『ガールズ&パンツァー 最終章』 麻雀つもつも作戦です! 麻雀牌セット発売記念!植田佳奈(声優)×日向藍子(プロ雀士) インタビュー
大人気アニメ『ガールズ&パンツァー 最終章』と全自動麻雀卓や麻雀牌の開発・製造で知られる大洋技研が共同制作したオリジナル麻雀牌セットが、2025年7月25日(金)より発売! 本商品は、ガルパンモチーフのデザインを牌に彫り、ガルパンファンも麻雀ファンも楽しめる麻雀牌セットとなっています。ボコの包帯をデザインした「萬子(マンズ)」、戦車の車輪を模した「筒子(ピンズ)」、砲弾を模した「索子(ソーズ)」、そして「發(ハツ)」はガルパンの文字になっていたりとこだわり抜いたデザインにも要注目! そんな麻雀牌セットの発売を記念して、『ガールズ&パンツァー』シリーズに河嶋桃役として出演中の声優・植田佳奈さんと大洋技研のアンバサダーを務めるプロ雀士・日向藍子さんによるインタビューが実現!
――今回は麻雀がテーマのインタビューですので、お二人が麻雀と出会ったきっかけから教えてください。
植田『ガラスの艦隊』というアニメのキャストとスタッフさんで麻雀大会をしたのがきっかけでした。女性だと麻雀を知らない人も多いのでドンジャラにしようかと話していましたが、女性は人数が揃わなくて(笑)。麻雀が分かる人にドンジャラをやらせるのは酷だよねとなり、ルールが分からなかった人たちも麻雀を覚えることになりました。そこで麻雀を経験したのが最初です。その時は役も分からずとりあえずリーチ(アガリまで残り1手の状態)だけを覚えて(笑)。その時にもう一人いた女性の声優、白石涼子さんがあまりにも強すぎて「鬼ヅモ(自分の引きたい牌を引き当てること)の涼子」と呼ばれるくらい勝っていて(笑)。逆に私は負けすぎてしまい、どうすれば勝てるようになるのかと後で色々と調べたことが好きになったきっかけです。
日向私が麻雀に出会ったのは、短大に進学して、麻雀店でウェイトレスのアルバイトをしていた18歳の時ですね。麻雀は全く知らなかったけど、時給が高くて(笑)。皆が「リーチ」って言っているのも何だか分からず。小さい頃から将棋とかボードゲームは好きだったんですけど、地元の長野では麻雀に出会うきっかけはなくて。麻雀は知的ゲームで面白そうだなと思って、ニンテンドーDSとかゲームセンターにあったゲーム「麻雀格闘倶楽部」を最初にやって、ルールを大体把握しました。バイトの先輩に父親と同じくらいの年齢の方がいたので、その方に教わりながらやっていたら楽しかったですね。
――18歳で始めてそこまで強くなるものなんですね。
日向はい、気づいたら。こんなはずじゃなかったんですけど(笑)。
――日向さんは麻雀以外でも精力的に活動されていますが、普段アニメ作品などをご覧になる機会はあるのでしょうか?
日向最近だと、話題になっていた『ダンダダン』を観ました。佳奈さんが出演していた『咲-Saki-』も大好きで、単行本も全部持っていました。麻雀漫画はそこまで詳しくないけど、福本伸行さんの『アカギ 〜闇に降り立った天才〜』の鷲巣麻雀は読みました。
――麻雀プロの方でアニメ好きな人はいらっしゃいますか?
日向一番近い方でアニメや漫画が好きなのは多井(隆晴)さんです。単行本をいっぱい買うとお母様に捨てられてしまうそうなので、電子で購入しているみたいなんですけど。「異世界」や「転生」がタイトルにつくと全部欲しくなっちゃうらしくて、この前聞いたら40~50万円分は購入しているみたいです。隙間時間の多井さんは、Xを見るか、漫画を読むか、動画を見るか、その3つの行動しかしません(笑)。
――植田さんはご自身が出演されている『ガールズ&パンツァー』が麻雀牌になるという話を聞いた時、最初どう思われましたか?
植田意外でした。戦車と麻雀は全く違うものですし、どうして『ガルパン』だったのだろうと疑問でした。麻雀牌はすごく可愛かったです! 發(ハツ)がガルパンの4文字でできていたり、中(チュン)がGuPだったり、こんなに上手くコラボできるものなのだと、牌を見て感動しました。
――日向さんは『ガールズ&パンツァー』のことはご存じでしたか?
