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蕎麦屋と民宿……二つの業種を貫くのは、先代の味を引き継ごうとする想い 関根英之　生蕎麦・民宿 あんばいや　[ガールズ＆パンツァー 大洗女子学園掲示板]

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『ガールズ＆パンツァー』の舞台・大洗で、より作品を身近に感じている方々に、作品と出会ったきっかけやエピソード、作品への思いなどを聞いていく『大洗町めぐり～大洗の今、そしてこれから～』。第30回は生蕎麦・民宿 あんばいや　関根英之さんにお話を伺いました。

蕎麦屋と民宿……二つの業種を貫くのは、先代の味を引き継ごうとする想い

──まず、あんばいやさんの創業経緯からお聞かせください。

あまり定かではありませんが、自分の曾祖父が創業したので百年近く前には店を始めていたと思います。ただ元々は水産加工会社だったらしく、蕎麦屋と民宿は途中から始めたそうなんですよ。いつの間にか水産加工はやめてしまい、今ではすっかり蕎麦と民宿だけになりました。

──蕎麦屋さんと民宿を始められた理由は何ですか？

これも詳しくは聞いていませんが、おそらく水産加工だけでは食べていけないと判断したのでしょう。民宿に関して言えば、昔は多くの家が空き部屋を使って経営していたので、他と同じように始めたようです。現在の本格的な民宿スタイルになったのは50年前からだそうです。

──関根さんが四代目として店を継がれるまでの経緯をお教えください。

自分が継ぐことは最初から決まっていたので、東京の蕎麦屋で修行を積んでから戻ってきました。そして店の手伝いから始めていたのですが、私が25歳のときに父が亡くなってしまったんです。急に店を継いだので、もう何が何やらという感じでした。それから15年くらい経ち、今日まで何とかやってきました。

──店の伝統として大事にされていることは何でしょう？

昔からの味を変えないことですね。代々受け継がれてきた蕎麦つゆの味はもちろん、ウチの蕎麦を愛してくださる方々に今後も通って頂ける店にしたい。それは常に考えています。でも、その一方では新しいこともやりたくて、新メニューを増やしたいと思っているんですよ。

──実際に増やされたメニューはありますか？

私が店を継いでから「カレーつけ麺」を増やしました。メニュー表には載せていない裏メニューですが、お陰様で店の二番人気になるほど好評をいただいています。ちなみに一番人気は昔からあるカレー南蛮です。今のところ新メニューはこれ一つだけですが、今後も昔ながらの味を大事にしつつ、新しいものを模索していきたいと考えています。

──『ガルパン』ファン向けのサービスがありましたらご紹介ください。

蕎麦屋ではやっていないのですが、民宿では「ガルパンプラン という宿泊プランを用意していて、ご利用いただいたお客さんにバッジと巾着袋をお渡ししています。また、マグカップ付の宿泊プランもあります。

──関根さんが最初に『ガルパン』をご覧になったのはいつでしょう？

常盤良彦さんのお店（とんかつレストラン Cook Fan）でポスターを見たので、放送前から存在は知っていました。ただ、そのときはあまり関心がわかなかったんです。それからあれよあれよという間に「あんこう祭」にお客さんが押し寄せ、「海楽フェスタ」にも押し寄せ、気づけば町中が『ガルパン』一色になっていました（笑）。そしてファンの方から「まだ観ていないなら是非！」と薦められ、友人からBlu-rayを借りてようやく観たんですよ。それが2013年の春頃です。

──作品をご覧になる前からファンと交流されていたのですね。

あんこう祭の頃からファンの方が宿に泊まられるようになって、その方たちに「どこから来たの？」などと声をかけて交流を深めていました。民宿という商売柄、宿泊客の方とは話しやすいんですよ。蕎麦屋の仕事もあるのでお客さんと話せる時間は限られてしまいますが、少しでも会話をするよう心がけています。

──『ガルパン』をご覧になったのは「海楽フェスタ」後ということですが、その時点でナオミのパネルは置いてあったわけですね。

ナオミのパネルは置いていました。だからアニメを見始めたときにはナオミがどこにいるのか必死に探しましたね（笑）。そして実際に見始めると面白くて夢中になりました。もともと野球をやっていたこともあって、『ガルパン』のスポ根的な物語には入りやすかったです。それから『劇場版』と『最終章』も水戸の映画館まで商工会のみんなと一緒に行きました（笑）。

──『劇場版』と言えば、あんばいやさんの二階から見下ろした構図がファンの間で話題になりましたね。

そうなんです（笑）。前半のエキシビションマッチでウチの前をIV号戦車が通るシーンで、ウチの二階でスタッフの方がロケハンをしたんですよ。本当は店も映してほしかったですが、それは贅沢ですかね（笑）。でも、ウチのメニューと覚しきカレー南蛮と、私に似た店員がコミカライズの『リボンの武者』に描かれているんですよ。ぜひ、コミックスの第3巻を確認してみてください。

──地元の方からご覧になった大洗の魅力は何だとお考えですか？

やはり人の暖かさだと思います。そして『ガルパン』のように新しい動きが起きても、それを一緒に盛り上げようと一致団結するところですね。その姿勢が居心地の良い場所作りへと繋がり、ファンの皆さんが何度も足を運んでくださっているのだと思います。

──今後、何か予定されていることはありますか？

いつかはナオミ誕生祭をやりたいですのですが、まだ彼女の誕生日が設定されていないんですよ。今は同じサンダース繋がりと言うことで、飯岡屋水産さんでやっているケイちゃんの誕生祭に出張させてもらっています。そこでナオミのぶんも一緒にお祝いできるのは嬉しいですね。

──ありがとうございます。それでは、次の方のご紹介をお願いします。

常陸屋さんをご紹介します。商工会青年部でもご一緒していて、いつもお世話になっています。「これからもよろしくお願いします」とお伝えください。無難な挨拶ですみません（笑）。

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