「コミック百合姫」(一迅社刊)にて連載中の人気漫画『大室家』を映像化した劇場中編アニメーション『大室家 dear friends』が、いよいよ6月21日(金)より公開されます。
この度、『大室家dear sisters』『大室家 dear friends』のメインキャラクター・大室撫子の同級生、園川めぐみを演じた上坂すみれのインタビューを公開いたします。
『大室家』に出演が決まった際の感想や、自身の演じた園川めぐみについて、撫子の恋人予想について、『大室家 dear friends』を楽しみにしてくださっているファンへのメッセージなどを語りました。
メインキャラクター・大室撫子の同級生、園川めぐみを演じた上坂すみれのインタビューを公開!
▲上坂すみれ
――『大室家』への出演が決まったときの思いをお聞かせください。
私は初めて受けた声優のオーディションが『ゆるゆり』だったんです。赤座あかりちゃん役を受けたんですが、オーディションってこんな感じなんだ、緊張するなって思ったのを覚えていますね。それから10年以上声優を続けられて、『大室家』のキャストに加わることができてすごくご縁を感じました。デビュー当時だったら多分めぐみみたいなしっかり者のキャラクターって難しくてできなかったと思うので、今めぐみを演じさせていただけたことは運命的に感じましたね。
――園川めぐみというキャラクターをどう作っていきましたか?
4人のバランスを見つつ、あまりキャピキャピしすぎないトーンで、等身大のリアルな高校生を意識しました。バイトしている高校生ってしっかり者なイメージがあるので、めぐみって自分がいじられキャラであることもちゃんと自覚している、大人な子なんじゃないかなと思いました。撫子や美穂に容赦なくいじられても、「ちょっと〜」ぐらいの感じで受け止められる。めぐみって意外とさっぱりした子なんですよね。
――『大室家 dear friends』のアフレコを終えたばかりですが、いかがでしたか。
前作『大室家 dear sisters』は大室三姉妹がメインでしたが、今回は撫子の学校生活や電話での恋人とのやりとりなどが印象的に描かれていて、グッと大人っぽいですよね。なもり先生の可愛らしい絵柄に、ところどころしっかりとした恋愛の要素があって、ときめきの度数が高い。4人の友情もあるので、高校生組の魅力が伝わる内容だと思いました。
――めぐみと撫子の関係をどのように考えましたか?
めぐみにとって撫子は、友達以上の存在ではあると思うんです。自分にはないものをいっぱい持っていて、すごいな、敵わないなという尊敬や憧れみたいな思いはきっとある。それは無意識でも恋愛感情かもしれないし、友達としての親愛かもしれない。撫子ってミステリアスなところが魅力だし、ふいにドキッとさせてくるチョイ悪彼女ですよね。あまり表情には出なくてもみんなのことを俯瞰で見ている優しい子でもあると思うので、めぐみはその優しさを受け止めて、毎日撫子に会いたいと思っていそう…なんて考えていましたね。
――この中に撫子の恋人がいるかもしれないという状況ですが、上坂さんは誰だと思いますか?
台本を読む限り、私は藍の可能性があるかもと思いました。撫子と藍の会話って、極端に主語が少ないんですよね。友達だったらもうちょっと説明がいるだろうから、言葉が少なくても通じ合える関係なのかもって。美穂は、藍との関係に気づいていて、わざとモーションをかけたりしてからかいつつも、2人のことは応援しているんじゃないかなと。めぐみは、「バイト代が入って嬉しい。ケーキ食べに行けて嬉しい」というだけのピュアな子であってほしいというのが、一読者としての私の願望です(笑)。大人になって4人で飲み会をして、「え〜っ! そうだったの!?」とめぐみだけが驚くみたいな。これでもし恋人がめぐみだったら、私はなもり先生を一生恐れて生きていかねばなりません。ただ、接客業のバイトをしているから体裁を取り繕うのは得意かもしれないですよね。迷宮入りしてきました。やっぱり私にはわかりません!
