『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』公開を記念して、8月19日(木)にトークイベントが実施されました。キャラクターデザイン原案の美樹本晴彦、メカニカルデザイン原案の森木靖泰、当時の編集担当で現KADOKAWAエグゼクティブ・フェローの井上伸一郎、そして司会を務める本作のプロデューサー小形尚弘が登壇。当時の富野監督の様子や、誕生のきっかけについて語られました。
また、本作の大ヒットを記念して8月26日(木)に「ハサウェイスタッフ反省会」をテーマとしたスタッフトークを実施することが決定しました。
小説『閃光のハサウェイ』をテーマにスタッフトークイベントを実施!
6月11日(金)に公開した『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』は現在、興行収入20億円を超え大ヒット中。そして8月19日(木)に行われたスタッフトークイベントは小説『閃光のハサウェイ』をテーマに、キャラクターデザイン原案の美樹本晴彦、メカニカルデザインの森木靖泰、当時の編集担当で現KADOKAWAエグゼクティブ・フェローの井上伸一郎、司会を務める本作のエグゼクティブプロデューサー小形尚弘が登壇した。
▲写真左から 小形尚弘、美樹本晴彦、森木靖泰、井上伸一郎
まずは映画『閃光のハサウェイ』を観た感想をそれぞれ聞かれ美樹本は「30年ほど前の話になりますが、とても素晴らしいものに出来上がっていて、原案ということで今回クレジットに載せていただきまして、本当に嬉しいなと思います。とにかくクオリティが高くて、30年前ですと、ギギの描写が正直理解できなくて、それが映画で芝居や表情がついて、こういうキャラクターだったんだと、よくわかりました。また専門外ですが、メカシーンが本当に気持ちよくて、また改めて見返したいですね。」と感想を述べた。森木は「デザインした時アニメになるということは思っていなかったので、よくここまで動かしてくれたなと、申し訳ないと思ってました(笑)。」と感想を述べた。井上は「編集担当として本当にアニメになってこんなに嬉しいことはないです。MS戦が一つ次元を超えたなと。あと本当に画面がおしゃれ。料理が美味しそうで生活の細かいところもすごいなと思いました。」と絶賛した。また、実は本作の料理シーンの作画は、森木に手伝っていただいたことも明かされた。
続いて、1989年に角川スニーカー文庫より発売された小説『閃光のハサウェイ』の話に。当時の担当編集だった井上は「『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』が出来た当時、ガンダムがこれで最後なんじゃないかと噂されていたんです。ハサウェイは13歳ですごい経験をしていたので、この後どうなるんだろうと思っていて、富野(由悠季)さんに『逆襲のシャア』の後のハサウェイを書いてくださいと頼んだところ、引き受けてくれたという感じです。また、富野さんもブライト・ノア一家が気になっていたということで、それを描きたいと思っていたんでしょうね。で、このお話とピッタリ合ったのでラッキーでした。また、ギギ・アンダルシアというキャラがとても手応えがあったんだなと、思いました。とてもしっかりしていたり、子供っぽかったり、でもちゃんと理性があり、感情をコントロールできるところは今までの富野ヒロインにはない珍しいヒロインで、こういうキャラを描きたかったんじゃないかと思います。」と小説の誕生のきっかけを語った。
美樹本はガンダムの小説版からの流れでオファーが来たそうだが、メカの森木に関しては、今までガンダムを書いていない人に頼もうという井上の判断で旧知の森木にオファーをしたという。オファーをされた時森木は「やっとガンダムができるんだと思いましたね。ただオーダー表が、「ミノフスキー・クラフトで空を飛ぶ」「ファンネル・ミサイルを出す」以上終了、だったのでさてどうしてくれようと思いました(笑)。ただ、30年後に動かすことは考えてなかったんで、自由に楽しく描かせていただきました。」とオーダーの内容がかなり難しかったことを告白した。
また、キャラクターデザイン原案の美樹本は「スニーカー文庫のイラストは、当時安彦(良和)さんがアニメから離れていたので、ピンチヒッターとして描かせていただいたんです。ハサウェイそのものは安彦(良和)さんが書いて北爪(宏幸)さんが成長させて、そこからバトンタッチさせていただいたという感じですね。ギギに関しては、捉えどころがなくて、いまでも捉えられないなと思います。止まっている画だけで作れるキャラじゃないなと映画を見て改めて思いました。」とハサウェイやギギについても語った。
