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【映画クレヨンしんちゃんなんでも図鑑】第24回「トッペマ・マペット」[しんちゃん通信]

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1993年に上映が始まった『映画クレヨンしんちゃん』は、今年30周年! これまでDVDでのみ発売されてきた旧作映画19作品のブルーレイ化プロジェクトが始動! 2022年12月から約1年間をかけて隔月で全19作を発売予定です。「映画クレヨンしんちゃんなんでも図鑑」第24回は、映画クレヨンしんちゃん 第4作『映画クレヨンしんちゃん ヘンダーランドの大冒険』(ブルーレイ好評発売中)から、「トッペマ・マペット」を紹介!
※紹介文には本編のネタバレを含みます。

【映画クレヨンしんちゃん 第4作】
映画クレヨンしんちゃん ヘンダーランドの大冒険

トッペマ・マペット

シリーズの中でも屈指の人気を誇るダークファンタジー『ヘンダーランドの大冒険』に登場するヒロイン、トッペマ・マペット。『ブリブリ王国の秘宝』のルル・ル・ルル、『嵐を呼ぶ! 夕陽のカスカベボーイズ』のつばきらと並んでファンの多いヒロインである。

魔法がかけられた人形で、身長はしんのすけより少し高いぐらい。リボンに見えるネジ、大きなボタンのついた緑色のワンピースが特徴。緑の髪に見えるのは帽子で、実はショートカットである(DVDの特典映像より)。胸のボタンを開くと空洞になっており、そこに魔法のトランプがしまわれていた。

少女のような見た目をしているが、チョキリーヌ・ベスタを見てエキサイトするしんのすけに「子供といえども男ってわけね」と呆れるなど、内面は成人女性に近い。それもそのはず、トッペマの正体はヘンダーランドの王女、メモリ・ミモリ姫だった。敵のバレリーナコンビのマカオとジョマに魔法をかけられて、心だけ人形に移されていたのだ。

ヘンダーランドのサーカス劇場へ迷い込んだしんのすけに、マカオとジョマの部下でサーカス団長のクレイ・G・マッドがトッペマを見せたのが二人の出会い。当初は自分の意思を持たない人形だったが、しんのすけにネジを巻いてもらって自我を取り戻した。その後、しんのすけを説得して魔法のトランプを託し、マカオとジョマを倒すため、ともにヘンダーランドに乗り込む。

スカートをプロペラにして空を飛ぶことができ、チョキリーヌとは激しい空中戦を繰り広げた。魔法の力を使うときは「トッペマ・マペット!」と叫び、肉弾戦でも体格に勝る相手と互角に渡り合った。最後は魔法のトランプの力を借りてチョキリーヌを倒すが、自身も倒れてしまう。

傷つき倒れたトッペマを見て、しんのすけは思わず涙をこぼしていた。しんのすけが涙を隠さないシーンはきわめて珍しい。少女のような見た目のせいか、トッペマはしんのすけの恋愛の対象にはならなかったが、敵に何かを言われても一貫してトッペマをかばい続けるなど、ともに戦う中で強い仲間意識と信頼関係が生まれていた。

本郷みつる監督によると、当初トッペマは男の子として設定されていたが、原作の臼井儀人先生からの唯一の要望としてトッペマをヒロインにしたという。トッペマが消える場面は、しんのすけと一緒に泣きながら絵コンテを描いていたと振り返っている。

「私はトッペマ あなたの僕(しもべ) だけど何の役にもたたない だって私はただのマペット」という歌が印象的で、今も耳に残るというファンは多い。可憐さと強さ、いつ消えてしまうかわからないはかなさを併せ持つヒロインだった。

出典:『クレヨンしんちゃん大全 2020年増補版』(双葉社)

 

 

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