インタビューココだけ | プリンセス・プリンシパル Crown Handler 第3章

『プリンセス・プリンシパル Crown Handler』第3章 古賀 葵(アンジェ役)×古木のぞみ(ちせ役)キャストインタビュー全文掲載

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2017年に全12話でTV放送され大ヒットを記録したオリジナルアニメーション「プリンセス・プリンシパル」の完全新作劇場アニメ『プリンセス・プリンシパル Crown Handler』第3章が絶賛公開中!そこで今回は、古賀 葵さん(アンジェ役)と古木のぞみさん(ちせ役)に、アンジェとちせの関係性についてや、第3章の見どころや印象残っている場面、アフレコ時のエピソードなども伺った。

観てくれている皆さんだけでなく、演じている私たちも先が気になっていますから(笑)[古木]

──第1章と第2章を改めて振り返って、それぞれの感想をお聞かせください。

古賀TVシリーズは視聴者側だったので、劇場で『プリンセス・プリンシパル』の続きを観られることにまず感動しました。「帰って来た!」という感慨がありました(笑)。第1章は重く静かに始まり、お話自体は結構シリアス度が高いですよね。後々の伏線になると思われる第1章のラストが心に引っかかっています。そこから第2章はいきなり爆発で始まり、アクションシーン多めの『プリンセス・プリンシパル』もすごく良いなと思いました。第2章はちせがとても格好良かったです。

古木第2章は活躍させて頂きました(笑)。

古賀格好良いシーンだけじゃなく、第2章には可愛らしいほっこりするようなシーンも沢山あって、上手く緩急がついていた印象があります。でも、最後には「プリンセス~!」と叫びたくなるような展開を持ってきて、良かったねで終わらせないところは、第1章と第2章どちらも『プリンセス・プリンシパル』らしいなと思いました。

古木劇場版はTVシリーズの続きが観られるので、「わ~い♪ 期待大」という気持ちで取り組ませて頂きました(笑)。第1章はビターで大人の落ち着いた、渋くておしゃれで格好良いテイストだったので、劇場版はこんな雰囲気で進んで行くのかなと思っていました。それが第2章では、まずドカーンと爆発、キーンと刀で戦闘と派手なアクションシーンが増えていたので、すごい幅の広さを見せてくるなとビックリしました。お話がどう転んだとしても「お客さんを100%楽しませるぞ!」という気合いを感じます(笑)。絵はもちろん、音のこだわりもすごいですね。フィルムスコアリングで音がバシッと映像に合うので気持ちがとても高まりました。そして、ストーリーは気にさせるだけ気にさせて、思わせぶりな態度を取られてますね(笑)。観てくれている皆さんだけでなく、演じている私たちも先が気になっていますから(笑)。

──衝撃の展開で終わった第2章から続く今回の第3章、どのようなお気持ちでアフレコに臨まれましたか。

古賀「プリンセス~!」と叫びたくなるシーンで第2章が終わっていたので、とにかく台本を開くのが怖かったです。序盤からプリンセスに何かあったらどうしようと思っていたので、1ページ目を開くのからドキドキした第3章の始まりでした。第2章があの終わり方だったので、まずプリンセスの生存確認から始めさせて頂きました(笑)。今回の第3章は色々な方たちの胸中や思惑が垣間見え、ストーリーも心情も大きく揺れ動いていくシーンがありつつ、「またこの終わり方かい!」と言いたくなるような締め方で。台本を読んでいる時点で渦巻いている色々な想いを噛み締めながら、アフレコに臨みました。

古木台本を読んだ時はラストが衝撃的過ぎて、これはもう物語の佳境に入っているんじゃないかと焦りました。実は第2章の時点でも同じことを思いましたが、先の展開がとにかく気になり、本当に全6章なのかと疑う気持ちすら生まれてきて(笑)。あとは、エドワードを失った影響が各所に出ていて、その存在が大きかったことを実感しました。ラストの衝撃があまりに強すぎて私は1回記憶が飛んでしまって(笑)。皆さんもきっと同じように衝撃を受けてしまうと思うので、話の流れや登場人物たちの思惑を1回整理して観た方が良いと思います。あまりにも続きが読みたくて、「アフレコに行けば第4章の台本をもらえるんでしたっけ?」ぐらいの気持ちで収録に向かってました(笑)。とにかく早く第4章の台本を読みたいという想いもありつつ(笑)、この台本に書かれたことを我々はやるしかないと力を振り絞って、皆さんに良いものを伝えることができたらいいなとアフレコに臨みました。

──第3章のアフレコで苦労したことや印象に残っていることは何かありますか?

