インタビューココだけ | プリンセス・プリンシパル Crown Handler 第2章
『「プリンセス・プリンシパル Crown Handler」第2章』古賀 葵（アンジェ役）×大地 葉（ドロシー役）公開記念インタビュー全文掲載
2021年9月23日（木・祝）より大ヒット公開中の『プリンセス・プリンシパル Crown Handler』第2章。そして、9月28日には第1章を収録したBLu-rayが発売となります！今回は、アンジェ役の古賀葵さんとドロシー役の大地葉さんのインタビューをお届け。お二人が演じるアンジェとドロシーの関係性についてのお話や、第2章の見どころから注目キャラクターまで、『プリプリ』の魅力を存分に語って頂きました。
──TVシリーズ終了から3年以上経過し、2021年2月に公開された第1章の反響はいかがでしたか？
大地TVシリーズ終了から3年も経っていたことに驚きですが、信じて待ち続けてくださったファンの皆さまの期待にやっと応えられ、そのスタート地点にようやく立つことができました。待ち望んでいたファンの方たちから事務所宛に熱いお手紙を頂き、これだけ沢山の方が熱意を持って向き合ってくださっていたことに改めて気付かされた第1章でした。
古賀『プリプリ』を愛してくださっているファンの皆さんは温かい人ばかりだなと感じました。劇場版から私がアンジェを演じることを発表する前は緊張していましたが、いざTwitterで告知したら、「引き継いで頂いてありがとうございます」「続きを観られるのがメチャクチャ嬉しいです！」という作品への愛に溢れた喜びのコメントが本当に多くて。快く受け入れて頂いて本当にありがたかったです。
大地題材的には複雑で難しい作品なので考察をされる方が多く、ファンは気難しくて怖い人が多いのかなと思われるかもしれないですが、実際はそんなこと全くないです（笑）。皆で一緒にこの作品を理解していこうというスタンスの方が多いのが特徴ですね。
──2021年9月28日には第1章のBlu-rayが発売されますが、改めて第1章の感想をお聞かせください。
大地これはアフレコの感想になってしまいますが、TVシリーズから期間が空いていたので、またこうやってチーム白鳩の皆で集まって新しいミッションに挑めることがただただ嬉しかったですね。きっとまたニコ生やラジオ等があるんだろうなと、期待と不安が渦巻きながら（笑）。第1章の内容自体は凄くヘビーなものでしたが、個人的にはプラスの気持ちで向き合えたと思います。
古賀第1章の頃はまだ一緒に収録ができていたので、全員でブースの中に入った時のピリッとした良い緊張感があって、皆さんいつもこういう環境でアフレコされていたんだなとドキドキしながら収録させて頂きました。ただ、休憩中との差が本当に激しくて（笑）。役に入り込んでいたところから一歩抜け出したら本当に賑やかで、それがまた良いメリハリになってチームの色を作っていて、余計に格好良いなと思いました。
大地えっ、あれで（笑）。全く格好良くないですよ。学生時代の休み時間のようで、恐らく女子高よりは男子高みたいなテンションだと思います（笑）。
古賀話題が目まぐるしく変わっていって、ずっと笑い声が絶えないです。
大地作品がヘビーだからこそ、逆に普段はライトなノリの方が集まっているので、皆さんが見たらそのギャップに驚くだろうなと思います（笑）。
古賀プロ意識を感じますね。
大地言い方次第ですね（笑）。
──第1章ではスパイの駆け引きが重厚に描かれ、この第2章ではスパイアクションとしての見せ場が増している印象がありました。第2章の台本を読まれた時、実際の映像をご覧になった時、どのような感想をお持ちになりましたか？
大地ここまでド派手にやるとは正直想像していませんでした。淡々とミッションを続けて最終的に人が死んで、重いなと感じる場面が多かった第1章に比べて、第2章は分かりやすくドカンと派手に起こることが多いので、映像の雰囲気もやっぱり違いましたね。
古賀第1章の時は全体的に薄暗いシーンが多かったんですが、第2章は薄暗さもありつつパッと明るいシーンもあって。映像のメリハリが凄くあるので第1章とは異なる楽しみ方ができますし、また違ったハラハラドキドキがありました。
大地台本を最初に読んだ時にここで終わらせて、本当に大丈夫なのかと思いました。ご覧になった方は気が気じゃないと思いますが、私たちも同じです（笑）。この先どうなっちゃうんだろうというところで終わるので、今後の展開が怖いですね。
──第2章はアンジェとドロシーとちせ、プリンセスとベアトリスの2チームに分かれて行動する場面が多かったと思います。アフレコはどのような形で行ったのでしょうか？
大地スタジオのお部屋を2つ用意して頂いて、人数を半分に分けて同じ日の同じタイミングで収録しました。リモートでお互いの部屋の音を繋げて、声を聴きながらリアルタイムで収録するというやり方でした。
