劇場アニメーション「GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊」(1995年)公開30周年を記念して、「攻殻機動隊」全アニメシリーズを横断する史上初の大規模展『攻殻機動隊展 Ghost and the Shell』が2026年1月30日(金)から4月5日(日)まで、虎ノ門ヒルズの情報発信拠点「TOKYO NODE(東京ノード)」にて開催されます。
展覧会の入口となる”NODE”では、来場者自身が各シリーズが生み出してきた攻殻機動隊の情報ネットワークに接続し、「思考の結節点」となる没入体験を提供します。会場全体に広がる「巨大電脳ネットワークビジュアライザー “Nerve Net”」と、ドーム型空間の中央に位置する「”知の遺跡” “World Tree: Ghost and the shell”」の2つの作品が、空間を一つの巨大な電脳空間へと変貌させます。
さらに、“DIG”セクションでは、ARグラスを装着しタチコマと一緒に原画を巡る「電脳VISION※2」をはじめ、『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX』シリーズに出てくる笑い男事件をモチーフにした作品「笑い男になる鏡 "Laughing Man Mirror"」や、アニメ制作で使われた「カット袋」を来場者が自らの手で掘り起こし複製原画として持ち帰るカット袋体験「手で掘り起こす記憶 "Analog Dig"※2」など、攻殻の世界に深く没入し多角的に本作をDIGる(深掘る)濃厚な体験群(今後さらに追加コンテンツ発表予定)を提供します。
※2:別途専用チケット(有料)の必要なオプショナル体験です
『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX』シリーズで描かれたサイバーテロ事件・通称”笑い男事件”。AR技術とプログラミングにより、「笑い男」が展覧会現場に出現。
2025年の今、顔がリアルタイムでマスキングされるハッキング技術を再現し、“見る者”と“見られる者”の境界が揺らぐハック体験を提供します。
松山周平
株式会社 enigma 代表取締役社長、Artistic Director 巨大電脳ネットワークビジュアライザー “Nerve Net”の制作を担当
先端技術を活かした、アートインスタレーション、ライブ演出、空間演出等を手掛ける。 作家としてはクリエイティブレーベル nor にも参画し、テクノロジー×アートをテーマにした作品を展開 NTT 運営の美術館「ICC」や、六本木アートナイトなどをはじめ、 国内外でのアートフェスティバル、ミュージアムでの展示を行っている。著書に「Visual Thinking with TouchDesigner」がある。
寺山 紀彦
デザイナー 美術作家 ”知の遺跡” “World Tree: Ghost and the Shell” ”の制作を担当
日本にてデザインを学んだ後、オランダ‘Design Academy Eindhoven’に留学。在学中にオランダのコンセプチュアルデザイ ンを体感し、帰国後‘studio note’を立ち上げ多岐に渡りデザイン活動を行なう。またアート制作も行なっており海外アートフェアに参加、ギャラリーでの展示など作家としての活動も行なっている。
浅井睦
Metalium LLC 代表 / 装置作家
笑い男になる鏡 "Laughing Man Mirror"制作を担当
作品名称:攻殻機動隊 THE GHOST IN THE SHELL
作品形式:TVアニメーション
原作:士郎正宗(講談社 KCデラックス刊)
監督:モコちゃん
シリーズ構成・脚本:円城塔
キャラクターデザイン・総作画監督:半田修平
アニメーション制作:サイエンスSARU
放送時期:カンテレ・フジテレビ系 全国ネット 毎週火曜よる11:00〜”火アニバル!!”枠にて2026年放送予定
TVアニメーション
『攻殻機動隊 THE GHOST IN THE SHELL』
特報第2弾 ver.Hajime Sorayama
攻殻機動隊
1989 年に漫画家・士郎正宗が、青年誌「ヤングマガジン」の増刊「ヤングマガジン海賊版」第 5 号から連載を開始した SF 作品。電脳戦や格闘などで優れた能力を持つ全身義体(サイボーグ)の草薙素子。階級「少 佐」の彼女をリーダーとした攻性の部隊「攻殻機動隊」が、高度複雑化する凶悪犯罪に立ち向かう姿を描いた物語である。リアルで精密な描き込みとともに、サイバーパンク的な要素や哲学的なテーマを探求しながら、人間とテクノロジーの融合、個人のアイデンティティなどについて深く考察していて多くのクリエイターたちに影響を与えた。その後 1995 年に押井守が監督を務めた劇場アニメーション『GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊』、2002 年に神山健治が監督を務めたテレビアニメーション『攻殻機動隊 STANDALONE COMPLEX』、2013 年に黄瀬和哉が総監督を務めた劇場アニメーション『攻殻機動隊 ARISE』、2017 年にハリウッド版実写映画『ゴースト・イン・ザ・シェル』、2020 年に神山健治、荒牧伸志のダブル監督で制作された配信アニメーション『攻殻機動隊 SAC_2045』が発表された。そして 2026 年には監督にモコちゃん、シリーズ構成・脚本に円城塔、キャラクターデザイン・総作画監督に半田修平、アニメーション制作:サイエンス SARU による新作 TV アニメ『攻殻機動隊 THE GHOST IN THE SHELL』の放送を控えている。『攻殻機動隊』は劇場アニメーション、テレビアニメーション、ゲームなど様々な広がりを見せるが、それぞれ漫画とは違った独自の物語、解釈や表現で展開されている。