『ヤマトよ永遠に REBEL3199』は、『ヤマトよ永遠に』と『宇宙戦艦ヤマトⅢ』を原作に、新解釈を加えて再構成した『宇宙戦艦ヤマト2199』シリーズ最新作。全七章にて全国劇場上映、「第四章 水色の乙女」が10月10日(金)より上映開始となりました。
この度、公開初日10月11日(土)に、主人公・古代進役の小野大輔、北野誠也役の鳥海浩輔、揚羽武役の上村祐翔、そして福井晴敏と司会は桐生美影役 中村繪里子が登壇の、上映記念舞台挨拶オフィシャルレポートが到着しました。
『ヤマトよ永遠に REBEL3199 第四章 水色の乙女』 上映記念舞台挨拶 オフィシャルレポート
■日時:10月11日(土) 18:10~18:40 ※上映後舞台挨拶
■場所:新宿ピカデリー シアター1 (東京都新宿区新宿3丁目15番15号)
■登壇者:小野大輔(古代進役)、鳥海浩輔(北野誠也役)、 上村祐翔(揚羽武役)、福井晴敏(総監督)、中村繪里子(司会/桐生美影役)
いよいよ第四章が劇場で上映となり、「折り返し地点まできましたね」と語った小野は「何より観てくださる皆さんが一緒に艦を進めてきてくださったなということで感謝しています。ここまで困難に次ぐ困難で、ずっとつらいところが続いていましたけど、第四章でひとつの山を超えたかなと。そして、波動砲を撃つために必要だったことが“家族の絆”だったことも感慨深いです。やはりこの12年、ヤマトのキャストやスタッフとの絆でここまで進めてきたなという思いがあるので。やはり波動砲を撃つというのは信頼なんだなと思いました」と語ると、福井総監督が「話数的には折り返し地点なんですが、制作内容としては3分の1弱といったところ。これからどんどん大変なことになっていきます」と今後の展開を説明。「(次は「第五章」なのに)計算が合わない!」と驚いた様子の小野も、これからの展開に興味津々であるようだった。
一方、ヤマトシリーズで舞台あいさつに登壇するのは初だという鳥海は客席を見渡しながら、「僕は52歳なんですが、見渡したかぎり人生の先輩が多いようで。歴史ある作品を見続けてきて、今でも応援してくださる方の前で身の引き締まる思いです」とコメント。さらに上村が「第三章での揚羽は、土門とのぶつかり合いがありましたが、和解できたところで第四章に向かうことができました。第四章はたくさんのキャラクターが出てくる群像劇の部分を楽しんでいただけたら」と呼びかけるも、司会を務める桐生美影役の声優・中村繪里子より、本作のキャラクターが90人以上であったことを告げられると、「だから僕、今回はセリフが少なかったのか」と嘆いてみせてドッと湧いた会場内。そんな上村に福井総監督は「新人クルーたちにも今後もうひと山ありますから」とフォロー。その言葉に上村も「よかった」と安堵の表情を見せた。
上村が演じる揚羽だが、福井総監督からは、上村と通じるところがあるキャラクターと言われたことがあったという。その言葉に小野も思わず「上村くんはああいう生意気なキャラなの?」とツッコみ、会場は大笑い。さらに小野が「揚羽って、古代から見ると本当に生意気なんです。しかも面と向かってではなくて、裏で言っているような感じだから」とボヤくと、鳥海が「ずっと古代がウジウジしてるからじゃないの?」と芯をついたコメントを発し、会場からは笑いとともに思わず拍手が鳴り響くひと幕も。
そんな鳥海の言葉に「先輩! キツいな」とツッコむ小野だったが、「そういう意味では北野さんという存在は、僕にとっての鳥海さんとかぶるところがあるんです。少し上の先輩で、現場でも一緒にふざけることもあるし。でもふとした瞬間に、ちょっとしたことでアドバイスをもらったりする方なので。本当にヤマトって自分の人生みたいになっているんです。関わってくる人たちの中には、生意気な後輩もいるし……」と上村をちゃかすと、「生意気じゃないですよ」と慌てて返した上村。その言葉に小野も「上村くん自身はいいヤツなんですけどね」と笑ってみせた。
そんな古代進のことが「気になるキャラクター」だと語る鳥海。「ヤマトシリーズでは、小野大輔がド真ん中のかっこいい芝居をしているというのが新鮮なんですよ。最近はゴリゴリした役が多かったので。ド真ん中の小野大輔を堪能できる作品なんじゃないかなと。そういう意味でも古代さんから目が離せないなと思いますよ」と太鼓判を押した。
また本作では、サーシャの父親のようなポジションになっている古代だが、「なぜサーシャは古代をおじさまと呼ぶのか。今回、大人になったサーシャに出会いましたが、そこでもまだ彼女のことを受け入れられない。僕個人としては、おじさまといわれるのはちょっと距離があるなと思っていて。個人的には“お父さん”と呼んでいいんだよと思っていますが」と語る小野。
「なにより原作がそうだったから」と語る福井総監督。小野も「でも最終的には心が通じ合っていましたから。それは血縁を超えて、仲間なんだなと思って、グッときましたね」としみじみ。
