世界三大映画祭と呼ばれる「ヴェネチア国際映画祭」のエクステンデッドリアリティ(XR)部門「Venice Immersive」のコンペティション作品に、没入体験型VR映像『機動戦士ガンダム:銀灰の幻影』(きどうせんしがんだむ ぎんかいのげんえい)がノミネートされました。ガンダムシリーズの国際映画祭へのノミネートは初となります。
世界三大映画祭 第81回「ヴェネチア国際映画祭」ヴェネチア・イマーシブ部門にノミネート!
『機動戦士ガンダム:銀灰の幻影』は、バンダイナムコフィルムワークスと多数のVR作品を生み出したAtlas Ⅴ社との共同により制作され、Astrea社 がディストリビュートを行うVR長編映画。
ストーリーは、今年で45周年記念を迎えるガンダムシリーズの時代の一つ、“宇宙世紀”0096年を舞台とし、連邦でもジオンでもない非公式の傭兵組織アージェント・キールに所属する主人公として物語に参加しながら、実物大の宇宙世紀を体験できる映像作品です。
鈴木健一監督はこのノミネートを受け「ヴェネチア国際映画祭のイマーシブ部門にノミネートいただき、心より感謝申し上げます。そして、VR映画『機動戦士ガンダム:銀灰の幻影』に参加できたことを大変嬉しく思います。私も含めVRに初めて取り組むスタッフも多く、制作過程では困難を極めましたが、Atlas VやスタジオALBYONの協力のもと、VR特有の演出技法やCGの技術的なレギュレーションなど、多くの問題について、積み木を一つ一つ積み上げるように皆で解決することが出来ました。今後、このようなVR映画は新しいフォーマットの一つとして確立していくと信じています。」(一部抜粋)と歓喜のコメントも到着しました。
ヴェネチア国際映画祭は、カンヌ国際映画祭、ベルリン国際映画祭と並ぶ世界三大映画祭の一つと呼ばれ、第81回目を迎える今年は8月28日から9月7日まで開催されます。
本年度のXR部門「Venice Immersive」はラッヅァレット・ヴェッキオ島で開催され、バーチャルリアリティ(VR)技術だけでなく、あらゆるXRの創造的表現手段を対象としたイマーシブ・メディア・プロジェクトがノミネートされ、その中から賞が授与されます。
■「第81回ヴェネチア国際映画祭」
会期:2024年8月28日~9月7日
プレスDay:2024年8月27日
『機動戦士ガンダム:銀灰の幻影』
上映時間:90分/言語:英語、日本語(英語字幕あり)
場所:ラザレット・ヴェッキオ島(Venice Immersive island)
ヴェネチア国際映画祭 公式ページ
https://www.labiennale.org/cinema/2024
■鈴木健一監督からコメントが到着!
ヴェネチア国際映画祭のイマーシブ部門にノミネートいただき、心より感謝申し上げます。
そして、この挑戦的なプロジェクト、VR映画『機動戦士ガンダム:銀灰の幻影』に参加できたことを大変嬉しく思います。
2Dアニメーションの監督業を専門とする私にとって、このプロジェクトは「2Dアニメーションとは異なる演出手法」や「制作手法」などに取り組む非常に刺激的で挑戦的な経験でした。私も含めVRに初めて取り組むスタッフも多く、制作過程では困難を極めましたが、Atlas VやスタジオALBYONの協力のもと、ガンダム作品の持つ特性をどのようにまとめるか、VR特有の演出技法やCGの技術的なレギュレーションなど、多くの問題について、積み木を一つ一つ積み上げるように皆で解決することが出来ました。今では、革新的な映画が完成したと確信しています。
ガンダムは日本のカルチャーとして深く根付いており、誰もがユニバーサルセンチュリーを体験できる今回のVR映画は非常に興奮するコンテンツだと自負しています。「ユニバ―サルセンチュリーの世界へ自ら主役になって参加できる」と子供の頃の自分に伝えたいですね。また、バンダイナムコグループでは既に等身大のガンダム立像がありますが、VRはその「世界観」や「キャラクター」と「ストーリー」を体感できる点で革新的だと考えております。
具体的な内容の説明は控えさせて頂き、ぜひ皆さんにはVRで実際に観て感じていただき、感動を共有したいと思っております。
今後、このようなVR映画は新しいフォーマットの一つとして確立していくと信じています。
そして最後に、改めてご招待頂いた幸運な機会をスタッフと共有したいと思っております。
ありがとうございました。
【鈴木健一 プロフィール】
1968年千葉県生まれのアニメーション監督。
会社員、ゲーム会社、サンライズなどを経て独立。
代表作には『GUNDAM EVOLVE../8 GAT-X105 STRIKE GUNDAM』、『SDガンダム三国伝 Brave Battle Warriors』、『はたらく細胞!!(第1期)』、『DRIFTERS』、『Fairy gone フェアリーゴーン』など。
『ジョジョの奇妙な冒険 ストーンオーシャン』では総監督を務めた。
『機動戦士ガンダム:銀灰の幻影』作品情報
【作品タイトル】
『機動戦士ガンダム:銀灰の幻影』
英題『MOBILE SUIT GUNDAM: Silver Phantom』
【プラットフォーム】
Meta Quest
発売日:2024年秋 予定
【メインスタッフ】
企画:サンライズ
配給:アストリア
原作:矢立肇 富野由悠季 “機動戦士ガンダム”より
監督:鈴木健一
脚本:関西リョウジ
キャラクターデザイン:ことぶきつかさ
メカニカルデザイン:明貴美加
音楽:池田善哉
音響監督:藤野貞義
インタラクティブデザイナー:Ferdinand Dervieux
テクニカルアーティストディレクター:Gaël Chaize
CGアニメーションディレクター:山本直輝
制作:アトラスⅤ、バンダイナムコフィルムワークス
© 創通・サンライズ
▼『機動戦士ガンダム:銀灰の幻影』 公式サイト
https://www.gundam.info/feature/silverphantom
▼『機動戦士ガンダム:銀灰の幻影』 公式X
@g_silverphantom