インタビュー | 君のことが大大大大大好きな100人の彼女
2024.12.26 UP
TVアニメ『君のことが大大大大大好きな100人の彼女』加藤 渉(愛城恋太郎役)インタビュー
いよいよ2025年1月12日より第2期が放送開始となるTVアニメ『君のことが大大大大大好きな100人の彼女』(『100カノ』)。今回は愛城恋太郎役の加藤 渉さんに、第1期放送後の反響や印象に残っているエピソードに加えて、第2期の見どころや新しく登場するヒロインたちの魅力を加藤さんの視点でたっぷりと語っていただいた。
──第1期放送後の反響で印象に残っていることはありますか?
加藤 1期の放送後に開催された「100カノ展」は作品愛の込められた展示でした。展示の最後にコメントブースがあって。来場された方が感想を書いてくださったハート型のカードがたくさん貼られているのを見た時はすごく感動しました。撮影OKの場所だったので写真を撮って、すぐに「100カノ」キャストのグループメッセージに送りました。たくさんの感動を一堂に見させていただいたという意味で、すごく反響が感じられる場所だったという思い出があります。
──足を運んでくださった上での感想なので、よりアツいものを感じたのではないでしょうか。
加藤 お客さんの反応も熱かったですし、展示の作り込みに対しての感激もすごく大きくて。羽々里さんのブースが大きく作られていたのも衝撃的でした。よくぞ作ってくださったという感じです。
2024年6月に開催した100カノ展(君のことが大大大大大好きな100人の彼女展 Love for Family)。
キャラクターごとの紹介パネルや本編シーンを再現したブースなど、アニメ100カノ第1期を振り返ることができる展示会を実施した。
──今年6月にはアニメ「100カノ」メインキャスト勢ぞろいのリアルイベント(TVアニメ『君のことが大大大大大好きな100人の彼女』スペシャルイベント〜100分の1じゃない。×100の愛なんだ!〜)も開催されました。生アフレコや第2期の新キャスト初解禁といった大ボリュームのイベントでしたが、印象に残っていることはありますか?
加藤 イベントの構成(※生アフレコが大半を占める内容で、加藤さんはトークパートも含めてほぼ全てに出演されていました。)をいただいた段階で、「これはかなり大変だぞ」と思いました。でも、あまりにもその構成が美しすぎて「キツイです!」とは言えない感じで(笑)。全員の見せ場をやりつつ「100カノ」の1クールを綺麗にまとめているとても素敵な構成で「やるしかないじゃん!」という気持ちにさせられました。自分がお客さん側になった時に「絶対うれしいもん」って思ったので、大変なことは想像できたけれど、受け入れるしかないなと。公演開始の直前には舞台袖でキャストと円陣を組みました。スクラムではなく手を重ねるような感じで。作中には恋太郎ファミリーの「勝つぞ!」「おー!」っていう掛け声があるのですが、何に勝つのかって細かい話は置いておいて、いい座組だなって感じられたし、みんなでイベントを盛り上げようという空気が発生したような感じもありました。
──作品とリンクしてテンションも上がりそうですね。
加藤 もう一つ印象的だったのは、本公演の最後に好本 静役の長縄まりあさんから、生アフレコでの恋太郎と羽香里のシーンに思わず泣いてしまったという感想があって。自分の表現やお芝居が、自分がすごいと思っている方々の中に溶け合ったことがすごくうれしくて印象に残っています。キャストのみなさんが自分よりめちゃめちゃすごい方たちという思いをずっと抱えていたこともあって、お客さんはもちろんだけど、共演者の方に「思わず泣いてしまった」と感じていただけたのは、届いた感じがしてすごくうれしかったです。
──来年1月12日からはいよいよ第2期がスタートします。第1期は恋太郎、羽香里、唐音の3人でスタートしたアフレコでしたが、第2期になってからのアフレコ現場の雰囲気はいかがですか?
加藤 登場人物は1期から2期で大きく増えるのですが、1話分の放送時間は当たり前のことですが変わらないんですよね(笑)。「100カノ」はみんなが平等に幸せになっていくというテーマがあるので、誰か1人が目立つという見せ方はしていなくて、すごく気を配っている作品なんです。だからこその出番だったり、セリフ量だったりが基本的には平等になっています。
──でも1話分の放送の尺は変わらないとなると…。
加藤 そうなんです! 登場人物が増えて、誰の魅力もこぼさずという、いろいろな制約を詰め込んだ結果、テンポが異常なことになっている(笑)。1期の収録はメイン3人でゆったりと原作の一話を展開していたのですが、2期の収録が始まった段階では「こんなに早かったっけ?」と思ったくらい。しかも2期は最初からファミリーの6人が揃っている状態です。1期で完成した家族感、テンポ感、関係性が出来上がった状態だから、最初からジェットコースター級に始まっているというのがまず大きな変化だと言えます。1期を観ていた方は2期の最初には「こんな感じだったっけ?」と驚くところから始まるんじゃないかなと思っています。他にも収録裏話でお話ししたいことはあるのですが、2期の最終話に関わるエピソードなので、放送終了後にどこかで話せるタイミングがあればいいなと思っています。その時が来るまでは、2期の最終話の収録時にたくさんのエピソードがあったってことだけを念頭に置いて御覧になっていただければと思います。
──最終話の収録で何があったのか…気になるところですね。第1期でも驚かされましたが、第2期はそれ以上とのこと…心して視聴したいと思います。第1期・第2期と恋太郎を演じていく中で、ご自身が受けた影響はありますか?
