インタビューココだけ | 劇場版 黒子のバスケ LAST GAME
完全新作映画公開!『劇場版 黒子のバスケ LAST GAME』緑川光×稲田徹キャスト対談
本日より公開となった完全新作映画『劇場版 黒子のバスケ LAST GAME』で、高校生のドリームチーム「VORPAL SWORDS(ヴォーパル・ソーズ)」の前に、最凶の敵として立ちはだかるアメリカのストバスチーム「Jabberwock(ジャバウォック)」のメンバー、ナッシュとシルバー。そこで今回は、そんな二人を演じた緑川 光さんと稲田 徹さんにキャラクターの印象やアフレコなどについて話を伺った。
序盤はシルバーの荒々しさが目立つけど、誰もがその上にナッシュがいることをわかっている
──ナッシュとシルバーは劇場版ならではの敵役だったと思いますが、キャラクターについての印象をお聞かせください。
稲田ジャバウォックの面々、少なくともシルバーにはスポーツマンシップはないですよね。どんなに優れたプレイヤーであっても、握手を求めてきた人間にツバをかけるなんて絶対に駄目ですよ! もし今後何か展開があったとしても、絶対に味方にはならない奴です。
緑川彼らはスポーツマンシップどころか、練習すらしていないからね。
稲田バスケをやっているのも、目立って女にモテたいからですよ。ただ、今回の試合をきっかけに鍛え直したら、めっちゃ凄い選手になる可能性があるかも。
緑川でも、人として成長する分、プレースタイルが丸くなったりして…(笑)。
稲田そうか。今まではナチュラルに強かったから、バスケの真の怖さを知らずにガンガンやれたけど、いざ練習を始めたら意外と普通になっちゃうかも。小技を覚えたら、その小技が巧くできないタイプですね(笑)。
──ナッシュには強いカリスマ性がありますね。
緑川序盤ではシルバーの荒々しさが目立って、手が付けられないタイプに見えるけれど、誰もがその上にナッシュがいることをわかっている…という感じですね。
稲田ナッシュに一喝されたら、シルバーも黙りますからね。
緑川その辺に彼の不気味さが漂っていて、見ていると自然に「ナッシュはもっと凄いんだ」と思えるようになっていました。
全員が主役みたいな「キセキの世代」の中で、黒子は良いバランサーなんだと思います
──ちなみに「VORPAL SWORDS」の中で味方にしたいキャラクターはいますか?
稲田みんな我が強いですよね。人として普通に接するなら、黒子が一番良い気がします。ほかの奴は大人になって一緒に飲みに行った時、自慢話しかしなさそうじゃないですか。でも、黒子は聞き手に回ってくれそうですよね。「あの時の先輩はすごかったですね」と(笑)。全員が主役みたいな「キセキの世代」の中で、彼は良いバランサーなんだと思います。
緑川黒子はどこでもやっていけそうだよね。話も聞いてくれそうだし(笑)。天才たちばかりの中で、ちょっとしたオアシスみたいな感じがします。でも試合では、そこが逆に良いんじゃないかなと。変に挑発しないから、敵チームが「なんだアイツ」って甘く見た隙をついて倒してしまう。だから僕も仲間にしたいプレイヤーは黒子です。
稲田監督の相田景虎もいいですよ。世話を焼いてくれそう。今回も我々の滞在費を彼が助けてくれたので(笑)、ああいうタイプは友達にしたいですね。
──アフレコはいかがでしたか?
緑川実はあまりコンディションが良くなかったんですけど、普段の自分ではない声や必死さが、終盤では良い感じにキャラとシンクロしてくれたかなと思います。滅多に聞けない悪役寄りな緑川の芝居に、必死感がプラスされている。そういったものが自ずと出てきたことは、不幸中の幸いだったのかなと。
稲田自分は普段タフさを売りにしている部分もあるのですが、最後声が出なくなってしまいましたね。
緑川珍しいよね、あんなに声が出なくなるなんて。今まで見たことなかったよ。
稲田とにかく力でねじ伏せてやろうと、音声のボリュームはかなり出し気味で、ひとつひとつのプレイに力を込めてやっていましたから。ただ、三間さんが繊細な部分も要求してくださったので、一辺倒にならずに済みました。「最初から力強くやってしまうと小者になるから、余裕を持って良いですよ」という感じで。そんな三間さんの舵取りのもとで、僕が一人で考えていたよりもシルバーは深いキャラクターになりましたね。
──最後に『黒子のバスケ』ファンへのメッセージをお願いします。
稲田人気作品に呼んでいただけて、本当に光栄です。そして、とても良い役回りを与えていただき、大変でしたけど楽しく演じさせてもらいました。今回の劇場版は凄いクオリティに仕上がっていると思いますので、ぜひ楽しんでください。
緑川『LAST GAME』というタイトルだからこそ、映像にかけるスタッフのこだわりや、久々に集結した声優陣の気持ちがさらに盛り上がって、皆さんの想像以上に素敵な作品になっています。自分としても思い出の一作品として気持ちが入っています。後悔のないように、ぜひ劇場で観ていただきたいです。
PROFILE
緑川 光(みどりかわひかる)
青二プロダクション所属。主な出演作に『坂本ですが?』坂本役、『うたの☆プリンスさまっ♪』シリーズの鳳 瑛一役、『ACCA13区監察課』パスティス役、『新機動戦記ガンダムW』ヒイロ・ユイ役、ほか。
PROFILE
稲田 徹(いなだてつ)
青二プロダクション所属。主な出演作に『おじさんとマシュマロ』日下幅広役、『僕のヒーローアカデミア』エンデヴァー役、『この素晴らしい世界に祝福を!』荒くれ者役、『キルラキル』蟇郡 苛役、ほか。
<公開情報>
『劇場版 黒子のバスケ LAST GAME』
2017年3月18日(土)全国ロードショー!
黒子のバスケ 公式サイト
© 藤巻忠俊/集英社・劇場版「黒子のバスケ」製作委員会
©藤巻忠俊/集英社・黒子のバスケ製作委員会