インタビューココだけ　|　SYNDUALITY Noir（シンデュアリティ ノワール）

2023.9.14 UP

オリジナルTVアニメーション『SYNDUALITY Noir（シンデュアリティ ノワール）』 青山なぎさ（シエル役）スペシャルインタビュー

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2023年夏クールアニメとして放送中のTVアニメ『SYNDUALITY Noir』。ミステリアスな雰囲気とクールな歌声で人気沸騰中のメイガス・シエルを演じる青山なぎささんにインタビューを敢行！　謎多きキャラクターの演じ方や、現場での初体験の出来事など、シエル&青山さんのことをさらに知ることができるエピソードをたくさん聞くことができました。

手さぐりでシエルを演じた結果、それがよい方向に

──ストーリー展開もかなり盛り上がってきています。青山さんが惹かれた本作の魅力を教えてください。

青山魅力はたくさんありすぎて（笑）。でもやっぱり人間とメイガスの絆に強く惹かれました。人間とメイガスの境目があまりないというのでしょうか。物語を追うごとにキャラクターの“素”のような部分が描かれ、人間とメイガスがそれぞれ思いやりを持って、楽しい毎日にしようとお互いに努力し合っているのを見られるのがいいところだと感じています。

──映像になって魅力を感じたポイントはありますか？

青山劇伴が素晴らしいと思いました。曲がつくと一気に物語にスピード感が出ます。物語の展開、切り替わりが割と早い作品ですが、音楽がつくことでより分かりやすく表現されているように感じました。耳で聴いても、目で見ても物語が理解できる、すごく面白い作品です。

──青山さんのお気に入りキャラクターはいますか？

青山台本を読み、アフレコをした時に可愛いと思ったのはエリーです。カナタが好きだけど、それが伝えられないもどかしい感じがすごく可愛らしくて。映像で観たら絶対可愛いと思っていましたが、期待通りでした。拗ねた顔やワタワタ焦っている感じがすごくキュートですよね。あのツンデレキャラは最高です。

──シエルを演じるにあたり、どのようなディレクションがあったのかを教えてください。

青山シエルは最初どのようなメイガスなのか明かされないまま、いきなり歌で登場するキャラクターです。事前情報として聞いていたのは、歌が好きなメイガスでパートナーが不在なことだけ。序盤はとにかく感情も分からないし、敵か味方かも分からず……。とにかく何を考えているのか分からない雰囲気で演じていました。ただ、カナタに心を開きはじめてからのシエルは少し感情が分かるような形で表現するようにアドバイスされ、そこから物語が進むにつれて人間らしいメイガスになっていく感じにしていきました。メイガスなのに人間らしいというのもおかしいですが（笑）。

──シエルを演じる際に意識していたことはありますか？

青山年齢的には私と同じくらいの声色と聞いていましたが、本当にいろいろなことを知っていて、人生経験豊富な印象があって。シエルが何年生きてきたのかは明かされていないのですが、見た目はカナタの年齢に近く見えるけど、考えていることはちょっと大人っぽい、目の前で起きていることを俯瞰的に見て発言する、そんな性格を意識していました。シエルについては台本を読んだ時から、結構分からないことが多くあったので、「実はこういうことですか？」「どういう心情なのでしょうか？」など、スタッフさんに訊いて回ったのですが、返ってくる言葉は「ちょっとまだ教えられないんですよ」ばかりで（笑）。放送を観て「あの時の解釈は合っていた」「そういう意味で演じていないけれど、逆に意味深な言葉になって聞こえる」と感じる部分もあって。敢えて教えていただかなくてよかったかもと放送が始まってから思いました。あれも演出の一つだったのかもしれません。

──情報をあまり与えてくれない状況で演じるのは不安な部分もあったのではないでしょうか？

青山テイクにOKを出していただいているかぎりは、きっと大丈夫、と思うようにしていました（笑）。もう、全信頼を制作のみなさんにお預けしていたという状況です。

あらためて聴き直したい、楽曲によって変化を加えた歌い方

──シエルといえば歌声です。歌姫登場回放送後はSNSでもかなり盛り上がっていました。別の取材では、青山さんの歌声が入ったアフレコV（DVD）を「返却したくない」とキャストさんの間で話題になっていたそうです。

青山そんな風におっしゃっていただけていたとは！　すごく嬉しいです。逆に私は、自分の歌声がアフレコのDVDに入っていると「やめてくれ～！」と恥ずかしい気持ちになっていて。キャストのみなさんの反応を伺って、とてもありがたく思っています。レコーディングはアフレコが始まってない段階で行ったものも多くて。どんなシーンでシエルが歌うのか分からないままの楽曲もかなりありました。言葉にできないものを歌として表現しているとしたら、どんな心情なのか、何を抱えているのかはとても気になりました。今の時点で歌詞と合わせて楽曲を聴くと、聴こえ方の印象は違ってくると思います。

