この度、『ONE PIECE FILM RED』や『コードギアス 反逆のルルーシュ』を手掛けた谷口悟朗監督と『崖の上のポニョ』『魔女の宅急便』など多くのスタジオジブリ作品のキャラクターデザイン・原画をつとめた近藤勝也が、初めてタッグを組んだオリジナル劇場アニメーション『パリに咲くエトワール』が2026年3月13日(金)より全国公開!
この度、3⽉3⽇(⽕)午後、本作の特別試写会が⾏われ、バレエダンサーで俳優の宮尾俊太郎⽒がゲストとして登壇、トークショーが⾏われました。
※以下、プレスリリースより引用しています
《劇場アニメ『パリに咲くエトワール』K-BALLET TOKYO コラボ特別試写会 概要》
◆開催⽇時:3⽉3⽇(⽕)14:30 より
◆場所:新宿ピカデリー
◆登壇者:宮尾俊太郎(バレエダンサー・俳優/K-BALLET TOKYO 芸術監督)
オフィシャルレポート
3⽉13⽇(⾦)より全国公開となる劇場アニメ『パリに咲くエトワール』のK-BALLET TOKYOコラボ特別試写会が3 ⽉3 ⽇(⽕)午後新宿ピカデリーにて⾏われ、バレエダンサーで俳優、そしてK-BALLET TOKYOの芸術監督を務める宮尾俊太郎が上映前に登壇し、トークショーを⾏った。
⼤きな拍⼿の中登場した宮尾は、荒天の中駆けつけた観客に向け「思い出はいつもの⽇も⾬、ということで今⽇はいい時間になるよう頑張ります」と第⼀声から会場を和ませる。
宮尾はいち早く映画を⾒たとのことで、「作画、アニメーションの美しさが素晴らしくて。幼少の頃からジブリを⾒て育ちましたので、どこかすごく懐かしい思い出に浸らせていただきながらも、現代の持つ技術というんでしょうか、カメラワーク、絵の美しさが圧巻でした。僕たちの世界もそうなんですけど、古典的に⼤切にし続けているものと現代の技術の掛け合わせた名作がここにできたんだなと思いました」と熱く語る。「ストーリーも普遍的なテーマでもあると思うんですが、今この時代で世界でも⼤変なことが起こっている中、芸術の持つ⼒というのは国境を超えて輪を作っていくことができるんだなということを、改めてこの映画を⾒て確信させていただきましたね」「いつの時代も我々の前には壁が⽴ちはだかりますけれど、やはりそれを超えていける⼒があるよということを教えてくれるストーリー」との⾒解は、特に混迷する昨今の世界情勢を考えるとより胸に染み⼊る。
本作を華やかに彩るバレエシーン。バレエの動きをアニメーションで作り上げることの難しさは⾕⼝監督も語っているところだが、⾃⾝もバレエ経験者だったやぐちひろこ⽒がバレエ作画監督として参加、チームをまとめ上げて⾏った。そうして出来上がったバレエシーンはプロからみてどうだったのだろうか。宮尾は「絵がすごくバレエのことを分かってらっしゃって、僕の⽬線からいうと⾳楽と動きがすごくあっていて、バレエの動きをアニメーションで表現する際、なかなか精密に合わせることが難しい。そこをきっちりと作っていらっしゃるなという印象と、バレエって動きに常にねじりが⼊っていることが多いので、それをアニメーションにすることがすごく難しいと思うんです。
なので上半⾝の動き、顔のつけ⽅も横じゃなくて斜め、360度全部使いますので、そういったものを作画の動きの中に感じたので、それは素晴らしいなと思いました」と、プロならではの視点で解説してくれた。
ほぼ全ての観客がバレエ観劇経験者という本⽇の試写会、そうした⽬の肥えた観客でも本作を楽しめると太⿎判。「バレエ⾳楽もたくさん出てきます。最初に出てくる曲が、僕が⼤好きなバレエ⾳楽。10 代の頃からアメリカン・バレエ・シアターのミハイル・バリシニコフさんという⽅がいたんですけれども、その⽅のビデオテープを何度もその⾳楽のシーンから繰り返し⾒ていたので、劇中でその曲が流れた時には、10代の頃のバレエを⾒てワクワクしていた頃の気分にタイムスリップさせていただきました」と⾃⾝の思い出と共に語った。
実際宮尾もフランスに留学経験があるが、「カンヌに留学していたんですよ。⽇本とは違う建築、⽯畳とか⽯造りのお家・・・年⽉が経っている“良き古さ”と⾔いますか、そういった街並みがすごく美しくて、そういった描写がこの作品の中でたくさん描かれていて、何か僕も留学中に⼤変な思いだったりとか⾊々『キツイな』と思う稽古の⽇々を過ごしていましたけれども、そういった街の情景や⼣陽の美しさが⼼を癒してくれた。この作品の描写で当時の⾵とか⾹りとかが⾶んでくるような感じがしました」と、思い出を引き出すほどにリアルな情景描写にも感嘆。
