『舞台「幽☆遊☆白書」』が8月28日(水)に東京・シアター1010にて、ついに開幕。これに先がけて行われたゲネプロと囲み取材の模様をお届けする。
原作は1990年から1994年にかけて「週刊少年ジャンプ」で連載された、冨樫義博の大人気作品。事故で亡くなった不良学生・浦飯幽助が霊界探偵となって妖怪絡みのトラブルを解決し、熱いバトルを繰り広げる。完結から25年経っても色褪せない名作で、累計発行部数は5000万部以上。舞台版キャストには、主演の崎山つばさをはじめ、2.5次元舞台の経験豊富な実力派俳優が名を連ねており、脚本・演出をミュージカル『刀剣乱舞』などで知られる御笠ノ忠次が手がけたことでも注目されている。
ゲネプロ前に行われた囲み取材には、浦飯幽助役の崎山つばさ・桑原和真役の郷本直也・蔵馬役の鈴木拡樹・飛影役の橋本祥平・コエンマ役の荒木宏文が登壇。
まずは崎山が「今2.5次元という言葉が広まっていますけど、2.5次元的な部分と、演劇としての部分を、合わせて楽しんでもらえたらと思います。原作を知っている方には懐かしいなと感じてもらえるでしょうし、初めての方には『こんな舞台観たことない!』と思ってもらえる作品になっています」と語った。郷本は「いいチームワークで稽古ができていて、そこも本番に影響してくると思うので、楽しみにしていてください」と意気込み、小さい頃に原作漫画やアニメを楽しんでいたという鈴木は、「稽古初日、最初に幽助が登場して第一声をしゃべり始めた瞬間に、『幽☆遊☆白書』が帰ってきたということを、肌で感じました。みなさまにも同じ気持ちになっていただけるんじゃないかなと思います」と懐かしんだ。メインキャストで1番若い橋本は、「僕は連載当初まだ生まれていなかったんですが、学生の頃に漫画を読んでいました。それだけ幅広い世代の方に愛される作品ですので、生半可な気持ちではここに立っていないです」と頼もしい姿を見せた。そして荒木は、コエンマのチャームポイントであるおしゃぶりをしたまま「周りからもすごく注目してもらっている作品が本番を迎えるのは大きなプレッシャーですが、その期待を超えられる内容を作れたと思います」と自信をのぞかせた。ちなみに荒木は囲み取材中ずっとおしゃぶりをしたまま話しており、質疑応答で郷本から「本番中も常におしゃぶりをしゃぶったまま?」と質問が飛ぶ場面も。荒木の返答をすかさず崎山が「このまま話していこうと思う」と通訳するなど、キャスト陣の仲の良さがうかがえた。
ゲネプロでのシャッターチャンスといえる見どころについて質問されると、崎山は「幽助が霊丸を打つシーンに注目していただければ。とくに最後の4つ目の霊丸がシャッターチャンスですね」と言い、続いて郷本が「原作に出てくる、のり移られるシーンがあるので、そこのコラボレーションを楽しみにしていただきたいです」と語った。また、鈴木は「盗賊集団の3人が揃うのは今作ならではなので、その3人のショットは見どころかなと思います」と答え、橋本は「あと数時間後には額の包帯をとる瞬間が来ます。この日のために、とてつもない痛みを我慢して、目を開かせました。ぜひ見てください」と飛影の邪眼をアピール。最後は荒木が「演劇の表現方法も技術が向上して、ファンタジーの世界を表現できるようになりました。キャラクターが出す必殺技含め、プロジェクションマッピングやポイという光を出す棒など、現代ならではのものを使って『幽☆遊☆白書』の世界をちゃんと表現しています」と写真映えするポイントを語って、締めくくった。
※舞台のネタバレを含むゲネプロレポートは写真の後をご覧ください。
上演時間は休憩ありの約2時間15分。東京公演は9月2日(月)まで行われ、その後は大阪(森ノ宮ピロティホール)・福岡(ももちパレス)・愛知(一宮市民会館)と続く。9月22日(日)の愛知大千穐楽公演は、全国の映画館でライブ・ビューイングが開催され、WOWOWとニコニコ生放送では生中継も行われる予定だ。
【舞台「幽☆遊☆白書」 公演情報】
公演日程:2019年8月28日(水)~9月2日(月) シアター1010(東京)
2019年9月4日(水)~9月8日(日) 森ノ宮ピロティホール(大阪)
2019年9月10日(火)~9月13日(金) ももちパレス(福岡)
2019年9月20日(金)~9月22日(日) 一宮市民会館(愛知)
※大千穐楽ライブビューイング実施! ※チケット発売等詳細は公式サイトへ!