日向2012年にTV放送していた時は、周りで流行っていたんですけど、女子高生と戦車でどうして死人が出ないんだと思ってました(笑)。正直そんなに面白くないんでしょと決めつけて観ていなかったんですけど、スロットをやっている私の旦那から戦車と女子高生の面白い台があると、どこかで耳にしたことのある組み合わせを聞いて(笑)。ちゃんと原作のアニメを観てみたいと旦那が言ったので、一緒に観始めたら面白くて、人生損していたなと思いました。観ていてこんなに爽やかな気持ちになる戦車ものは初めてでした。私は元々服飾系の学校に通っていたので、戦車よりも先に女の子たちの制服が目に入ってきて。ちなみに私はプラウダ高校の制服が好きです。
植田プラウダの制服持っていますよ。
日向えっ、こんな形で繋がるなんて、人生捨てたもんじゃないですね(笑)。色々な着眼点を持てて面白かったです。
――ちなみに、好きなキャラクターはいますか?
日向ビジュアルで選ぶならクラーラですけど、家は家族で植田佳奈さんが大好きで。普段は芸能人にあまり興味がない旦那に、植田佳奈さんとお仕事があるって話をしたら、「えっ、会えるの?」と驚かれたので、サプライズで佳奈さんのサインをもらってきたことがあって。今も旦那の棚の上にサインが飾ってあります。『ガルパン』を観ている時に、植田佳奈さんが演じている(河嶋)桃ちゃんだよってアピールしてくるので印象に残っていて、勝手な親近感で桃ちゃんは目で追っちゃいますね。『咲-Saki-』と全然違うキャラクターじゃないですか、すごいなと思いながらいちファンとして『ガルパン』を観ていました。
植田一つ面白い話を思い出しました。渋谷ABEMASにもう一人メンバーが入ると話を聞いていて、その発表の直前に多井さん含めた数人と出かけるタイミングがあったんです。その時に、「植田さんは好きな雀士の方とかいるんですか? メンバーが追加になるので参考に」と多井さんに言われ、「日向さんが好きなんですよね」という話をしました。おそらくすでに加入することは決まっていたと思うのですが、「あぁ、なるほどね」とその時は多井さんにテキトーに流されたんです(笑)。
日向嬉しい! 両想いですね。『ガルパン』のおかげで付き合えましたね(笑)。
植田私もメンバーが発表になった時に興奮しました(笑)。
日向これは旦那に聞かせてやりたいですね(笑)。
――植田さんは『ガールズ&パンツァー』では河嶋桃役を演じてらっしゃいますが、桃ちゃんが麻雀をやったらどんな感じになると思いますか?
植田おそらく桃は弱いですが、全ツ(全ツッパ=手牌を揃えてアガることを優先する戦法)したら強そうに思います。この手だけはアガるとなって、何も考えなくなると意外と強そうだなと。どうしても弾が当たらない子なので、自分では当てにいけないけれど、一生懸命に打つ姿は想像できます。
――植田さんが思う麻雀が強そう、または弱そうなキャラクターは誰ですか?
植田戦略的な面も考えて、強いのはやっぱり西住(みほ)ですね。
――澤梓はどうでしょうか?
植田梓は能ある鷹のように爪を隠しておき、3期ぐらいになってから出てきて欲しいですね。でもやっぱり西住姉妹が強そうに思います。
日向『ガルパン』で麻雀をやっているシーンは見てみたいですね(笑)。この麻雀牌セットが出てきたら面白そうですね。
――お二人には先程『ガールズ&パンツァー』麻雀牌セットを使って実際に試打して頂いた訳ですが、打ってみた感想をお聞かせください。また、お薦めの牌も教えてください。
植田テンションが上がりますね。牌自体が可愛いですし、デザインがすごくマッチしています。何よりも嬉しいのが見やすさですね。萬子(マンズ)の数字が大きくてパッと目に入るので、ご年配の方にも分かりやすいと思います。お薦めの牌は發です。ガルパンという文字が入っているのがすごいです。対局中にも話していましたが、ポン(相手の捨て牌をもらうこと)する時は「ガルポン」と言うルールを付け加えたいですね(笑)。