古賀その部屋のチーム分けが、アンジェとドロシーとちせ、プリンセスとベアトリスでした。
大地近いシーンはやっぱり一緒に収録したいという気持ちがあったので、この形でやって頂いたおかげで綻びがなく上手くチームワークで収録できたのかなと思います。
──第2章のアフレコで苦労したことや印象に残っていることは何かありますか？
大地今回は新キャラクターが沢山登場するので、こんな感じで喋るのかなと想像することしかできなかったのは個人的にとても難しかったです。一緒に収録できれば向こうの出方を受けながら演じられますが、特に新キャラクターはそのビジョンがよく見えない中でどうにか上手くやって頂きました。
古賀その時って新キャラクターのキャストはまだ知らない状態でしたよね？
大地それまでは一体誰が演じるか分からない状態でいて、スタジオに置いてあった香盤表で初めて知りました。
古賀アンジェに関して言うと、第2章は派手なアクションや身体を張っているシーンが多いので、感情のバランスを取るのが難しかったです。普段は全く感情を見せない子なので、ここはこれくらい出したいよなとか、色々とバランスを考えながら演じました。
──スパイ養成所の同期生であるアンジェとドロシー。それぞれお互いにとってどのような存在だと思いますか？ まず、ドロシーから見たアンジェについてはいかがでしょうか？
大地ドロシーにとってアンジェは常に一目置いている存在なんだろうなと。TVシリーズでは、アンジェがあっという間に色々なことを終わらせてしまうのをドロシーが見て、感心しながら笑っているシーンもあったので、尊敬しつつも対等でありたいという想いは常にある特別な関係性なのかなと思います。どこまで本当のことを言っているのかは謎ですが、それすらも「アンジェはこういう奴だからな」と笑って許してくれるのはドロシーだけだと思います。
古賀その全ては言わないけど、それも含めてアンジェなんだという受け止め方をドロシーはしてくれますよね。
大地そうそう。一番ありのままを受け入れていて、なおかつ踏み込み過ぎない絶妙な距離感。付き合いが長いからこそ分かり合えているんだなと、随所で感じます。
──続いて、アンジェから見たドロシーについてはいかがでしょうか？
古賀養成所の時のアンジェは、今よりももっと心をシャットダウンして色々なことに向き合っていただろうなと思います。その中で一緒に過ごした時間が長いドロシーは、アンジェにとってもプリンセスとはまた別で特別な位置にいると思います。黙っていても平気な人というか、全てを言葉にしなくても通じ合える相棒のような存在。
大地うん、凄く分かる。本当にそんな感じだよね。
──今後の展開の鍵を握りそうな新キャラクターが何人も登場する第2章ですが、“この人に注目”というキャラクターがいれば教えてください。その理由もお願いします。
大地＆古賀いやー、これはどうだろう（笑）。
古賀うーん、やっぱりこの人かな。
大地キービジュアルにいるからね。
古賀この赤毛の眼鏡の男ね（笑）。
大地リチャードさんはヤバいですね。
古賀これは注目せざるを得ないですよ。
大地ここに来てこんなキャラクターを出してくるかと。アフレコの当日まで誰が演じられるのか知らずに凄くドキドキしていたので、納得のキャスティングでしたね（笑）。声を聴いた瞬間に正解！って思いましたから（笑）。
古賀本当にバッチリでしたね。
大地この先の展開次第では恐ろしい立ち位置のキャラクターになっていくんじゃないかなと思います。
古賀あとはメアリーちゃんですね。表情から分かるように不安そうなオドオドした子がこの先どうなっていくのか注目したいです。それと、立場としては第二王位継承者なのでプリンセスとの関係が段々と変化していき、どこかで対立することになるんじゃないかなど、様々なことを考えさせられるキャラクターですね。
大地まだ幼いからね。でも、考えてみたらアンジェとプリンセスだって色々なものを背負っているから、もう小さい子に背負わせないで！という気持ちになります（笑）。
──第2章全体の見どころや、オススメシーンなどがあれば教えてください。
大地第2章はアクションシーンが凄く派手で格好良いです。
古賀最初からもう心臓バクバクですよね。
大地ちせが突然襲ってきた輩と戦うシーンで一番格好良いなと思ったポイントは、戦い終わった後に抜刀していた刀をスッと戻すところです。あそこのカットが尋常じゃなくて、ちせってこんなに格好良かったんだと改めて気付きました（笑）。試写会で観た時に、「今のシーン戻して頂けますか」と言いそうになるくらい本当に格好良いのでぜひ注目して頂きたいです。
