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「新婚旅行ハリケーン」DVD&ブルーレイ発売記念 しんのすけ役・小林由美子×みさえ役・ならはしみき×ひろし役・森川智之スペシャルインタビュー[しんちゃん通信]

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『映画クレヨンしんちゃん 新婚旅行ハリケーン ~失われたひろし~』で、またまた大騒動に巻き込まれる野原一家のしんのすけ、みさえ、ひろしが勢揃い! アフレコの裏話から、挿入曲の秘話、そして作品を通じてあらためて感じた野原一家の絆について、たっぷり語っていただきました。

──まずは完成した作品のご感想をお聞かせください。

小林本当に感無量というか、超えるべき大きな壁を超えた感じです。『映画クレヨンしんちゃん』は毎年、子どもと一緒に客として観ていましたが、こんなに緊張して観る日が来るとは思いませんでした。とても面白くて、すごく素敵なお話でしたね。言うことありません!

ならはし私は子どもがあまりいない劇場で観たのですが、今回は特にみさえとひろしにフォーカスされていて、後半も夫婦2人が盛り上がるので、子どもさんはどうなのかな? とちょっと心配していたんです。昔から「劇場版の『しんちゃん』はときどき子どもをほったらかしにする」と言われていましたので(笑)。

小林私は子どもがたくさんいる劇場で観ましたが、みんな笑ってほしいところでケラケラとよく笑っていましたね。ラストのひろしとみさえがラブラブになるシーンでも、後ろの巨大なコアラにぜんぜん気づいていない! って笑っていたり。子どもたちの笑い声がとても印象的でした。すごくバランスが良い作品だと思いましたね。

森川今回、僕は“とらわれの姫”みたいな役でしたが……(笑)。

ならはしヒロインだったよね(笑)。

森川最初に「特報」を録ったとき、タイトルが「失われたひろし」だったので、「今回はメインだ!」と思いましたし、スタッフの方からも「夫婦の話なので、ならはしさんと森川さんがメインです」と言われていたんですよ。劇場版は叫ぶこともあるし、喉を大切にしてベストの状態にしておかないとな、と思っていたのですが……。「とらわれるのか!」って(笑)。

──たしかに、ひろしにもすごいアクションがありそうですよね。

森川でも、それが『しんちゃん』映画らしいところだと思います。僕も劇場で観ましたが、「こんなに感動することってあるのか?」と思うぐらい感動しちゃいました。劇場から出るとき、「これは日本人全員が観ないといけない……」と思ったぐらいです(笑)。そういえばアフレコのとき、ならはしさんと「子連れの新婚旅行、流行るんじゃない?」と話していましたね。新婚旅行って、夫婦がお互いに「いいとこ見せなきゃ」と思うじゃないですか?

小林カッコつけることがありますよね。

森川本当の姿は見せていないんです。でも、子どもができてからある程度経ったときの夫婦なら、すべてをさらけ出しているだろうし、そこでお互いの愛を確かめることができるのなら、素敵な新婚旅行になるだろうな、って。

この映画の登場人物で最強なのはみさえ!

──今回はみさえがとらわれのひろしを助けに行くヒロインでした。ならはしさんは演じてみて、いかがでしたか?

ならはしみさえは根っこがすごく能天気な人なので、深刻にならないんです。深刻になっても内向きに行かない人で、普通だったらものすごく落ち込むところでも木の中に絶叫して発散しますよね。だから、厳しい立場に立たされても救いがないタイプではないんです。

──そういう性格は演じやすいですか?

ならはし演じやすいというか、「(自分が)こういう人だったらいいな」と思います。私、心が狭いので(笑)。くだらないことでキレるんですよ。エレベーターに乗ろうとして、目の前で扉が閉まるとイラッとして地面を一発蹴るんです(笑)。大事なことは冷静になりますが、どうでもいいことはすごく沸点が低い(笑)。だから、「みさえ、優しい!」とよく思いますね。「私なら次の瞬間、グーパン行くわー」ってなっちゃう(笑)。

──みさえは本当に心も身体もひどい目に遭い続けていますからね。

森川ひまわりも抱っこしていますし、シロもいますし、全方向に気を遣いながら暴れ回っていますよね。この映画の登場人物を全部ひっくるめて、一番強いのはみさえですよ(笑)。

ならはしあの巨大コアラと殴り合いをしても勝てるんじゃないでしょうか(笑)。

小林勝てる気がします……!

