『ガールズ&パンツァー』あんこう祭2023 ガルパンステージレポート
11月19日、茨城県大洗町にて「大洗あんこう祭」が開催された。2012年から2019年までは、大洗町・冬の風物詩である「大洗あんこう祭」において、『ガールズ&パンツァー』のキャスト陣が登壇するステージイベントが毎年開催されてきた。しかし、新型コロナウイルス流行の影響により、2020年以降は残念ながらステージイベントの開催がなかった。その「大洗あんこう祭」にて、ついに4年ぶりに『ガルパン』のイベントが帰ってきた!トヨペット スマイルホール 大洗(大洗文化センター)にて、「大洗あんこう祭2023 「ガールズ&パンツァー」 スペシャルステージ 〜ただいま、おかえり、大洗!〜」と題し、あんこうチームのキャスト5人と主題歌アーティストのChouChoさんを迎えて開催した。ファンとキャスト陣が「ただいま」と「おかえり」を分かち合うイベントの様子をレポートしていこう。
大洗あんこう祭 4年ぶりの開催!
これまでは、あんこう祭における『ガルパン』のステージイベントは、大洗マリンタワー前の広場という屋外でステージイベントを行ってきたが、4年ぶりの復活となった今回はトヨペット スマイルホール 大洗(大洗文化センター)に舞台を移し、屋内での開催という形になった。
来場したファンが待つ中、ステージ上のスクリーンにあんこうチームの5人が久しぶりに大洗に帰ってきて、町の名所を楽しみ、その後イベント会場へと向かうショートドラマが朗読される形で開幕。
その後、西住みほ役の渕上舞さん、武部沙織役の茅野愛衣さん、五十鈴華役の尾崎真実さん、秋山優花里役の中上育実さん、冷泉麻子役の井口裕香さんのあんこうチームメンバー5人を演じるキャスト陣が登場。順番に登壇の挨拶をする中で、中上さんは久しぶりのファンにとの再会に「あんこう祭、ヒヤッホォォォウ! 最高だぜぇ!!」と声を上げ、会場を盛り上げる。
4年ぶりだけれど、お久しぶりな感じがしない舞台・大洗!
久しぶりのステージイベント最初の質問は、「大洗に来ることができなかった4年間の心境」について。渕上さんが「4年間は長かったんですけど、大洗に来るまでの道中に景色を見ているとすごく久しぶりなんだけど、そんなに久しぶりな感覚がしなかった」と語ると、井口さんも「作品でずっと見てきたからなのか、ずっと来させてもらっていたから染みついているのかな」と感慨深く同意する。
ステージ上から久しぶりに目にした大洗に訪れたファンを前にしてテンションが上がる中、『最終章』第4話の舞台挨拶の話へ。今回、『最終章』」第4話の舞台挨拶では各地を周り、舞台挨拶の行われた数はなんと19回。その全てに参加した渕上さんは、「なんか久しぶりの感覚で、嬉しかったです。今までに行ったことのない場所にも行かせていただいたりもして。本当にいろんな土地で思い出を作ってきた『ガルパン』ですけれど、やっぱり舞台である大洗に来るのが久しぶりということで、今日は目一杯お喋りして帰りたいですね」と、感想と合わせて本日の意気込みも語ってくれた。
そこから話題は再び大洗について。移動中のバスの中から町の景色を見た茅野さんは「ガルパン仕様の痛車があったり、コスプレしている人が歩いている姿が見えて、4年ぶりとは思えない盛り上がりと熱気を感じました」とあんこう祭に賑わう町の様子を語った。
あんこうチームメンバーの大洗の思い出とは?
『ガルパン』がスタートして2023年10月には、12年目に突入。それだけ長く大洗とお付き合いをしてきたことを踏まえ、次の質問は大洗の思い出について。
最初の思い出として渕上さんが「おそらく、私と真実さんと育実さんで記者会見をしたのが、大洗でのイベントの最初ですね」と初の大洗での思い出を振り返ると、中上さんが続けて「あんこう祭の前日の夕方くらいに記者会見をして。あの時はみんなスカートが短かったね」と当時を懐かしんだ。
茅野さんは最初のあんこう祭であまりに気温が低くて凍えたしまったことを振り返り「最初のあんこう祭は2回ステージがあったんだよね、あの時は寒くて手がかじかんで干し芋の袋が全然開けられなくて」と振り返り、その気温対策の結果、後のステージではコート着用になったことなどのエピソードを披露。井口さんは「やっぱり、あんこう祭で食べるあんこう鍋が美味しくてね。干し芋も美味しい。食べて、飲んでというのもいい思い出です。やっぱり美味しいものを一緒に食べるとより結束力が高まるよね」と、大洗だからこそ味わえる食の思い出を語った。
それに応えるように茅野さんは「1年に1回、必ずみんなで大洗で会って、ご飯を食べてたから、それが無かった4年間はすごく寂しかったです」と明かすと、尾崎さんも「時期的には年末じゃないけど、11月の半ばだからみんなで集まって忘年会みたいな気持ちもあったから」と語り、5人にとって大洗にあんこう祭のために集まることがどれだけ大事かが伝わる話となった。
アフレコの時にはわからなかった、『最終章』第4話の見どころとは?
