インタビューココだけ | DOUBLE DECKER! ダグ&キリル
INTERVIEW FILE【PART:1 三上 哲(ダグ役)☓ 天﨑滉平(キリル役)】 [ダブデカNavi]
好評放送中の『DOUBLE DECKER! ダグ&キリル』の特集サイトがついにスタート!INTERVIEW FILEのトップバナーには、もちろんこのお二人、ダグ役・三上哲さん、キリル役・天﨑滉平さんが登場!お二人が感じるキャラクターの魅力や、これから注目すべきポイントを教えていただきました!
「第一印象で、これは面白い作品になると感じました」[三上]
「“フィール・ソー・グッド”は、
いろんな言い方で準備をしていました」[天﨑]
──まずはお二人と『DOUBLE DECKER! ダグ&キリル』(以降『ダブデカ』)との“出会い”のエピソードをお聞かせください。
三上 オーディションのときにダグのキャラクター絵とセリフを頂いたのが最初の出会いでしたね。その瞬間に「この役をなんとしても演じたい!」と思ったんです。
──まさに一目惚れだったんですね。作品としての印象は?
三上 第一印象はシリアスでハードボイルドな物語…だと思っていましたが第1話の台本を読んでみると想像以上にコメディ要素が満載でね(笑)。良い意味で裏切られた感が大きかった。そんな中でコメディとシリアスのバランスがすごく良くて、これは面白い作品になると感じました。
天﨑 僕もオーディションを受けるにあたって資料を頂いたのが“初対面”でした。ただ、キリルの絵を初めて見たときは、今演じているキリルとはまったく違う第一印象だったんです。キリッとしていてクールで。でも、オーディション用に頂いたセリフを見てみると、ギャグなのか気になるセリフもあって…
──ちなみにそれはどんなセリフだったんでしょう?
天﨑 第1話での大家の飼い猫ポチとのやりとりだったり…「ドントスィンク・フィールソーグッド」だったり。
──キリルのギャグ…いや、キメゼリフがオーディションで、すでに!?
天﨑 はい。もちろん「考えるな、感じろ」というあの有名なセリフは僕も知っていたので、最初は“ん?これは間違っているのかな?”と思いつつも、色んなパターンで「フィール・ソー・グッド」を試してみたんです。でも実際に1話で演じたときは、オーディション時に試したどのバリエーションとも違う言い方でした。キリルは「フィール、ソー、グッド!」ってひとつひとつの単語をしっかりと切って発音するんです。そこは想像できなかったですね。
──確かに、第1話のあのセリフは衝撃でした。では作品の世界観についてはいかがだったでしょう。
三上 一見、近未来風な雰囲気なんだけど、70年代を思わせるようなレトロなテイストも織り交ぜられてあって、懐かしさとハイテクが融合している世界観だと思いましたね。昭和なテイストが感じられるシーンも多くて、僕は好きです。
天﨑 僕にとってはそういった部分が逆に新鮮に感じられて。スタッフさんからサブタイトルを教えてもらって、改めてオマージュとなった作品を知る…そんな面白い体感をさせてもらっています。
三上 世代を感じますね(笑)。思わずニヤリとしてしまうポイントや小ネタがたくさんあって、僕はそこも毎回楽しみな部分です。あと“語り”が面白いよね。
天﨑 はい! 上田燿司さんによる“語り”はとにかく毎回楽しませてもらっています。キャラクターたちのやりとりに割って入ってくる感じとか…。
三上 ガラリと空気を変える切れ味とかね。
天﨑 特にキリルが話した後に語りが入ることが多いので、アフレコでは笑いをこらえるのが大変なんです。
三上 最初のうちは説明的な語りが多いんだけど、今後の話数ではますます面白くなると思います。
天﨑 是非、語りにも注目してもらいたいです!
「ダグは男が惚れるタイプ」[三上]
「とにかく真っ直ぐで感受性が豊かなのがキリル」[天﨑]
──ダグ、キリルそれぞれに魅力に感じておられる部分についてお聞かせください。
三上 ダグは男が惚れるタイプだと思いましたね。一つひとつのセリフに何か別の意味を匂わせるようなところがダグにはあって。例えば「薬の時間だ」というセリフは、何かこう哀しみのような情感が込められているんじゃないか、とかね。ただ決めゼリフを言うのではなく、そうしたダグの想いが乗せられるように演じたいなと常々考えながら演じています。一方でキリルはとてもシンプルで、額面通りのセリフが魅力だったりするよね。
天﨑 そうですね。とにかく真っ直ぐで、目の前で起きたことに対して素直に反応するのがキリルなんです。困った人がいたら助けずにはいられない。そんな感受性が豊かな面を持っているんですが、結果が伴わないんですよね。だから、何も考えていないように見えて、しっかりと結果を出すダグに、キリルは自分の中の憧れのヒーロー像を重ねているんじゃないかな、と思って演じています。
三上 第1話の収録に入って、ダグを実際に演じてみるとね、キリルに対しての思いやりや優しさを感じる部分が思った以上にあったんですよ。当初はクールで何事にも冷めているキャラだと思っていたんだけど、実はダグって温度があるキャラ。キリルに対して何かシンパシーを感じている部分というのは、第1話からにじみ出ていたんじゃないかなと思いますね。
──今回、ガッツリとバディを演じるにあたって心がけていることはあるのでしょうか?
