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茨城の美味しい手打ちそばをお客様に届けたい 飛田佳昭　手打ちそば 常陸屋　[ガールズ＆パンツァー 大洗女子学園掲示板]

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『ガールズ＆パンツァー』の舞台・大洗で、より作品を身近に感じている方々に、作品と出会ったきっかけやエピソード、作品への思いなどを聞いていく『大洗町めぐり～大洗の今、そしてこれから～』。第31回は手打ちそば 常陸屋 飛田佳昭さんにお話を伺いました。

茨城の美味しい手打ちそばをお客様に届けたい

──飛田さんは常陸屋さんの何代目になられるのでしょう？

私で三代目ですね。およそ90年前に祖父がこの場所で始めたと聞いています。その頃はラーメンなども扱っていたのですが、父の代にそばを中心にすることになり、それからはそば屋一筋でやっています。そして父の代のそばは機械打ちでしたが、私の代から手打ちに変えました。

──何故手打ちに転向されたのでしょうか。

元々、私の中で手打ちそばを提供したいという気持ちがありました。それが理由の一つですが、そばを勉強するうちに茨城産の「常陸秋そば」というそば粉が信州にも負けないレベルだということを知ったんですよ。これが大きな理由ですね。そこで思い切って、石臼を導入して始めることにしました。機械打ちのときは輸入のそば粉と小麦粉を半々にして混ぜていましたが、今は前日か二日前に挽いたばかりのそば粉が八割：小麦粉が二割の比率にしています。直前に挽かないと風味も味も落ちるので、常陸秋そばを一番良いコンディションで召し上がっていただけるよう最善を尽くしています。

──常陸屋さんの人気メニューをお教えください。

大洗で採れたしらすを載せた「しらすそば」です。あと、吉田屋さんというお店の梅を使った「梅すっきりそば」も人気ですね。また「つけカレーそば」はTwitterでしか告知していない裏メニューですが、よく出ている人気の一品です。

──そんな飛田さんが『ガールズ＆パンツァー』を初めて認識されたのはいつ頃でしたか？

まさにパネルが来たときです。それ以前にも商工会づたいに「今度、大洗が舞台のアニメが……」というのはうっすら聞いていましたけど、全く何のことか分からなかったんです。なので、『ガルパン』というアニメがどういうもので、ファンの方々が大洗にいらっしゃっているというのは、パネルが届くまで分かりませんでした。そのときも半年か一年くらいでパネルも撤去されると思っていたので、ここまで人気が長続きするなんて予想外でしたね。

──パネルが届いたのは2013年春の海楽フェスタの時期で、常陸屋さんに届いたのは新三郎のパネルですね。

その時点では新三郎はおろか、「『ガルパン』って何？」という状態でした（苦笑）。ゴールデンウィークあたりで、ようやくファンの方々が大洗によく来ていることを実感したんです。やがてニュース番組でも取り上げられるようになり、肴屋本店に戦車が突っ込む話をよく聞くようになったので、商工会青年部の知り合いからDVDを借りて観ました。

──実際にご覧になっていかがでしたか？

生まれ育った商店街がリアルに描かれていて、そこで戦車が戦うという非日常感が面白かったです。うちのお店の前も戦場になりましたからね（笑）。劇場版も映画館で観ましたが、戦車の砲撃音の迫力が凄まじかったです。元々、車が好きだったので、自動車部の子たちが戦車を修理するシーンは印象深かったです。

──作品を知ってからは、新三郎のシーンは意識されましたか？

新三郎が異様に早く人力車を引くシーン（第4話）は覚えています（笑）。でも一番好きなのは、劇場版の観覧車が回って落ちてくるシーンです。こんなことよく思いつくなと。現実ではおよそあり得ないストーリーだなとは思いますが、チームワークだったり友情だったりがしっかり描かれているのが面白いですね。

──パネルを設置してから、ファンの方と交流することはありますか？

基本的には厨房にいるので、たまにしか接客をしていませんが、華誕（五十鈴華誕生祭）のようなイベントではファンの方と喋ることもあります。華誕では新三郎のコスプレをしている方とお話しできたのが嬉しかったです（笑）。

──お店の方にもファンの方がいらっしゃるようになりましたか？

テレビ放送から一年くらい経った頃からファンの方がよく来られるようになりました。あと2015年くらいからウチと和食店の親潮、四川中華店の藤乃屋でやっている「さざなみ会」という会があり、その会で毎月開催する宴会にはファンの方が遠方からお越しくださっています。

──「さざなみ会」はどのような集まりなのでしょうか。

そもそもは高校時代の野球部仲間の集まりなんですよ。最初は『ガルパン』関係なく何かやろうと声を掛けたら、いつの間にかファンの方も集まってくださるようになりました。ファンの皆さんは礼儀正しくてマナーが良い人ばかりです。食べ方も綺麗ですし、食器も下げてくれるし、そういうマナーが自然に身に付いていることは本当に素晴らしいと思います。お陰様で、僕らも毎回楽しませていただいています。

──『ガルパン』ファンは何度も大洗に足を運んでいますが、飛田さんからご覧になった大洗の魅力は何だと思いますか？

大洗は古い商店街の面影が残っていて、お客さんには方言で優しく声をかけるんですよ。それが大洗を訪れる方々に親しみを感じさせ、町の魅力になっていると思います。

──今後、常陸屋さんが企画されていることはございますか？

自分が何かをやるときは常に思いつきなんです。今のところは特に何も考えていません（笑）。でも「これだ！」と思いついたときは実行するので、今後ともご贔屓いただければと思います。

──ありがとうございます。それでは次の方のご紹介をお願いします。

隣にある魚忠の今関雅好さんです。この商店街の名物会長といいますか、とても面白い人なんです。それは彼に会えば分かると思います。今関さんには「大洗で獲れる魚の魅力をもっと伝えて！」とお伝えください（笑）。

ガールズ＆パンツァー 最終章 公式サイト

©GIRLS und PANZER Finale Projekt
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