ニュース | 『蛇イチゴ』『ゆれる』『ディア・ドクター』
2021.1.25 UP
デビュー以来、オリジナル脚本による作品を発表し続けてきた映画監督・西川美和(『夢売るふたり』(12)『永い言い訳』(16))が、作家・佐木隆三原作「身分帳」を原案とし、役所広司を主演に迎えた最新作『すばらしき世界』が、2021年2月11日(木・祝)に全国公開 を迎えます。この新作公開を記念し、西川美和監督の過去作3タイトルをBlu-ray化し2021年1月27日(水)に発売 することが決定しました。
今回Blu-ray化するのは、是枝裕和がプロデュースしある平凡な家庭の崩壊と再生のきざしを描いた初監督作品『蛇イチゴ』(03)、オダギリジョーと香川照之を兄弟役に迎え人と人との繋がりをテーマにした心を揺さぶる感動作『ゆれる』(06)、笑福亭鶴瓶を主演に小さな村唯一の医師の失踪に迫る極上の人間ドラマ『ディア・ドクター』(09)の3作。初Blu-ray化にあたり、各作品新規撮り下ろしの対談を収録しました。いずれも国内外で高い評価を受けた秀作の、待望のBlu-ray化です。
▼西川美和監督作品『蛇イチゴ』『ゆれる』『ディア・ドクター』Blu-ray発売告知PV
VIDEO
Blu-ray 『蛇イチゴ』 『ゆれる』 『ディア・ドクター』
【発売日】2021年1月27日(水)3作同時発売
【価格】各3,800円(税抜)/4,180円(税込)
【発売・販売元】バンダイナムコアーツ
【先着購入特典】『蛇イチゴ』 『ゆれる』 『ディア・ドクター』特製ポストカード
※先着購入特典の対象店舗・詳細はこちら をご確認ください。。
『ディア・ドクター』(2009年公開)
山あいの小さな村。唯一の医師として人々から慕われていたひとりの医師が失踪した。警察がやってきて捜査が始まるが、驚いたことに村人は、自分たちが唯一の医者として慕ってきたその男について、はっきりした素性を何一つ知らなかった。やがて経歴はおろか出身地さえ曖昧なその医師、伊野の不可解な行動が浮かびあがってくる――。
遡ること二か月。東京の医大を卒業した相馬は、研修医としてその村に赴任してきた。コンビニ一つなく、住民の半分は高齢者という過疎の地。そこで相馬は、伊野という腰の据わった勤務医と出会う。日々の診察、薬の処方からボランティアの訪問健康診断まで。村でただ一人の医者として、彼はすべてを一手に引き受けていた。診療所に住み込み、急患が出れば真夜中でも飛んでくる伊野のことを、村人は「神さま仏さま」よりも頼りにしている。僻地の厳しい現実に最初は戸惑っていた相馬も、村中から親しげに「先生」と呼びかけられる伊野の献身的な働きぶりに共感を覚えるようになっていく。
ある日、かづ子という一人暮らしの未亡人が倒れた。彼女は、自分の体がもう大分良くないことに気づいている。「先生、一緒に嘘、ついてくださいよ」。やがて伊野がかづ子の嘘を引き受けたとき、伊野自身がひた隠しにしてきたある嘘も浮かび上がってくる。ずっと言うことができずにいた一つの嘘が――。
【キャスト】笑福亭鶴瓶/瑛太/余 貴美子/井川 遥/香川照之/八千草 薫
【スタッフ】原作・脚本・監督:西川美和/企画:安田匡裕/プロデューサー:加藤悦弘/撮影:柳島克巳/照明:尾下栄治/録音:白取 貢、加藤大和/美術:三ツ松けいこ/衣裳デザイン:黒澤和子/編集:宮島竜治/音楽:モアリズム/制作プロダクション:エンジンネットワーク/配給:エンジンフイルム+アスミック・エース/製作:『Dear Doctor』製作委員会(エンジンフイルム、バンダイビジュアル、テレビマンユニオン、電通、衛星劇場、デンナーシステムズ、Yahoo!JAPAN)
【映画祭出品・受賞歴】
第33回山路ふみ子映画賞 映画賞(西川美和)、映画功労賞(八千草薫)
第1回TAMA映画賞 最優秀作品賞、特別賞(八千草薫)
第83回キネマ旬報ベスト・テン日本映画ベスト・テン第1位
第52回ブルーリボン賞 主演男優賞(笑福亭鶴瓶)、助演男優賞(瑛太)、監督賞
第33回日本アカデミー賞 最優秀脚本賞、最優秀助演女優賞(余貴美子)、優秀作品賞、優秀監督賞、優秀撮影賞(柳島克己)、優秀照明賞(尾下栄治)、優秀録音賞(白取貢、加藤大和)、優秀編集賞(宮島竜治)、優秀主演男優賞(笑福亭鶴瓶)、優秀助演男優賞(瑛太)
第12回日本シナリオ作家協会 菊島隆三賞(西川美和)
芸術選奨文部科学大臣映画部門 新人賞(西川美和) 他
【Blu-ray商品情報】
BCXJ-1626/約140分予定(本編127分+映像特典約13分)/リニアPCM(ドルビーサラウンド・一部モノラル・一部ステレオ)/AVC/BD50G/16:9<1080p High Definition・一部1080i High Definition>
