『重神機パンドーラ』花澤香菜スペシャルインタビュー全文掲載
2018年4月より好評放送中の『重神機パンドーラ』がついに最終回放送間近!そして、9月26日にBlu-ray BOX 壱の発売を控え、放送・配信では最終回を前に盛り上がる本作のメインキャラクターとなる【全てを失くした美しき戦士】クイニー・ヨウ役を務める花澤香菜さんに作品の魅力を伺った。
いい意味ではみ出しているというか、いろいろな要素が詰まった作品
──オリジナルアニメ『重神機パンドーラ』の最初の印象を教えてください。
花澤いい意味ではみ出しているというか、いろいろな要素が詰まった作品だと思いました。難しい用語なども使われていたり、いろんなキャラクターが登場してそれぞれにスポットが当たっていきますし、キャラクターも親しみやすいという印象がありました。あとは、ちょっと海外ドラマ風というか、いわゆる日本のアニメとはちょっと違った雰囲気を感じる作品でした。
──キャラクターについてお伺いします。 普段あまり演じることのないジャンルのキャラクターだと伺いました。 キャラクターを演じる上で何か意識されていることや、演じるにあたって何か準備されたことはありますか?
花澤以前、河森(正治)さんの作品では、『アクエリオンEVOL』という作品に参加させていただいて、ジェシカという強い女の子を演じさせてもらったんですが、彼女のようなボーイッシュさとも違う、冷静で、見るからに強そうなキャラクターだったので、難しさはありましたね。オーディションは、姫とフィオナとクイニーを受けさせてもらったんですが、クイニーは上手くやれた手応えが無くて。クイニー役に決まった時は、これまで、あまりフィジカルが強い役を演じたことがなかったので、そういう部分をどう演じるかはすごく悩みました。クイニーは強いけど天然なところがあるキャラクターだという説明があったので、アフレコに入る前には演じるにあたって参考になるキャラクターがいないかを探してみて、ちょうど『ワンダーウーマン』が上映されていたので見に行ったりもしてみました。 演じるにあたっては、体幹がしっかりしている感じというか、重量感のある声を出すことを意識しましたね。
ゴールドの高笑いが聞こえると「来た、来た!」って気持ちになります
──キャラクターとの共通点や、共感できる部分があれば教えてください。
花澤共感というか、私自身が現在ピラティスを習っていて、体幹トレーニングなどをしているんですが、クイニーも劇中で太極拳のような拳法をしながら自分を鍛えているシーンがあるんです。特殊な体勢でゆっくり動くとか、呼吸を意識しながら丹田に力を入れていくとか、そういうのを極めている人って格好いいなと思うので、そんな彼女の姿にはワクワクしましたね。
──MOEVというロボットに乗り込んで戦うシチュエーションも多いですが、そうしたシーンを演じてみた感想はいかがでしたか?
花澤クイニーはMOEVをプロとしてしっかり操縦できるのが頼もしいですよね。戦闘シーンで困り果てたりするようなシチュエーションは全然なくて、しっかりと使いこなせる人物を演じられるのは嬉しいです。私生活だと、家電やスマホも使いこなせない方なので、きちんと使いこなせる人には憧れますね。ひとりで戦うところだけじゃなく、レオンとダグと3人で一緒に声を合わせて戦うというシーンもあって印象に残っていますね。
──お気に入りのキャラクターがいれば教えてください。その理由もお願いします。
花澤やっぱり、Mr.ゴールドですね。檜山(修之)さんが演じるゴールドの高笑いが聞こえると「来た、来た!」っていう気持ちになります。それこそ、シーンの終わりやCMの入りのタイミングですごい高笑いをしてくださるので、主張がすごいですし、こういうキャラクターがひとりくらいいてもいいよねって。見ていて楽しい気持ちになれるというところもあって、悪役として登場しましたが、キャストのみんなで「ゴールド様!」って喜んでいる感じはありました。 河森さんの作品独特の、シリアスなシーンを演じているのにそれが面白く見えるっていうユーモア感覚ともマッチしていていいですね。真剣に演じているのについ笑ってしまって。だから、檜山さんの出演がここまでというのが判った時は、ちょっと残念でした。
──アフレコの収録現場の雰囲気はいかがでしたか? また、印象に残っているエピソードなどがあればお聞かせください。
花澤一緒に出演した皆さんは、それぞれ他の現場でお会いしたことがある方ばかりで、現場に入っても緊張はあまりしなかったですね。『パンドーラ』の収録は夜で、みんなで火鍋を食べるところをはじめ食事シーンが多いので、お腹が空くんですよね。そんなに回数は行けなかったんですが、姫役の茅野(愛衣)さんにお店を紹介していただいて、みんなで火鍋を食べに行きました。他にも、河森さんも一緒にご飯に行けるというタイミングもあって、河森さんが作品の取材のために中国に行って、そこで体験した面白い話を聞きながら食事できたのは楽しかったです。
1話を見始めるとどんどん先を見たくなってしまう作品になっていると思います
──河森正治総監督や濱野高年音響監督からなにか指示を受けたことはありますか?
花澤最初の頃は、基本的にすべての台詞において、ある意味自分を殺している、心を閉ざした上で人と接しているということを意識して欲しいと言われました。それから、クイニーは真面目な時とちょっと抜けている時の落差があるキャラクターなので、その演じ分けに関しては思い切りやって欲しいとも言われていたので、そこは思い切り演じさせていただいています。河森さんは、誰にでも同じテンションで穏やかに話をされて。私は人と話す時は緊張してしまう方なのですが、判らないことなどを気軽に聞きやすく、自然と面白い話もしていただけるので、良い雰囲気で携わらせていただいたという印象がありますね。
──それでは最後に、Blu-ray BOX第1巻の発売を楽しみにしているファンへメッセージをお願いします。
花澤パンドーラの面々だけじゃなく、悪役も面白い人たちばかりなので、1話を見始めるとどんどん先を見たくなってしまう作品になっていると思います。ちょっと元気を出したい、人の温もりに触れたいような気持ちになった時に見て貰えればいいなと思う作品になっていますので、そうした部分を楽しんでいただければと思います。
PROFILE
花澤香菜
東京都出身。大沢事務所所属。2006年に『ゼーガペイン』で初ヒロインを演じ、その後『言の葉の庭』、『ニセコイ』、『3月のライオン』、『宇宙よりも遠い場所』などに出演。2012年にはアーティストデビューを飾り音楽活動を開始。2015年公開の実写映画『君がいなくちゃダメなんだ』では、女優として主演を務めるなど、幅広いジャンルで活動中。
<Blu-ray BOX発売情報>
※2020年1月31日までの期間限定生産
「重神機パンドーラ」Blu-ray BOX 壱
9月26日発売
¥20,000(税抜)
「重神機パンドーラ」Blu-ray BOX 弐
11月22日発売
¥20,000(税抜)
「重神機パンドーラ」Blu-ray BOX 参
2019年1月29日発売
¥20,000(税抜)
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重神機パンドーラ 公式サイト
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