ならはし私、マザーズバッグの重さもわかりませんからね。それを背負って戦っているんですから。いやぁ……みさえはえらい!

小林母ちゃんはえらい!

トム・クルーズやキアヌ・リーヴズが通行人を演じているようなもの!?

──『しんちゃん』映画のアフレコは長丁場だとお聞きしていますが、野原一家のチームワークはいかがでしたか?

ならはしうん、何の問題もなかったんじゃない?

森川そうでしたか?(笑)

ならはしあと、長丁場といえばたしかにそうですが、最初の頃からするとずいぶん早くなりましたよ。

小林へぇ~、そうなんですね!

ならはし以前は丸2日ぎっしりだったのですが、ここ何年かは半日ぐらい短くなりましたね。1日目に大半を録って、2日目は半分ぐらいで終わりますね。以前は夕方で終わっても早いぐらいでしたから。今はぜんっぜん早いですし、スムーズです。

──それだけチームワークが良いってことなんですね。

ならはし慣れもあるんでしょうね。

──今回の作品は、大塚明夫さん、大塚芳忠さん、銀河万丈さんなどのベテランのゲスト陣が大暴れされていましたが、アフレコ現場はいかがでしたか?

小林&ならはし贅沢!

森川あはははは!

小林まず、キャスト表を見て「なんて贅沢な……」と思いました。このお三方が揃うのもすごいのですが、ものすごく物語に絡んでくるかというと、そうでもないという(笑)。でも、出てきたときのインパクトがすごくて、この先輩方じゃないと残していけない爪痕だな、と思いました。画面の締まり方がぜんぜん違うんです。

ならはしトム・クルーズやキアヌ・リーブスが通行人役をやっているようなものですからね(笑)。それだけで物語の価値が上がりますよね。

森川「えっ。この後、もう出てこないの?」ってところもありました(笑)。

ならはし「絶対、この人たちは黒幕だ」と思っていたら、出番がそこだけだったりするんです(笑)。吹っ飛ばされて、終わりだったりするんですから。

森川みなさんも「あ、終わりか。お疲れ様……」って感じでしたね(笑)。

──若手の声優さんでも、悠木碧さんの役柄がなかなかすごかったと思います。

ならはしまさかコアラになるとは思わなかったですね。しかも、「キーッ」とか「クーッ」しか言わない(笑)。これも贅沢でしたね。

小林本当にいろいろ贅沢でした……。

『しんちゃん』をやってきて一番ビビりました

──劇中で森川さんが福山雅治さんの「Hello」、ならはしさんがMISIAさんの「Everything」を歌っておられます。歌うと知ったとき、どう思いましたか?

ならはしひたすら戸惑っていましたね……。歌があると聞いたときは、初めてのことでもないので「あ、はい」という感じだったんですよ。だけど、「Everything」と聞いたとき、「『Everything』? え?」みたいな(笑)。

森川僕の場合、「福山雅治さんの『Hello』はご存知ですか?」「はい」「それを歌ってもらいます。つきましてはキー合わせを……」と言われて、そんなに本格的なの!? と焦りました(笑)。いつものアフレコのスタジオで鼻歌まじりに歌うと思ったら、普通にレコーディングスタジオで録音するんですから。過去の福山さんの動画などをたくさん観て、どのように歌っているかを思い出しつつ、(ならはしさんと)一人ずつキー合わせしましたよね。

ならはしアフレコより、かなり早い段階で録音したんです。でも、どれぐらい真剣に歌うのかがぜんぜんわからなくて(笑)。しかも、元々歌っている人がめちゃくちゃ上手いじゃないですか!

