インタビュー | 英雄教室×君のことが大大大大大好きな100人の彼女

100×100コラボ特集!『英雄教室』川島零士(ブレイド役)×『君のことが大大大大大好きな100人の彼女』加藤 渉(愛城恋太郎役)100の質問投げてみた。<『英雄教室』×『君のことが大大大大大好きな100人の彼女』“100×100”コラボ特集サイト>

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“100人のトモダチを作る”ことを目標にしている主人公・ブレイドが活躍する放送中の夏アニメ『英雄教室』。 “100人の運命の人と出会う”ことが約束された主人公・愛城恋太郎が奮闘する、10月8日より放送スタートの秋アニメ『君のことが大大大大大好きな100人の彼女』(以下『100カノ』)。そんな2作品に共通する、“100”繋がりで「100×100コラボ」特集が実現! 両作品の主演を演じるブレイド役・川島零士さん、愛城恋太郎役・加藤 渉さんに、「100の質問」の事前アンケートを実施!このインタビューでは、そのアンケートの回答から深堀りしたいQ&Aをピックアップし、作品の魅力、そして、お二人の魅力に迫っていきます!

お二人の事前アンケート100問全回答はこちら

──100問100答をやってみていかがでしたか。

川島こんなこと初めてやりました(笑)。

加藤僕も初めてです(笑)。

川島後で加藤さんの回答はこんな感じですと見せてもらって最初に思ったのは「ヤバい、めちゃくちゃ丁寧に答えている」ということでした。

加藤いや、僕のはすごいグダグダしているだけなので。

川島結構時間がかかったんじゃないですか?

加藤2時間くらい、集中してやりました。

川島え? 2時間!? まあ、でもちゃんと考えるとそうなりますかね。

加藤川島さんはどのくらいかかったんですか?

川島25分くらいですかね……。でも、ちゃんと考えましたよ(笑)。友達に質問してもらって答えつつ、回答も友達に入力してもらうみたいなやり方でテンポよく進めたので25分……です。

加藤なるほど(笑)。まあ、でも今日のインタビューの目的はその回答をもとに、深掘りしていくということなので、これからいろいろお話ししていきましょう!

川島ですよね。フォローありがとうございます(笑)。

加藤僕は、インタビューでは事前に何か用意していないと答えがパッと出てこないタイプで。終わってから「あれも言っておけばよかった」と思うことも多いので、事前の100問100答はむしろありがたかったです。でも、100問100答って質問を考える方も大変だなと思いました。

川島確かに。質問のテンプレートとかあるんですかね(笑)。

加藤作品以外のところも結構気になる質問ありましたよね。「お風呂入ったらどこから洗う?」(Q.093)とか。

川島初めて考えました、どこから洗ってるかなって。

加藤どこから洗いますか?

川島うーん、答えたのにまた考えちゃいます。

加藤僕なんか、家に帰ったら靴を脱ぐ、くらいの感覚で浮かびましたよ。

川島加藤さんはどこから洗うんですか?

加藤シャワーを全身に浴びて、頭から。まずシャンプーで洗い流して、コンディショナーを浸透させている間に体を洗います。

川島そういうふうに答えればよかったのか! 僕は体のどこからボディソープを塗り始めているのかをまず考えていました。

加藤質問に対する解釈の違いってやつですね(笑)。

──それでは、ここからはアンケートの質問順にどんどんお話を伺っていきたいと思います! まずは芸歴に関しての質問です(Q.007)。川島さんは7年目、加藤さんは9年目とのことですが、現在の心境、声優という仕事に対してどのように感じていますか?