主⼈公のフジコや千鶴たちと同年代の頃に留学をしていたという宮尾。「僕はまだこの作中に出てくるような嫁ぎ先を急いで決めなくてはいけない状況ではなかったですけれども。・・・今は焦ってます」と会場を笑わせながら、「僕が留学していたのは2000年ごろだったので、当時でもまだアジア⼈ということでお店で話しかけても無視されたり、バレエの世界でもアジア⼈は難しいと⾔われることもありました。海外のカンパニーに就職するという時には外国⼈ビザで、そのカンパニーがお⾦を払わなければならないので、外国⼈を雇うだけの突出したものを当然求められた。そういうことは壁としてありましたけども、バレエというものがあるおかげで国とか⼈種を超えて、皆さんと触れ合えた時間というのは、すごく宝物です」と実感をこめた。
本作で登場する千鶴は、フジコと同じアパルトマンに住むルスランの⺟・オルガにロシアバレエの⼿ほどきをうける。そこから、パリ・オペラ座のバレエ団を⽬指していくのだが、国ごとの“スタイル”に話が及ぶと宮尾は「バレエはイタリア発祥と⾔われていますが、そこからフランスで発展して、最後ロシアに⾏って完成されたと⾔われているんですが、その中でイギリスにも渡ってますし、イギリス式、フランス式、ロシア式、いろんな国でそれぞれ時間をかけて発展してきた歴史があるんです。⽇本でもロシアの⽅が亡命されてきて、アメリカに⾏こうとしたんですけれども戦争が始まってしまったので、江ノ島の⽅で教室を開いた。当時の⽇本の習い事といえばお茶とかでしたので、免許皆伝システムのようなものを作って、うちで何年勉強すれば先⽣としての資格は取れますよというのを渡したのがきっかけで⽇本はバレエが広まって⾏った。なので⽇本ってバレエのお教室がすごく多いのはそこからきているんです」と、バレエの知られざる歴史も明かしてくれた。「今となっては⽇本でも100年の歴史がありますので、⽇本独⾃の⽇本スタイルのバレエというものがあっても何もおかしくない状態だと思います。僕が芸術監督をやらせていただいておりますK-BALLET TOKYO の作品たちも世界にひけを取らないような素晴らしい作品がたくさんありますので、それだけ⽇本のバレエも発展してきたんだなと思います」と、⽇本バレエの今についても⾔及。
また、本作では画家を⽬指すフジコ、そしてバレエの夢を秘める千鶴が互いを⽀えに異国の地で夢を追う。そうした出会いや受ける刺激について聞かれると宮尾は「やはり僕もすごくありがたいことに⾊々なジャンルのお仕事をさせていただいてますので、近々ですと演劇で藤原⻯也さんとご⼀緒させていただいていて。多く⾔葉を交わしたり意⾒交換はしませんけれども、舞台に⽴つことへのあり⽅、向き合い⽅、⼈との接し⽅という点ではすごく勉強になることが多くて、⼤きな刺激をいろんな⽅々からいただいています。それは⾳楽の⽅もそうですし、⼀緒に新作を制作しておりますデザイナーの⽅からも。国境を超えてジャンルも超えて、いろんな⽅からいっぱい刺激をいただいております。僕はこの⼆⼈、フジコと千鶴を⾒た時に、⼀⼈の⼈の頭の中のような感じがしてしまったんです。
⾃分たちの⾜りない部分を⾃分たちで会話して補い合っているような、そんな印象を僕は受けました」と語った。
「今の⽅々に“こうしていいんだよ”ということをお伝えできるとしたら、『弱さをさらけていい』『弱さを⼈に⾒せるという勇気を持つこと』はすごく⼤事だなと思いました。そうしたらきっと周りの⽅が助けてくれるし、⾃分の⾜りないところを聞きにいくということ、これはすごく⼤切なこと。それでもしも⾃分が輝けたのであれば、その後今度⾃分が助ける側になればいいんだなということを思いました。まずは弱さをさらける勇気というのは若い頃だけじゃなくて、⼤⼈になってからも・・・⼤⼈になった⽅が勇気がいると思うんですけど、そういう勇気を持ってもいいんじゃないかなと思いました」と語ると、会場からも感嘆。
