【5話収録】
■第6話「新しい服騒動」
　ポリアンナは古くからハリントン家に仕える庭師のトムに出会う。トムがポリアンナの母親の小さい頃を知っていると聞き、ポリアンナは大喜び。一方、パレーはポリアンナに、ハリントン家にふさわしい人物になるための責任と義務を押しつけようとする。その日の午後、ポリアンナの身の回りの品を買い整えるため、ふたりは一緒に町へ出かけるが、ポリアンナのはしゃぎぶりに、パレーはハラハラしどおしで、げっそりしてしまう。
■第7話「うれしいおしおき」
　夜、ポリアンナは屋根裏部屋の暑さにたえられず、屋根の上で眠りについた。そのことを叱られたポリアンナは、今度はパレーのベッドで眠ることになり、逆に大喜び。眠りこけたポリアンナがベッドを占領し、パレーはソファに寝ることになってしまう。罰を与えたつもりなのにそれを特別な親切と受け取るポリアンナに、パレーはためいきをつく。翌日からパレーはポリアンナに勉強を教えはじめるが、たちまちポリアンナのペースに巻き込まれてしまい……。
■第8話「不思議な紳士」
　ポリアンナがいつものように町を散歩していると、怖そうな犬を連れたひとりの紳士がやってきた。ペンデルトンという名の彼は、町の人に挨拶されても知らんぷり。その態度があまりに孤独そうなので、ポリアンナは気になって仕方ない。そこで翌日また翌日と、毎日のように紳士に話しかけるが、無視されるばかり。ところが十日ほど過ぎたころ、ポリアンナの無邪気さに根負けした紳士が、ついに足を止めた……。
■第9話「放っておけないわ」
　ポリアンナはナンシーの代わりに、自らすすんで寝たきりのスノー夫人のところへお見舞いに行く。ナンシーからスノー夫人はとてもひがみっぽい人だと聞いていたが、ポリアンナにとっては、ただの風変わりな人にすぎなかった。我が身の不幸を嘆くスノー夫人に、生きていることが嬉しくなるように「よかった探し」をすすめるポリアンナ。最初はすねていたスノー夫人も、知らず知らずのうちに、明るい表情を取り戻し……。
■第10話「何とかしなくちゃ！」
　ポリアンナは、弧児院を抜け出して働き口を探しているジミーという少年と友達になる。身寄りのないジミーを気の毒に思うポリアンナは、おばさんなら引き取ってくれるだろうと思い込み、ハリントン家に連れていく。しかし、パレーは薄汚れた身なりのジミーを見るなり「素性の知れない少年などもってのほか」と激怒。ジミーもパレーの態度に怒りを爆発させる。落ち込んだポリアンナは、町の婦人会の人々に相談してみるが……。

製作年度：1986

第6話　脚本：久貴千彩子／絵コンテ：杉村博美
第7話　脚本：久貴千彩子／絵コンテ：矢沢則夫
第8話　脚本：久貴千彩子、国広珠緒／絵コンテ：黒川文男
第9話　脚本：久貴千彩子／絵コンテ：楠葉宏三
第10話　脚本：久貴千彩子／絵コンテ：矢沢則夫

原作：エレナ・ホグマン・ポーター（「少女パレアナ」「パレアナの青春」より）／製作：本橋浩一／製作管理：高桑 充／企画：久保田栄一、佐藤昭司／音楽：小六禮次郎／キャラクターデザイン・作画監督：佐藤好春／美術監督：川井 憲／プロデューサー：石川泰平、中島順三／監督：楠葉宏三／制作：日本アニメーション、フジテレビ

ポリアンナ：堀江美都子／パレー：野沢雅子／ジミー：山田栄子／ペンデルトン：銀河万丈／ナンシー：潘 恵子／トム：緒方賢一／ナレーター：中西妙子