そして、小説のラストについて、井上は「ラストシーンが衝撃かと思うのですが、私は『閃光のガラリア』(聖戦士ダンバイン・第18話)というエピソードを知っていたので、これは悲劇的な物語だろうなと思っていました。ただ予想を上回る物語でしたね。シェイクスピアを彷彿させましたね。」と述べた。美樹本「やはりショックでしたね。最後よりも、エピローグ部分が、一筋縄じゃいかない話だな、読んでいてもぐっと締め付けられるなと思いますね。」と森木「すみません、実はまだ読んでないんです。ここまで来たら、映画を3部まで観てから、小説を読もうと思います。」と、小説の印象を語った。
現在発売されている小説新装版は美樹本がイラストを担当した。久しぶりにハサウェイを書いた美樹本は「書き直させて欲しいなと思っていたので、機会をいただいて嬉しかったですね。デザインをアニメ版に合わさせてくださいと自分からお願いしました。ただ、中巻以降はまだ設定がない状態で描いたので、大変でしたね。」と、感想を述べた。
ここで時間が来てしまい最後の挨拶の時間に。美樹本は「一ファンとして何度でも見返せるアニメーションになっていて、ストーリーを知っている方も知らない方も、心がぎゅっと締め付けられる作品ですので、劇場で3部作見ていただけると嬉しいです。」森木は「私もお客さんとして楽しみたいですね。また料理でも関われたらなと思います(笑)。引き続きよろしくお願いします。」井上は「私も続編、続々編も楽しみたいと思いました。最後、小説と変わるのか? どうなるんだろうと楽しみにしております。」と締めくくり、イベントは幕を閉じた。
8月26日(木) 『閃光のハサウェイ』スタッフトーク実施決定!
この度、『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』の大ヒットを記念して、スタッフトークの実施が決定!今回は「ハサウェイスタッフ反省会」をテーマにトークを実施!メカニカルスーパーバイザーの玄馬宣彦さん、制作デスクの岩下成美さん、設定制作の秋山李助さん、プロデューサーの仲寿和さんをゲストに迎え、映画『閃光のハサウェイ』制作中の苦労や失敗を振り返りつつ、アニメ作りの奥深さを語りあって頂きます! さらに恒例のプレゼント抽選会も実施! 是非、この機会に劇場に御来場ください。
※緊急事態宣言に伴い、予告なく変更・中止になる可能性がございます。予めご了承ください。
【日時】8月26日(木)18:40の回(上映後舞台挨拶)
【場所】新宿ピカデリー
【登壇】玄馬宣彦(メカニカルスーパーバイザー)、岩下成美(制作デスク)、秋山李助(設定制作)
仲寿和(プロデューサー)
※登壇者は予告なく変更する場合がございますこと、予めご了承ください。
【テーマ】ハサウェイスタッフ反省会
【抽選会プレゼント内容】ハサウェイ風オリジナルフェイスガード(非売品)、作品プレス(非売品)、スタッフTシャツ(Mサイズ・非売品)
※登壇者は予告なく変更する場合がございますこと、予めご了承ください。
【チケット料金】全席指定料金1900円 (税込)均一
※ムビチケ使用可 ※各種招待券・無料鑑賞券等はご利用いただけません。
【座席指定チケット販売方法&発売日】
販売方法:劇場HPにてインターネット先行販売
インターネット先行販売:8月23日(月)17:00~(SMT Members会員様・非会員様ともに)
劇場窓口販売:8月24日(火)劇場OPENより販売(残席がある場合のみ)
【感染症対策における注意事項】
●ご来場の際は、マスクの着用をはじめとする映画館の新型コロナウイルス感染症予防対策へのご協力をお願いいたします。
ご協力いただけない場合には、ご鑑賞をお断りさせていただく場合がございます。
●ご入場の際の機器による検温にご協力ください。37.5度以上の発熱が確認された場合は、ご入場をお断りいたします。
●マスクを外した状態での会話を防ぐため、スクリーン内にて上映前までは、飲食はお控えいただきますようお願いいたします。
●飲食物をお召し上がりの際に一時的に外すことがあっても、終わりましたら着用をお願いいたします。
●舞台挨拶中および本編のご鑑賞の際には、会話や発声はお控えください。
●声援が起こった際には、ご退場いただいたり、イベントを中止させていただく場合がございます。予めご了承ください。
●手洗いや備え付けの消毒液のご使用、咳エチケットにご協力ください。
●新型コロナウイルス感染防止対策の一環として、登壇ゲスト等へのプレゼントは受け取れません。予めご了承ください。
●登壇者間は広くあけ、アクリルパネルを設置しての登壇、登壇者もマスクやフェイスガードを着用する場合がございますので、予めご了承ください。
●舞台挨拶の予定は、急遽変更・中止になる場合がございます。予めご了承ください。
●各実施劇場ホームページの注意事項を必ずご確認のうえ、ご参加ください。
【注意事項】
・いかなる場合においても舞台挨拶中の途中入場はお断りさせて頂きますので、ご了承ください。
・特別興行の為、各種割引(シニア・学生・小人等)・各種招待券は、ご使用いただけません。
