し、主演の竹野内豊、共演の奥平大兼と田中麗奈が舞台挨拶を行いました。
竹野内は「満御礼ということで今回のイベントがファイナルとなります。皆さんに伝えたいことがこの映画にたくさんあります。一つだけ申し上げたいことは、80年という節目に「雪風」を描いた作品が世に送り出されること、そして戦争を伝える人が徐々にいなくなっている中でかつてこういう事実があったと伝える事は大きな意味があったのではないかと思います。」と挨拶。続いて、奥平は「映画が公開して少し時間が経ちまして友人や年代が上の方から映画見たよと言っていただくことが多くて、すごく嬉しいなと思っております。」と、田中は「出演したシーン数はあまり多くないのですが、今回地方のキャンペーンなどで直接映画の反応を感じることができたので幸せなことだと思います。全国の皆様から映画を観た感想が私の方にも届いておりまして、これからも皆様に広げていければいいなと思っております。」とそれぞれ感謝の気持ちを伝えた。
まわりからの反応について聞かれると竹野内は「すごく素晴らしかったよという声が届いていて、まだ具体的には聞けてないんですけど(笑)皆さん観る前だからあまりお話できませんが一つだけ、この映画を観て“助け舟”という言葉の真の意味を感じまして。本当の意味での“助け舟”をたくさんの方が求めている時代にこの作品を作れて良かったなと思います。」と話し、奥平は「歳が上の方が観てくださって感想をいただいて、今までの戦争映画と違って新しい発見があったという感想をいっぱいいただき、自分のSNSなどでもコメントが届いたりしています。」と話した。そして、田中は「私は福岡県出身で、キャンペーンでも福岡に行かせていただいたのですが、福岡の親戚からお客さんたくさん入っていたよとか、小学生が真剣に観ていたよと教えもらってそれがすごく嬉しかったですね。小学生から観られる戦争映画って中々ないと思いますので、制作の想いが伝わったんだなと思って。」と喜びの表情を見せた。
イベントでは、10代で駆逐艦「初霜」に電信員として乗艦していた故・今井桂さんが本作へ感想をお寄せいただいた映像が投影された。(コメント全文は本レポート下部に記載)
そのコメントを受けて竹野内は「今井さんがおっしゃっていたように、“壮絶な戦いであの時は何が何だかわからなかった”というお話いただいて思い出したのですが、前に別の戦争映画をやった時に戦争を体験された方にお話をうかがったことがあって、“戦争というのは敵の弾で命を失うと思うだろ。違うんだよ。みんな怖いから一斉に撃ち始める。味方の弾でも死んでしまうこともあった。それが戦争の恐ろしさだ。”と教えていただいて。戦争を体験した人じゃないとその壮絶さは分からないと思いますし、二度と繰り返してはいけないなと思います。そのためにこの映画をご覧いただけたらいいなと思います。」と自身の体験も交えて想いを明かした。奥平は「平和がある大切さを伝えることが大事なんだなと改めて思いました。今年22歳で初めて戦争映画に携わらせていただきましたが、また戦争を題材にした作品に携わる機会があるかもしれないので、この『雪風 YUKIKAZE』から学んだ事、受け継いだ気持ちを年を重ねても無くさずに残していきたいと強く思いました。」と話し、田中は「戦争のことを語りたくないと思う方も多いなかで、本作を製作する上で今井さんはスタッフと色々なコミュニケーションを取っていただいたと聞いているので、つらい経験を『雪風 YUKIKAZE』に託してくださった。ご自身の辛かった事を思い出すことは身を削る想いだったかと思います。今井さんの想いに感謝しております。このメッセージを受け取ったからには次の世代に伝えていく義務があるんだなと改めて感じました。」と今井氏へ感謝を伝えると共に作品に託された思いをしっかりと受け止めていた。
最後に竹野内は「本当に私たちは今井さんのように実体験された方のお話を聞くことができなくなっています。時と共に戦争という現実味が薄れてきてしまっていると思います。私たちがバトンを受け取って、私たちが後世に伝えていくことが義務ではないのかなと思います。」とメッセージをおくり舞台挨拶を締めくくった。
今井桂さんコメント全文
今井 桂 (いまい かつら)
大正15年1月21日生まれ
1945年、10代で駆逐艦「初霜」に電信員として乗艦。
3日後に「大和」の沖縄特攻(坊ノ岬海戦)に出撃し、激戦を潜り抜けて佐世保に帰還。
その後は宮崎の陸戦隊で終戦を迎えた。
2022年頃から映画『雪風 YUKIKAZE』のスタッフが当時のお話を伺わせて頂く。
2025年6月5日、映画『雪風 YUKIKAZE』を鑑賞。
