まさかの内紛!? 結末に不満!? 黒森峰陣営&渕上舞&植田佳奈が4D並に会場を盛り上げた、『ガールズ&パンツァー 最終章』第4話 4D上映記念舞台挨拶レポート
全国で大ヒット上映中の『ガールズ&パンツァー 最終章』第4話。10月6日の上映開始から約2ヶ月弱のタイミングとなる11月23日、新たに4D上映での全国上映がスタートした。その会場のひとつであるグランドシネマサンシャイン池袋の上映初日、5名のキャストが登壇した舞台挨拶の模様をレポートする。
4D上映の初日を記念して開催された、グランドシネマサンシャイン池袋での舞台挨拶。この日は出演者として、西住みほ役の渕上舞さん、MCとして河嶋桃役の植田佳奈さんが登場したほか、第4話の後半パートでフィーチャーされた黒森峰陣営から、逸見エリカ役の生天目仁美さん、赤星小梅役の仙台エリさん、小島エミ役の葉山いくみさんが集結。4D上映の魅力や、激戦となった第4話の感想などを中心にトークが繰り広げられた。
まず4D上映について簡単に説明すると、映画館の体感型設備を用いた上映方式で、座席が映像と連動する形で上下左右・前後に動くほか、物語のシチュエーションに合わせ、風や水、煙、香りといった環境演出もリアルに体感できるものとなっている。天候だけでなく、突風や物体がぶつかったときの衝撃なども表現でき、映像中のキャラクターが置かれた環境を五感で楽しむことが可能だ。
グランドシネマサンシャイン池袋で上映された『最終章』第4話の4D上映は、4DXと呼ばれる方式(TOHOシネマズ新宿などでは、MX4Dという方式で上映)。舞台挨拶前に4D上映を体感したところ、戦車戦の激しい戦闘や砲撃音に応じた座席シートの動きや振動はその繊細さも含めて驚くもので、さらに本作の特徴と言える雪山からの滑降シーンにおいては、もはやジェットコースターのようなアトラクション感覚で楽しむことができた。2D上映で『最終章』第4話を鑑賞された方々にとっても、また新しい“体験”として堪能できるものとなっている。
午前第1回目の上映終了後、舞台挨拶がスタート。MCを務める植田さんの紹介で、渕上さん、生天目さん、仙台さん、葉山さんがステージへ。生天目さん、仙台さん、葉山さんの3人は、本日のテーマに沿って、黒森峰の制帽を被っての登場となった。それぞれが一言ずつ観客に向かって挨拶を行ったあと、メンバーを確認した生天目さんから「結局、大洗じゃないのぉ?」と、大洗のキャラクターも演じている仙台さん(カエサル役)、葉山さん(ねこにゃー役)に早くもツッコミが入り、会場から大きな笑いが起きる。
場の空気があたたかくなったあと、チェック試写で4D上映を鑑賞した生天目さん、仙台さんから感想を聞くコーナーに。監修担当の水島努監督の後ろの席に座っていたというふたりは、他の作品も含めてはじめての4D体験だったこともあり、衝撃が来るたびに「わぁー!」と大きい声を出していたそう。だが、ほかのスタッフや監督は静かにチェックしていたようで、「本当はうるさくしちゃいけなかったと思う(笑)」と生天目さんは少し反省した様子も。
まだ4D上映を未視聴だという渕上さんと葉山さんは、期待しているところについて聞かれると「やっぱり雪山からの滑走シーン。あそこが一番気になっています」(渕上さん)、「通常版でも4Dに乗っているくらいの臨場感があったので、これを4Dで体感したらどうなるんだろう」(葉山さん)と、ふたりとも早く体験したい気持ちが言葉からも溢れ出ていた。
続いては、黒森峰の印象に残っているシーンについて。第4話では惜しくも聖グロリアーナ女学院に敗退する様子が描かれたが、渕上さんは、「黒森峰と決勝で戦う、という私の予想が崩れた」と、想定外の結末だったと告白。それに対して生天目さんは「舞ちゃんが最終章はじまってからずっとそう言っていたから、(途中で結末が)変わったんじゃないの?」と大胆に推理するなど、長く続く作品ならではの軽妙なやり取りが進む。第4話については「何回か観たら、勝っているんじゃないかと本当に思った。“悔しい”、じゃなくて“やった!”って叫んでいるシーンがあったはず」と、生天目さんはその敗北を受け入れるのに時間がかかった様子だった。