加藤メインキャラクターをやらせていただくようになってから、現場に行って自分の未熟さをより知るようになったと感じていて。ようやくスタート地点という感じがしています。やっぱり現場に出ないと自分の下手な部分ってわからないんだなと思いました。事務所に所属したのは高校生の頃だったので早めではあるのですが、メインキャラクターをやらせていただけるまでが長かったので、やっとオーディションなどでも評価していただけるようになってきたなと実感しているところです。

川島お芝居系の話で言うと、進めば進むほど上には上がいるというのを感じています。進めば進むほど悩みが増えていく、経験を重ねているはずなのに不思議なものです。

加藤段階ごとに景色が変わって、また違う壁が見えてくるというか。

川島次から次へと壁は出てくるし、今度はこんなに高い壁なのか、どうやって乗り越えようか、という感じで悩みもどんどん増えていきます。

──最近、ぶち当たった壁はありますか?もしあれば、その乗り越え方も教えてください。

加藤仕事が少なかった頃は1つの役に対してじっくりと時間をかけることができたけれど、複数作品に並行して関わらせていただくようになると、頭の切り替えが大変です。それと僕は仕事とか関係なく、いろいろな経験を得たいタイプなのですが、興味のある映画、好きな本にたくさん触れたいと思っているのに、その時間を取れなくなったりしてきているのが今の悩みというか壁ですね。

川島インプットの時間はどうしても取れなくなるよね。僕も作品チェックに時間をかけるタイプなんですけれど、自分が思うペースでやっていると、気づけば休みの日もずっとチェックしている感じで。もう収録の日が来ちゃったっていうのを繰り返しています。

加藤分かります! やっと収録が終わっても、すぐにまた次の収録の準備をしてみたいな日になることもあったりして。

川島僕のスマホのカメラロール、しばらく猫の写真しかなくて。夏らしいこと何もしてないなってついさっきも思いました(笑)。

加藤やるっきゃないって感じですよね。「最近のマイブームは?」(Q.076)という質問にも書いたのですが、昨年くらいからタバコを吸うようになって。

川島壁を乗り越えるために?

加藤いろいろ考えすぎていっぱいいっぱいになったら、寝る前に自分に寄り添ってくれる音楽を聞きながらベランダでタバコを吸う、というのがルーティーンになっています。

川島大丈夫?

加藤翌日の仕事のプレッシャーでどうしようってなったときに、そうやって気持ちを落ち着かせるようにしていたら、マイブームになっていました(笑)。川島さんの壁は?

川島最近、収録現場での雑談で先輩方がお世話になっている声優さんの話になったんです。僕はコロナ禍のタイミングでメインキャラクターをやるようになってきたので、収録後に共演者の方、特に先輩とご飯に行ったりというチャンスが全くなくて。なので特別懇意にしていただいている先輩というのがいなくて、この年代は孤軍奮闘しているのかなと感じたのが、壁というか考えたことというか。

加藤コロナ禍の影響は大きいですよね。コミュニケーション力や性格などもあるだろうけれど、僕も同年代とばかり話していて先輩との関わりはあまりなくて……。

川島じゃあ、加藤さんも特別お世話になっている先輩とかはいない?

加藤声優の先輩ではないけれど、天津の向さんとはすごく仲良くさせてもらっていて。会う機会も多いし、先輩というより友達みたいな関係だけど、奢ってもらっています(笑)。

川島僕はお会いしてお話ししてみたいのは梶裕貴さん。「最近、感動したことは?」(Q.077)の回答にも書いたのですが、最近も『進撃の巨人』をイッキ見して。やっぱりすごいなーって。僕が専門学校に入る前くらいに始まったアニメに出られていたので……。

加藤梶さんは僕たちの世代にとって、声優になりたいという初期衝動の憧れみたいな存在ですよね。

川島ですよね。役幅も近い感じがして、いろんなお話を聞きたいです。

【Q.001~007】プロフィールについての事前アンケート回答はこちら

──作品やキャラクターのお話を伺いたいと思います。「『英雄教室』の魅力はどんなところ?」(Q.009)では「スカッと気持ちいい三拍子」と回答していただきました。

加藤「スカッと」、「気持ちいい」、3拍子目は……?

川島いやいや、違うんですよ。

加藤では、お願いしますっ!

川島圧倒的に強い主人公のブレイドが青春を取り戻したいという思いから巻き起こす、ドタバタがおもしろい。ん? 考えながら話すと4拍子になりそうな気がする……。学園の中でブレイドがわちゃわちゃする女の子たちの魅力がつまっていること。作品の3分の1以上はバトルシーン。勇者の圧倒的に強い力が解決してくれる姿にスカッと気持ちよくなります。これで3つかな?