同年6月30日に逝去。
(映画をご覧になって)
本日の映画を見せていただいて、その迫力と偉大さに頭の中が真っ白になるほどの感激を致しました。
これを製作した方々に心から御礼を申し上げます。
(当時のこと)
私も通信室におりましたので、密閉された部屋の中ですから外の一般の空気は全く分かりません。
ただ居住区から通信室に通う階段の内には救助した中にはっきりと戦死したというのか負傷したのか、そこの判別は私には分かりませんが、通路にいくつかの死体といいますか人が横たわっているような状態は見ました。
大変激烈な戦闘でしたので、私自身も転倒して何が何だか判断に苦しむような状態が続きました。
もう二度とこのような戦争は起こしたくはないと思います。
『雪風 YUKIKAZE』 大ヒット上映中
●本予告映像90秒
本予告YouTubeリンク:https://youtu.be/NdB-10NQ21A
イントロダクション
たった80年前、平和な海が戦場だった時代、数々の激戦を最前線で戦い抜いた駆逐艦「雪風」は、僚艦が大破炎上していく中、絶えず不死身ともいえる戦いぶりを見せ、主力である甲型駆逐艦38 隻のうち、ほぼ無傷で終戦を迎えたのは「雪風」ただ一艦のみだった。
軽量で機動性に優れた駆逐艦は艦隊の先陣を切って、魚雷戦を仕掛け、対空戦闘によって、中心となる戦艦、空母などを護るのがその役目である。「雪風」は敵弾をかいくぐりながらその任務を果たし、必ず生き抜いた。そして決まって戦場に留まると、沈没する僚艦から海に投げ出された仲間たちを救い、共に帰還させた。つまり戦うために出撃しながら、最後は必ず人を救い、還ってくる。それこそが“幸運艦” “不沈艦”と呼ばれた「雪風」に課せられた天命ともいうべきものだったかもしれない。
映画『雪風 YUKIKAZE』は、その知られざる史実を背景に、太平洋戦争の渦中から戦後、さらに現代へと繋がる激動の時代を懸命に生き抜いた人々の姿を、壮大なスケールで描き出す。「雪風」艦長・寺澤一利役の竹野内豊、先任伍長・早瀬幸平役の玉木宏、若き水雷員・井上壮太役の奥平大兼ほか、戦火に立ち向かう乗員たち。早瀬の妹・サチ役の當真あみ、寺澤の妻・志津役の田中麗奈、志津の父・葛原芳雄役の益岡徹、帝国海軍軍令部作戦課長・古庄俊之役の石丸幹二、そして、実在した第二艦隊司令長官・伊藤整一役の中井貴一ら豪華俳優陣が、今を生きる私たちへとメッセージを繋ぐ。
【物語】
生きて帰り、生きて還す。戦場の海から命を救い続けた、駆逐艦「雪風」の史実に基づく物語。
真珠湾奇襲攻撃による日米開戦以降、ミッドウェイ、ガダルカナル、ソロモン、マリアナと、すべての苛烈な戦いを生き抜き、どの戦場でも海に投げ出された多くの仲間たちを救い、必ず共に還ってきた一隻の駆逐艦があった。その名を「雪風」。いつしか海軍ではこの艦を“幸運艦”と呼ぶようになる。それは沈着冷静な艦長・寺澤(竹野内豊)の卓越した総艦技術と、下士官・兵を束ね、彼らから信頼される先任伍長・早瀬(玉木宏)の迅速な判断によるものだった。時にぶつかりながらも、互いに信頼し合っていく二人。そして「雪風」は、ついに日米海軍が雌雄を決するレイテ沖海戦へと向かうことになる・・・。
『雪風 YUKIKAZE』
竹野内豊 玉木宏 奥平大兼 當真あみ
藤本隆宏 三浦誠己 山内圭哉 川口貴弘 中林大樹 田中美央
田中麗奈 益岡徹 石丸幹二 中井貴一
主題歌:「手紙」Uru(ソニー・ミュージックアソシエイテッドレコーズ)
製作代表:河野聡 門屋大輔 製作:藤本俊介 米田岳 白神文樹 前田衛 小林栄太朗 坂本篤 中野伸二 多木良國
企画:小滝祥平 髙橋紀成 スーパーバイザー:福井晴敏 脚本:長谷川康夫 撮影監督:柴主高秀 照明:長田達也 録音:尾崎聡
美術:金田克美 新田隆之 装飾:前屋敷恵介 編集:清野英樹 音楽:岩代太郎 VFX 監督:オダイッセイ 監督:山田敏久
協力:防衛省 海上自衛隊 撮影協力:平塚市 茅ヶ崎市
撮影所:角川大映スタジオ リマーテスタジオ DI:東映ラボ・テック 東映デジタルセンター
製作:YUKIKAZE PARTNERS 製作プロダクション:デスティニー
配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント/バンダイナムコフィルムワークス
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▼雪風 YUKIKAZE 公式サイト
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