インタビューココだけ | ガンダムビルドダイバーズ
【後編】『ガンダムビルドダイバーズ』キャストインタビュー 小林裕介 × 藤原夏海
2018年4月より放送開始し、9月25日に最終回放送、その翌日9月26日にBlu-ray BOX 1発売を迎える『ガンダムビルドダイバーズ』。Blu-ray BOX発売を記念して、キャストインタビューが実現!ミカミ・リク役の小林裕介さんとヒダカ・ユキオ役の藤原夏海さんの作品に対する熱い思いを伺った。
●インタビュー前編はこちら
思った以上に簡単でビックリしました [小林]
──小林さんは第1話先行上映会&ガンプラ体験会で、初めてガンプラ(ハロプラ)を制作されたと思いますが、実際にガンプラを作られてみていかがでしたか? また、他のガンプラも作ってみたいと仰っていましたが、その後実際に何か作られたのですか?
小林思った以上に簡単でビックリしました。ハロプラだったので、部品数が少ないというのはあるんですけど、自分の勝手なイメージで、ニッパーで切って平らに削って、はみ出さないように接着剤をつけて…と面倒くさいものだと思っていて。でも、そういうのが一切必要ないですし、タイムアタックができるんじゃないかなというくらい簡単でした。それに、組み上げてからも色を塗ったりして本当に楽しいんです。自分はセンスが全くないですけど、ないなりにやってみたくなっちゃうんです。結局僕はその場で作ったものを持ち帰って、塗り直して完成させ、あともう一つ頂いたので、オープニングでモモカプルから出てくるプチカプルに似せて作ってみました。ガンダムダブルオーダイバーもゲットしたので作ろうと思っていたんですけど、これは流石に腰を据えてやらないと中途半端で終わってそのまま何もやらなさそうだったので、時間がある時に…と思って先延ばしになっているんですけど。実はキャスト陣でみんなのガンプラが揃ったら一緒に作ろうという話になったんです。なので、ガンダムダブルオーダイバーはその約束を楽しみに少し保留しています。
藤原私もビームマスターはステイしておきますね。
小林このインタビューが出る頃には間違いなくみんな作り終わっているはずです(笑)。
──藤原さんはガンプラを制作されたことはありますか?
小林ハロは?
藤原ハロはまだ作っていなくて、金色のプチッガイを作らせて頂きました。これも部品が割と少なくて簡単に作れそうだったので、手始めに触りがてらやってみようと思って作り始めたら、ハマってしまって止まらなくなりました(笑)。予想以上に組み立てが簡単だったっていうのももちろんですし、仕上がりも滑らかに動くんだなと思いました。プチッガイの場合は動く範囲もヒョイくらいしか動く角度がないんですけど、ス〜っと動くから、本当にすごいなと感動しました。
──アフレコの収録現場の雰囲気はいかがですか? また、印象に残っている面白エピソードなどがあればお聞かせください。
藤原今のガンプラの流れで話すと、照井さんと伊藤(かな恵)さんが実際にガンダムベースに行って、ハロを作ってきたと仰っていました。しかも、プライベートで(笑)。二人で行って「こんな感じで作ったよ」ってスマホで撮影した写真を見せてくれたんです。それが、すごくクオリティーが高かったんです!