加藤では3拍子は「ワチャワチャ」「かわいい」「バトル」ってことですね。

川島いや、もう1個ある!

加藤4拍子じゃないですか(笑)。

川島コメディ要素いっぱいです! …というのはワチャワチャに入るのかな?

加藤では「コメディ」「キュート」「バトルアクション」の三拍子かな。

川島ですね。王道を貫いている感じです。語り出したら、3拍子では絞り切れないくらいの魅力が詰まっています! ってことで。

──「ブレイドの魅力を一言で表すと?」(Q.014)と「ブレイドを演じるうえで苦労したことはある?」(Q. 019)の回答はどちらも「5歳児」でした。

川島僕は器用貧乏タイプで、何事も割とそつなくこなせてしまうんです。だから5歳児のおバカなところとか不器用さをうまく演じられないことがあって。意識してないと「器用な感じ、出ちゃってるね」って言われることも結構ありました。コミュニケーションや女の子へのフォローの仕方が「うまいね、モテるでしょ」みたいに指摘されることもあって。ブレイドはおバカだから女の子が言われたくないこともズバッと言ってしまったりもします。僕は苦手だなと思っていたら、ブレイドの魅力が伝わらないので、脳内精神年齢も大事にして5歳児を意識して演じました。

──面白ければOKのアフレコだったそうですが。

川島コメディの部分が多いので、面白いものは採用という現場でした。だからみんながどんどん面白いもの出し合戦みたいになってきて、ディレクションも「ここは面白い感じでお願いします!」という感じでした。

加藤最新話(取材時は第4話まで放送)まで観させていただきました!

川島ありがとうございます!

加藤ボケが回収されないまま進んでいくところの不条理さに笑ってしまいました。保健室の先生がせっかくボケているのに誰もツッコまないから、空中浮遊しているようなあの空気感、好きです。

川島「脱ぎなさい、いいから早く脱ぎなさい!」ってところですね(笑)。

加藤そうです。僕はレナード推しなので高塚(智人)さん面白いなーーって楽しんでいます。あとはクーちゃんがかわいい!

川島めちゃくちゃかわいいんですよ、本当に。

加藤独特な感じで。

川島そうそう。独特で突き抜けていて笑っちゃう感じです。ブレイドは何をやってもOKみたいなキャラクターでもあったので、収録前に「これをやったらおもしろいかな」とか考えるのもすごく楽しかったです。「どんな音を出しても多分許される」と思っていたので、結構挑戦的にいろいろと考えてやってみました。

──加藤さんは『100カノ』について、「原作を読んだ時の印象は?」(Q.010)という質問に「奇天烈ハイカロリー」と回答していますが。

川島カロリーすごいですよね?

加藤めちゃくちゃ面白いんですけれど、得られるエネルギーがある分、消費されるエネルギーも大量にあるんです。だから、僕はイッキ読みできないんです。これはもう劇物です。こんな漫画読んだことないです!

川島最初タイトルを見たときに、もっと柔らかい感じなのかなって思ったけれど、結構エクストリームな感じがしますよね。

加藤バカだなって笑ってしまいながら読んでいたのですが、やがて自分がこれを演じるのかと思うと大丈夫だろうかって思いました(笑)。

川島ツッコミとかめちゃめちゃ大変だったと思います。

加藤収録が始まってから6キロくらい体重が落ちました。

川島カロリー消費しすぎ!

加藤プレッシャーも大きかったと思います。でもアフレコも大量のエネルギーを必要とする収録だったから、常にゼリーとエナジードリンクで栄養補給をしながら頑張りました……。

川島めちゃくちゃ人気のある作品だから、演じるとなったらめちゃめちゃプレッシャーだと思います。

加藤そうなんです。作品のファンの方が皆さんヘビー級の熱量を持っているという印象があって。作品やキャラクターに求めているものや期待が強く伝わってきたからこそ、また何より僕自身が作品を読んでファンになってしまったからこそ、ファンの方々の気持ちも分かる。役者としてのプレッシャーはこれまでの仕事の中でもトップクラスでした。

──すでにファンの多い作品ですが、「この作品をどんな人にオススメしたい?」(Q.012)という質問では「自分がそうだからというのもありますが、人の愛し方について悩んでいる方におすすめしたいです」と回答いただきました。

