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舞台『ブルーロック』2nd STAGE 竹中凌平(潔 世一役)×長田光平(糸師 凛役)スペシャル対談

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「週刊少年マガジン」(講談社)連載中、金城宗幸(原作)、ノ村優介(漫画)による大ヒットサッカー漫画『ブルーロック』の舞台第2弾が、2024年1月18日から21日まで京都・京都劇場、25日から31日まで東京・ヒューリックホール東京で開催決定。2nd STAGEでは、日本をワールドカップ優勝に導くストライカーを育てるための“ブルーロック(青い監獄)”プロジェクトの一次セレクションを勝ち抜いた強者たちの、熾烈な二次セレクションを描く。潔 世一役の竹中凌平さんと、糸師 凛役の長田光平さんにインタビューを敢行。先輩から後輩への貴重なアドバイスや、知られざる二人の過去エピソードを余すことなく伺った。

舞台『ブルーロック』に必要なものはサッカーの経験より健康な身体!

──四人でのインタビューで竹中さんは「進化させたステージを届けたい」とおっしゃっていましたが、具体的にはどんな進化を目指しているのでしょうか?

竹中潔の成長は第一ですが、それに付随して自分自身の役者としての成長も、やるからには欲しいなと思っています。1st STAGEを振り返って思うのは、潔の成長を演じながら、僕個人が役者としての成長も貪欲に欲していた時期だった気がします。自分の中のそれこそエゴが勝手に出てきた感覚はすごく面白かったです。

──長田さんは糸師 凛という人気キャラクターを演じることをどのように感じていますか? インタビューでも「SNSを賑わせた」という声も出ていました。

長田嬉しいという気持ちが一番にあるけれど、同時に責任感や不安な気持ちもあります。そういう気持ちもありつつ、願望としては楽しんでお芝居をしたい。お客さんにも楽しんでいただきたい気持ちも強いですが、まずは自分が楽しむことを考えたいです。とにかくがむしゃらに、今できることをやっていけたらと思っています。

──竹中さんは1st STAGEを経験して、舞台『ブルーロック』に必要なことを体感したと思います。2nd STAGEから参加する長田さんへのアドバイスをお願いします!

竹中一番大事なのは健康な身体!

長田なるほど。

竹中かなり身体を酷使するので、腰痛持ちとか持病があったら事前に言っておいたほうがいいと思う。

長田実は僕、身体を壊しやすくて。それこそ、最初の舞台では疲労骨折の経験もあるので……。

竹中それは言っておいた方がいいよ!

長田その経験から、怪我をしないことが自分の課題にもなっているし、チャレンジの場所では怪我は絶対に許されないのも知っています。だからこそ、怪我をしないように、自分の身体に敏感になっておこうという気持ちで向き合っています。ちょっとした疲労とか筋肉の動かし方もちゃんとケアしていきたいなって。

竹中サッカーに関しては、経験者も未経験者も一緒にやっているから大丈夫。

長田本当に?

竹中僕も最初はめっちゃ不安だった。自分はサッカー未経験だけど、キャストの半分はサッカー経験者だったから、やばいなって。でも役者ってすごいよ、なんとかなるもんだなって思った(笑)。

──一緒にフットサルをやろうって誘えるくらいになっちゃいましたもんね?

竹中本当に。フットサルを楽しいって思えるくらいにはなっちゃったから。

長田僕もそうなりたいです。球技がすごく苦手で。苦手というより苦手意識が強いというのが正しいかな。世界的に盛り上がるスポーツだから、自分も参加したいという気持ちはちょっとあったりもしたので、今回、サッカーの世界に踏み込めている感じがすごく嬉しいです。

──長田さんから竹中さんに訊きたいことはありますか?

長田キャストもスタッフも初めましての方が多くて。伊勢(直弘)さんの演出や稽古の進め方も正直すごく気になっています。自分のやるべきことは変わらないけれど、やっぱりいろいろと知りたいことはあります!

竹中伊勢さんはミザンス(役者、舞台セットなども含めた全体での配置)をつけるのがめちゃめちゃ早くて。稽古3日目くらいで最初から終わりまでざっくりつけちゃう感じかな。

長田はやっ!

竹中僕は別の作品でも一緒にやったけれど、その時もすごく早かったと思う。

長田ということは、対応力が必要な現場なのかな。

竹中確か1st STAGEでは本読みはしなかった気がする……。

長田え??