WOWOWとニコニコ生放送にて、愛知大千穐楽公演生中継!
【WOWOW】
〇番組名:『大千秋楽生中継!舞台「幽☆遊☆白書」』
〇放送日時:2019年9月22日(日)16時〜終了時間未定 WOWOWプライム
〇番組ページ:WOWOW 舞台「幽☆遊☆白書」番組ページ
https://www.wowow.co.jp/yuhaku/
〇視聴方法:
■ネット加入なら24時間受付中!「WOWOWステージ」で検索
https://www.wowow.co.jp/join/index.html
※お申込みの際、アンケートにて「ステージ」ジャンル「幽☆遊☆白書」をお選びください。
■お電話での加入も受付中! 0120-808-422(午前9:00〜夜9:00 年中無休)
※お電話の際、「『幽☆遊☆白書』が見たい」とお伝えください。
【ニコニコ生放送】
〇番組名:舞台「幽☆遊☆白書」9.22千穐楽 ニコニコ生中継
〇日時:2019年9月22日(日)16:00〜終了時間未定
〇視聴URL:
https://live.nicovideo.jp/watch/lv320962015
〇視聴方法:
本番組の後半は、プレミアム会員限定視聴となります。番組全編を視聴するにはプレミアム会員のご登録が必要です。
※以下、ゲネプロレポートです。舞台のネタバレを含みますのでご注意ください。
そしてゲネプロが始まった。物語はコエンマが、幽助たちの素質を伸ばすために必要なものを考えつつ、これまでの歩みを振り返るというかたちで進んでいく。地元でも有名な不良だった幽助は、子どもを助けて自動車事故に遭い、突然死んでしまう。しかしあまりに予想外の死だったため、エンマ大王の息子・コエンマから生き返るための試練を与えられることに。幼馴染の雪村螢子(未来)や、桑原の力も借りて無事生き返った幽助は、霊界案内人のぼたん(平田裕香)にサポートされながら、人間界で悪事を働く妖怪を取り締まる霊界探偵として活動を開始。しかしコエンマから与えられた任務は、霊界犯罪人ブラックリストにのるほど凶悪な妖怪盗賊である剛鬼(新田健太)・蔵馬・飛影に奪われた、闇の三大秘宝を取り返すという、とてつもない難題だった……。
オープニングからお馴染みの曲「微笑みの爆弾」が流れ、幽助たち4人のアクションが繰り広げられる。荒木の言葉通り、桑原の霊剣や飛影の黒龍波が見事に再現されており、原作ファンの期待を高めてくれた。また、蔵馬のローズ・ウィップは、実際にトゲのついた鞭を振り回して戦っていた。全編にわたってアクションシーンが散りばめられていて、妖怪たちとの派手なバトルはもちろん、幽助や桑原の不良らしい喧嘩シーンも大きな見どころだ。
また、原作の序盤から4人の関係を丁寧に描いており、初めて『幽☆遊☆白書』の世界に触れる人でも、違和感なく楽しむことができるはずだ。そして、人間のふりをして生活している蔵馬と、妹の雪菜を探す飛影の初対面シーンが見られるのは、ファンには嬉しいポイントだろう。ストーリーテラーであるコエンマが客席をいじるなど、コミカルなシーンもふんだんに盛り込まれていて、関係者やプレス向けのゲネプロでは珍しく、客席から大きな笑い声が何度もあがっていた。とくに幽助が事故に遭う直前の、ボールを使った渾身の一発芸は爆笑必死。崎山自身が「原作でこれだけはやりたかった」と言っていたところなので、しっかり注目してほしい。本作のラストは今後の展開を大いに期待させてくれる内容になっており、今後も舞台「幽☆遊☆白書」から目が離せない。懐かしくも、まったく色あせない名作をぜひ堪能してもらいたい。
©舞台「幽☆遊☆白書」製作委員会 ©Yoshihiro Togashi 1990年-1994年
▼舞台「幽☆遊☆白書」 公式サイト
http://officeendless.com/sp/yuhaku/
▼舞台「幽☆遊☆白書」 公式Twitter
@yuhaku_stage
▼バンダイナムコアーツBD&DVD 特集サイト
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