日向ここ最近、色々なコラボ牌を見てきた中で一番良かったんじゃないかな。出来がすごく良いし、普通に欲しいと思いました。自動卓で使えるのもポイント高いですし、その上で価格が3万2千円(税込)で収まるのは疑問しかないですね。だから利益にならないんじゃないかなって(笑)。この商品を見た『ガルパン』好きの方が、麻雀をやってみようってなったら嬉しいですね。お薦めの牌は五筒(ウーピン)です。真ん中にボコちゃんがいて、バランスも含めて可愛いです。それと、一索(イーソー)は一番人気になると思います。キーホルダーにしてガチャにしたら絶対良いですよね。東西南北(トンナンシャーペー)も芸が細かくて良かったんですけど、唯一愛着が湧かなかったのは白(ハク)ですね(笑)。
――この『ガールズ&パンツァー』麻雀牌セットをどのような方にお薦めしたいですか? お二人の自由な目線でお聞かせください。
日向佳奈さんが仰っていた、年配の方が見やすいのは良いポイントだと思います。男女も問わず、お孫さんとお祖父ちゃんお祖母ちゃんがやるのも可愛いですね。お子さんが『ガルパン』観ようよと言ったら、ジイジとバアバが「戦車に女の子!?」って驚いてしまうけど(笑)。この商品で麻雀ができるってなったら良いですよね。手積みでも使えるので、自動卓がないお家でもマットを敷いてもらえれば、3世代で遊べますね。『ガルパン』も学びながら、麻雀も学べるのは良いコミュニケーションになると思います。80代のジイジが「ガルポン」って言ったらエモいですね(笑)。
植田老人ホームに寄付して回るのも良いですし、まずは『ガルパン』のキャストに配りたいです。麻雀大会ができるので皆に買ってもらいたい。大洗女子学園だけでも30人以上いますので、それだけで大会が開けますね(笑)。各学校で最強を決めて…、でも3人しかいない学校もあるので三人麻雀(サンマ)になってしまいますね。
日向だんだん『咲-Saki-』に近づいてきましたね(笑)。
――今回の麻雀牌セットは大洋技研株式会社が製造しています。日向さんは大洋技研のアンバサダーをされていますが、麻雀プロの方から見て大洋技研の全自動麻雀卓や麻雀牌の良さはどこにあると思いますか?
日向一番は詰まらないことですね。AMOSの卓もどんどん進化しています。昔は牌山(ハイヤマ=卓に積まれる牌)が上がってくるだけだったのが、点数表示がついて点差が分かるようになり、卓が「リーチ」と言い出し、自動配牌(ハイパイ=牌を各プレイヤーに配ること)になってサイコロがいらなくなり、上下整列ができるようになって理牌(リーパイ=手牌を順序よく整えること)がしやすくなりました。特に大洋技研さんは、お客様に寄り添って新しい意見を取り入れ、次に何ができるかを考え続けている会社です。牌のデザインも卓も格好良くて、今が最高峰だと私は思っているんですけど、社員さんたちはまだまだそんなことはないと思っていて。たぶん2、3年後にはまた違う技術が出てくると思います。今度出る新しい卓は点棒(テンボウ=ゲーム開始時に各プレイヤーに配られるアイテム)がなくて、リーチする時にはリーチボタンを押すみたいです。私たちの常識からすると点棒がないなんてあり得ないことだけど、今の子たちはゲームから入ることも多いので、点棒がないことに違和感も持たないんですよね。一つひとつにチップが入っている点棒は単価が高くなる要素だったので、それがなくなる分だけ値段を安く設定できますよね。ボタン一つで点棒を相手に送金できますし、ボタン自体のデザインも凝っていて押しやすいです。常に進化しているので、これからは「点棒がどっか行っちゃった!」がなくなるんですよ(笑)。家庭用の卓を買って頂ければ麻雀がより身近になりますし、ご家族やお友達とのコミュニケーションの場として使ってもらえれば嬉しいです。
――近年ではMリーグなどの登場により、趣味の一つとして麻雀がより身近なものになっていると思いますが、麻雀というゲームの魅力はどこにあると思いますか?