加藤今年に入ってから交友関係がすごく広がる中で、自分はすごく愛されているということに気づき始めたんです。友達とか、自分がお世話になっている人たち、愛をくれている人たちときちんと向き合えているだろうかって。そんなふうに考えていたタイミングで出会った作品だったので、まさに恋太郎から、感謝の伝え方や言葉の掛け方を学んでいます。愛し方というと局所的になってしまうけれど、人との接し方や触れ合い方、関わり方に悩まれている方におすすめしたいです。今関わっている人たちと気持ちよく仕事をする、よい友達でいる、ということを考えるきっかけになるんじゃないかなって思っています。教材くらいに思っているので、そんな回答にしてみました。

──「恋太郎を演じるうえで苦労したことはある?」(Q.019)という質問には「人を愛するということについて、自分が二歩も三歩も恋太郎の後ろを歩いているというのに、恋太郎としてさらにその先へと進んでいかなければならないこと」と加藤さんらしさを感じる回答でした。

加藤簡単に言ってしまえば、キャラクターとの共通点がないと演じる時に苦労するという話につながるのですが、僕にとっては恋太郎がまさにそうで。僕は女の子の友達が多くて、恋太郎ほどキュンとしたり照れたりすることがないんです。例えば、作中でも描かれているのですが、苗字から名前呼びになることにも特別ときめいたりすることもないので、収録の時には「呼び慣れてるな?!」ってツッコまれたりもしました。自分とは違うキャラクターを想像して演じるという意味では大変なところはたくさんありました。

【Q.008~019】出演する作品と演じる役についての事前アンケート回答はこちら

──両作品、魅力いっぱいのヒロイン、サブキャラクターたちが登場します。お気に入りや魅力を存分に語って下さい!

川島みんなかわいくて……。ヒロインを選ぶべきと思う僕もいるけれど、クーちゃんがかわいすぎるし……。ある意味みんなヒロインのようにも感じるし。どうしようかな……。

加藤「100問100答」の回答を見れば、川島さんがクーちゃんをかわいいと思っているのはバレバレなので、ちゃんと考えた感じを出しつつ「いろいろ総合した結果、クーちゃんです」でいいんじゃないですか?(笑)

川島アハハハ。でも本当にクーちゃん超絶かわいいんです。ちょうど「100問100答」のアンケートをやる直前に、第3、4話を観たばかりだったのでその勢いもありクーちゃん愛が溢れてしまいました。木野日菜さんが演じるクーちゃんがかわいすぎて、ソファからずり落ちたくらいですから(笑)。胸を刺されると感じるほどのかわいさってこういうことなのか……と考えた直後の僕の回答でした。クーちゃん、大好きです。

──具体的にかわいいと感じたポイントは?

川島フォルムもそうだし、ブレイドとの関係性がすごくいい。鳥が生まれて最初に見たものを親と思いずっとついていく感じ。それをブレイドが「俺、親かよ」みたいに言っているところもすごくよくて。見ているだけでもかわいいのに、木野さんの声でかわいさがさらに増して。とりあえずブレイドの真似をしているところ、なにかよくわからないけれど、2人ともなにかを覚えていっている、学んでいっているみたいなところが、親子漫才っぽくて面白くて大好きです。

加藤お人形遊びのシーンとかいいですよね。

川島あれ、なんですかもう! って感じですよね。めちゃくちゃ好きです。大丈夫かな、僕の語彙力(笑)。

加藤ブレイド以外には別に……みたいにしているのに実はみんなのことを覚えているところとか。
川島たまらないですね。ツンなところも性格的にというよりも、ドラゴンは1匹で孤高に生きていく、という本能的なツンというのがまた良くて。あーーー、かわいい!

──加藤さんにはヒロインの魅力をたくさん書いていただきました。書き切れなかったことはありますか?