小林センスがすごいです。伊藤さんのハロは芝生に覆われた感じで、照井さんのハロはサラをイメージした薄い水色で、2つともすごく素敵なんです。インスタ映えしますよ(笑)。
藤原そういう話をシェアできるくらい現場の空気もできあがっています。よくご飯もみんなで一緒に行きますし、すごく仲が良いんです。
少しずつハードルの低いところからガンダムのことを知ることができる作品 [藤原]
──第13話までで印象に残っている話数やシーンを教えてください。それを選んだ理由もお願いします。
小林第14話「新しい力」の話にもなってしまうんですけど、第13話「デュエル-決闘-」で、GPDという実際にガンプラが壊れてしまう形のバトルをやった時に、頂いた最初の映像ではリクが終始涙を流しながら戦っていたんですが、それが割と衝撃的でした。確かに今までゲーム内で壊れることはあっても実機は壊れない、自分が一生懸命作れば作るだけ強くなって、それをさらによくしていけば良かったんです。プラスプラスしかない状態でマイナスになってしまう、壊れてしまうというバトルをすることによってどんどん傷ついていくガンダムダブルオーダイバーエースにずっと涙しながら戦っていて…。「こんなに悲しいものなのか…確かにあれだけ汗水流したんだから…」と思って収録していたんですけど、結局スタッフさんに「泣かなくて大丈夫です。もっと凛々しくお願いします」と言われたんです。でも、実は自分の中で納得いかなくて。こういう意図があってリクは泣いているんじゃないの!?と自分は思っていたので…。でも、第14話の中で、GPDをやって感動したというリクの台詞があって…それはただ心を痛めながら戦っていただけでは生まれない感情だと思うと、何に対しても真っ直ぐ過ぎて(笑)。もちろん、途中でガンダムダブルオーダイバーエースを傷つけてしまったことに心を痛めている描写もあるんですけど、GPDすらもただ悲しいじゃなくて、それに懸けていた人たちの想いを汲み取ったり、そこがすごくって。だから、第13話と第14話でリクの本当の強さを知ったんです。バトルだけじゃない本当に心がリアルでも強いんだなということを思い知らされました。リクは本当にすごい!
藤原私が印象に残っているのは先程も少し話させて頂いた第8話です。少しずつメンバーが集まり始めて、みんなでベアッガイフェスに参加した回ですね。演じていてとても楽しかったんです。「ユッキーガイ!」とか(笑)。最初は二人から始まって、サラやモモが入ってきて仲間が増えて、団結感がより一層深まってきたタイミングというのもあったんです。現場の雰囲気と比例してキャラクターたちも仲良くなってきて、それがすごく微笑ましくて、私自身もすごく嬉しかったです。
小林楽しく遊んでいたよね、キャスト陣みんな。第1話や第2話はまだほのぼのしながらも強くなりたいという話だったんですけど、どんどん話が進んで実力が備わっていって第8話で久々にほんわかした回を迎えたんです。現場も徐々に温まってきていたので色々セリフ回しで遊んでみました(笑)。テンションが間違っていたらスタッフさんが言ってくれるだろうと思って、演じる側もすごい楽しんでいましたね。やっているうちにどんどん面白くなってきて、結局何も言われずそのままOKが出ちゃいました(笑)。
藤原遊んでいましたね!すごく楽しくて面白かったです。アヤメさんの意外な一面が見れたり、平和で楽しかったなって印象が強くあったので、私は第8話が好きですね。
──数あるガンダム作品の中で、『ガンダムビルド』シリーズが多くのファンから支持されている理由はどこにあると思いますか? 収録を通して感じる『ガンダムビルドダイバーズ』の魅力を教えてください。
小林最近周りで「『ガンダムビルドダイバーズ』めっちゃ好きです、面白いです!」と仰ってくださる方がすごく多いんです。「今度、俺の想いを語らせてください」と言われて、「僕ガンダムのこと少ししか分からないので、本当に『ガンダムビルドダイバーズ』だけの話になりますけどいいですか?」って言うと、「いや、違うんです。『ガンダムビルドダイバーズ』が面白いんです!」って仰ってくれるんです。でも、その人はガンダム作品が全部好きで、結局話を聞いて感じたのは、ガンダム好きの心をくすぐる演出が多いのかなって。そして、それを入れ込むスタッフさんのセンスがすごいなと。後日、スタッフさんに「小ネタを挟む際、事前に打ち合わせをするんですか?」と聞いたんです。そうしたら、「する時もあれば、アニメーターさんがポンと入れ込む時もある」と仰っていました。スタッフさんも好きだからその“好き”が見ている人に伝わるんですよね。好きを共有できて、その好きの幅も広過ぎるくらいなので、どれを取ってきても好きな人に刺さるんです。バリエーションの豊富さと、さらにその中から選んでくるスタッフさんのセンスとか色んなものが混じり合ったお陰で、この『ガンダムビルド』シリーズは好かれているんだろうなとダイレクトに伝わってきます。