そして、ついに上映となった『最終章』第4話の感想について。
渕上さんは「やはり、第4話は継続高校との決着がつくという話なんですが、それまでの間が、私たちには不穏で、果たして、あれは本当に白旗が上がっているのかというところから始まり、かなり「白い魔女が!」という煽りも凄かったので、期待もそうですが不安もあって。これまでの中で一番いろんな感情が入り乱れていたかも」と語ると、メンバーのみんなも同調。作品の感想については、舞台挨拶で何度も語っている渕上さん以外のメンバーに振られる形で話が進んだ。
井口さんと一緒に劇場で見たという茅野さんは、「もう滅茶苦茶面白かった。あとは、アフレコの時はわからないことが多すぎる(笑)。いつ見ても新しいというか、『ガルパン』は何か常に前作を越えていく感じが凄いなと思いましたね。テレビシリーズの時も「これ以上はないだろう」って思ったら劇場版があって、最終章では毎話ごとにさらに越えていて。なんか、宇宙の彼方まで行っちゃうんじゃないかというくらい、本当に驚きが多いです。今回は特にウサギさんチームを含めた仲間たちの成長が見れたから、それはそれでまた良くて。見守る気持ちで観たんですが、純粋に楽しんでしまいました」と振り返った。
続く尾崎さんは、「知波単との夜戦なんかでも驚いたんだけど、どれだけ戦いの引き出しがあるのかってくらい、次々に出てくるのが本当に凄い。毎回、「まだかな、まだかな」って思うけど、上映して作品を見ると「待たせていただいて、ありがとうございます」みたいな気持ちになる。あと、梓が今回は隊長としてすごく頑張っていたんだけど、少し前を見返したら意外とその片鱗が見えている場所があって。みほと梓が重なって見える瞬間があって。それを踏まえて、満場一致で「お前に託した」ってなっているんだというのも納得しました」と伏線回収がされたような梓の活躍に感動した様子だった。
中上さんは尾崎さんのコメントに付け加える形で「アフレコの時に使われる映像は、作画が間に合っていないところはどの戦車にも仮でみほが乗っているんだけど、完成版を見た時には、澤ちゃんとみほが重なって見えるというのはすごくわかるなと。あとは、雪崩のシーンが凄かった。あれは予想していなかった。私はまだ試写で観たのが最初で最後なので、4Dの前にうちの子供と一緒に通常のバージョンをもう1回みたいですね」と、ガルパンファンである息子さんと楽しみたいという希望を語ってくれた。
井口さんは「戦術や映像の迫力ももちろんですが、キャラの魅力が凄い。音楽を奏でながら、最後まで読み切れない激しい戦いがあり、でも勝負がついた後はネチネチせず「お互い気持ち良く戦ったね。サウナ行こう!」みたいな。そういうスカッとしたキャラクターたちがより好きになるような内容がまた魅力だなと思いました。あと、キャラで言うなら、あんこうチームが全然喋ってない」と、ぞれぞれの感想を語った。
そこから話題は、キャスト陣の兼役の話へ。今作では、継続高校の新キャラのトミを茅野さん、タミを中上さんが、聖グロリアーナ女学院の新キャラのピーチを井口さんが演じており、井口さんは「そういうチャレンジもなんか新鮮で、第4話はいろんな新鮮な気持ちをもらえる収録でした」と振り返った。
ChouChoさんが登場!
