レポート　|　ラブライブ！サンシャイン!!

無観客有料生配信ライブ『ラブライブ！サンシャイン!! Aqours ONLINE LoveLive! 〜LOST WORLD〜』イベントレポート

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静岡県沼津市の海辺の町・内浦を舞台としたオールメディアプロジェクト『ラブライブ！サンシャイン!!』のスクールアイドルグループ「Aqours」が、2020年10月10日（土）・11日（日）の2日間、無観客有料生配信ライブ「ラブライブ！サンシャイン!! Aqours ONLINE LoveLive! 〜LOST WORLD〜」を開催した。Aqoursは、スクールアイドルプロジェクト『ラブライブ！』の新シリーズとして2015年に始動以降、アニメーションPV付きシングル、各種ユニットシングルの発売の他、2016年7月にTVアニメ1期、2017年10月にTVアニメ2期が放送され、2019年1月には映画化するなど着々とファンを増やし、2018年年末にはNHK紅白歌合戦への出演を果たして大きな話題となった。2020年9月から予定されていたグループ初となる5大ドームツアー「ラブライブ！サンシャイン!! Aqours 6th LoveLive! DOME TOUR2020」は昨今の情勢で中止となったものの、今年で結成5周年を迎えた彼女たちによる渾身のライブは、オンラインであることを忘れさせるほどの興奮と感動を与えてくれた。本記事では11日公演の模様をレポートする。

映像とシンクロした演出で独特の世界観を生み出した“Guilty Kiss”

ライブのトップバッターを務めたのは、桜内梨子役の逢田梨香子、津島善子役の小林愛香、小原鞠莉役の鈴木愛奈によるGuilty Kiss。舞台上にスモークが立ち込める中、黒と赤を基調としたゴシック調のドレスに身を包んで登場した3人は、アップテンポな「New Romantic Sailors」を華やかに歌唱。会場を一気に興奮の渦に巻き込んだ。画面上をUFOが動き回ったり、“梨子ちゃんレーザービーム”のビーム光線が放たれたりするなど、オンラインならではの遊び心のある演出で観客を大いに楽しませた。

ポップ＆キュートな歌と踊りで観客へエールを届けた“CYaRon！”

続いて、鮮やかな閃光の中で現れたのは、高海千歌役の伊波杏樹、渡辺 曜役の斉藤朱夏、黒澤ルビィ役の降幡 愛によるCYaRon！。ステージセットの地球儀を上下に割るような可愛らしい演出で登場すると、「Braveheart Coaster」を元気一杯にパフォーマンス。チア風の衣装にそれぞれのイメージカラーのリボンを頭につけ舞台上を軽やかに駆け回り、会場をフレッシュな空気で満たした。曲の終わりには、3人で寄せ書きした手作りの横断幕を広げて観客へエールを届けた。

圧巻のパフォーマンスで3曲を披露した“AZALEA”

続いては、松浦果南役の諏訪ななか、黒澤ダイヤ役の小宮有紗、国木田花丸役の高槻かなこによるAZALEAが登場。初お披露目の可愛い衣装を着こなして、ポップな曲調と独特な歌詞が印象的な「Amazing Travel DNA」をキュートに歌い上げた。1stライブが開催延期となったAZALEAにとって「ラブライブ！フェス」以降初となるライブパフォーマンスの場となるため、本人たちはもちろんファンの感動もひとしおだった。熱気が冷めやらぬ中、AZALEAは続けて2曲をパフォーマンス。「空中恋愛論」 で青空をバックに恋の歌を爽やかに歌ったかと思えば、「メイズセカイ」ではクールで息の合ったキレのあるダンスを披露した。

「シャゼリア☆キッス」の登場に観客も騒然！

ここで突如、千葉 繁氏のナレーションが入り、「シャゼリア☆キッス☆ダダンダーン」のイントロが！　この曲は今年のエイプリルフール企画として公開され話題を呼んだ楽曲で、予想外の展開に呆気に取れられる観客だったが、パッと照明が当たり、CDジャケットと同じ衣装に身を包んだメンバー（シャゼリア☆キッス）が横並びで登場すると「大好き！」「衣装が見れて嬉しい！」とSNS上で喜びの声が上がった。メンバーは各自のカラーを叫んで決めポーズを取った後、胸が熱くなるような戦隊モノの曲調に合わせて楽しみながら伸びやかに歌った。一方で、全員で一斉にジャンプをしたり、足を高く上げてキックをしたりなど、本格的なダンスも繰り広げられ、大いに盛り上がった。そして、“3＋3＋3は9千兆パワー!!! ”の声と共に舞台が暗転すると、スクリーンには舞台袖で円陣を組むメンバーの姿が。その後は、Aqoursの1stライブから5thライブまでをまとめたダイジェスト映像が流れ、SNS上では「現地の記憶が甦る」「エモい」といった感想が飛び交い、観客は各々の思い出に浸っていた。

