『ヤマトよ永遠に REBEL3199』を全七章にて全国劇場上映、「第一章 黒の侵略」を2024年7月19日(金)より上映開始いたしました。本作は、1980年に公開された劇場映画第3作『ヤマトよ永遠に』を原作に、新解釈を加えて再構成した『宇宙戦艦ヤマト2199』シリーズ最新作です。人類が直面する新たな脅威、そして本作の主人公・古代進とその恋人・森雪を待ち受ける苦難を描いた新・宇宙戦艦ヤマトがついに始動!
8月7日(水)に新宿ピカデリーにて上映を記念して「ヤマトーク」付き上映を実施いたしました。
『ヤマトよ永遠に REBEL3199 第一章 黒の侵略』「ヤマトーク」付き上映会
■日時:8月7日(水) 21:00~21:45 ※上映後舞台挨拶
■場所:新宿ピカデリー シアター3(新宿区新宿3-15-15)
■登壇者:
福井晴敏 (総監督)、ヤマトナオミチ (監督) 、岡秀樹 (脚本/進行)
羽原信義 (「宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち」監督)
公開3週目を迎え、急きょ開催が決まったこの日の「ヤマトーク」だが、チケットは完売。外は大雨だったにもかかわらず、会場には大勢のヤマトファンが集結した。そんな観客を前に福井も「ありがたいことに、面白かったと喜んでいただいている方の声が多くて、まずは良かったなと。われわれとしては、(11月22日に上映開始予定の)第二章を間に合わせられるのかということを、毎日考えながら生きているので。第一章を観て、喜んでくださった方を失望させちゃいけないなと思っております」と気合いを入れ直している様子だった。
この日は「宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち」監督の羽原信義も参加。本作で福井が総監督に就任したことについて、「やっぱりなと思いましたよ。福井さんは映画も大好きですし、やった方がいいんじゃないかと。ここまで来たら責任をとった方がいいと思っていました」と笑う羽原は、「それで、このフィルムですから。試写会で観て、たぎりました。いちヤマトファンとしてホッとしました。めちゃくちゃ丁寧につくっていますよね。人の機微、演技のタイミング、相当練り込まれているなと思いました」と振り返った。
12年に渡り受け継がれてきたリメイクシリーズ。羽原とヤマト監督は“福井が書いたシナリオ”を映像に落とし込んできた、という共通点を持つが、そのことについてヤマト監督は「とにかく情報量が多いので、お客さんに伝わるように調整の日々……。」と映像制作の大変さを語る。それを受けて、福井は「コンテを描いている方が言っていたのが『福井さんの脚本は、余計なことをしなければ(時間内に)おさまる』と。その人は見抜いていましたね」と語る。『2202』シリーズ以来の脚本を担当する岡も「するどいですね。福井さんは、文章の時点で映像が完成しているので、そのままやれば時間通りに完成する」と指摘。羽原も「福井さんの脚本は行間がすごい。この絵とこの絵の間にこんなことがあるなと思い、入れていったら長くなる。僕は音楽に合わせたいので、どんどん見せていくと長くなってしまう」と述懐。福井も「倍速再生ができなくしてやろうというくらいに詰め込んでいますね」と笑ってみせた。
この日はファンから募集した質問を登壇者たちにぶつけることに。「あの高所から落下してなぜ雪は死んでないんですか?」という質問に、「それは原作にあるから」と笑った福井は、「それは自分も、原作を観てなんでだろうと思ったので、第二章ではその理由を明らかにいたします。ショボンとなっている古代に向かって、ある人が『あれがこうだから、きっと森さんは…』と話しかける。古代は聞こえているのか、いないのか、『ありがとう』とひとり消えていくシーンがあります。」と今後の展開を交えて解説。
その後も「真田さんにサーシャを育てる生活力があるのでしょうか?」「古代は藤堂から分厚いファイルを渡されていましたが、なぜ紙なのでしょうか?」など、ヤマトファンならではの鋭い質問が次々と寄せられ、それに対して福井、ヤマト監督たちならではの考察が次々と披露された。
そしてこの日の観客のために「お土産コーナー」ということで、今後登場する戦艦について、先出し情報を。まずは「グロデーズ」のデザインがスクリーンに映し出された。原作ではクライマックスに登場したが、『3199』では第二章から登場する予定だという。デザインを担当した明貴美加からは「原作でもヤマトを追い詰めた強敵。ほかの艦とはまったく違ったシルエット。隠された秘密兵器、無限ベータ砲という特長を押さえつつ、福井さんの要望で、ヤマトのライバル艦に育てたいという期待に応えられるよう、工夫を凝らしています」というメッセージもあったが、福井も「ヤマトのライバルです。ランベルという艦長をはじめとしたレギュラーの人も乗せて登場します。思えばヤマトって、今までシリーズを通じてライバルみたいになるような敵艦はいなかったですからね」と解説した。