竹中しなかったと思う。キャストが全員揃わなかったからとか、いろいろ理由はあるんだろうけれど、前作は本読みがなかったはず。

長田本読みがないって初めてです。

竹中僕も初めて。確か1日か2日くらいカンパニーのみんなが仲良くなる時間みたいなのを設けてくれて。名前を呼びながらバレーボールをして、お互いの顔と名前を覚えていくような時間はあったけれど……。台本を手にして本読みをした記憶はない(笑)。でもそのバレーボールを通して自然と仲良くなれた気がします。

長田本当に部活みたいな感じですね。

竹中伊勢さんはいつも稽古場にチャリで通ってて。到着するとプロテインを飲むというのが定番だったかな。

──舞台『ブルーロック』ではお馴染みのプロテインですね(笑)。

竹中そうそう。舞台『ブルーロック』の差し入れはプロテインが一番喜ばれるっていう変わった現場です。

運命と言わざるを得ない!? 小劇場で観劇した舞台に未来の先輩たちが!

──初めましての方がたくさんいるとのこと。そういった場所でのコミュニケーションは得意ですか? どのように距離を縮めていくタイプですか?

竹中今日、話して思ったけれど、めちゃくちゃコミュ力高いよね?

長田いや、全然……。

竹中人見知りとかしなそう。

長田実はめちゃめちゃします。

竹中本当に? 全然感じなかったけれど……。

長田凌平くんが話しかけてくれたから話せたというのはすごく大きいかも。僕からいくのはやっぱりハードルが高くて。ちょっとトントン(とドアを叩くポーズ)ってやってくれたら、行きやすくなるタイプなので、ありがたかったです。

竹中でも、トントンとした後そんな風に動けない人も結構多いから。僕も元々人見知りだけど、年齢と共にだんだんなくなってきた気がする……。

長田今日も優しく話しかけてくれたので、凌平くんの人見知りは感じなかったです!

──本当に初めましてという感じのお二人ですが、役者としてお互いのことはどのように見ているのか。印象なども含めて教えてください。

長田実は僕、以前劇場でお芝居を観させていただいたことがあって。

竹中さっきその話を聞いてちょっとびっくりした!

長田劇団アレン座の『点滅』という舞台を観に行きました。閉鎖された空間にいる4人が、どのようにコミュニケーションを取っていくのか、といった物語が描かれる舞台なのですが、それがめちゃくちゃ面白くて。あの感動した舞台で観てた人が今、目の前にいるみたいな感じでテンションが上がってます(笑)。

竹中覚えててくれたことがすごく嬉しい! しかも、2.5次元ではなくストレートプレイ。さらに言うと、大きな劇場ではなくかなりこじんまりとした小劇場。確かキャパも100人くらいだったはず。

長田昨年役者になったばかりなので、とにかくたくさん作品を観て勉強したいと思っていて。知り合いに紹介してもらった舞台の一つが『点滅』でした。劇場の空気感がすごくいいなと思ったのを覚えています。

竹中ああいう、小さいところで芝居するのも光平の中ではありなの?って今、初めて光平って呼んでみた(笑)。さっき、お互いをどうやって呼ぼうかって考えてたんだよね。

長田ナチュラルに呼んでもらえて嬉しいです。小さな劇場でのお芝居は全然ありです! めちゃくちゃやりたいです。

竹中いいねぇ。

長田あの頃は本当に芝居漬けという感じでいろいろな舞台を観に行きました。

竹中そんな中で覚えててくれたのはすごく嬉しい!

──しかも『ブルーロック』との共通点がありますよね。閉鎖された空間でのお話って(笑)。

竹中あははは、確かに。

長田そして今回は僕も一緒に閉じ込められるという……(笑)。

──竹中さんには前作でインタビューした際に、ご自身のエゴについて伺いました。エゴって言葉にするのは難しいとしながらも「芝居をすること自体がエゴなのかも」とおっしゃっていました。

竹中何それ、はずっ! 本当に僕が言ったのかな? 佐伯(亮)じゃない? 多分彼が言った言葉に乗っかったな。

長田本当に? 自分で言ったんじゃないの?

竹中あいつはそういう恥ずかしいことを言いがちだから。熱い男なんでね。

──その後の稽古、本番を通して改めて見えてきたエゴ、エゴの変化などはありましたか?