加藤 恋太郎の大事なキャラクター性として、すごく素直で誠実というのがあります。個人的にもそうありたいと尊敬できる部分です。分かりやすく言えば「ありがとう」「ごめんなさい」「素敵だね」といった言葉を構えずに伝えられるようになりたいと恋太郎を演じながら思うようになったし、伝えようという気持ちで日々を過ごすようになりました。「100カノ」に参加してから、友達も増えたし、自分が人に好かれるようになったかなと感じることもあって、恋太郎の影響かな、なんて思っています。
──“加藤さんは恋太郎みたいだ”という声が各所から上がっているようです。
加藤 普段の僕はあまり言葉遣いも良いほうではないので、「100カノ」を愛してくださるみなさんには、猫被りじゃないけれど、恋太郎がより魅力的に見えるような姿を見せたいという思いで、自己プロデュースみたいなこともやっています。作品愛を疑われるようなことをしないように心がけています。
──加藤さんの作品愛は疑いようがありません!しっかり伝わっています。
加藤 ありがとうございます!
──第1期放送直前インタビューで「ヒロインの魅力」を伺いましたが、第2期も同様にお伺いできればと思います。まずは1人目、原賀胡桃(はらがくるみ)からお願いします。胡桃ちゃんはどんな子ですか?
加藤 お腹を空かせているときはとても険しい顔をしているけれど、食べ物を前にするとデロデロに溶けた幸せそうな顔になる、フードをかぶったクールでキュートな後輩ッ子です。
──プロデューサーから「このまま公式で使いたい」という声が飛んできそうです(笑)。
加藤 キャラ紹介は公式さんがやってくれるかなって思ったんですけれど……。
──作品愛溢れる加藤さんの言葉でどのような紹介になるのかを知りたいという狙いもあったので、是非お願いします…!
加藤 僕の言葉で答えます。しっかりメモしてきたので大丈夫です(笑)。
──ありがとうございます。では、胡桃ちゃんの魅力は?
加藤 現時点で最年少のメインキャラクターです。素のかわいらしさに加えて、こんな後輩がいたら楽しそうだなっていう魅力があります。唐音みたいに全方位ではないけれど、割とツンデレ寄りで照れたときの恥ずかしそうな様子がめちゃくちゃかわいいです。貴重なツッコミ担当で、割とクール寄りのちょっと辛辣ともいえるようなツッコミをしてくれます。視聴者の方々が、言ってしまえば「ファミリーの異常さ」に対して、振り落とされないように支えてくれる存在にもなってるのかなと思います。
──2人目は須藤 育(すとういく)。どんな子でしょうか?
加藤 野球が大好きで、努力と根性で何でもどうにかしようとする。きついことや苦しいことに快感を覚える熱血ボーイッシュ美少女です。
──育ちゃんの魅力は?
加藤 1期における「100カノ」らしさみたいなものが、クライマックスにおける羽々里さんの暴走で、いきなり増幅された感があるのですが、こと2期に関して言うと、育の存在ってかなり大きくて。2期における「100カノ」らしさを加速させてくれるのが育なのかなっていう印象があります。僕自身が個人的に感じている魅力としては、素直で取り繕いがなくて、眩しくてかっこいいところです。距離感がすごく近くて親しみが湧きますし、その距離感の近さでドキッとさせてくれる表情や仕草も魅力的です。育に関しては、友人でも恋人でも後輩や上司でも、どんな関係性でも近くにいたらきっと楽しいなって思える存在です。
──3人目は美杉美々美(うつくしすぎみみみ)。どんな子でしょうか?
加藤 見た目も言葉遣いも、いわゆるお嬢様風の恋太郎の先輩です。とにかく美しくあることを大切にしています。
──美々美先輩の魅力は?