「これがアニメの世界だと思わずに、現実に⾃分に起きているものと共感しながら⾒ていただくときっと皆様の⼼の中にも何か答えが⾒てくる感じがすると思います。先ほど弱さをさらけると⾔いましたけれど、⼤⼈の弱さをさらけるのって難しいですよね。さらけすぎると嫌われるんじゃないかと思ってしまうし」といい話になりそうなところ、MC が「さっき控室で宮尾さんが『今⽇はたくさん笑いを取りたい!』って・・・」とまさかの“さらけ”で宮尾も「ちょ・・!⾔わないでください!!(笑)」とアタフタする場⾯も。
幼少期から始めるのが定⽯と⾔われるバレエにおいて、宮尾が始めたのは14歳。この世界では“遅い”と⾔われる年齢だ。千鶴もそうした“常識の壁”に阻まれながらも、それでも情熱冷めやることなく、夢を追いかける。宮尾は「バレエは⾜を外旋しますので、⾻格形成が終わる前に始めた⽅が有利は有利だと思うんです。でも僕もそうでしたけど、そういったハンデのようなものは情熱と努⼒、あと・・・才能で(笑)⾶び越えていける。⾃分が信じていればきっとそうなれる」と語ると会場からは⼤きな拍⼿が起こった。
⾃⾝の<才能>について⾃覚できるものなのか、問われた宮尾は「(⾃分でも)わかってましたね」とお茶⽬に語り、場内からも笑いの声。「熊川哲也さんをTV のコマーシャルで⾒て、明⽇からこの⼈のようになりたいと14歳の終わりにバレエを始めて。それまで画家になりたかったんですけど」とまさかの“パリエト”との⼀致ぶりに場内からも驚きの声。「スタジオジブリに⼊りたいなと思っていたんですけど、そこから突然バレエを始めて今!K-BALLET TOKYO の芸術監督までなることができて。これは⾃分を信じていないとそうならないです!」と話したところで会場から⼤きな拍⼿が湧き起こる。「全く根拠のない⾃⾝がありましたね、当時は(笑)その後バレエ始めて3年で海外留学と、トントントンといっちゃうんですけど、就職で僕はつまずいて。就職先が⾒つからず⼀度帰国し、それがやはりまた⼤きな転機となって、そこからやはり『⾃分にはバレエしかないんだ』と思うとご縁があって。K-BALLET TOKYO のダンサーとなり、そこでまた⾃分を信じ!そこで絶対にプリンシパルになる男だと信じ!そしてプリンシパルになり!今や芸術監督!!・・・を任されております(笑)」とユーモラスな語り⼝調で会場も沸く。「たくさん周りの⽅々に迷惑をかけてきました。その分、これからは恩返しする⼈⽣にしていきたいと思っております・・・」と、それまで⾃信満々に語ってきた⼝調とは⼀転して⾃戒が始まり、会場は笑いと拍⼿に包まれた。
応援してくださるファンからもらう⼒について聞かれると宮尾は「舞台の上に⽴っていると客席というのは真っ暗で、スポットライトも強くてお客様のお顔というのは⾒えないんですけど、存在と温度とその時のお客様の集中している空気、また終演後の拍⼿の⼤きさなどで、こちらはそのエネルギーを感じますので、唯⼀⾃分が踊ってきた意味ですとかを感じられる瞬間なのかもしれないですね」と深い感謝。また、ライバルの存在、憧れ存在については「憧れはずっと熊川哲也さんでした。ライバル・・・僕の場合はあんまり意識してなかったんですよね。⾃分がとにかくトップに⾏くことしか⾒えてなかったので。ただ、いい意味で刺激を与え合える仲間のような⼈はいますね、今も連絡取り合ったり。僕は、セリフに関わるお仕事というのはさらにもっと後から始めたので、千鶴さんもそうですけど、“和物”の動きと“洋”の動きって全く正反対。重⼼が下と上で全然違いますし、すり⾜・内股でバレエとは真逆。セリフもそれと近いものがあって、呼吸がバレエダンサーって常に引き上がっているんですけども、セリフの時には落とさなきゃいけない。そういうことを共有できる仲間、良きライバルがいまして、“体の使い⽅はこうしたらセリフが⾔いやすいよ”とか情報交換します」と明かした。
映画にとって⽋かせない“⾳楽”。宮尾は「すごく⾳楽に表情があるなと思ったんです。呼吸とか表情というのをすごく感じられて、⽣きている⾳だなと思ったんです。セリフでもそうなんですけど、⾔葉というのは説明ができるんですけども、その先の感情や⼼の機微を表現するものは常に“⾳”だと思うんですよ。逆に僕たちが踊っている時の⾳楽の役割というのはその時の情景だったり感情表現を代弁してくれるもの。⾔葉にならないような感情を表現してくれるのが⾳楽だなと思います。この劇中⾳楽も⽣きた⾳で素晴らしかったです」と、服部隆之の⾳楽に絶賛を送っていた。
