レポート | 宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち
豪華ゲストが貴重なエピソードを披露!『宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち』第三章「純愛篇」初日舞台挨拶レポート
日本アニメーションの歴史に燦然と輝く不朽の名作をリメイクした『宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち』の第三章「純愛篇」の初日舞台挨拶が、2017年10月14日(土)、新宿ピカデリーにて開催された。本編上映後には、監督の羽原信義さん、シリーズ構成の福井晴敏さんをはじめ、森雪役の桑島法子さん、MCとして桐生美影役の中村繪里子さん、そして、今シリーズの舞台挨拶初参加となる音楽の宮川彬良さんといった豪華な面々が登壇。そこで今回は、好評を博す「ヤマト」シリーズ最新作についての貴重な話が伺えた初日舞台挨拶の模様をお届けする。
本編上映後に豪華ゲスト陣が登壇し、舞台挨拶がスタート!
本編上映後、ゲストが登場し、観客席からは大きな拍手が巻き起こった。朝早くから集まってくれたファンにそれぞれ一言ずつ挨拶を述べ、初日舞台挨拶がスタート。早速、第三章の感想を聞かれた宮川さんは「自画自賛と言われるかもしれませんが(笑)、ショックなくらいに面白かったです」とその驚きを言葉にした。桑島さんは「第二章は自分が出ていないからお客さんの気分で楽しめたんですよ(笑)」とぶっちゃけて会場の笑いを誘うと、第三章に対しては出演シーンへの心配が頭を過っていたと語り、「一度観ただけでは味わい切れないすごく大きな作品ですね」と続けた。一方、二人のコメントを受けた羽原監督は「本当にありがたいですね。ここで皆さんの笑顔を見せて頂けるだけで僕はもう感無量です」と喜びを語った。福井さんはまず、羽原監督とのペアルック(9月27日開催の最速先行上映会でも同じハッピ姿で登場)を突っ込まれると、「持ってきたアンダーアーマー(今作とのコラボレーション商品を販売)のウェアがパッツンパッツンだったので、これはマズイと思い、急遽予備で持ってきたものを分け合いました」と答え、会場からは笑いが起こった。
古代と雪はその辺にいるカップルじゃないんだなと改めて思いました(笑)[桑島]
劇場内が段々と温まってきたところで、質問はいよいよ第三章「純愛篇」のテーマに移っていく。「森雪の愛の形」について聞かれた桑島さんは「今回は事前に福井さんから第三章で一つの山場が来るとお聞きしていましたが、台本を頂いた時にこんなことをもう第三章でやってしまうんだと思いました」と驚きを口にし、「福井さんと一緒に取材を受けていく中でより深い話をお聞きして、古代と雪はその辺にいるカップルじゃないんだなと改めて思いました(笑)」とまとめた。ここで福井さんが第三章で雪が取るある行動について「ちなみに、法子さんはああいう状態になったら同じ行動が取れますか?」と問いかけると、桑島さんは「なかなか出来ないと思います」と悩みながらも返答。その後も第三章の中で最重要とも言えるシーンについて笑いの混じった様々な妄想トークが繰り広げられた。
宮川さん渾身のズォーダーのテーマ曲は必聴
そして、ここから宮川さんの手掛けた音楽についての質問へ。「愛」をテーマにした楽曲について聞かれた宮川さんは「『愛』ほど巷に溢れている言葉はないし、色んな意味を含んでいるから、薄っぺらな作品になったらどうしよう」と楽曲制作を頼まれたばかりの頃の不安な想いを語り、「自分なりの解釈でそれを忌憚なく発揮したつもり」と続けた。さらに、手掛けた楽曲の中でも特に思い入れの強いズォーダーのテーマ曲(第三章の教授と古代が遺跡で話しているシーンで流れる楽曲)を宮川さんは「とても綺麗で悲しさに近いメロディーなんだけど、儚いが極まって強くなっちゃったようなイメージ」と独特の言い回しで表現。さらに、宮川さんは「頼まれてもいないのに途中からリチャード・クレイダーマン(フランスを代表するピアニスト)みたいにピアノが展開していくんだけど、そこがどう受け止められるかな」と不安だった胸の内を明かした。まさにそのズォーダーのテーマ曲がスクリーン内に流れる中、羽原監督も福井さんも「悪魔」という簡単な言葉のオーダーだけで出来上がったこの曲を賞賛し、羽原監督は「本編のどのシーンでどの楽曲を使用するかというのは音響監督の吉田(知弘)さんが決めてくださるんですけど、ここはピッタリとハマっていました。