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モン娘生態図鑑【第5回 ハーピー編】折口良乃先生×谷P解説対談[モンスター娘のお医者さん V-STORAGE出張診療所]
『モンスター娘のお医者さん』に登場する「モンスター娘」を徹底解説! 折口良乃先生(原作者)と「モンスター娘」を愛し過ぎている(?)谷プロデューサー(本作アニメプロデューサー/東京農業大学 畜産学科出身)の対談形式でお届けします。第5回はイリィの種族“ハーピー編” です。設定の裏話や想いを是非ご覧ください。
※一部ネタバレを含む場合がございますので、あらかじめご了承ください。
折口良乃先生×谷プロデューサー解説対談
──本作のハーピーという種族について、設定のポイントはどこにありますか?
折口他の作品と比べて大きく変えたポイントというのはあまり無いのですが、羽根の模様が個性的で、いろいろな見た目があるところでしょうか。寿命も人間と同じくらいのイメージです。見た目が違っても同じハーピーだよ、という仲間意識が高いというのはポイントではありますね。
谷設定上はスズメやハトのようなハーピーもいると伺っています。
折口具体的に作中に登場していないだけで、いると思います。雑種や亜種も非常に多い種族なので、その多様性こそがハーピーという種族のポイントでしょうか。生態図鑑にも記載していますが、ペンギン型やダチョウ型などもいるくらいなので。スズメのハーピーに関して言うと、他のハーピーよりはかなり小柄だと思います。
谷スズメのハーピーは小柄で、大人になっても低身長みたいな……絶対可愛いですよね(笑)。
──お2人は本作の「ハーピー」という種族の魅力はどこにあると思いますか?
折口手が、「絶対に生きるのに不便でしょ」っていうぐらい飛行に特化しているのがモンスター娘らしくて良いと思います(笑)。冬なんかは暖かそうですしね。脚が細くて鉤爪(かぎづめ)があるのも、私としてはフェチシズムをくすぐる感じがあります。普通の人間の脚だと「ん?」ってなってしまいますね(笑)。
谷鳥そのものが可愛いじゃないですか。インコとかオウムとか。そんな鳥の可愛さがそのままキャラクターに反映されていると、もう可愛いに決まっていますよね(笑)。イリィで言うと、猛禽類の血がちょっとだけ入っているということもポイントですね。そのため、アニメでも鉤爪を大きくしてもらったりしています。
折口鉤爪もそうですが、イリィは翼長もハーピーの中では相当大きい方ですね。
谷あとは換羽(※1 季節や成長によって古い羽根が新しい羽根に生え変わること)すると極彩色が出てくるというのはいわゆる南国系の、オウムやインコのあたりに近いかと思います。なので、頭に生えている冠羽(※2 一部の鳥類の頭部に生えている、長く伸びた羽根)も感情に合わせてぴょこぴょこ動くんですよね。そういうところも可愛い(笑)。
折口そう、イリィの頭のあれはアホ毛じゃなくて冠羽なんです。あまりにチャーミングなのでアホ毛に見えますが(笑)。
谷例えばタイハクオウムって、冠羽が広がったり閉じたりして動くのが可愛いんですよね。それがそのままイリィの冠羽の可愛さにも繋がっていて。動物好きならそういうところもきっと、アニメを見ていて楽しいポイントだと思います。
──ちなみにハーピーは何歳頃から空を飛べるようになるのでしょうか?
折口だいたい6~7歳だと思いますね。飛ぶ練習を少ししてから、実際に飛ぶようになると。
谷ハーピーの里に行ったら、子ハーピーたちが飛ぶ練習をしている様子を見てほっこりできそうですね。
イリィ(ハーピー)設定 <CV 鈴代紗弓>
ハーピー
分布:魔族領山間部
別名:セイレーン、姑獲鳥など
分類:魔鳥綱・魔禽目・ハーピー科・ハーピー(イリィの場合はフェニックス)
食性:雑食。肉類などが好物。栄養補助として豆類、ナッツなど。
主な職業:狩り、伝令、使者、運送、郵便など。また他種ではたどり着けない高所に集落を作る。
概要:
・鳥(主として猛禽類)の特徴を持つ魔族。
・卵生であり、定期的に排卵する。普段は問題ないが、ストレスなどで卵が詰まることも。
・羽毛は保温効果が高く、寒い場所でも快適に過ごせる。
・夜目が利かないなどと言われがちであるが誤解である。むしろ視力は昼夜問わず良い。
・飛行のためにエネルギーを使うが大量に食べると体重が重くなるので、少量の食事をわけて食べる。
・筋肉は少量で瞬発力に優れる。飛行のため男女問わず筋肉質であるが、重いと飛べなくなるためほどほど。
・肺が発達し空気をため込める。
・骨、筋肉共に軽くて丈夫であり、特に女性は異様に軽い。これにより揚力を得ている。
・男性は体重が重い分鍛え上げることで飛ぶための筋力を確保しているが、年をとって筋力が落ちると飛べなくなってしまう。
・肺活量のために、歌うのが得意なものも多い。
・足は鋭いかぎ爪。これによって崖や木の上など、多少不安定な足場でもがっちりと掴まることができる。
亜種・個体差:
・亜種と個体差は多種多様であり、羽根の模様も一人として同じものはいない。
・雑種も多くとても分類できないために、鳥系魔族をまとめてハーピーと呼ぶことも多い。
・羽根の色、形などは遺伝であることがほとんどだが、たまに祖先の形質が発現することも多く、なかなか予測できない(人間が愛玩奴隷として美しい羽根のハーピーを生み出そうとした時代があった)
・大型、小型のハーピーなどもないではないが混血が進み分類できないため、現在では人間の身長が高い、低い、程度の差異に収まっている。
・珍しいタイプだと陸上型ハーピー(ダチョウ、ニワトリ的な)も存在する。
・遠方にはペンギン型ハーピーもいるが、環境の違いもあってリンド・ヴルムではまず見ない。
・鳥の種類だけ亜種もいる、という認識で構わない。
イリィについて:
・フェニックスの翼をもつことを誇りに思っているが、それでほかのハーピーを見下すことはない。むしろ「自分らしい羽根」を手に入れたことを喜んでいるし、他のハーピーもみな自分らしい翼をもっているのだ、としてリスペクトするようになる。自己肯定のきっかけの面が大きい。
・アホ毛(冠羽)がぴこぴこ動く(羽根なので)
<放送情報>
【症例6 飛べないハーピー 放送日時】
TOKYO MX:8月16日(日)23:00〜
サンテレビ:8月16日(日)23:30〜
KBS 京都:8月16日(日)23:00〜
BS11:8月18日(火)24:30〜
AT-X:8月20日(木)23:00~(リピート放送:毎週土曜15:00~/毎週水曜7:00~)
※放送日時は予告なく変更となる場合がございます。
©折口良乃・Zトン/集英社・リンドヴルム医師会
モンスター娘のお医者さん 公式サイト
https://mon-isha-anime.com/