藤原ユッキーを演じていて思うのが、ガンダムやガンプラに関して説明をしてくれるキャラクターが多いと思ったんです。マギーさん、シャフリさんやタイガーさんとか、ユッキーが説明していないところで他の説明をしてくれるんです。なので、ガンダムシリーズを今まで見たことない人たちでも自然に話が入ってきて、少しずつハードルの低いところからガンダムのことを知ることができる作品になっているなと思いました。私自身も『ガンダムビルドダイバーズ』に関わらせて頂いたことで、かなり知識が増えました。歴代のガンダム作品に登場する機体も出てきたりするので、見てくださっている人たちもきっと調べたくなっちゃいますよね。この機体は、どのガンダム作品に出ていた機体なんだろうとか。私自身もやっぱりそうだったんです。なので、どんどんガンダムのことを知りたくなってしまう作品になっていると思います。ガンダムのことを全然知らない人でも楽しめるし、それこそガンダム作品がすごく好きな人でも毎回小ネタが散りばめられているので、本当に幅広い人に楽しんで頂ける理由がコレなんだなと感じました。
──それでは最後に、Blu-ray BOX第1巻の発売を楽しみにしているファンへメッセージをお願いします。
藤原私自身も今までの台本とか、オンエアを見返す度に色んな発見があるので、BOXを買ってくださったみなさんも繰り返し見て頂いて、2回目ではこういうところに気付いたとか、3回目ではまた違うところに気付いたりすると思います。何回見ても面白い作品になっていますので、何度も楽しんで頂ければと思います。2クール目ではユッキーが今までとは違う、溜め込んでいた想いが出てきます。それは12月21日発売のBOX第2巻に入っていますので宜しくお願いします。ぜひ楽しみにしていてください!
小林先程も少し触れましたが、この『ガンダムビルド』シリーズは人が死なない、簡単に言ってしまえばゲームの中の話なんですけど、それで話が軽くなるかというと全くそうはならず、1話1話にメッセージ性があるんです。出てくるキャラたちの心に刺さる出来事があったり、それが直接視聴者の方にも刺さる内容になっていて、どの話数も僕は大好きだし、自信を持って薦められる作品だなと改めて感じています。藤原さんも仰っていましたけど、ガンダム作品を知っている人も知らない人もぜひ見て欲しいです。もし、今さらガンダムシリーズを見始めても…と思っている人がいるなら、僕も考えが180度変わったので、そういうきっかけになってくれたら嬉しいです。きっと、足踏みしている人もたくさんいると思うんです。しかも、BOX第1巻[ハイグレード版]にはガンプラ“HGBD 1/144 ガンダムダブルオーダイバー[ゴールデンダイブスパークル]”が付いてきます!ガンダムを見ようと思ったらガンプラまで付いてくるという、一石二鳥とはまさにこのこと(笑)。そんな豪華特典満載のBlu-ray BOX第1巻を宜しくお願いします。
※画像は試作品です。実際の仕様とは多少異なります。
PROFILE
小林裕介(こばやしゆうすけ)
3月25日生まれ、東京都出身。ゆーりんプロ所属。主な出演作品に『アルスラーン戦記』のアルスラーン役、『妹さえいればいい。』の羽島伊月役など、人気作品の主要キャラクターを多数担当。
PROFILE
藤原夏海(ふじわらなつみ)
6月2日生まれ、静岡県出身。アーツビジョン所属。主な出演作品に『メジャーセカンド』の茂野大吾役、『東京喰種トーキョーグール:re』の六月透役、『アリスと蔵六』の雛霧あさひ役などがある。
<放送情報>
最終回はテレビ東京系6局ネットにて9月25日(火)夕方5時55分〜放送!!
ガンダムビルドダイバーズ 公式サイト
© 創通・サンライズ・テレビ東京