最後に宮尾は「本当に⼤変な時代になってしまっていますけれども、この映画を⾒て勇気をいただきましたので、どうか皆さんもこの時間を楽しんで」とメッセージを送った。
劇場アニメ『パリに咲くエトワール』は3⽉13⽇(⾦)、いよいよ公開を迎える。
劇場アニメ『パリに咲くエトワール』作品概要
主人公フジコの声を担当するのは、若手実力派俳優として注目が集まる當真あみ。アニメ映画『かがみの孤城』で主人公の声優を務め、2025年にはドラマ「ちはやふるーめぐりー」、映画『ストロベリームーン』でどちらも主演を務める當真が画家を夢見る少女・フジコを瑞々しく演じる。フジコとパリでともに夢を追う少女・千鶴を演じるのは嵐莉菜。2022年映画『マイスモールランド』で主演を務めた後、『少年と犬』などの話題作に出演。雑誌ViViの専属モデルも務めており、主人公フジコを演じる當真とは、この夏のドラマ「ちはやふる-めぐり-」で共演し話題となった。さらに、フジコと同じアパルトマンに暮らすロシア人の青年ルスランを演じる早乙女太一をはじめ、門脇麦、尾上松也、角田晃広、津田健次郎、豪華キャスト陣が集結。
それぞれの夢に、
ふたりで手を伸ばした。
<Introduction>
『ONE PIECE FILM RED』の谷口悟朗監督と『崖の上のポニョ』『魔女の宅急便』のキャラクターデザイン・近藤勝也が贈る、ふたりの少女の物語。脚本は『ヴァイオレットエヴァーガーデン』の吉田玲子、主題歌は緑黄色社会。
ふたりの少女は、困難な時代の中、異国の地で、互いに支えつつそれぞれの夢を諦めることなく、まっすぐに追いかけていく―
<Story>
20世紀初頭のパリ。
そこに日本からやってきたふたりの少女が暮らしていた。
一人は、夫を支えるよき妻となる将来を望まれながらも、画家を夢見るフジコ。
もう一人は、武家の家系に生まれ、ナギナタの名手ながらバレエに心惹かれる千鶴。
ある日、トラブルに巻き込まれたフジコを千鶴が偶然助けるが、それは幼い日に横浜で出会ったことがあるふたりの、運命的な再会だった。
千鶴の夢を知ったフジコは、同じアパルトマンに住む青年ルスランの母オルガが、ロシア出身の元バレリーナであることを知り、レッスンを依頼する。
東洋人であることで様々な壁にぶつかりながらも、ふたりは夢に向けて歩き出すが、ある日フジコの保護者である叔父さんが、失踪してしまう。
フジコと千鶴、ふたりはそれぞれの夢を掴むことができるのだろうか ―― 。
20世紀初頭、パリ。異国の空の下、憧れを追いかけた少女たちの物語
<Cast&Staff>
キャスト:
當真あみ 嵐莉菜
早乙女太一 門脇麦 尾上松也 角田晃広 津田健次郎
榊原良子 大塚明夫
甲斐田裕子 藤真秀 興津和幸 小野賢章 名塚佳織 唐沢潤 村瀬歩 内山夕実 岩崎ひろし 永瀬アンナ 黒沢ともよ 矢野妃菜喜 生天目仁美
原作:谷口悟朗・BNF・ARVO
監督:谷口悟朗
脚本:吉田玲子
キャラクター原案:近藤勝也
キャラクターデザイン・総作画監督:山下祐
リサーチャー:白土晴一
美術監督:金子雄司
色彩設計:柴田亜紀子
撮影監督:江間常高
キャラクター演出:千羽由利子
バレエ作画監督:やぐちひろこ
殺陣作画監督:中田栄治
エフェクト・メカ作画監督:橋本敬史
3DCG監督:神谷久泰
編集:廣瀬清志
プロップデザイン:尾崎智美
メカデザイン:片貝文洋
音響監督:若林和弘
音楽:服部隆之
アニメーション制作:アルボアニメーション
主題歌:「風に乗る」緑黄色社会(ソニー・ミュージックレーベルズ)
製作:「パリに咲くエトワール」製作委員会
配給:松竹
2026年3月13日(金)全国公開
© 「パリに咲くエトワール」製作委員会
▼パリに咲くエトワール 公式サイト
https://sh-anime.shochiku.co.jp/parieto
▼パリに咲くエトワール 公式X
@parieto_movie
▼パリに咲くエトワール 公式Instagram
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