葉山さんは「エリカ隊長の色が出た戦いだった」と、聖グロ戦を述懐。台本を読みながら途中までは勝利すると踏んでいたが、(島田)愛里寿の姿が見えたときに、アフレコ現場で一緒だった生天目さん、仙台さんと3人で「あぁー……」とため息が漏れたそうで、観客からも同意する声が聞こえていた。
そんなエリカの成長について、生天目さんは「年相応な女の子になってきた。はじめはツンツンしていて、嫌なことばっかり言ってね」と懐かしみながら語ると、かつてエリカから皮肉の言葉を向けられたみほの代わりに、渕上さんが「ホントですよぉ(笑)!」と返す場面も。ここでアフレコ現場での裏話も公開され、生天目さんと仙台さんは、アドリブをたくさん入れたものの、「90%はカットされています」と残念がっていた。
次の質問は、「『ガールズ&パンツァー』シリーズで今後やりたいイベント」について。葉山さんと生天目さんは、大洗に「お仕事で呼ばれたい」と切望。プライベートで訪れたときは、ふたりとも演じているキャラクターのパネルにサインを入れたとのことだ。仙台さんは、「『ハートフルタンクカーニバル』みたいなイベントで、大人数で集まりたい」と提案。そこからさらに話は盛り上がり、「ガルパンサウナツアー」の開催や、ガルパンキャストによる「運動会」など、様々なアイディアが続出した。
話題に事欠かなかった舞台挨拶も、フォトセッションを挟んで終了の時間となり、最後は登壇した5人から観客に向けてメッセージが送られた。
「本日はご来場ありがとうございました。先日はねこにゃー役として呼んでいただきましたが、今回はまさかの黒森峰陣営で呼んでいただくことができまして……10年以上経つとこんなことが起きるんだなとびっくりしつつ、光栄でした。こんなに4D上映が似合う映画も他にないと思いますので、ぜひ何度も足を運んでください!」(葉山さん)
「本日はみなさん、ご来場いただきましてありがとうございました。『ガルパン』がはじまって10年以上が経過していて……何度も何度も言いますが、ここまで一緒にお付き合いできる作品になるとは思っておらずで。赤星小梅も、最初は名前がなかったんです。それが、陣営のひとりとして舞台挨拶までさせてもらえるのは本当にびっくりで、次は大洗のカエサルとして……いやいや、エリカ隊長についていきます(笑)! また4D上映がある間に、戦車に乗りに行きたいと思います!」(仙台さん)
「今日はありがとうございました。個人的には黒森峰の、エリカの戦車道をもっと見たかったなという気持ちはありますけど、とにかくあそこでその気持ちを“悔しいー!”ってセリフにして叫んでいますし、自分の中では発散しております。これからも黒森峰のこと、エリカのこと、好きでいてくれたら嬉しいです」(生天目さん)
「私はまだ4D上映を見ていないんですけど、グランドシネマサンシャイン池袋、めちゃくちゃ好きな劇場で、週に一回はここにいるので、また見に来ようと思います。もし一緒の回になったら、楽しみましょうね」(植田さん)
「今日はお越しくださいましてありがとうございます。この第4話ではたくさん舞台挨拶に立たせていただいて、毎回違う場所とメンバーで『ガルパン』について熱く語る時間がとっても幸せです。ぜひ4D上映もみなさま、気が済むまで足を運んでいただければ嬉しいなと思っております!」(渕上さん)
そして、ガルパン恒例の「パンツァー・フォー!」の掛け声でこの日の舞台挨拶は終了。4D上映の魅力と共に、長く続く『ガルパン』ならではのトークが楽しめる、貴重な時間となった。
左から植田佳奈さん、渕上舞さん、生天目仁美さん、仙台エリさん、葉山いくみさん
<上映情報>
『ガールズ&パンツァー 最終章』第4話 4D
劇場上映中!
「ガールズ&パンツァー 最終章」公式サイト
http://girls-und-panzer-finale.jp/
ガールズ&パンツァー 公式X(旧Twitter)
©GIRLS und PANZER Finale Projekt