インタビューココだけ　|　ガールズ＆パンツァー 最終章

亡き兄の想いを継ぎ、厨房で手腕を振るう六代目。 割烹旅館さかなや隠居　大里幸三[ガールズ＆パンツァー 大洗女子学園掲示板]

• シェアする
• Tweet
• 

『ガールズ＆パンツァー』の舞台・大洗で、より作品を身近に感じている方々に、作品と出会ったきっかけやエピソード、作品への思いなどを聞いていく『大洗町めぐり～大洗の今、そしてこれから～』。第27回は割烹旅館　さかなや隠居　大里幸三さんにお話を伺いました。

亡き兄の想いを継ぎ、厨房で手腕を振るう六代目。

──さかなや隠居さんの創業経緯を教えてください。

実はいつから始まったのか分からないんです。明治3年には確実にあったらしいんですが役場にも明治以前の資料は残っていないので、何年創業なのかという詳細なことは分からないんです。ただ明治初期の頃から肴屋という名前で旅館を営んでいたことは事実なようで、私で六代目になるそうです。

──屋号から察するに肴屋本店さんと関わりがあるのでしょうか？

先代のときに肴屋が本店さんと隠居に分かれたんですね。それが戦前のことです。でも何故別館ではなく隠居なのか、本店さんと隠居のどちらが元々からあった方なのか、本店の（大里）明さんと話しても分からないんですね。おそらく戦争のときの混乱や養子縁組とかが影響したのだろうと思いますが……。

──さかなや隠居さんのPRをお願いします。

うちのウリは美味しい料理ですね。二人以上でお泊りのお客様には、朝ご飯に土鍋で鯛飯を炊いています。アクアワールド・大洗でも、丼専門店を営んでいます。料理には自信がありますね。

──『ガルパン』ファン向けのサービスはあるのでしょうか？

ファンの方向けのプランをご用意して、ノベルティに巾着袋をお付けしています。あと、当館にパネルを置いてある西住まほの誕生日時期には、時期限定のノベルティをお付けすることもあります。あと、これは旅館とは関係ないのですが、商工会青年部の一員としてキャラクターパネルを一枚一枚作っていました。

──大里幸三さん(以降、幸三さん)はさかなや隠居さんに「戻ってきた」とお伺いしましたが……。

僕は一度大洗を離れて横浜の病院で栄養士として何年か働いていたんですが、ちょっと遊びたくなったので仕事を辞めて大洗に戻ってきたんです。そうしたらあるとき、この旅館を継ぐはずだった兄が亡くなってしまったんですね。それで跡取りはどうしようという話になりました。かといって二番目の兄は東京に自分のお店を持っているので継ぐことができない。なので、ちょうど大洗に戻ってきていた三男の僕が継ぐよということになったんです。だから遊ぶために戻ってきたのにずっと働きっぱなしで……（苦笑）。青年部や商店街など、色んな所に関わるようになりました。

──幸三さんが最初に『ガルパン』をご覧になったのはいつ頃でしょうか？

最初にテレビで放送されていたときですね。青年部の中で、今度大洗を舞台にアニメをやると聞いていましたからそのときに観ました。ただ正直なことを言うと最初はあまりよく分からなかったんです。「女の子が戦車に乗っているって何だろう？」って。でも徐々にファンの方やスタッフさんと話すうちに、『ガルパン』がスポ根ものだと分かるようになりました。僕らが小さい頃に観ていたアニメにもあったような熱い内容と大洗町の風景が合わさっているのが面白いですね。

──『ガルパン』の作中で幸三さんの最も印象的なシーンはどこですか？

シーンとはまた違うのかもしれませんが、劇場版を観たときのことをとても覚えています。僕は4DXの上映に行ったんですが、戦車が砲撃をしたときにドッカンドッカンと席が揺れるのが面白くて……。自分は戦車にあまり詳しくないですけど、そういうミリタリーが好きな人もかわいい女の子キャラが好きな人も、声優さんが好きな人もいろんな見方ができる面白い作品だと思います。

──ファンの方々の印象はいかがですか？

ひたすら優しい方々ですよね。この秋にあった台風でも大洗町がテレビに映ったら「大丈夫ですか？」って電話してくださる方もいらしたくらいです。

──ちなみに幸三さんの推しキャラは誰でしょうか？

やっぱりパネルも置いてある西住まほ隊長です。シリーズを通して芯の強いところが魅力的だなと思います。まほファンの方々も芯が強いところがあって、とても似ているな、なんて思ったりもしますね。

──大洗にファンの方が来るようになって変化したなと感じる部分はありますか？

この大洗って町は昔から独特で、全部町の中で完結しちゃうような感じだったんです。でも震災とかもあって活力がなくなって、商店街に人が一人もいないなんてこともあったんです。そこに『ガルパン』ファンの方たちが来るようになって、だんだん商店街にも活力が戻ってきたかなと思います。もしかしたら元以上におもてなし度が上がったかもしれませんね。僕も日本各地色んな所からお越しになる方と話せるのでとても楽しいです。

──幸三さんはこの大洗町の魅力をどうお考えでしょうか？

優しい人たちが多いことに尽きますね。仲間意識も強いので、商工会とか商店街の動きもいいんだと思います。そういった団結力のよさが『ガルパン』を盛り上げる一因にもなっているのかもしれませんね。

──今後、さかなや隠居さんが予定されているイベントはありますか？

西住流つながりで、うちと、みほちゃんの坂本文具店さん、しほさんのさまた接骨院さんで一緒に何かできたら良いなと考えています。また、旅館として西住まほの誕生日会も考えています。あと、ウチの屋上からは花火が見えるので、花火大会の時期には何か考えたいですね。

──ありがとうございます。それでは、次の方のご紹介とメッセージをお願いします。

次はさかなや隠居のお隣さんで黒森峰の次期隊長・逸見エリカちゃんのパネルがあるかま家の関根富美雄（せきねふみお）さんでお願いします。ヤス（息子さん）に「元気？」とだけお伝えください（笑）。

ガールズ＆パンツァー 最終章 公式サイト

©GIRLS und PANZER Finale Projekt
©GIRLS und PANZER Projekt

ギャラリー

関連タグ

• ガールズ＆パンツァー 最終章
• ガルパン
• 大洗
• ガールズ&パンツァー