植田年齢や性別に関係なく競い合うことができるのは、面白いゲームだなと思います。プロとアマチュアが同じ時間を楽しく過ごせるゲームはなかなかないですよね。誰にでもチャンスがある。誰でもその瞬間に楽しめるのは麻雀の魅力だと思います。
日向麻雀覚えたての子が両親やプロにだって勝てる。だからこそプロの定義が難しいとは思うんですけど。私は小さい頃から色々なボードゲームをやっていたけど、将棋は大人に勝てなくて飽きてしまって。スポーツもいつか上手く体を動かせなくなることがある。上を目指した時に、どこかで挫折してしまうものが人生には多くて。部活動とかもきっとそうだと思います。でも、麻雀は本当に誰でもできます。勝った喜びも負けた悔しさも味わえるからこそ、子育てにも良いなと思っています。自分の娘にも教えたいし、運が全てじゃないのがまた良くて。勉強したらその成果を使える場面が必ず来るんですよ。一つの人生の経験として、色々な感情を味わうのに麻雀は良いなと思っているので、ぜひ色んな方に麻雀をやってもらいたいなと思います。
――この商品をきっかけに麻雀を始める方もいるかと思いますので、ぜひ麻雀入門者に向けたメッセージをお願いします。
植田スマートフォンの普及によって、ゲームで麻雀を楽しんでいる方が増え、競技人口はとても増えたと思います。ただ、麻雀牌を握るところまでは踏み出せない人がまだまだ多い印象なので、『ガルパン』の麻雀牌を手に入れそれを機に友達と最初の1局に挑戦してみてほしいです。そうすることによって今までゲームの中だけでは分からない相手の空気や、その場の会話の楽しさを感じられるので、ぜひその最初の一歩のお傍に『ガルパン』の麻雀牌があれば良いなと思います。
日向今、佳奈さんの言葉に感動してしまって、本当に好きです(笑)。人気作の『ガルパン』の周りの忙しくしている方々が、色々なオファーがある中でまさか麻雀に手を出してくれるとは。こちらこそありがとうございますという気持ちです。こんなに出来が良い牌が作られたのに、期間限定の発注というのはもったいないですよね。牌がキーホルダーになったり、他のところでも目にできたら嬉しいなと思うくらい可愛い牌です。好評の声で直ぐにでも再販してほしいです。日本のアニメという文化も素晴らしいですし、麻雀は元々中国発祥ですけど、今はリーチ麻雀が流行っていて、逆輸入みたいな形で中国でもMリーグが配信されています。互いに高め合いながら色々な方により広く知ってもらって、どこかで麻雀をやっているシーンが『ガルパン』の本編の中で流れるのを期待しています。今後さらにもっと色んなところで関わり合えたらなと思っています。
――では最後に、麻雀愛好家の方々にもメッセージをお願いします。
植田愛好家の皆さんにはこの『ガルパン』麻雀牌を使っていただき、あんこう祭りで麻雀大会をやるのはどうでしょうか。『ガルパン』が毎年参加している茨城県大洗町の大きなお祭りがあるので、そこの一大イベントとして麻雀大会を開催し、ぜひ参戦してもらって自分の腕試しをしてほしいなと思います。
日向えっ、大洗って「めんたいパーク」ありますか? この間、家族旅行で行きました! 街中に『ガルパン』のキャラクターが立っていたのはそれか。海産物は美味しいし、良いところでした。あんこうと暗刻(アンコ=同一の牌3枚を自力で集めること)でいけますね(笑)。
植田アニメイベントで麻雀同好会を作っていたりすることもあるんです。なので、大洗でもあると嬉しいですね。
日向新作牌っていうだけで、好きな方は自然と気になっちゃうと思うんですよ。アニメを観たことない人には、爽やかな作品なので観てほしい。私自身も作品をよく知らない時は、女子高生がどんどん死んでいったら嫌だなと思っていて(笑)。観てみたら全くそんなことなくて。散々ぶっ放しておきながら、なんであんな爽やかに終われるんですかね。本当に面白くて可愛かったのでぜひ1回観てほしい。劇場作品が何作も作られるはずだと思いました。次の作品はいつなんですか?
植田いつなんでしょう? コンテを描いたというのは聞きましたが。
日向じゃあ、上映された時にまた劇場でコラボグッズを売ってほしいですね。麻雀から『ガルパン』に初めて触れる人は少ないと思うので、逆にこちらからありがとうございますという気持ちです。今回のコラボがご好評頂いたら、ぜひ新たなグッズの製作とか何かできたら嬉しいですし、楽しみですね。
PROFILE
植田佳奈(うえだ かな)
6月9日生まれ。奈良県出身。主な出演作品は『わんだふるぷりきゅあ!』のニコ役、『咲-Saki-』の宮永咲役、『Fate/stay night』の遠坂凛役など。『ガールズ&パンツァー』シリーズでは河嶋桃役とバニラ役を演じている。
PROFILE
日向藍子(ひなた あいこ)
9月24日生まれ。長野県出身。プロ雀士。第1回女流モンド新人戦優勝、第16期・17期プロクイーン連覇など獲得タイトル多数。2019年Mリーグ渋谷ABEMAS加入。2020年より大洋技研(株)AMOSアンバサダーを務める。
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