大好きな曲で作業中もずっと聴いています」と絶賛コメントを続けた。その言葉を受けた宮川さんは思わず「俺すごいな(笑)」と自画自賛し、それに応えるかのように会場からも盛大な拍手が送られた。続いて、アニメーションと楽曲が合わさることについて聞かれた宮川さんは「(メロディーの強い楽曲が多いから)音が邪魔しちゃうと思っていたんだけど、観ていて全くそんなことはなくて、俺はもっと『愛』を出そうと思ったね」と答えると、それを聞いた羽原監督は「次のレコーディングが楽しみですね(笑)」とコメントし、いちヤマトファンとしての顔を覗かせた。
今回の「ヤマト」は“大人のヤマト”!?
ここでフォトセッションを挟み、最後は全国のヤマトファンに向けて一言ずつメッセージを届けることに。まず、桑島さんは「第三章でやっと雪は戻って参りました(笑)。展開が読めないので、私たちも本当に驚きながら第四章のアフレコをさせて頂いています」とコメントすると、続けてヤマトジェット(スカイマークとコラボレーションした一機のみの特別デザイン機)に乗るためだけにプライベートで鹿児島に訪れたエピソードを披露し、場内からも温かな笑いが起こった。宮川さんは「俺は今回の『ヤマト』を“大人のヤマト”と名付けたい。皆さんとこれなら楽しめるなと本当に心から思いました」と再び独特の言い回しで語った。福井さんは「第三章の取材を受けていて、男女ではまるで見方が違うなと気付きました。ご夫婦や恋人同士で観て頂いて、その後は亀裂が生じない程度にぜひ話し合いをしてもらって(笑)。観た人それぞれの人生が問われるような話にこれからもなっていきますので応援宜しくお願いします」とまとめた。最後は、羽原監督が「“大人のヤマト”でもありますが、大人が子供に観せる『ヤマト』でもあります。今後もぜひ楽しみにして頂けるとありがたいです」と締め括り、初日舞台挨拶は幕を閉じた。
左から羽原信義監督、中村繪里子さん、桑島法子さん、宮川彬良さん、福井晴敏さん
<上映情報>
宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち 第三章「純愛篇」
2017年10月14日(土)より全国25館にて3週間限定劇場上映!
※特装限定版Blu-ray 劇場先行販売&デジタルセル版配信 同時スタート!
宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち 第四章「天命篇」
2018年1月27日(土)より全国25館にて3週間限定劇場上映!
<Blu-ray&DVD発売情報>
宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち 特別限定版Blu-ray第3巻
【BVC限定/初回限定生産】
2017年10月21日発売
¥11,000(税込)
※上映劇場にて2017年10月14日(土)より最速先行販売開始!
※先行販売は数に限りがございます。無くなり次第終了となりますので予めご了承ください。
宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち Blu-ray&DVD第3巻
2017年11月24日発売
Blu-ray:¥8,800(税抜)
DVD:¥7,800(税抜)
宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち 特別限定版Blu-ray第4巻
【BVC限定/初回限定生産】
2018年2月3日発売
¥11,000(税込)
※上映劇場にて2018年1月27日(土)より最速先行販売開始!
※先行販売は数に限りがございます。無くなり次第終了となりますので予めご了承ください。
宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち Blu-ray&DVD第4巻
2018年2月23日発売
Blu-ray:¥8,800(税抜)
DVD:¥7,800(税抜)
宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち【BVC限定】特設サイト
宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち 公式サイト
©西﨑義展/宇宙戦艦ヤマト2202製作委員会