【映画クレヨンしんちゃんなんでも図鑑】第17回「ブリフォン」［しんちゃん通信］

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2023.7.20 UP

【映画クレヨンしんちゃんなんでも図鑑】第17回「ブリフォン」［しんちゃん通信］

1993年に上映が始まった『映画クレヨンしんちゃん』は、今年30周年！これまでDVDでのみ発売されてきた旧作映画19作品のブルーレイ化プロジェクトが始動！ 2022年12月から約1年間をかけて隔月で全19作を発売予定です。「映画クレヨンしんちゃんなんでも図鑑」第17回は、映画クレヨンしんちゃん第19作『映画クレヨンしんちゃん嵐を呼ぶ黄金のスパイ大作戦』（ブルーレイ12月22日発売）から、エージェント・レモンが持っているガジェットのひとつ「ブリフォン」を紹介！
※紹介文には本編のネタバレを含みます。

【映画クレヨンしんちゃん第19作】
映画クレヨンしんちゃん嵐を呼ぶ黄金のスパイ大作戦

ブリフォン

トム・クルーズ主演のスパイ映画『ミッション：インポッシブル』シリーズに着想を得ている本作。しんのすけがスパイスーツを着たときに「トム・クルーズっぽい～？」と言っていることからも元ネタは明らか。なお、同シリーズが元にしている60年代に大ヒットしたテレビドラマのタイトルが『スパイ大作戦』であり、こちらの原題も『Mission: Impossible』である。

いわゆる「スパイもの」のお楽しみといえば、スパイが持っているガジェット（ユニークな道具）。『ミッション：インポッシブル』のイーサン・ハントもテクノロジーを駆使したガジェットを使用するし、ジェームズ・ボンドが活躍する『007』シリーズにはガジェットを研究開発する「Q」という人物が登場するほど。

しんのすけが出会った少女スパイ、エージェント・レモンが持っているガジェットが「パイフォン」と「スパイヨーヨー」、そして「ブリフォン」だ。パイフォンは通信用機器で、母のライムとの通信やハッキングなどに用いる。呼び出し音がレゲエ調の音楽になっているのがユニーク。スパイヨーヨーは天井などの高い場所から降りるときや移動するときに使用する。

ブリフォンはレモンとしんのすけがヘーデルナ王国のヘガデル研究所に侵入するときに背負っていたバックパックで、主翼が展開してジェット噴射で高速移動できるダイナミックなガジェット。操作はリモコンで行い、着地はパラシュートを使用する。ヘーデルナ王国から脱出するときは崖から飛び立った。

なお、レモンが任務中いつも背負っている、さまざまなガジェットが収納されているバックパックとは異なる。いちいち背負い直したり、バックパックを前にかけて背中にブリフォンを背負ったりするなど、細かな仕草も描かれていた。

余談だが、レモンがしんのすけに自己紹介するときに「私はレモン、スノモノ・レモン」と言うのはジェームズ・ボンドの自己紹介のパロディ、ヘガデル研究所でジャガーとマッシュがドロロイモの洪水に飲み込まれるシーンは映画『シャイニング』のパロディである。