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INTERVIEW FILE【PART:7 シリーズ構成・脚本 鈴木智尋】 [ダブデカNavi]

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ダブデカINTERVIEW FILE PART:7には、シリーズ構成・脚本を担当する鈴木智尋さんが登場です! 鈴木脚本の魅力に迫るお話を語っていただきました。

軽妙なノリの刑事ドラマを目指し、肩の力を抜いて観ていただけるような、
あるのかないのかわからない縦軸が見え隠れするストーリーに。(鈴木)

──そもそも『ダブデカ』の物語の構成はどのように?

ヒーローに憧れる主人公のキリルが、1話の冒頭でいきなり語りから「ヒーローの物語ではない」と否定されて始まる物語です。実際にヒーロー物ではなく刑事ドラマとして描いているんですが、キリルが成長を続ける中で、本人は気づかないんだけど、やがて本当にヒーローの話になっていく。そんな、冒頭シーンと本編のクライマックスでは見え方が少し変わるような物語にしたいと思いました。

──劇中には刑事モノのエッセンスが無数にちりばめられていますね。

刑事ドラマが好きなんですよ。『ダブデカ』のサブタイトルにもなっていますが『太陽にほえろ!』をはじめ『西部警察』『あぶない刑事』…。ドラマ全体が軽妙なノリに包まれていて、あるのかないのかわからない“縦軸”が見え隠れするストーリー、そんな展開が好きなので『ダブデカ』も軽いノリで観ていただける作品にしたかったんです。

──確かに1話冒頭から序盤の展開を振り返ってみると、コメディ色が強くて軽妙です。

いきなり縦軸をメインに置いてしまうと、シリアスに突っ走ってしまうので、1・2話は特にコメディ作品というイメージを色濃く打ち出しました。物語の世界観を感じていただきつつ、気楽に見ていただけるストーリーを特に意識しました。

──ただ、序盤の軽妙な展開の中にすでに「ドントスィンクフィールソーグッド」など縦軸を指し示すまさかの伏線があったり…なにか小ネタを伏線にしていく工夫が?

もう本当に工夫するしかなかった、という感じですね(笑)。僕自身、引き出しは少ないほうだと思っていて、見せ方や小ネタなどは、まさに手を変え品を変えの工夫でなんとかしています。

──しかし“工夫の妙”には驚かされます!

ありがとうございます。今作もスタッフのみなさんに恵まれていて、打ち合わせに楽しく参加させていただけたことも大きかったと思います。僕にとってのひとつの指針は目の前の人に面白いと思ってもらえるかどうか。今作では、才気に溢れた古田丈司監督がとても信頼してくださっているのが伝わってきて、アイデアを出し合いながら面白いネタにはどんどん展開を乗せながらストーリーを膨らませていった部分もありました。

Blu-ray & DVD第1巻のオーディオドラマでは、本編の隙間を埋めるようなストーリーをオールスターキャストでお届けしています。(鈴木)

──ところで、アニメを観て予想を超えたシーンなどはありますか?

1話のアバンから予想を超えた動きとキレイさでした。毎話、アニメを観ながら驚かされていますが、例えば2話のカーチェイスのシーン。ダグがドラテクを駆使しながらキリルに淡々とアンセムの説明をするシーンは想像以上に面白いシーンでした。7話のダグの過去回は、僕が描きたかったお話でしたが音楽がとても好みで。アニメーションと音楽の絶妙なマッチングのおかげで、普段のダグとは違うダークサイドな面をより効果的に描けていたと感じました。

──現在発売中のBlu-ray & DVD第1巻では、ストーリーの枠を超えたオーディオドラマも鈴木さんが手掛けておられますね。

縦軸とは完全に関係のないお話ですが(笑)、SEVEN-O特殊犯捜査係のメンバーたちの知られざる活躍、本編の隙間を埋めるようなストーリーを盛り込んでいます。第1巻では、3話でキリルとケイが一緒にイグニスパイを食べるシーンがあるのですが、その時のキリルの恋の勘違いを描いた後日談を。第5話で割愛されたデリックとキリルの出会いのエピソードも入れて、オールスターキャストで描いていますのでお楽しみに。

──本編では割愛されがちなデリックの話がじっくり(?)聴ける、キリルが壊れる(!?)など、聞き所満載のオーディオドラマでした! では、最後に現在発売中の第1巻の見どころをお願いします。

軽いノリで観ていただけるパロディ色の濃い序盤の4話分が収録されています。クライマックスまで観た後でも、改めて観ていただくといろんな繋がりがあったりするので、肩の力を抜いて楽しんでいただければと思います。

──ありがとうございました! なお、現在発売中のBlu-ray & DVD第2巻のブックレットでは、鈴木さんへキャラクターについてのお話などさらに深く詳しく聞いたインタビューを掲載しています!

PROFILE

鈴木智尋(すずき ともひろ)
脚本家。アニメ作品では『TIGER & BUNNY』で脚本を担当したほか、『ルパン三世』(2015年~16年放送 脚本)、『ACCA13区監察課』、『ブギーポップは笑わない』(シリーズ構成・脚本)など。『DOUBLE DECKER! ダグ&キリル』では自身初となるオリジナル作品のシリーズ構成・脚本を手がける。

<Blu-ray&DVD第2巻>


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3本の完全新作エピソード!
「DOUBLE DECKER! ダグ&キリル」 EXTRA
配信&発売情報

配信スケジュール
2019年2月10日(日)12:00配信開始 EX #01「七人の刑事の日常!」
2019年3月10日(日)12:00配信開始 EX #02「インファナル・アンフェア!」
2019年4月10日(水)12:00配信開始 EX #03「刑事カリアゲ 湯けむり殺人事件簿!」
※詳しくは公式サイトをご確認ください。

Blu-ray&DVD情報
2019年5月24日(金) Blu-ray&DVD 発売

DOUBLE DECKER! ダグ&キリル 公式サイト

DOUBLE DECKER! ダグ&キリル BVC特集サイト

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