加藤ご指摘の通り、たっぷりと書かせていただきました(笑)。僕にとってヒロインである彼女たちはみんな魅力的。短所がひとつも見当たらないんです。彼女たちが原因で何かトラブルが起こったとしても、それもひっくるめて彼女たちの魅力と思えるくらい、素敵なキャラクターばかりです。

【Q.020~035】ヒロインやサブキャラクターについての事前アンケート回答はこちら

──Q.036~Q.099ではお二人のプライベートなことをかなり細かくお伺いしました! ちょっと遡ってお二人の青春時代についての質問です。「青春してたなあ~と思うことは?」(Q.042)という質問に川島さんは「部活」、加藤さんは「声優になってから、声優仲間とスタジオを自費で借りて台本も用意して、自分たちの技能を向上させるための練習会を開いていたこと」という回答でした。

加藤部活は何部だったんですか?

川島中学で水泳をやっていて3年生の時にラグビー部に転部しました。

加藤高校では?

川島バイトばっかりしていました。

加藤青春は中学時代ってことですか?

川島そうですね。ただ、加藤さんの回答を見て、僕も思い出したことがあって。専門学生の時って中間発表とか卒業発表などで舞台をやる機会が結構あるんです。演出助手とか、まとめ係とか、いろいろな担当があって、時には同い年の子たちと結構バチバチしちゃうんですよね。衝突もあるし、辞めちゃう子もいたりするけれど、お客さんに観ていただいたときの達成感で、「やってよかった」みたいになるのはやっぱり青春時代ならではかなと思って。大人になると、本音でぶつかり合って、傷つけ合ったりすることってあまりないじゃないですか。オブラートに包んだりするものだから。本音と本音のぶつかり合いみたいなのは、二度と経験できないこと。青春してたなって思います。

加藤僕は今でもオブラートに包めないというか包まないというか……。良くも悪くも素直だねって言われることがあるのですが、なんでも正直に答えちゃうんです。身近な人とかマネージャーさんには常に正直に話してしまうので、たまに「僕にはできないかも」みたいなことも結構普通に口に出します。

川島言うタイプなんだ!

加藤言えちゃいます。

川島マネージャーさんは困らない?

加藤マネージャーさんには僕の考え方をお話しさせていただく機会もあり。僕がストレスなくやっていこうって言ってくださっているので、一緒に頑張っています。

川島めちゃくちゃいい関係ですね。

【Q.036~053】内面に迫る!子ども時代、声優の仕事についての事前アンケート回答はこちら

──「じっくり考えてから行動するタイプ? とりあえずやってみるタイプ?」(Q.058)という質問ではお二人とも「とりあえずやってみるタイプ」と回答。お話を伺っていると同じ答えにならなそうな印象もありますが……。

加藤僕の場合はちょっと難しくて。YESとNOが同時に出るタイプなんです。「じっくり考えるとも言えるし、とりあえずやってみるとも言える」が正しい答えなんです。でも、「とりあえずやってみる」のエピソードはちゃんとあります。運命の人との出会いの話なんですが……。

川島え? めっちゃいいエピソードっぽい! 聞きたい!

加藤大学時代に一目惚れして、その人に話しかけたいと思って人生初のナンパをしました。

川島おーーー!!

加藤「今日、財布を忘れちゃったので、学食で一番安いそば代230円をお借りできませんか?」って声をかけたんです。「本当に返してくれるんですか?」って言われましたが、そこからよく話すようになりました。話してみたいと思ったから行動に出た。つまり、とりあえずやってみるタイプなんじゃないかなと思います。

川島結局、付き合えたんですか?

加藤悲しい結末になりました。

川島でもちゃんと告白はしたんですね。

加藤したけれど、友達にもなれなかったというのが正しいかな。僕の人生の中で一番変わっている人でした。ずっと知り合いだったけれど、その人はLINEとかもまったくやっていなくて。学年も違うから授業で一緒になることもなかったんです。

川島どうやって連絡とかコミュニケーションを取っていたんですか?