また第四章では土門が波動砲を撃つシーンがあった。「実はあの時、土門役の畠中祐とアフレコスタジオに一緒に入っていたんですけど、『発射!』という言い方がちょっと短かったんです。おこがましいけど、僕も12年撃っているんで。波動砲って、最後の『発射!』の部分にカタルシスがあるんですよ。そういう思いがあって、普段はそういうことは言わないんですけど、テストの後に『(畠中)祐、最後は解き放った方がいいよ』と言ったんです。そうしたら本番では、僕の撃ち方に似ているんですよね。あの時、一緒にアフレコできて良かったなと思うし、あらためて観ても同じ言い方をしているなと思って、うれしかったです」と感慨深い様子でコメント。
そのエピソードを聞いた鳥海も「男なら一度は『発射!』と言いたいからね。もしそういう機会があるなら、僕も小野さんに背中を押してもらいたい」と冗談めかして、会場を沸かせた。
そんなイベントもいよいよ終盤。最後のコメントを求められた上村は「第四章まで、皆さんの応援があってここまでくることができたと実感しています。収録はすでに終わってるんですが、その中でもうひと山、揚羽を含む新人クルーにも試練というか、乗り越えないといけない大きな壁が出てきます。そういうところに思いを込めてお芝居をさせていただいております。いろんな角度でヤマトを楽しんでいただけたら」
続く鳥海も「ヤマトということで、やはり大きい画面で集中して観ていただくのがふさわしいんじゃないかと思います。キャラクターも多くて、1度観ただけでは全ては分からないと思うので、是非何度も観ていただき、第五章につなげていただけたら」。
さらに小野が「舞台あいさつに立つたびにここまできたなという思いで胸がいっぱいになります。でもここからなんですよね。ヤマトはいつも救われたと思ったら、その先に更なる困難が待っています。福井さんがおっしゃるとおり、この先も大きな試練が待ち構えてますけど、この仲間たちとならまだ旅ができるなということを実感しました。上村くんは後輩、鳥海さんが先輩になるんですが、他の現場でもよく一緒になっていて。劇中に重なるように、頼りになるなという感覚が増してきています。そう思うキャストが『3199』に入ってきてくれて、それが本当にうれしくて。いいキャスティングですよね……。共演するキャストの皆さんからすごくいろんなものをいただいます。僕の役者人生はヤマトに集約されているんです。自分の人生をヤマトにささげる覚悟ができています。それは僕ひとりの決意ではなく。かかわってくれるキャスト、スタッフ皆さんの覚悟だと思います。この艦のクルーなら最後まで必ず希望の未来にたどりつける。あとは皆さんというクルーです。ここから一緒の未来に旅立っていただけたらうれしいなと思っております」と呼びかけると会場からは大きな拍手が。
そして最後に福井総監督が「第四章にはこの先の様々な伏線が張り巡らせています。Blu-rayで中身を持って帰ることもできますんで。ぜひお買い求めください」とアピールし、イベントを締めくくった
【作品情報】
◆上映情報
『ヤマトよ永遠に REBEL3199 第四章 水色の乙女』
上映中
◆作品情報
1980年に公開された劇場映画第3作『ヤマトよ永遠に』を原作に新解釈を加えて再構成した『宇宙戦艦ヤマト2199』シリーズ最新作。全七章(全26話)構成にて2024年より全国劇場で上映開始。
◆ストーリー
ガミラスの新たな故郷・ガルマン星へ。
そこで待っていたのはデスラー総統だけではなかった。
17歳へと成長したサーシャ。
かつて失われた幼い少女との、ありえない再会。
戸惑いと喜びの狭間で、古代の心は揺れる。
一方、地球ではマザー・デザリアムの計画が新たな段階を迎えていた。
策謀渦巻く社交の場に現れたのは、ドレスに身を包んだ雪。
敵であるアルフォンに寄り添う彼女の胸に秘めた覚悟とは――。
ガルマン星系にはボラー連邦に従うバース星のラジェンドラ艦隊が侵入。
ヤマトは、二大勢力の紛争に巻き込まれていく。
迫り来る惑星破壊ミサイル。
果たして、ヤマトはガルマン星を救い、「ウラリアの魔女」の正体に迫ることができるのか――。
◆メインスタッフ
原作:西﨑義展 総監督:福井晴敏 監督:ヤマトナオミチ シリーズ構成・脚本:福井晴敏 脚本:岡 秀樹 キャラクターデザイン:結城信輝 メカニカルデザイン:玉盛順一朗・石津泰志・明貴美加 CGプロデューサー:後藤浩幸 CGディレクター:上地正祐 音楽:宮川彬良・兼松 衆/宮川 泰 音響監督:吉田知弘 アニメーション制作:studio MOTHER アニメーション制作協力:サテライト・YANCHESTER 配給:松竹ODS事業室 製作:宇宙戦艦ヤマト3199製作委員会
◆メインキャスト
古代 進:小野大輔 森 雪:桑島法子 サーシャ/真田 澪:潘 めぐみ デスラー:山寺宏一 真田志郎:大塚芳忠 島 大介:鈴村健一 土門竜介:畠中 祐 揚羽 武:上村祐翔 北野誠也:鳥海浩輔 南部康造:松本 忍 藤堂信乃:塩田朋子 神崎 恵:林原めぐみ 藤堂早紀:高垣彩陽 芹沢虎鉄:玄田哲章 藤堂平九郎:小島敏彦 アルフォン:古川 慎 イジドール:堀江 瞬 ランベル:江口拓也 サーダ:井上麻里奈 スカルダート:内田直哉
©西﨑義展/宇宙戦艦ヤマト3199製作委員会
▼公式サイト
https://starblazers-yamato.net
▼公式X
@new_yamato_2199