ドームツアーのテーマソングを初披露！

続いて、スクリーン上にライブ衣装に身を包んだメンバーが登場しアタック映像が流れると、9人がクジラの“ポエポエ”に乗って登場。深海をイメージした照明の演出と、スパンコールの刺繍が美しいクールなブルーの衣装が相まって、会場内は一気に幻想的な雰囲気に。満を持して披露したドームツアーのテーマソング「Fantastic Departure!」を気合いの入ったダンスとクールな歌声で見事に歌い上げた。「格好良い」「衣装が素敵」とSNS上では興奮の感想が溢れた。歌唱後は高海千歌役の伊波杏樹が「皆さん、こんばんは！」と挨拶し「コメント見てるよ！」といくつかコメントを読み上げ、メンバーと共有して笑顔を見せた。メンバー紹介にはポエポエも加わり、名前を呼ばれると可愛らしい目をパチリと開き、全身の色をカラフルに変化させた。その後ユニットごとにそれぞれの楽曲やパフォーマンスについて感想を語り合い、衣装について話した際は分割画面で一人一人が大きく映し出された。トークに繋がる形でライブ後半戦のスタートを切ったのは、津島善子役の小林愛香がメインボーカルを務める「Deep Resonance」。舞台ではスモークが立ち込め、赤い稲妻が光る中、9人でキレのあるダンスを披露。曲のラストで堕天使ヨハネこと善子が魔方陣を描くと、画面上にも魔方陣が展開されるなど趣向を凝らした演出で観客を大いに楽しませた。

新曲のテーマは海賊！ Aqoursの新しい一面にドキドキ!!

その後、披露されたのは新曲となる「Aqours Pirates Desire」。メンバー全員が海賊旗を持って登場し、今までのAqoursの楽曲とは一風変わった挑発的な歌詞とキャッチーなメロディで観客を驚かせた。船長を務めた渡辺 曜役の斉藤朱夏は一際大きな海賊旗を頭上高く回し、見事なフラッグパフォーマンスを披露。固定カメラの前をメンバーたちが行進し、それぞれフラッグパフォーマンスを見せて観客を喜ばせた。続いて披露したのは、指で角を表現した振り付けが魅力的な「Dance with Minotaurus」。1年生組の可愛らしい合いの手が会場の空気を一つにし、明るい雰囲気で会場を満たした。最後の楽曲「君のこころは輝いてるかい？」に入る直前、舞台が暗転すると、なんとAqours 9人に囲まれる形でカメラが入り、メンバーを見上げる構図に！　映像でなければ実現できないような贅沢なカメラワークに観客のテンションは一気に上がる。その後カメラは移動し、メンバーが歌い出すまでの数秒間、ステージ後方から客席に向かって照明に照らされるAqoursの後ろ姿が映し出された。まるで映画のワンシーンのような感動的な演出の後、スクリーンのアニメーションとシンクロするようにメンバーが活き活きと踊り、本編のフィナーレを飾るのに相応わしいAqoursの成長を感じる1曲となった。メンバーが一旦ステージを去ると、画面上には観客のコメントがリアルタイムで流れ出し、アンコールタイムが始まった。画面の後ろでは「Aqours！Aqours！」と叫ぶ声援が流れ、観客のコメントも瞬く間にAqoursコールで埋め尽くされた。

熱狂と興奮で締め括ったDay2！

アンコール1曲目に披露されたのは「JIMO-AI Dash!」。ユーロビート調のメロディとメンバーのノリノリなダンスに観客も再び大盛り上がり。その後、5周年記念シングル制作や今後のライブ開催、5周年展示会など、最新情報が次々と発表され観客は歓喜に包まれた。メンバーそれぞれがファンへの感謝と想いを伝え、「次で最後です」と選んだのがTVアニメ2期のオープニング主題歌「未来の僕らは知ってるよ」。ファンへの想いを込めて、最高の笑顔と元気一杯のパフォーマンスを披露した。曲が終わると画面には花火が打ち上がり、ライブのラストを鮮やかに彩った。最後に伊波は次回開催予定のオンラインライブ「〜WHITE ISLAND〜」への意気込みを語り、最後は9人全員で、距離を保ちながらも手を繋ぐような格好でカーテンコールを終えた。その後、再び千葉 繁氏のナレーションで今後のAqoursへの期待を残し、最後まで遊び心のある演出で無観客有料生配信ライブDay.2は幕を閉じた。

●本公演で解禁された新情報はコチラをチェック！

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