次なる質問は、第4話から新しくなった、ChouChoさんの歌う主題歌「Never Say Goodbye」について。
一新されたオープニング映像に関しては、渕上さんは「いろんな要素があって追い切れない」、井口さんは「日常的なところが結構描かれていてすごく癒されたし、かわいい。麻子が誰かしらにお世話してもらっている関係とかもほっこりしました」と大絶賛。
そして、このタイミングで、もうひとりのゲストであるChouChoさんがステージに登場。
ChouChoさん自身が作詞・作曲を手掛けたことを含めて、新曲「Never Say Goodbye」に込めた思いについて質問がされた。
ChouChoさんは「最終章」のスタートと同時に後半パートの新曲をお願いされた事を踏まえ「とにかくずっと待っていたので、待っている間に高まりきった『ガルパン』への思いを全部ぶつけて作ろうという気持ちで、本当に気合い十分で作った楽曲になります」と語った。
楽曲自体の感想を聞かれたあんこうチームの面々も「本当に素敵です」(渕上)、「なんか、聞いていると涙が出る」(中上)と感想を述べ、井口さんからは、「なぜ、「Never Say Goodbye」というタイトルにしたんですか?」と質問が。
ChouChoさんは「歌詞に思いを込めているんですが、ひとつのお別れだけど、みんなの心にはずっと残っていくから、「さよならではないよ」という思いを込めてタイトルを付けました」と。曲のタイトルは作品のその後も見据えた思いであることを伝えた。
そうしたやり取りを経て、ここでは、ファンがお待ちかねのChouChoさんの生ライブが披露。「Never Say Goodbye」に加えて、テレビシリーズのオープニングの「DreamRiser」の2曲を歌い、会場の熱気も最高潮に達した。
生ライブの迫力にあんこうチームの面々も大興奮。久しぶりの大洗での歌唱について聞かれるとChouChoさんは「私自身は、大洗が5年ぶりとかになるので、胸がいっぱいになりながら歌わせていただきました」と答えた。
そして、続いては大洗町に新たなガルパンキャラクターパネルが追加されることや、大洗鹿島線で新たなガルパン列車が運行、『最終章』第4話の4D上映情報など、ファンには嬉しい情報が詰まったお知らせコーナーを挟み、トークイベントもいよいよ大詰めに。
最後にひとりずつ、ファンに向けてメッセージが語られた。
ChouCho 本当に久しぶりにガルパンチームで一緒に大洗に帰ってくることができて、すごく嬉しかったです。ライブではみなさんが一緒に歌ってくれて、本当にガルパン愛を感じながら歌うことができて幸せな時間でした。
井口裕香 語り出したら止まらないんですけれども、本当に4年ぶりにここに戻ってくることができて、そしてChouChoさんの生歌を聴くことができて、本当にぜいたくな時間をみんなと一緒に過ごすことができました。これから先も第5話が待っていますので、一緒に気持ちを高めて、まずは4Dの上映を一緒に楽しみましょう。この後も大洗を楽しんでいってください!
中上育実 本当に4年ぶりとは思えない、アットホーム感というか、帰ってきたんだなというのをしみじみ感じました。今回、初めましての方もいらっしゃいましたけれど、初めて来たのになんか帰ってきた感じがしませんか? 本当にすごくいいところなので、この後も大洗を楽しんでいただいて、この先もあと2話ありますから、『ガルパン』にも引き続きお付き合いいただければと思います。
尾崎真実 いや~、本当に落ち着く~。あんこう祭のこの日に、大洗にこのメンバーで立てたことは、私の中では凄く「熱いな」という思いがあります。今日、ここで皆さんのお顔を実際に拝見することができて、本当に嬉しいなと思っています。10周年が過ぎて、ここまでの歩みをいろいろと振り返る時は、作品を作ってくださっている皆さん、応援してくださっているいろんな方のおかげなんだなって本当にしみじみと感じます。まだまだ新しい楽しみはこれからも残っていますから、これからも一緒に応援していただければと思います。
茅野愛衣 この大洗の地で「ただいま」、「おかえり」が言えたことはとても幸せなことだなと思っております。今回、『最終章』第4話を観て、「これは2年半かかるわ」と思いました。それくらい濃密で素晴らしい作品だなと感じましたので、きっと第5話以降も私たちに新たな素敵な驚きを届けてくれることを期待して、またこうやって大洗の地でも皆さんとガルパンアイを語れたらと思っておりますので、今後ともよろしくお願いいたします。じゃあ、最後は車長に任せます!
渕上舞 私たちにとって約4年ぶりの大洗なんですけれども、4年間空いても毎回1人も欠けることなく、こうやってステージで皆さんの顔を見ながら『ガルパン』について、大洗の素晴らしさについて共有できるこの時間が、本当に私にとっても大切な時間なんだなというのを改めて感じることができました。『ガルパン』はまだまだこれからも続いていきますので、ぜひ作品と一緒にこの大洗の町を皆さん目一杯満喫してもらえたら嬉しいなと思っております。
最後の挨拶を終えると、あんこう祭恒例の会場にいらした皆さんとの撮影タイム。ここで、最後のスペシャルゲストとして『ガルパン』のマスコットのボコられグマのボコが登場して、一緒に記念撮影。そして、最後の締めは、渕上さんのかけ声で、ステージゲストと会場が一体となる「パンツァー・フォー!」で4年ぶりのあんこう祭での第1回目のトークイベントは幕を閉じた。
<劇場情報>
『ガールズ&パンツァー 最終章』第4話 4D
劇場上映中!
「ガールズ&パンツァー 最終章」公式サイト
http://girls-und-panzer-finale.jp/
ガールズ&パンツァー 公式X(旧Twitter)
©GIRLS und PANZER Projekt
©GIRLS und PANZER Finale Projekt