加藤メールです。めちゃくちゃ長文のメールを2週間に1回。往復書簡です。一緒に遊んだのは2回くらい。

川島でもちゃんと思い出はあるんですね。

加藤主義主張の違いで決別しましたが……。

川島表現が(笑)。

加藤3年くらい前の話ですが、今でも引きずっています。ということで、川島さんのエピソードをどうぞ……。

川島東京に出てきた頃にアパレルのバイトをしていました。スウェーデン人のお客さんが来て、「今度ライブやるから来ない?」みたいに誘ってくれたんです。僕の英語力では意思疎通に不安はあったし、そもそもライブに行ってこの人たちと友達になれるかなとか、いろいろ考えて。でも、東京に出てきて1回くらいそういうことをやってみるのも面白いかなと思って、行ってみました。

加藤おーーー! 好きなタイプのライブだったのですか?

川島パフォーマンスみたいな感じかな? こんな感じのパフォーマンスです(と公演時の写真を披露)。

加藤僕、結構好きです、このビジュアル。ジョン・キャメロン・ミッチェル監督のような表現というか。

川島10回くらいは一緒に遊んだし、僕もこの衣装を着て撮影をしたりして。こんな面白い人たちがいるんだって思えたのは、「とりあえず行ってみるタイプ」だったからかなって。

加藤フットワーク軽くやってみることで得られる実感や体験ってありますよね。タイプは違うけれど、そういうのを多分に求めているタイプなのかなと思いました。

川島声優とかやっていたら面白い話のひとつにもなるだろうし、乗ってみるかみたいなところもちょっとありましたし(笑)。

【Q.054~075】もっと深掘り!自分の性格、好きなものについての事前アンケート回答はこちら

──外国の方との交流のお話が出ましたが、「旅行するならどこに行きたい?」(Q.087)の質問ではお二人とも「海外」でここも一致していました。具体的に行きたい場所、やりたいことはありますか?

川島声優をやっていなかったら、ずっと海外で過ごしてみたいという気持ちがあって。今も海外への憧れはあるので、お仕事頑張ってたくさん稼いだら、海外に住んでみたいと思っています。アジアしか行ったことがないので、ヨーロッパ圏に行ってみたいです。パリ、ロンドン、それこそ、スウェーデンとかもいいですよね。加藤さんが行きたいのはパリ、ロンドン。なんか具体的にやりたいことがありそうですね(笑)。

加藤映画や小説の舞台になった場所を巡る、いわゆる聖地巡礼をしたいです。ロンドンだったらロンドン塔。僕は歴史も好きなので、現地でその歴史を想像してみたくて。悲惨な歴史だし、塔と言いながら普通に建物っぽい感じだけど、現地でしか味わえないものを体感したいです。フランス映画やフランス小説も結構読んでいるので、パリも行ってみたいし、須賀しのぶさんの小説『革命前夜』の舞台になったベルリン崩壊前の東ドイツも感じてみたくて。今は無くなってしまった場所でも現地の建物が出てきたら、Googleで画像検索して読み進めたりしているのですが、本を読みながら現地を巡るのってすごく楽しそうだなと。あと、『ダンサー そして私たちは踊った』という映画の舞台になったジョージアに行きたいです。

川島ジョージアってなんかいいですよね。物価も安いって聞きますし、めちゃくちゃ住みやすい場所というイメージです。

加藤観光雑誌で読む限り、良さそうな場所って書いてありますよね。でも映画は最終的に「ジョージアを出ろ!」という話で(笑)。どういうところなのか、自分で見て確かめたいと思っています。

──そして「人生で一度はやってみたいことは?」(Q.089)の質問も「スカイダイビング」とお二人の回答が揃いました。「スカイダイビング」を選んだ理由を教えてください。

川島一度はやってみたいですよね、スカイダイビング。

加藤理由とかあるんですか?

川島理由……あります?

加藤って、今、僕が振ったのに(笑)。

川島あ、そっか……(笑)。

加藤では、僕から。フィクションのキャラクターって風を受けたり、「あーーー!!!」みたいに叫ぶような感情表現をすることってよくあるじゃないですか。演じる機会はすごくあるけれど、体験することはできない。スカイダイビングなら風を受けている気持ちが疑似体験できるんじゃないのかなって思っていて。空中戦ってこうなのかなとか。新海誠監督の『天気の子』で、主人公が空から落ちるシーンが出てきたときに、これを体験したいと思って浮かんだのがスカイダイビングだったので……というのが僕の理由です。

川島僕もです!