加藤 キャラクターに対しての熱量で、優劣というか差をつけたくないって「100カノ」に関しては特に感じているのですが、それを差し置いても美々美先輩に対しては個人的にリスペクトしています。原作で描かれているアニメ2期の範囲以降のことに言及したくなるくらい。言葉を濁して説明するならば、努力に裏打ちされた自己肯定感の高さというのが、本当に美々美先輩の一番の美しさだと感じています。僕は自己肯定感が低い人間なので、美々美先輩のような努力の上での自己肯定感の高さにかっこよさを感じています。美々美先輩に関してはアニメ化でより付随された魅力があるとも思っていて。Lynnさんのお芝居や表現がすごく素敵なんです。割と突飛なことを自信満々に言うところはかわいらしさでもあり、心地良かったりもしています。凪乃とはなにやら因縁もありそうなので、2人の関係性にも注目してほしいです。
──最後、4人目は華暮愛々(かくれめめ)。どんな子でしょうか?
加藤 愛々ちゃんはとにかく恥ずかしがり屋で自分の顔を重めの前髪で隠して目立たないようにしているけど、そのせいで逆に目立ってしまっているような子です。
──愛々ちゃんの魅力は?
加藤 メインキャラクターの中でも一番の常識人っていう印象があって。「100カノ」におけるキャラクターの掛け合いやコミュニケーションって、ボケの渋滞でツッコミが不足しているところがある。愛々ちゃんは、没個性的とかそういう意味じゃなくて、本当に常識人。ボケも担うけれど、この人だったら話せるみたいな安心感もある。ファミリーにおけるオアシスのような存在でありながら、「100カノ」に能力バトルを持ち込む意外性も持っていて「100カノ」という世界観の拡張も担っている印象があります。僕は個人的に手先が器用な人に憧れがあって。愛々ちゃんは編みぐるみを作るのがすごく得意です。ちょうど趣味を増やしたいと思っていたタイミングで、ふと愛々ちゃんのことを思い出して、編みぐるみをはじめようと思ったのですが、導入から工程が複雑すぎて「ムリ」ってなりました。必要な道具を買い揃える前から挫折です。そんな経験もあり、個人的に「すごいことができる人」という印象を持っています。
──第1期で登場したヒロインについては、第2期になってどのように感じていますか?
加藤 1期の時は恋太郎を巡ってのヒロインごとの競争心みたいなものが描かれる場面が結構あったのですが、2期になるとその競争心が全くないわけじゃないけれど、1期のメンバーはファミリーでいる尊さとか、居心地の良さみたいなものを感じているように思います。新しいヒロインが増えていく中でも、どう一緒にいるかみたいな構成になっていて、1期よりも2期のほうがそれぞれの個性を否定せず尊重し合うという尊い空間が広がっている印象があります。
あとは、1期のクライマックスから登場し、とてつもないインパクトを残した羽々里さんが、最初からいるというのは2期の見どころだと思っています。そしてさらにパワーアップした状態でいるし、最後までいます(笑)。1期の後半で感じたインパクトが最初から来るというのを念頭に置いて2期の1話を受け止めてください。羽々里役の上坂すみれさんが毎回壊れています。恋太郎の心情としてはどんな姿もかわいいと思わなきゃいけないのですが、アフレコで視界の隅に上坂さんを捉えると、怖いなと思っちゃいます。
──褒め言葉ですね(笑)。
加藤 もちろんです! 見どころですから(笑)。
──今回もたっぷりと「100カノ」愛溢れるお話をありがとうございました。では最後に、アニメ「100カノ」第2期を楽しみにしているファンへのメッセージをお願いします!
加藤 個人的に原作ファンとしてもお伝えしたいのは、2期からが本当の「100カノ」という感じがしています。1期は「100カノ」のプロローグだと思っています。原作の最新話までを追っている身からすると、今の「100カノ」らしさは2期で強く感じられると思うので、これが今原作で展開している「100カノ」らしさだと感じながら楽しんでいただきたいです!
PROFILE
加藤 渉(かとう わたる)
7月17日生まれ。東京都出身。出演作に『勇者が死んだ!』トウカ・スコット役、『怪獣8号』市川レノ役など。
『君のことが大大大大大好きな100人の彼女』作品概要
君のことが大大大大大好きな100人の彼女
第2期 2025年1月12日(日)より放送開始!
STORY
中学で失恋100回を達成した愛城恋太郎は、高校でこそ彼女を!と願い訪れた神社で、現れた恋の神様から「高校で出会う運命の人は100人いる」と告げられる。
しかし神様いわく、運命の人と出会った人間は、その相手と愛し合って幸せになれなければ死んでしまうという……。
次々に待ち受ける運命の人との出会いーーどうする恋太郎?どうなる100人の彼女!?
配信情報
第1期配信サイトにて配信中
原作情報
集英社「週刊ヤングジャンプ」にて好評連載中!
原作コミックス1~20巻&ノベライズ好評発売中!
▼君のことが大大大大大好きな100人の彼女 公式サイト
https://hyakkano.com/
▼君のことが大大大大大好きな100人の彼女 公式X
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©中村力斗・野澤ゆき子/集英社・君のことが大大大大大好きな製作委員会