竹中いやーー。結局堂々巡りでした。エゴって説明するのはやっぱり難しいです。

長田確かに。自我という概念は何ですかということですから。昔からあるけれど説明できないなって感じている言葉の一つです。

竹中20代の僕にはまだ分からないです。30代になったら少しは見えてくるかもしれないので、その時にまたインタビューしてください! 言語化できるようになっている……かもしれないので(笑)。

──ぜひ、伺いたいです。長田さんは、合同取材の際、ご自身のエゴを超えて役と向き合いたいとコメントしていました。

長田しちゃいました。やっちゃったなって今思っています(笑)。

竹中使っちゃうんだよね、エゴって言葉を。

長田使っちゃいましたね……。僕は演技経験もまだ少ないけれど、少しずつ「こういうお芝居がしたい」みたいなものが出てくるようになりました。でもその考え方が役を通り越しちゃうのはよくないと思っていて。自分の「こうしたい!」という気持ちが、役にプラスとして働いていない時はちょっとよくない、それもある種のエゴかなって。チャレンジは大切だけど、それはあくまで役者・長田光平としてのチャレンジ。もちろん役によってはそういった向き合い方が合っている場合もあるかもしれません。でも、経験が少ない今はまずはお芝居としっかり向き合って、求められていることにしっかり応える。そういったところからコツコツとやっていきたいです。今回は「ブルステって楽しい」って思ってもらえるようなお芝居ができたらいいなと思っています。

──ご自身もお芝居を楽しみ、観る人には楽しいと思ってもらえるようにしたいとのこと。そんな中で演じる糸師 凛という難しい役どころですが、やりがいはありそうです。

長田やりがいを感じられるくらいに頑張れればいいなと思っています。1st STAGEの経験者、ブルステの土台を作って下さったみなさんの背中を見ながら、いろいろと質問をしてたくさん吸収できたらいいなと思っています。

竹中そうだ! さっき話してた舞台に、磯野(大)さんも出てたよ。蟻生十兵衛役の。

長田え? オシャ!

竹中そうそう。

長田どうしよう、ヤバい……めっちゃアツい展開!

──繋がりましたね。大好きなキャラクターに。

竹中今、急に思い出した(笑)。舞台観たって言ったらすごく喜ぶと思う。

長田うわーー。稽古がすごく楽しみになりました。頑張ります!

──急にテンションが上がりましたね。凛にはない温度です(笑)。それでは長田さんは竹中さんが演じる潔に、竹中さんは長田さんが演じる凛に、個人的に期待していることを教えてください。

竹中ビジュアルは本当に100万点だから。100点ではなく100万点。光平が作る凛をただただ楽しみにしています。

長田主人公として、舞台の中心人物で流れや土台を作ってくれると思うので、僕もそこにしっかり乗れるように頑張ろうという気持ちです。良くも悪くも自分を持ちつつ、ちゃんと波に乗れるようにしたいです。

──ちなみにお二人は蟻生十兵衛=オシャが好きとのことですが、どんなところに惹かれますか?

竹中まず、背がデカくて長髪っていうビジュアルが好き。独特のクセも好きですね。

長田実際にいたら友達は少ないキャラだとは思うけれど……なんか惹かれます。

竹中確かに友達は少なそう。僕も友達にはならないかな。

長田いたら面白いし、近づくけれどそこから仲良くなるかどうかは分からない(笑)。ちょっと関わってみたいという好奇心はくすぐられます。

竹中僕は千切(豹馬)も結構好き。多分、髪の長いキャラが好きなんだと思う。(長田さんをチラッと見て……)あっ! 髪、切らないでね。

長田今の話を聞いたら、切れなくなりました。うっかりざっくり切らないように気をつけます!

PROFILE

竹中凌平(たけなか りょうへい)
1993年9月22日生まれ。千葉県出身。主な出演作は、『あんさんぶるスターズ!THE STAGE』明星スバル役、『家庭教師ヒットマンREBORN! the STAGE』沢田綱吉役など。2023年11月からは、ミュージカル『東京リベンジャーズ』に主人公・花垣武道役で出演する。

PROFILE

長田光平(ながた こうへい)
1997年9月12日生まれ、神奈川県出身。主な出演作は、ミュージカル『刀剣乱舞』小竜景光役、CONTEMPORARY STAGE『ケイ×ヤク』英獅郎役、坂本冬美特別公演第一部『華麗なるサギ師たち』橘四郎役など。

関連記事:舞台『ブルーロック』2nd STAGE キャスト合同取材レポート

<上演情報>

舞台『ブルーロック』2nd STAGE
2024年1月18日(木)~1月21日(日)京都・京都劇場
2024年1月25日(木)~1月31日(水)東京・ヒューリックホール東京

■舞台『ブルーロック』2nd STAGE 最新情報 
舞台『ブルーロック』2nd STAGE 全キャスト発表&新キービジュアル・公演詳細公開!

▼舞台『ブルーロック』公式サイト
https://officeendless.com/sp/bluelock_stage
▼舞台『ブルーロック』公式Twitter
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