加藤だそうです(笑)。

川島っていうか、張り合えるほどの理由がなくて。「100問100答」はテンポ良く答えたので、パッと浮かんだのがスカイダイビングだったというだけで。理由は考えてなかったです。

加藤先ほど青春時代の話をしましたが、そのときに声優仲間と練習した作品がスカイダイビングをテーマにした漫画でした。スカイダイビングによっていじめられっ子だった主人公の意識が変わるっていう展開で、実際にやってみたら想像もしやすいだろうなと考えたこともあったので、ちょうどいい質問でした。

川島めちゃくちゃバックボーンがありますね。

加藤たまたまです。川島さんは直感タイプというのをひしひしと感じています。僕だけ口数が多いんじゃないかなって気になっています……。

川島いや、役者だからなのかな。逆目線からやってみようみたいに思っているのもあるのかも。

加藤立ち位置を考えて調整するタイプなんですね。

川島かもしれないです。でも、僕、いつもこんな感じだったかなって今、思い始めています。

加藤「100問100答」には、性格は飄々としているって書いてありますよ。

川島してますね、確かに、そうでした。飄々としています(笑)。

【Q.076~099】とことん深掘り!最近の出来事、普段の生活についての事前アンケート回答はこちら

──「100問100答」に加えて、インタビューでもたっぷりとお話しいただきありがとうございます。最後にファンの方へのメッセージをお願いします。

川島『英雄教室』は、毎話、毎話、個性豊かなキャラクターが登場し、深掘りをしていくという展開です。どんな風に仲良くなっていくのか、友達になっていくのかというのも作品の魅力です。X(旧Twitter)のスペースなどで反響を見ていると推しが変わってきているという声も多いので、全話放送終了後に推しや、推しの変化の話で盛り上がっていただきたいです!

加藤ヒロインの名前がサブタイトルに入っているので、フィーチャーするキャラクターが分かるのもいいですよね。次回はあのキャラクターの話が観れるのかという期待ができるのも、楽しめるポイントだなと。スペースを使っての施策というのも面白いですよね。キャストを知っているだけではなく、キャラクターが好き、作品が好きだという方とお話できるのが魅力だと思います。

川島放送中にリアクションを見れるのはめちゃめちゃ面白いと思います。ぜひ、みなさんも聞きにきてください!

加藤『君のことが大大大大大好きな100人の彼女』は10月8日から放送スタートです。文字通り命がけで臨みました。作品を観ていただければ、命がけで制作されたクオリティ、魅力が伝わると自信を持っておすすめできます。原作ファンの方ほど「あのシーンはどうなるのかな?」と思われているかもしれません。絶対に見逃すことのないようにお願いします(笑)。そしてアニメやこのインタビューを入り口に作品を知り、興味を持っていただいた方には、ぜひ原作にも触れて欲しいです。それが僕の何よりのよろこびです。

川島「アニメ化できるの?」と思った作品です。どこまでアニメ化するのかもすごく気になるので、期待しながら楽しみに放送を待ちます。あと、PVを観たのですが、加藤さんのツッコミがとにかくすごいんです。命を削ってアフレコを乗り切った加藤さんを感じてください(笑)。

加藤なんとか生き抜くことができ、川島さんと対談できてよかったです!

川島アハハハ。めちゃくちゃ楽しみにしています。

【Q.100】ファンの方へのメッセージ の事前アンケート回答はこちら

PROFILE

川島零二(かわしま れいじ)
11月30日生まれ。愛知県出身。出演作に『聖者無双〜サラリーマン、異世界で生き残るために歩む道〜』ルシエル役、『不滅のあなたへ』フシ役など。

PROFILE

加藤 渉(かとう わたる)
7月17日生まれ。東京都出身。出演作に『勇者が死んだ!』トウカ・スコット役、『怪獣8号』市川レノ役など。

TVアニメ『英雄教室』公式サイト
https://eiyukyoushitsu-anime.com/

TVアニメ『英雄教室』公式X
@eiyu_anime

TVアニメ『君のことが大大大大大好きな100人の彼女』公式サイト
https://hyakkano.com/

TVアニメ『君のことが大大大大大好きな100人の彼女』公式X
@hyakkano_anime

 

 

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