1989 年に士郎正宗により発表された原作コミック『攻殻機動隊 THE GHOST IN THE SHELL』を起源とし、アニメーション、ハリウッド実写映画など様々な作品群が展開されている「攻殻機動隊」。シリーズ最新作『攻殻機動隊 SAC_2045』は、『攻殻機動隊 S.A.C.』シリーズの神山健治と、『APPLESEED』シリーズの荒牧伸志が共同監督としてタッグを組み、田中敦子、大塚明夫、山寺宏一ほか『攻殻機動隊 S.A.C.』シリーズのオリジナルキャストが再集結。Production I.G × SOLA DIGITAL ARTS により制作され、2020 年4 月よりシーズン1 全12 話の全世界独占配信がNetflix にて開始。そして日本アカデミー賞6 部門受賞の『新聞記者』や、『ヤクザと家族 The Family』等、実写映画で活躍する藤井道人が監督として構成を手掛け、新たなシーンの追加と全カットフル グレーディングにより、劇場用長編アニメーション『攻殻機動隊 SAC_2045 持続可能戦争』として新生、2 週間限定で全国公開中!
松本は「何のソフトを使っているんですか? 我々のスタジオ(SOLA DIGITAL ARTS)ではDaVinci Resolve を使っています」と作業中ずっと気になっていた質問を投げる。古川は「Premire Pro の標準的なものです」と回答。松本は「すごく複雑なことをなさっている印象だったので、気になっていました」とスッキリした表情を浮かべていた。続けて「今は、過去を表現するのにセピア色やモノクロにすればいいという時代ではないと思うので、古川さんの編集を拝見して、(画像を)粗くすることでこんな風に過去の表現ができるんだ、といろいろ勉強させていただきました」と語っていた。他にも色味で感情や状況を表しているシーンとして「京都」「教室」のシーンをピックアップし、シリーズ版と映画版を比較しながら、色味が表す意味などを丁寧に解説すると、来場者は真剣な表情で聞き入っていた。
原作:士郎正宗「攻殻機動隊」(講談社 KCデラックス刊)/総監督:神山健治 × 荒牧伸志/監督:藤井道人/脚本:神山健治・檜垣亮・砂山蔵澄・土城温美・佐藤 大・大東大介/キャラクターデザイン:イリヤ・クブシノブ/3Dキャラクタースーパーバイザー:松重宏美/プロダクションデザイナー:臼井伸二・寺岡賢司・松田大介/モデリングスーパーバイザー:田崎真允/リギングスーパーバイザー:錦織洋介・井上暢三/エフェクトスーパーバイザー:清塚拓也/ライティングコンポジットスーパーバイザー:高橋孝弥/編集:定松 剛/音楽:戸田信子 × 陣内一真/サウンドデザイナー:高木 創/主題歌:「Fly with me」millennium parade × ghost in the shell: SAC_2045/音楽制作:フライングドッグ/制作:Production I.G × SOLA DIGITAL ARTS/製作:攻殻機動隊2045製作委員会/配給:バンダイナムコアーツ