さらにこの日はもうひとつ。「宇宙戦艦ヤマトⅢ」に登場した「アリゾナ」の名を冠したメカデザインも観客に披露された。福井も「第二章で気配がして、第三章でついに……と。ただこれはシリーズ全七章を通してのお楽しみにしていただくのがよいと思いますね」と期待をあおった。そしてデザインを担当した玉盛順一朗からは「誰が見てもカッコいい艦・アリゾナ。でもまったく活躍できずに消えていった艦。その悲劇と無念は『さらば宇宙戦艦ヤマト』のアンドロメダ以上です。僕はアリゾナの無念を晴らしたかった。出渕(裕)さんが若き日にデザインしたその魅力を100%尊重しつつ、リメイクシリーズに存在する艦として全力で命を吹き込みました。ヤマトさん、福井さん、アリゾナをよろしくお願いします!」とメッセージも。福井も「もちろん波動砲とか外から見て分かる武器もありますが、驚くべき秘密兵器も搭載しています。今まで見たことがあるような、ないような兵器もあります」と期待感をあおるも、ヤマト監督は「ただ、まだまだ先の話ではありますが」と笑ってみせた。
そして最後に羽原が「僕は出渕裕監督から引き継いだのですが、いろんな監督のヤマトが観れらるのがうれしいなと。ヤマトファンでよかったなと思っています。『3199』も丁寧につくられていたので、最後まで皆さんと伴走していきたいと思います」と語ると、ヤマト監督も「シリーズも何せ12年ですから。僕の何倍も観ているようなお客さんが多い。失礼のない映像を出せるように必死にあがいているので、今後もよろしくお願いします」とあいさつ。福井も「こうなったからにはやれることはすべてやって、お届けしたいと思います」と観客にメッセージを送った。
作品情報/上映情報
◆作品タイトル
『ヤマトよ永遠に REBEL3199』(やまとよとわに れべるさんいちきゅうきゅう)
◆作品情報
1980年に公開された劇場映画第3作『ヤマトよ永遠に』を原作に新解釈を加えて再構成したリメイクシリーズ最新作。全七章(全26話)構成にて2024年より全国劇場で上映開始。
◆上映情報
『ヤマトよ永遠に REBEL3199 第一章 黒の侵略』大ヒット上映中
◆あらすじ
時に西暦2207年。あのガミラス本星とイスカンダル星が消滅した事件から二年――。
突如、太陽系に謎の巨大物体〈グランドリバース〉が出現した。
地球防衛軍の善戦虚しく、幾重もの防衛網を易々と突破した〈グランドリバース〉は、悠然と地球の新首都へと降下したのである。
音も無く出現する降下兵の群れ。上陸する多脚戦車。瞬く間に首都は制圧されてゆく。
もはや地球には抗う術はないのか――。
そのとき旧ヤマト艦隊クルーに極秘指令が下った。
「ヤマトへ集結せよ!!」
そこに聞こえてくる謎の歌声。「帰ってきた」と呟く謎の男。
果たして侵略者の驚くべき正体とは!?
人類の命運を賭けて、いま未踏の時空へと宇宙戦艦ヤマトの航海が始まる。
◆イントロダクション
『宇宙戦艦ヤマト』の物語は、前人未踏の領域に突入する!
本作は1980年公開の劇場映画第3作『ヤマトよ永遠に』の諸要素に新解釈を加え、全26話のシリーズに再構成した意欲作だ。
タイトルの「3199」とは千年後のことなのか?敵対者として現れたデザリアムと地球には、どんな秘められた関係が?
前作ラストで示された驚きは、拡大の一途をたどっていく。
ドラマ面もますます充実。敵士官アルフォンに捕らえられた森雪、自責の念から逃れられない古代進――
2人の愛は別離の試練にさらされた。さらにスターシャの遺児サーシャも大きく関わってくる。
登場人物全員が意志をもって行動することで緊張感にあふれた激戦が展開し、その戦いの意味が改めて問いかけられる……。
キーワード「REBEL(反逆)」とは、はたして何を意味するのか?
思い起こせばヤマトの物語は「絶望的な運命への反逆」から始まった。
星間国家の抗争へと格段にスケールアップした作品世界で、ヤマトとクルーが示す「REBEL」の行動に、今こそ注目だ!
文◎氷川竜介(アニメ特撮研究家)
◆メインスタッフ
原作 西﨑義展 製作総指揮 西﨑彰司 総監督 福井晴敏 監督 ヤマトナオミチ シリーズ構成・脚本 福井晴敏 脚本 岡 秀樹 キャラクターデザイン 結城信輝 メカニカルデザイン 玉盛順一朗・石津泰志・明貴美加 CGプロデューサー 後藤浩幸 CGディレクター 上地正祐 音楽 宮川彬良・兼松 衆/宮川 泰 音響監督 吉田知弘 アニメーション制作 studio MOTHER アニメーション制作協力 サテライト・YANCHESTER 配給 松竹ODS事業室 製作 宇宙戦艦ヤマト3199製作委員会
◆メインキャスト
古代 進:小野大輔 森 雪:桑島法子 真田志郎:大塚芳忠 島 大介:鈴村健一 土門竜介:畠中 祐 京塚みやこ:村中 知 徳川太助:岡本信彦 板東平次:羽多野 渉 キャロライン雷電:森永千才 坂本 茂:伊東健人 北野誠也:鳥海浩輔 南部康造:松本 忍 藤堂早紀:高垣彩陽 神崎恵:林原めぐみ 芹沢虎鉄:玄田哲章 藤堂平九郎:小島敏彦
©西﨑義展/宇宙戦艦ヤマト3199製作委員会
▼公式サイト
https://starblazers-yamato.net
▼公式X(Twitter)
@new_yamato_2199