――めぐみ以外で気になるキャラクターはいますか。
櫻子ってめちゃくちゃ可愛いなと思います。『大室家』に欠かせない存在だし、おバカだけど面白い。撫子の誘導にまんまと引っかかるし、でも姉妹とはすごく仲がいい。言動が小学生みたいだし、天才で天使だなと思います。あのまま大きくなってほしいです。
――高校生4人で歌ったエンディングテーマ「パッチワーク・エトセトラ!」を歌ってみていかがでしたか。
ちょっとハイテンションなガールズトークといった感じの、とてもにぎやかな楽曲です。高校生組なのでしっとりした感じになるのかなと思っていたら、楽しい曲で締めくくれるということで、やはり『大室家』らしいなと思いました。めぐみが歌うのにぴったりなテイストなので、めぐみとカラオケに行ったらこんな感じかなと思いながら歌いました。
――上坂さんは『大室家』という作品の魅力をどんなところに感じますか。
三姉妹それぞれに大切な友達がいて、友情や恋もあって。それぞれに大切な世界がある優しい世界だなと思います。家に帰れば姉妹がいて、学校に行けば大好きな友達がいる。そんな日常を映画館で観ると、お疲れの方々なら全身に染み渡るのではないでしょうか。
――『大室家 dear friends』を楽しみにしてくださっている方々にメッセージをお願いします。
ついに今回、高校生チームにスポットが当たります。撫子とめぐみ、藍、美穂の日常がとても丁寧に描かれます。アフレコ段階で見られる映像でもみんなとても可愛いですし、めぐみは今回もちゃんとギャグ顔があってこれまた可愛いです。みなさんそれぞれ推しキャラがいると思いますので、何度でも楽しんで、女子高生になった気分になっていただければと思います。青春しましょう!
劇場物販グッズ情報も解禁!
『大室家 dear friends』の劇場販売グッズ情報を公開いたしました。パンフレットには、加藤英美里(大室櫻子役)、三森すずこ(古谷向日葵役)の対談を掲載。さらには本作のメインビジュアルを使用した商品や描き下ろしちびキャライラストを使用した商品など、全12点のグッズが劇場で販売されます。販売は上映劇場(一部劇場を除く)にて6月21日(金)より開始いたします。詳細は映画『大室家』公式ホームページをご確認ください。
『大室家 dear friends』作品情報
『大室家 dear friends』6月21日(金)劇場公開
■キャスト
大室櫻子:加藤英美里/大室撫子:斎藤千和/大室花子:日高里菜
小川こころ:倉知玲鳳/相馬未来:伊藤彩沙/高崎みさき:古賀葵
園川めぐみ:上坂すみれ/三輪藍:東山奈央/八重野美穂:悠木碧
古谷向日葵:三森すずこ
■スタッフ
原作:なもり(コミック百合姫/一迅社刊)
監督・コンテ:龍輪直征/助監督:岩崎安利/シリーズ構成・脚本:横谷昌宏
キャラクターデザイン・総作画監督:植田和幸/編集:瀧川三智
美術監督:緒続学/色彩設計:小松亜理沙/撮影監督:浅川茂輝
音響監督:ひらさわ ひさよし/音響制作:ハヤブサフィルム/音楽:白戸佑輔
音楽制作:ランティス/アニメーション制作:パッショーネ×スタジオリングス
製作:「大室家」製作委員会/配給:ショウゲート
あらすじ
その日の大室家は、いつになく緊張感に包まれていた。「やだし。だったらもう――姉妹、やめるし」と花子が怒りをにじませると、その言葉を聞いて櫻子は思わず泣きそうになる。「そんなに、そんなに…私のお下がりのパーカーがいやか!?」。ケンカの原因は、櫻子が花子にあげようとした“巨大なニワトリ”柄のパーカーだ。それを見ている撫子にいたってはいつもと変わらないクールな表情。櫻子にパーカーを当てられそうになると華麗に身をかわす2人。誰ももらってくれないパーカーの長所を必死にアピールする櫻子だが、温かいこと以外の良さが見つからない。しまいには2人に、「そのパーカー、失敗したね?」「確かに着てるの1回も見たことないし」と図星を突かれてしまう。あきれる撫子と花子、1人うろたえる櫻子。おそらく今日も大室家は平和である。
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©なもり・一迅社/「大室家」製作委員会 ©なもり/一迅社
▼『大室家』アニメ公式サイト
https://ohmuroke.com/
▼『大室家』アニメ公式X(Twitter)
@omrk_movie