──MISIAさんは日本有数のシンガーですよね(笑)。

ならはしそんな方が歌う壮大なバラードじゃないですか。「なーぜー!?」って感じでした(笑)。

森川「感動のシーンで流れるんですよ!」とスタッフが説明してくれるんですけど、まだ脚本どころかストーリーも知らない。「そうですか……」と思いながら歌わせていただきました(笑)。でも、ふたを開けたらグッと来るシーンになってましたね。若い頃に2人が出会って、しんのすけが生まれて……というシーンで流れて。「先に言ってくださいよ! 心の準備があるんですから!」と思いました(笑)。

──実際に映像になると、すごくいいシーンになってましたね。

小林そうですよね! 私、泣いちゃいましたから。

ならはしこれから戦う! ってときに、スローな前奏が流れてくるんですよね。「いいシーンで流れるのに、お客さんが爆笑したらどうするの……?」という気持ちがずっとありました。歌詞の内容は、ストーリーそのままなので、あとは必死に走るみさえの絵と歌がシンクロすればいいなぁ、と思っていました。

──みさえの内に秘めた乙女心が「Everything」に込められていましたね。

小林「みさえ母ちゃんが歌ってる……!」と思いましたから。すごく良かったですよ! 

ならはし今までやってきた中で一番ビビりました(笑)。

家族はもちろん、カップルでも観てほしい!

──では、ファンのみなさんにメッセージをお願いします。

森川夫婦に特化したストーリーではありますが、『しんちゃん』映画の醍醐味である家族愛であったり、お互いを思いやる絆などが大きなテーマとしてあってブレていないので、期待した通りのものを観ている人に与えてくれると思います。家族はもちろん、たくさんの人に観てもらって、笑って、涙して、感動してもらいたいですね。

ならはし素晴らしいことを言っていただいたので……(笑)。私は、家族はもちろん、カップルの方に観てほしいな、と思いました。

森川確実に結婚しちゃうじゃん(笑)。

ならはし普通、カップルで「『しんちゃん』映画を観に行こうよ」とはならないかもしれませんが、ブルーレイやDVDならお家で観やすいと思います。「何年か後にこんな感じになっていたら楽しいよね~」と言い合いながら楽しんでもらえると嬉しいですね。

森川『しんちゃん』映画を観て育った人たちはたくさんいるから、共通の話題にもなりますしね。

ならはしうんうん。これだけ長くやっているので、「子どもの頃は真似したなぁ」と思う男性もいると思います。そういう思い出とともに、「こんな風に、カッコつけなくて楽しい一家になればいいね」と言いながら観てくれたらすごく嬉しいです。観終わった後、「新婚旅行、どこ行こうか?」みたいな話になったら最高ですね。

森川そのまま行っちゃえ!

小林夫婦の絆、家族の絆、ペットとの絆、友達との絆、恋人との絆、誰もが何かしらの絆があると思いますが、大人が観て、胸にスッと入ってきてグッとくる場面がたくさんある作品だと思います。子どもには、アクションもギャグもたくさんあって心から楽しめる作品になっているので、本当にいろいろな人に観ていただきたいですね。あと、DVDならではの一時停止機能を使って、仮面族がどんな言葉を喋っているかをチェックしてください。けっこうおかしなことを言ってますので!(笑)

<Blu-ray&DVD情報>

『映画クレヨンしんちゃん 新婚旅行ハリケーン ~失われたひろし~』Blu-ray&DVD 2019年11月8日発売決定!

DVD&ブルーレイ 11月8日(金)発売

映画クレヨンしんちゃん 新婚旅行ハリケーン ~失われたひろし~
2019年11月8日発売
Blu-ray:¥4,800(税抜)/ DVD:¥3,800(税抜)

※レンタル DVD 同時発売
発売元:シンエイ動画 販売元:バンダイナムコアーツ

映画 クレヨンしんちゃん 公式サイト

バンダイナムコアーツ 『クレヨンしんちゃん』Blu-ray&DVDサイト

映画 クレヨンしんちゃんシリーズ 特集サイト 「しんちゃん通信」

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