古賀今までアンジェはプリンセスを黙々と守るイメージが強かったと思いますが、第2章ではお手洗いで声を荒げるシーンがあり、少しずつ感情が出てきている印象があります。第3章でもプリンセスに対してそんな感じになるんだと思う瞬間があり、章を追うごとにアンジェの新しい一面が見られているので、強く印象に残っていますね。その一方で、危うさが増しているのかなと思い、ドキドキしながらアフレコに挑みました。

古木私は今回のアフレコは予選落ちしてしまって(笑)。

──予選落ち? それはどういう意味でしょうか?

古木感染対策のためにチームを分けて収録をしているので、重要な絡みのあるメンバーを優先して決めているのもあり、私はチーム白鳩とは初めて別のグループで録りました。寂しい想いもしましたが(笑)、堀河公との会話があったのでちせの立場を改めて考える機会になりました。チームのメンバーとは仲良く和気あいあいとやっているけど、ちせが今後どうなっていくのかは分かりません。劇場版になって少しだけ忘れていたけど、彼女はやっぱり日本人なんですよね。国が違うから、王国と共和国の問題がどう影響していくのかも読めない。「堀河公になんとご報告したら」とちせがポロっとこぼすシーンもあり、そういう細かいセリフも含めて、この先どうなっていくのか不安もあります。堀河公とは久しぶりの会話だったので、噛んじゃったんですよ(笑)。テストを1回やった後に演出をつけてもらって、もう1回披露する時に「では私も堀河公とセッションさせて頂こう」と思っていそいそと行ったら、そこで盛大に噛み倒してしまい(笑)。本当に役者として恥ずかしいし、堀河公にも申し訳ない気持ちで、完全に足を引っ張っちゃいましたね。役者さんが交代したこともあり、初めて演じる堀河公だったと思うので、上手く寄り添えたらと思っていた中の出来事でした。ある意味、ミスのおかげで緊張はほぐれたのではないかと思いたいです(笑)。

古賀第2章の時は、ブースは違っても同じタイミングで録れていたんですけど、今回は王室のメンバーが多めだったので、緊張感もありつつ収録に臨んでいました。我々のチームの後にちせとベアトリスのチームが収録されていたので、ブースを出てお二人がいらっしゃるとすごく安心しました。

古木本当? 大丈夫だった? 私が(古賀さんに)馴染めているか不安だったの(笑)。怖がられてないかなとか、あいつめっちゃ喋ると思われてないかなとか。それなら良かった。

古賀あっ、白鳩だ!と嬉しくなりました。チーム白鳩は大切な存在だなと改めて思いました。

古木待っている間に途中から聞いてはいたけど、皆の収録も聞きたかったな。ベアトリスだけ途中から参加して、私1人取り残されることもありましたね(笑)。

ちせとアンジェを見ているとそういう信頼の形もあるんだなと[古賀]

──アンジェとちせは、お互いにとってどのような存在だと思いますか? まず、ちせから見たアンジェはいかがでしょうか?

古木アンジェとちせは最初の出会いからその後すぐに一緒になって戦っていくので、出会い方としてはかなり突飛ですよね。ちせはアンジェの実力に一目を置いていて、信頼があるプロフェッショナルな関係性を感じます。ト書きに、『ドロシーとアンジェのは、よく分からないけど、色々とちせにもあるんだろうなと思っている』と書かれていて、相手を察してあげようとする関係性をちゃんと築いているんだなと。親友とは違うけど、ちょうど良い絆を感じますね。アンジェとちせ、戦いの時の2人はすごく好きです。

古賀互いの背中を預け合える感じが格好良いですよね。

古木言葉は少なくても、互いの動きを感じ合えるような信頼感が良いです。

──続いて、アンジェから見たちせはいかがでしょうか?

古賀任務に一緒に行きたいけど待機を命じられたちせがやきもきする場面は、ちせがここにいてくれたら安心だという彼女の実力を認めた上でのやり取りです。ちせにはコーヒーが苦手だったりするような可愛らしい一面もあるんですけど、実力がありプロフェッショナルな技術も身につけているので、アンジェは絶対的な安心感を持っています。劇場版でも互いに背中を預けて戦っていて、ちせとアンジェを見ているとそういう信頼の形もあるんだなと。プリンセス、ドロシーとはまた違った信頼の仕方があると思いますが、ちせは言葉以外で感じ合う素敵な関係だと思います。第2章で舞台を観に行った時、アンジェが軽い嘘をつくじゃないですか(笑)。

古木ちせがすぐ騙されちゃうんだよね(笑)。アンジェのお茶目なところをちせが受けてくれる。

古賀そういったやり取りもきっとアンジェは楽しんでいて。そういう存在がいるのは素敵ですし、良いですよね。

──第3章で印象に残っている場面やセリフはありますか?