古賀私はプリンセスの覚悟が伝わってくる、船を最後に降りるシーンです。プリンセスは包容力がある人ですが、それに力を注ぎ過ぎるが故に、己の力を失っている感じがします。その優しさと裏腹に、自らの身を削っていることが伝わって来て切ないです。アンジェとしては、やはり彼女を守りたい。皆さんにもプリンセスの身を案じて欲しいですし、一挙手一投足に注目して頂きたいです。もちろん、アクションが本当に格好良くてド派手なシーンも盛り込まれていますが、その間に入るプリンセスの影の部分も今後の展開に繋がっていくのではないかなと思います。
──第2章は次作以降の広がりを予感させる場面で幕を閉じます。第6章まで続く今後の展開を含め、キャストとしてどのような点に期待されていますか。
大地とにもかくにも全員無事であってくれればそれでいいです。チーム白鳩は生き残ってくれと（笑）。
古賀本当にそれが一番ですよね。誰も死ぬなと。
大地これは前々から言っていますが、『プリプリ』は良い人から亡くなっていく怖い流れがあるので。もう誰も失いたくない。
古賀この子たちはどれだけ大切な人たちを亡くしてきたのか。オープニングやエンディングを観ていても、不穏な空気を感じますし。
大地最終的に良い方向に到達していたら良いな。いつかスパイを辞められる日が来るんですかね。カサブランカで静かに暮らせる、そんな日が来るのかな？
古賀何のしがらみもなくこの子たちがこの年代の女の子として、過ごせる日々が来たら良いですね。
大地とにかく平和な時代が訪れて、幸せになって欲しいです。
――お二人と関根明良さんの3人がメインパーソナリティを務められているWebラジオ「プリプリ秘密レポート すーぱー」もファンの間で人気が高いです。収録されている感想を教えてください。
古賀身を削りながらやらせて頂いて（笑）。
大地その通り（笑）。
古賀体を張ったリフレッシュチャレンジもあるので、これは映像が流れないのかと。
大地映像付きの生放送でやるべきことをやらされるからね（笑）。前回の「プリプリ秘密レポート」の時代からパーソナリティをやっているのは私なので、どうしてこうなっちゃったんだろうなとずっと思っています。
古賀最初の頃はどうだったんですか？
大地最初からこうなのよ。一体どこで軌道修正すればいいんだろうと思いながらここまで来ちゃったので。
古賀じゃあ、「すーぱー」になった瞬間に修正しなければいけなかったのに、今更できないですね。
大地前回の流れを引き継いでしまったので、もう無理です。人々が苦丁茶やノニジュースを求めるんですよね（笑）。今はご時世的に難しいので足つぼマッサージになっていますが、身を削りながらも楽しくやらせて頂いています。
古賀毎回凄い疲労感がありますが、本当にやりがいのある仕事です（笑）。
大地これも言い方次第ですね（笑）。
──それでは最後に、第3章の公開を楽しみにしているファンに向けてメッセージをお願いします。
大地ここで終わるのかというところで第2章が幕を閉じて、第3章が待ちきれないという気持ちでいるんじゃないでしょうか。この先の展開が読めないのが私も怖いですし、どこが終着点になっていくのかさえ想像できず、果たして本当に全6章でまとまるのかというドキドキ感もあります。そんな心境を皆さんと一緒に共有しながら、時には楽しみ時には悲しみつつ、この作品を楽しんでいけたらいいなと思っています。まずは色々と考察をして頂いて、発売される第1章のBlu-rayも繰り返し観て頂いて、第3章への期待値に繋げて頂ければと思います。今後とも宜しくお願いします！
古賀まず第1章で予習をしてから第2章を観て感情を盛り上げて。さらに、そこからもう一度第1章に戻って細かな伏線を拾いつつ、また第2章を観て頂き。繰り返し何度も観て頂くことで、第3章への気持ちをより高めて頂けると良いと思います（笑）。
大地第1章と第2章のループで第3章の公開まで待って頂くということですね（笑）。
古賀何度観ても新しい発見があるところが『プリプリ』の良いところですので、全ての伏線を回収して第3章に臨んでやる！という気持ちで観て頂けるととても嬉しいです。頑張って『鍵』を探してみてください！
PROFILE
古賀 葵（こが・あおい）
●8月24日生まれ。佐賀県出身。主な出演作は『かぐや様は告らせたい〜天才たちの恋愛頭脳戦〜』四宮かぐや役、『古見さんは、コミュ症です。』古見硝子役、『ぼくたちのリメイク』志野亜貴役、『天使の3P!』金城そら役、『つうかあ』宮田ゆり役、『魔法少女?なりあ☆がーるず』はなび役など。本作ではアンジェの声を担当している。
PROFILE
大地 葉（たいち・よう）
●8月6日生まれ。埼玉県出身。主な出演作は『アイドルタイムプリパラ』虹色にの役、『魔法陣グルグル』ジュジュ役、『ゼロから始める魔法の書』アルバス役、『フルーツバスケット』草摩燈路役など。本作ではドロシーの声を担当している。
