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【映画クレヨンしんちゃんなんでも図鑑】第13回「有限会社スウィートボーイズ」[しんちゃん通信]

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1993年に上映が始まった『映画クレヨンしんちゃん』は、今年30周年! これまでDVDでのみ発売されてきた旧作映画19作品のブルーレイ化プロジェクトが始動! 2022年12月から約1年間をかけて隔月で全19作を発売予定です。「映画クレヨンしんちゃんなんでも図鑑」第13回は、映画クレヨンしんちゃん 第11作『映画クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ 栄光のヤキニクロード』(ブルーレイ6月28日発売)から、野原一家をトラブルに巻き込む「有限会社スウィートボーイズ」を紹介!
※紹介文には本編のネタバレを含みます。

【映画クレヨンしんちゃん 第11作】
映画クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ 栄光のヤキニクロード

有限会社スウィートボーイズ(ボス、天城、下田長九朗、堂ヶ島少佐)

全編にギャグを詰め込んだ快作。映画や時事ネタのパロディもそこかしこにちりばめられている。ひろしにひと目惚れするドライバーの元ネタは、もはや知らない人のほうが多いだろう。

野原一家をトラブルに巻き込むのが、スウィートボーイズ。熱海に本社を置く有限会社である。名刺に記されていた住所は「静岡県熱海市和田浜8√3」。スウィートボーイズの本社は、実際には「熱海秘宝館」のある場所で、和田浜という地名も秘宝館の住所に準拠している。名刺に印刷されていたスウィートボーイズのロゴマークには、かつてのシンエイ動画のロゴマークにデザインされていたマスコットキャラ「エーちゃん」がいる。

スウィートボーイズは、いくつかの指揮官と部隊に分かれている。最初に野原一家の前に現れる堂ヶ島少佐は、キャバリーハット風のソフト帽にサングラスがトレードマーク。元ネタは映画『地獄の黙示録』に登場するキルゴア中佐で、見た目はもちろん、部下にサーフボードを持ってこさせようとしたり、マサオくんに自分の水筒の水を飲ませようとするなどの言動もそっくり。「朝の味噌汁の匂いはいい」というセリフは「朝のナパームの匂いは格別だ」というセリフのパロディ。「諸君、ジ・エンドだ」というセリフは『地獄の黙示録』の主題歌、ザ・ドアーズの「ジ・エンド」に引っかけたもの。

堂ヶ島少佐が指揮する隊員はクリーム色のシャツとカーキのパンツで統一されている。軍用ヘリコプターのUH-1(イロコイ)を使用するが、通称「ブラックホーク」が墜落したときに隊員が「ブラックホークダウン!」と叫ぶのは、映画『ブラックホークダウン』が元ネタ。キルゴア中佐がそうであったように、堂ヶ島中佐も堂々とした振る舞いが特徴で、野原一家に部下たちが倒されたときは、率直に負けを認める潔さを見せた。

調子の良さそうな下田長九朗は、スウィートボーイズの営業部長。スーツにサングラスがトレードマークだが、肥満体型で妻にダイエットするよう命じられている。陽気な性格で悪役らしさはほとんどないが、職務には忠実だったらしく、スーツとサングラスで統一された部下とともにお気に入りのセグウェイで野原一家を追い回した。

女性幹部の天城は、冷酷非情な性格の持ち主。ボスの命令を忠実に果たそうとして、野原一家を執拗に追い回す。しんのすけを常に「子供」と呼び、しんのすけが乗る自転車の補助輪を叩き折るなど、幼児相手にも容赦なく攻撃を加える。野原一家に部下を倒された後も拳銃で追おうとする執念を見せるが、堂ヶ島少佐に「ここは戦場じゃない。熱海だ!」と叱責された。その後、唐突に堂ヶ島少佐に対する秘めたる恋心を告白しようとするが、妻子持ちと知って黙ってうつむいてしまい、その様子を下田としんのすけにからかわれた。

スウィートボーイズのボスは古代ローマ風に衣装に身を包んだ中年男。自称「伊豆半島一の汗っかき」で、いつも「名物古代ローマ帝国風呂」に入っている。もともとは熱海を愛していたが、観光ホテルの経営に失敗。熱海に見捨てられたと感じ、熱海全体を憎悪するようになった。兄である白衣の男(モデルは俳優のスティーブ・ブシェミ。殴られるたびに「ブシェミ!」と言う)に開発させた催眠増幅装置「熱海サイ子」を使って「俺自身が熱海になる」という野望を果たそうとしていた。ボスが歌うファンクナンバーには「古代ローマ帝国風呂衰亡史」というタイトルがついている。作詞は水島努監督。

スウィートボーイズは電波ジャックやフェイクニュースの発信なども即座に実行できる組織だが、はたしてあれだけ大量の社員(?)に給与を払えていたかどうかは定かでない。逆にあれだけの社員を抱えることができるのなら、おかしな野望など抱かずに本業にだけ邁進していればよかったと思う。社長のおかしな野望は会社衰退のもと。

 

<発売情報>

Blu-ray
発売日:2023年6月28日
税込価格:¥5,280
品番:BCXA-1796

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