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【映画クレヨンしんちゃんなんでも図鑑】第26回「マタ・タミ」[しんちゃん通信]

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1993年に上映が始まった『映画クレヨンしんちゃん』は、今年30周年! これまでDVDでのみ発売されてきた旧作映画19作品のブルーレイ化プロジェクトが始動! 2022年12月から約1年間をかけて隔月で全19作を発売予定です。「映画クレヨンしんちゃんなんでも図鑑」第26回は、映画クレヨンしんちゃん 第16作『映画クレヨンしんちゃん ちょー嵐を呼ぶ 金矛の勇者』(ブルーレイ好評発売中)から、「マタ・タミ」を紹介!
※紹介文には本編のネタバレを含みます。

【映画クレヨンしんちゃん 第16作】
映画クレヨンしんちゃん ちょー嵐を呼ぶ 金矛の勇者

マタ・タミ

本郷みつる監督が12年ぶりに復帰したことで話題となった『ちょー嵐を呼ぶ 金矛の勇者』。日常生活のすぐ裏側にあるファンタジー世界を描いている点において、本郷監督による『ヘンダーランドの大冒険』と似た雰囲気を持つ作品である。
しんのすけを助けるヒロインとして登場したのがマタ・タミ。人間世界の支配を狙うアセ・アセ・ダークの野望を阻止するため、暗黒世界ドン・クラーイからしんのすけのもとへやってきた。

一見すると男の子のようで、一人称も「ボク」という、いわゆるボクっ娘。しんのすけも一目では見抜けず、しばらく男の子だと思っていた。実は予告編では「しんのすけを助ける謎の少年・マタ」と言われていた。とはいえ、非常に可愛らしいルックスをしており、ファンも多い。

「ヘンジル」と唱える魔法で、さまざまなものに変身することができる。アセ・ダク・ダークの配下、マック・ラ・クラノスケと戦ったときは、第二次世界大戦末期に開発された戦闘機「震電」そっくりの戦闘機「しん電」に変身して空中戦を繰り広げた。「しん電」はスピードでは劣るものの、運動性能は上回っており、見事にマックの戦闘機を撃破した。銃弾が当たると弾痕ではなくバツマークがつくのがユニーク。

空中戦は3DCGで描かれていたが、2023年公開の『しん次元! クレヨンしんちゃん THE MOVIE 超能力大決戦~とべとべ手巻き寿司~』と比較すると3DCGの進化がわかって面白いだろう。

マタ・タミは本郷みつる監督作品に登場する“しんのすけを助けて戦うお姉さん”の系譜に連なるキャラクターである。男性に見えて実は女性という点は『雲黒斎の野望』の吹雪丸、夜にしか活動できないという点は『ヘンダーランドの大冒険』のトッペマ・マペットと共通している。どちらも最後に敵を倒すのはしんのすけ(野原一家)に委ねられるのも同じだが、本作ではマタ・タミが早い段階で動きを止められてしまったため、よりしんのすけに過酷な試練が与えられた。

本郷みつる作品の特徴として途中で挟まるミュージカルシーンがあるが、本作でもマタ・タミが「小さな鳥の見る夢は」を歌う場面があり、可憐な歌声を聴かせてくれる。「明日はきっと良い日になるよ 自分の力でそうしよう」という歌詞は、自分の力でアセ・ダク・ダークと戦って未来を切り開かなければいけなかったしんのすけの運命を暗示しているようだ。

普段は「おねいさん好き(女子高生以上)」と強調しているしんのすけだが、15歳のマタ・タミには多少なりとも恋心を抱いていたようで、ラストで頬にキスをされたときは顔を赤らめていた。シリーズを通してしんのすけがはっきりと恋心を抱くヒロインは『夕陽のカスカベボーイズ』のつばきとマタ・タミの二人だけであり、そういう意味では屈指のヒロインだったと言えるだろう。

 

<発売情報>

Blu-ray
好評発売中
税込価格:¥5,280
品番:BCXA-1801

関連記事:『しんちゃん通信』 映画作品ちょこっとレビュー第5回 “ホラー編”

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