・場内でのカメラ(携帯電話含む)・ビデオによる撮影、録音等は固くお断りいたします。当日は荷物検査を行わせていただく場合がございます。
・転売目的でのご購入は、固くお断り致します。
・いかなる事情が生じましても、ご購入・お引換後のチケットの変更や払い戻しはできません。
・全席指定席となります。チケットをお持ちでない方はご覧になれません。
・登壇者および舞台挨拶は、都合により予告なく変更になる場合がございます。
・会場内ではマスコミ配信用及び記録撮影が行われ、テレビ・雑誌・ホームページ等にて、放映・掲載される場合がございます。
・イベントの模様が後日販売されるDVD商品等に収録される場合がございます。
・お客様の当催事における個人情報(肖像権)については、このイベントにご入場されたことにより、上記の使用にご同意いただけたものとさせていただきます。
・お荷物のお預かりはできません。
・劇場周辺での出待ち・入待ちにつきましては、感染症拡大予防の観点および近隣のご迷惑となりますので、
固くお断りいたします。
・当日は、豪華プレゼント当たる抽選大会を実施予定です。
・プレゼント内容に追加がある場合は後日公式HPにて発表させて頂きます。
作品情報
機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ
大ヒット公開中!
Dolby CinemaTM/ 4D同時公開
『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』が、ついに6月11日(金)より全国ロードショー。
アムロとシャアの最後の決戦を描いた『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』(1988年3月公開)から33年――。
その世界観を色濃く引き継ぐ富野由悠季による小説『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』が待望の映画化。
反地球連邦政府運動「マフティー」が挑む新たな戦いを縦軸に、そのリーダーであるハサウェイ・ノア、謎の美少女ギギ・アンダルシア、連邦軍大佐ケネス・スレッグの交差する運命を横軸に描く。
ガンダムシリーズでは初監督を務める村瀬修功をはじめ、実力派のスタッフが数多く集結。
宇宙世紀最大の衝撃作とも言われる『閃光のハサウェイ』が今、スクリーンで始動する。
【STORY】
あざやかな閃光 新たな世界の始まり―
第二次ネオ・ジオン戦争(シャアの反乱)から12年。
U.C.0105——。地球連邦政府の腐敗は地球の汚染を加速させ、強制的に民間人を宇宙へと連行する非人道的な政策「人狩り」も行っていた。
そんな連邦政府高官を暗殺するという苛烈な行為で抵抗を開始したのが、反地球連邦政府運動「マフティー」だ。リーダーの名は「マフティー・ナビーユ・エリン」。その正体は、一年戦争も戦った連邦軍大佐ブライト・ノアの息子「ハサウェイ」であった。
アムロ・レイとシャア・アズナブルの理念と理想、意志を宿した戦士として道を切り拓こうとするハサウェイだが、連邦軍大佐ケネス・スレッグと謎の美少女ギギ・アンダルシアとの出会いがその運命を大きく変えていく。
【スタッフ】
企画・製作 サンライズ
原作 富野由悠季、矢立 肇
監督 村瀬修功
脚本 むとうやすゆき
キャラクターデザイン pablo uchida、恩田尚之、工原しげき
キャラクターデザイン原案 美樹本晴彦
メカニカルデザイン カトキハジメ、山根公利、中谷誠一、玄馬宣彦
メカニカルデザイン原案 森木靖泰
総作画監督 恩田尚之
色彩設計 すずきたかこ
CGディレクター 増尾隆幸、藤江智洋
編集 今井大介
音響演出 笠松広司
録音演出 木村絵理子
音楽 澤野弘之
配給 松竹ODS事業室
【主題歌】
[Alexandros]「閃光」(UNIVERSAL J / RX-RECORDS)
【キャスト】
ハサウェイ・ノア 小野賢章
ギギ・アンダルシア 上田麗奈
ケネス・スレッグ 諏訪部順一
レーン・エイム 斉藤壮馬
アムロ・レイ 古谷 徹
ガウマン・ノビル:津田健次郎
エメラルダ・ズービン:石川由依
レイモンド・ケイン:落合福嗣
イラム・マサム:武内駿輔
ミヘッシャ・ヘンス:松岡美里
ミツダ・ケンジ:沢城千春
メイス・フラゥワー:種﨑敦美
ハンドリー・ヨクサン:山寺宏一
ゲイス・H・ヒューゲスト:佐々木望
©創通・サンライズ
▼『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』 公式サイト
https://gundam-hathaway.net/
▼『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』 公式Twitter
@gundam_hathaway