■映像特典:「ふりかえる『ディア・ドクター』」デビュー19年目を迎えた西川美和と笑福亭鶴瓶が制作当時を“ふりかえる”豪華対談。対談を通して、改めて作品の魅力に迫る。/特報/予告編
『ゆれる』(2006年公開)
東京で写真家として成功した猛は母の一周忌で久しぶりに帰郷し、実家に残り父親と暮らしている兄の稔、幼なじみの智恵子との3人で近くの渓谷に足をのばすことにする。懐かしい場所にはしゃぐ稔。稔のいない所で、猛と一緒に東京へ行くと言い出す智恵子。だが渓谷にかかった吊り橋から流れの激しい渓流へ、智恵子が落下してしまう。その時そばにいたのは、稔ひとりだった。
事故だったのか、事件なのか。
裁判が始められるが、次第にこれまでとは違う一面を見せるようになる兄を前にして猛の心はゆれていく。やがて猛が選択した行為は、誰もが思いもよらないことだった──。
【キャスト】オダギリジョー/香川照之/伊武雅刀/新井浩文/真木よう子/木村祐一/ピエール瀧/田山涼成/河原さぶ/田口トモロヲ/蟹江敬三
【スタッフ】企画:安田匡裕、是枝裕和/プロデューサー:熊谷喜一/撮影:高瀬比呂志(J.S.C.)/照明:小野 晃/録音:白取 貢/美術:三ツ松けいこ/音楽:カリフラワーズ/編集・宮島竜治/原案・脚本・監督:西川美和
【映画祭出品・受賞歴】
第59回カンヌ国際映画祭監督週間正式出品
第61回毎日映画コンクール 日本映画大賞 / 録音賞(白取貢)
第49回ブルーリボン賞 監督賞(西川美和)/ 助演男優賞(香川照之)
第80回キネマ旬報ベスト・テン 日本映画ベスト・テン第2位 脚本賞(西川美和)/ 助演男優賞(香川照之)
第30回日本アカデミー賞 優秀主演男優賞(オダギリジョー)/ 優秀助演男優賞(香川照之) 他
【Blu-ray商品情報】
BCXJ-1625/約130分予定(本編119分+映像特典約10分)/リニアPCM(ドルビーサラウンド・一部モノラル・一部ステレオ)/AVC/BD50G/16:9<1080p High Definition・一部1080i High Definition>
■映像特典:「ふりかえる『ゆれる』」デビュー19年目を迎えた西川美和とオダギリジョーが制作当時を“ふりかえる”豪華対談。当時、お互いをどう見ていたのか?対談を通して、改めて作品の魅力に迫る。/特報/予告編
『蛇イチゴ』(2003年公開)
慎ましくも平穏な日々を送っていた明智一家。幼い頃から正義感の強いしっかり者の長女、優しい母に、働き盛りの父、呆けてはいるが明るく楽しい祖父。そんなどこにでもいる平凡な家族のもとに、ある日突然、勘当され行方不明になっていた放蕩息子が10年ぶりに舞い戻ってきた。そして時を同じくして、明智家の平穏さの裏に隠されていた嘘と欺瞞が、小さな亀裂から次々と噴出しはじめ・・・。ついには、彼らを支えていた“正”と“悪”の価値観までもが、ものの見事に逆転していく。
【キャスト】宮迫博之(雨上がり決死隊)/つみきみほ/平泉 成/大谷直子/手塚とおる/絵沢萠子/寺島 進/笑福亭松之助 他
【スタッフ】監督・脚本:西川美和/プロデューサー:是枝裕和/撮影:山本英夫/美術:磯見俊裕/録音:鶴巻 仁/音楽:中村 俊(カリフラワーズ)/編集:宮島竜治/ラインプロデューサー:田口 聖/制作:テレビマンユニオン/製作:「蛇イチゴ」製作委員会(バンダイビジュアル、エンジンフイルム、テレビマンユニオン、シィースタイル、IMAGICA) 他
【映画祭出品・受賞歴】
2002年 新藤兼人賞 優秀新人監督(銀賞)受賞
第3回 東京フィルメックス コンペティション部門 正式出品
第22回 バンクーバー国際映画祭 ドラゴン・タイガーアワード部門 正式出品
第28回 報知映画賞 最優秀助演男優賞(宮迫博之)
第25回 ヨコハマ映画祭 新人監督賞、最優秀新人賞(宮迫博之) 他
【Blu-ray商品情報】
BCXJ-1624/約120分(本編108分+映像特典約12分)/リニアPCM(ステレオ・一部モノラル)/AVC/BD50G/16:9<1080p High Definition・一部1080i High Definition>
■映像特典:「ふりかえる『蛇イチゴ』」デビュー19年目を迎えた西川美和と本作のプロデューサーを務めた是枝裕和が制作当時を“ふりかえる”豪華対談。プロデューサーは当時の監督をどう見ていたのか?対談を通して、改めて作品の魅力に迫る。/特報/予告編
©2002「蛇イチゴ」製作委員会
©2006『ゆれる』製作委員会
©2009『Dear Doctor』製作委員会