古木ラストに書かれているト書きの「だがその目は光を失っていない」ですね。すごくキュンとしました。

古賀たたじゃ転ばないところがまた良いですよね。

古木私はもう絶望だと思っているのに…。

古木&古賀目は光を失っていない(笑)!

古木このト書きこそ皆に伝えたいですね。

古木&古賀ここがもう…、めちゃくちゃ格好良い。

──具体的なセリフでは何かありますか?

古木アーカム公の「君が僕のわがままにどこまで付き合ってくれるかなって思ってね」です。一体どこまで振り回すの(笑)。この文面だけ読んだらヤバい人ですよ。「わがままとか付き合ってらんないし」と答えたくなります(笑)。でも、『プリンセス・プリンシパル』なので、本当はどういう感情を隠し持っているのか分からない。この場面は表情や絵の雰囲気も相まって不安ですね。あとは、ノルマンディー公の「まだ時合(じあい)でもないしな」というセリフです。「いつ時合なの、スケジュールに入れておくから具体的に教えて!」と思っちゃいました(笑)。

古賀ここの時点でもう全部分かっていますよというのが伝わって来るし、恐ろしい言葉ですよ。

古木前の会話があってのこのセリフなので、余計に怖い。ノルマンディー公はすぐに名言を出しますね。他に何かあります?

古賀メアリーちゃんとオリビアさん、2人の関係性が私の心の救いです。「メアリー様の学習時間を見直せないでしょうか。このように詰め込まれましては…」というオリビアさんのセリフ。彼女も彼女の立場があるから強くは言えないけど、メアリーのことを考えて一生懸命絞り出して言ってくれたんだと想像すると感動します。このセリフは大好きです。プリンセスの他にこういう方が近くにいてくれて本当に良かったと思いました。

──第3章の個人的な見どころやお薦めシーンがあれば教えてください。

古木具体的なことは言えませんが、ドロシー絡みでヒュンとするシーンがありますので、楽しみにしていてください。観て頂ければすぐに分かると思います。

古賀第3章はドキドキする展開が結構あると思います。特にアーカム公とノルマンディー公のシーンは…。

古木ダメダメダメ!ってなるよね(笑)。

古賀それと、視聴者目線では感情を入れ込みたくなるんですけど、アンジェが皆のスパイとしての姿勢を正そうとするシーンがあります。彼女の中にも同情心はあると思いますが、スパイとしてグッと踏み止まれるのはやっぱりアンジェだなと感心しました。それと同時にまた自分の心を押し殺しているんだなと思ってしまいますね。

古木皆に分かりやすく諭してくれるところも良いよね。

古賀そうですね。誰にでも分かるように説明してくれて、本当にありがとうと言いたいです。それと、アンジェがある場面でCボールを使いますが、ついに来たなと思いますし、そこから怒涛の展開が起こっていくのでぜひ観て頂きたいです。

──最後に、第3章の公開を楽しみにしているファンに向けてメッセージをお願いします。

古木第2章で足止めを食らっている皆さん、本当に楽しみにしてくれていると思いますが、第3章もまたビックリするくらい楽しい作品ですので、その期待に応えられるはずです。本当に最後まで気の抜けない展開なので、ぜひ劇場に足を運んで頂いて、私たちと同じように「この先どうなっちゃうの!?」という気持ちを共有して頂きたいです。

古賀第3章を待ち続けてくださった皆さん、本当にありがとうございます。今回も頭から目が離せず、ドキドキハラハラが続く感情が忙しい第3章になっています。思わず目を背けたくなる場面もあるかもしれませんが、それでも全てを逃さずに最後まで観て欲しいです。早く皆さんに第3章をお届けして、一緒に考察し合いたいなと思っていますので、ぜひお楽しみに。第3章よろしくお願いします!

PROFILE

古賀 葵(こが あおい)
8月24日生まれ。佐賀県出身。主な出演作は『かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~』四宮かぐや役、『ひろがるスカイ!プリキュア』(エルちゃん/プリンセス・エル役)、『古見さんは、コミュ症です。』古見硝子役、『Fate/strange Fake -Whispers of Dawn-』(繰丘椿役)。

PROFILE

古木のぞみ(ふるき のぞみ)
1月12日生まれ。長崎県出身。主な出演作は『ばらかもん』山村美和役、『ハイスクール・フリート』立石志摩役、『学園ベビーシッターズ』鹿島虎太郎役、『パパだって、したい』成瀬壱佳役、『まえせつ!』金成かなえ役など。

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<上映情報>

『プリンセス・プリンシパル Crown Handler』第3章
絶賛公開中!

 

『プリンセス・プリンシパル Crown Handler』 公式サイト

『プリンセス・プリンシパル』 公式Twitter@pripri_anime

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