『NOMAD メガロボクス2』放送開始記念 第1期『メガロボクス』復習コラム 第1回 宿命のライバル編
『メガロボクス』は、「あしたのジョー」連載開始50周年を記念して制作された、身体能力を強化するギアを装着して闘う究極の格闘技“メガロボクス”に全てを賭けて挑む人々を描いた、2018年放送のオリジナルTVアニメ。その続編『NOMAD メガロボクス2』のTV放送と配信が、ついに4月4日より始まった。本作をさらに楽しめるよう、本コラムでは全3回で、第1期『メガロボクス』のストーリーを振り返っていく。第1回は、本作を語るうえで外せない、主人公・ジョー(ジャンクドッグ)と、宿命最大のライバル・勇利に焦点をあてる。
市民とすら認められていない人々が暮らす未認可地区。その非合法な地下リングで、日夜メガロボクスの賭け試合に立ち、ガラクタ同然のギアを装着して闘うメガロボクサー・ジャンクドッグ(声:細谷佳正)。彼はトレーナーの南部贋作(声:斎藤志郎)が持ってくる八百長試合で稼ぎを得て生きていた。
一方、メガロボクス界の頂点に立ち、通称“キング・オブ・キングス”と呼ばれるチャンピオン・勇利(声:安元洋貴)。彼は白都コンツェルンの代表・白都ゆき子(声:森なな子)のもとで、白都コンツェルンが開発した身体一体型の最新ギアを装着し、己の全てをメガロボクスに捧げている絶対王者だ。
本来なら出会うはずのなかった2人が邂逅を果たし、物語は動き始める。未認可地区の地下リングに、ジャンクドッグの対戦相手として勇利が乗り込んできたのだ。最強のチャンピオンに果敢に挑むジャンクドッグだったが、勇利に終始圧倒され敗北。「もう一度、勇利と闘う」ただのそのために、ジャンクドッグは認可地区で開催されるメガロボクスの王者を決める大会・メガロニアへの出場を決意。
最下層から頂点を目指す、ジャンクドッグたちの闘いが始まる。
メガロニア開催まで、わずか3か月。公式戦に出てランキングを上げなければ、出場は叶わない。裏社会を取り仕切る藤巻(声:木下浩之)の助力を得て、市民IDを偽造。ジャンクドッグは「ジョー」という名前を手に入れ、表舞台のリングに乗り込む。
さらに、南部はジョーの才能を見込んでハイリスクな博打を仕掛ける。短期間で注目を集め、ランキングを上げるため、ギアを装着せず生身の体で闘う“ギアレス・ジョー”としてリングへ上がるという秘策を用意していた。全ては勇利と再び闘うため。ジョーはこの危険な賭けに乗り、命懸けで勝ち進む。秘策は功を奏し、“ギアレス・ジョー”は着実に人気と注目を集め、ランキングを駆け上がっていく。リング上での駆け引き、リング外での策謀、それらすべてを仲間とともに乗り越え、ついに勇利の待つメガロニア決勝のリングへ手を掛けた。
一方、“ギアレス・ジョー”の躍進を目の当たりにした勇利もまた、ジョーの本物の才能を知り、再戦を強く望むようになっていた。ジョーと決勝戦の前に、勇利は大きな決断をする。ジョーと同じ条件――ギアをつけずに生身で闘う。その決断の結果、自分を育ててくれた白都と決別することになり、身体一体型ギアを外すことで体に大きなダメージを負うことになっても。
それぞれの覚悟を胸に臨んだ、2人の死闘の行く末は——。
<『NOMAD メガロボクス2』放送・配信情報>
・TOKYO MX:4月4日(日)より毎週日曜 23:00〜
・BS11:4月6日(火)より毎週火曜 24:30~
・各配信サイトにて順次配信中
『NOMAD メガロボクス2』 公式サイト
©高森朝雄・ちばてつや/講談社/メガロボクスプロジェクト
©高森朝雄・ちばてつや/講談社/メガロボクス2プロジェクト