──ご自身が演じるキャラクターの魅力を教えてください。
古川作品を知ってくださっている方はご存知の通り、最強で不思議なところです。なんでこんなヤツがこんなに強いの!?となるギャップもそうですし、あらゆる危機をサイタマがいればどうにかしてくれるという安心感も与えてくれるキャラクターだと思います。ワンパンで大概終わるので、あんまり物語にドカドカ入れないのは玉に瑕かもですが(笑)。
──『ワンパンマン』1期・2期で一番好きなシーンを教えてください。
古川どちらも選べない程沢山ありますが1期はボロスとの闘いですね。「すげぇ」「かっこいい」「嘘だろ!?」という表現がこれでもかと詰め込まれた箇所かと思います。2期はデスガトリングvsガロウ。デスガトリングの弾をタレオを庇って弾き切るシーンはまさしく「それぞれの矜持」だと思います。
──10周年を迎えるアニメ『ワンパンマン』。作品の魅力を教えてください。
古川シリアスとギャグの紙一重さがずっと続いているところです。ウソみたいなマジメな話であり、一見ふざけていても掘り下げると人間の根っこの部分を試されるような話でもある。そのうちどんどんスケールが大きくなっていくけれど、これからどうなるんだろうというワクワク感やキャラクターの過去の悲劇と折り重なって、必ず日常的な生活や本当に細々とした俗っぽいエピソードが入って来る。ヒーロー、怪人、その他の人々問わず。そのバランス感覚が絶妙なんだと思います。物語が広がっていく様をずっと見続けていけたらなと思っています。
──最後に『ワンパンマン』をこれから観る方へのメッセージをお願いいたします。
古川ヒーローものの作品というのはずっと昔から存在する定番ジャンル。ヒーローは偉大な聖人であり怪人は身体の芯まで巨悪だという概念は古今東西様々な物語で見られます。王道とも言えると思います。でもその王道とはズレた、正義のヒーローが自分の地位の為にみみっちい事をしていたり怪人がパンクロッカーのように社会を嘆くはぐれものだったりするような、そんな歪みをふざけた顔の主人公がちょっと殴っただけでぶっ飛ばしていくようなお話しも、王道に負けないくらい面白い作品だと思っています。アニメーションとしても漫画作品としても、まだ触れた事がない方、気になる方は是非、追って下されば嬉しいです。

サイタマ役:古川 慎さん

アニメ『ワンパンマン』3期
第3期第1話テレ東系列ほかにて10月12日(日)よる11:45~ 放送!
▼アニメ『ワンパンマン』公式サイト
https://onepunchman-anime.net/
▼アニメ『ワンパンマン』10周年10撃プロジェクト サイト
https://onepunchman-anime.net/10th/
▼アニメ『ワンパンマン』公式X
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©ONE・村田雄介/集英社・ヒーロー協会本部