三上 『ダブデカ』はバディの軽妙なやりとりに面白さがあると思うんです。ですから、セリフを固めすぎないよう意識しています。自然な会話をするように演じて、その上で飛び出したリアクションを大切にしています。あとは距離感かな。脚本でダグとキリル二人の距離感がとてもいい感じに描かれているので、その距離感は大事に演じるように心がけています。
天﨑 三上さんは、お芝居をする上でどんな球を投げても受けてくださるので、僕はのびのびとセリフやリアクションを投げさせていただいています。ダグとキリルでは、どうしてもキリルからアクションをおこすことが多いので、僕はとにかく全力で三上さんにぶつかることを心がけています
三上 今回のアフレコでは、天﨑くんのリアクションがけっこう大きいよね?
天﨑 あ、かなり身体を動かしちゃっていますね。足をバタバタさせながらセリフを言ってみたり…。
三上 もう全身を使いまくってお芝居をしている感じだよ(笑)。そういう姿を見ていて、思わずキリルっぽいなって感じることもあったしね。
天﨑 実は第1話を収録する前に、ティザーPVの収録をしたのですが、僕にとって初めての主役が、大好きな三上さんとしかもバディ役を演じられると思うと肩に力が入りすぎてしまって…。まずは第1話までに肩の力を抜いて演じられるようにしなきゃと思ったんです。それと、音響監督の木村絵理子さんから「第1話の収録までに喉を強くしてきてね」という宿題を頂いて。喉をしっかりと鍛えてから第1話の収録に臨んだんです。
三上 へえ! どうやって鍛えたの? ビール飲むとか?
天﨑 確かに喉ごしがよくなりそうです(笑)。僕の場合は、喉を支える筋肉を筋トレで鍛えたりしました。
──ちなみに、喉が鍛えられたという実感のあったシーンはあったのでしょうか?
天﨑 第1話でジェファソンを助けた後に「シャー!」と叫んだ時に“あ!鍛えられているな!”と感じました。
三上 実感があったんだね。
天﨑 はい。ティザーPVの収録時よりも鍛えられていると思えたので、思い切って演じられているのだと思います。
──動きも大きくなるわけですね。
「三上さんは頼りになるアニキって感じなんです」[天﨑]
「天﨑くんってキリルのような元気さや、かわいい部分もあるんだよね」[三上]
──今回の現場でのお互いの印象をお聞かせください。
天﨑 三上さんってとてもチャーミングな方なんですよ。話をとてもうまく合わせてくださるので、世代ギャップを感じることがないです。本当に頼りになるアニキといった感じです。
三上 天﨑くんは一生懸命で、周囲への気遣いがとてもできる人。それでいて、キリルのような元気さとかわいい部分もあって、現場を盛り上げてくれています。
天﨑 今回の現場では収録後にキャスト、スタッフのみなさんと食事に行く機会が多くて、そうした場でお話をすることで、キリルをよりのびのびと演じられるようになったと思います。
三上 アフレコの現場では、ガラスを挟んだ反対側のブースに大勢のスタッフさんが居たりするのですが、食事の場で話すことで安心感やキャストとの一体感が生まれますし、スタッフさんたちの熱い思いを聞いたりすると、またいいスイッチが入るんだよね。
天﨑 ホントにそうですね。
──最後に、お二人から今後の見せ場、見どころを教えてください。
天﨑 なんでもないような会話の中に、後々になって関わってくるような伏線が張られていたり、ちょっとした小ネタが意外な伏線になっていたりと、3話以降見ていただいた後に、改めて1・2話を観ても新しい発見が結構あるんじゃないかと思います。
三上 うん、何回観ても新鮮に感じられる部分が随所にあると思います。
天﨑 今後、僕が注目しているキャラは、キリルがお世話になっている大家さんと、情報屋のモーガンです。モーガンとキリルは昔からの馴染みで何やら関わりも深そうですし、大家さんにいたっては一体キリルのどんな写真で弱みを握っているのか、とても気になっています。
三上 毎回登場する犯人もまた見どころの一つですね。僕は犯人がアンセムを摂取した後になんと叫ぶのか? というところが楽しみなんですよ。1話では「エンジョーイ!」、2話では「ハンサーム!」(笑)。あのセリフは、現場でも話題の的ですね。犯人役のキャストさんに対して、僕らやスタッフがみんなでアンセムについての説明をして…。
天﨑 「前回は『エンジョーイ!』でした。今回はどうしましょうか」みたいな感じで、その場でセリフが決まったりもしますね。
三上 そうそう。アンセムで変身後に叫ぶセリフは台本に無い場合もあるので、そのシーンも楽しみにしてもらいたいですね。
天﨑 あと、ソフィーちゃんにもぜひ注目してもらいたいです! もしかしたら、観てくださったみなさんの中には、ソフィーちゃんの“舌ったらずさ”にびっくりされた方もいるかもしれないんですが…。
三上 決してソフィー役の遠藤綾さんの滑舌が悪い訳ではありません(笑)。
天﨑 はい、そこは誤解なきよう(笑)。キュートなソフィーちゃんにもぜひ着目していただきつつ、今後の展開をお楽しみください。
PROFILE
三上 哲(みかみ さとし)
東京都出身。ネクシード所属。『SHERLOCK』をはじめ多くの作品でベネディクト・カンバーバッチの吹き替えを担当。アニメでは、『THE REFLECTION』イアン・イゼット役、『虐殺器官』ウィリアムズ役など。俳優としてもドラマ、映画など幅広く活躍。
PROFILE
天﨑 滉平(あまさき こうへい)
大阪府出身。アイムエンタープライズ所属。主な出演作は『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』タカキ・ウノ役、『アイドルマスター SideM』東雲荘一郎役、『ハイスコアガール』矢口春雄役など。
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