──歌い方、テクニカルな面で意識していたことはありますか？

青山25歳くらいの女性の色気も出しつつ、素の部分には可愛らしさがあるという歌い方を意識しました。私の普段の歌声よりも少しトーンは高めにして、あとは語尾に気をつけました。「眩惑Desire」は語尾を思いっきり切り、強くて芯のある声を出し、「You & (A)I」はお姉さんの雰囲気を漂わせるように、人間が歌っている感じに近づけビブラートをかけたり。シエルは歌姫なので、表現の幅を意識して楽曲ごとに敢えて歌い方を変える調整をしました。「眩惑Desire」は第7話が放送された今のタイミングで、シエルの感情を少し分かった上でもう一度歌ってみたいです。

──SNSでは放送回を重ねるごとに「面白くなってきた！」という声も。そういった反応をどのように受け止めましたか？

青山序盤はギャグや笑いのあるシーンも多かったけれど、だんだん雰囲気が変わってきましたよね。シエルの動きも気になるし、これからどんどん面白くなっていきそう、と私自身も感じたので、みなさんの反応に納得です。みなさんがどんな風に楽しんでいるのか知りたいので、かなり頻繁に「#SYNDUALITY」「#シンデュア」で検索しています（笑）。みなさんが知りたいことなども分かるので、ラジオやイベントで話すネタの参考にもなるんです。本作にかぎらず、割とみなさんの感想チェックは積極的にしています！

──青山さんが好きなシーン、面白かったシーンを教えてください。

青山第8話の水着回です。ノワールが特に面白くて。ずっと会話が平行線のまま進んでいくのを楽しみました。話はちゃんと聞いているのに内容は理解していないまま行動しちゃう感じとかもすごく可愛くて。メイガスが100キロ超えであることも、水に入った様子でしっかり理解できたし、潜水艦のように泳ぐ姿もとてもシュールで面白かったです。演じていて面白かったのは、第7話のカナタが運転する車に乗っている時のシエルの反応です。シエルは本性がバレたのかとソワソワしていて、それを隠すために「お姉さんをどこに連れて行きたいのかなぁ？」なんて余裕ぶってカナタをからかいます。その一連の流れも好きだし、そこに動揺しないカナタも面白くて。カナタがいい子だからこそ、いろいろ葛藤が入り混じるシーンになっていて、シエルがすごく人間的に感じました。また言っちゃいましたね、人間的（笑）。同じ7話でカナタの家にやってきた時のシエルの雰囲気もすごく好きです。カナタとはまだそんなに親しくないのに夫婦のような会話を繰り広げていて。シエルはシエルで人妻感が前面に出ているし、カナタも満更でもない感じに笑いました。2人のやりとりを見て絶望しているエリーも印象的なシーンです。シエルの魅力がたっぷりお伝えできた、まさにシエル回だと思います。

これまでコロナ禍で得られかなった経験を数多く学べた現場に

──大塚さん演じるカナタはいかがでしたか？

青山真っ直ぐすぎるカナタにどんな風に言葉を返せばいいのか、こんなにいい子を欺いていいのかという葛藤と申し訳なさを感じながらシエルを演じていました。大塚さんの演技は心にまっすぐに語りかけてくるので、私もシエルの感情に寄りやすかったです。掛け合いも楽しくやらせていただきました。実は私、今回の現場で初めてマイクワークを経験しました。心臓はバクバクでしたが、みなさんの動きを見ながら勉強させていただき、チャンス！とばかりに、台本への書き込みの仕方や、読み込み方など日頃疑問に思っていることを質問させていただきました。コロナ禍でなかなか得られなかった機会なので、すごくありがたかったです。みなさんとても優しく、丁寧に教えてくださって、声優という仕事に関することもたくさん学ぶことができた現場でした。

──シエルのキャラクターデザインについて。お気に入りポイントを教えてください。また、気になったクレイドルコフィン、キャリアがあれば教えてください。

青山一番最初に公開された、黄色いマントに帽子姿がとても印象的でした。シエルは、歌う時も毎回衣装が変わるので、表情もとても豊かに見えます。回を追うごとに、どんどん素敵なシエルが出てきますし、登場時はクールなお姉さんという印象でしたが、第8話ではアイドルのように可愛いに全振りした雰囲気で魅せてくれます。心の奥底にはいろいろな感情があって、自分をさらけ出したいのに立場的に控えなきゃいけないのも分かっている。結構頭のいい子なんだろうな、なんて想像しながら、さまざまな表情を見せる衣装も楽しんでいます。目を引いたコフィンはジョンガスメーカーです。紫と緑のド派手な色に目を奪われたのですが、あれがとんでもないスピードで来たら、結構怖いと思ったし、ちょっと不気味なものが来たという印象でした。形はかっこいいけれど、これと戦うのは人間としてはすごく怖い。戦闘シーンはめちゃくちゃかっこいいし、そばに置いておけば誰も近づかない。そんな存在感を漂わせていて、敵にしたくない、と思いました。

──青山さんがパートナーにしたいメイガスは？

青山悩みますね……。ボブがいたら、みんな怖がって話しかけてこないだろうから、安全に暮らせそうだけど、やっぱりムートンがいいかな。苦手なことは全部やってくれそうなので、ダメ人間になるコースですよね（笑）。普段の生活ではやらなきゃいけないと思うから、やっていることも多いけれど、わがままにしていいと言われたら、ムートンに全部頼んで楽をします！

──逆に青山さんがメイガスだったら、誰とパートナーを組みたいですか？

青山メイガスになっても、できれば楽をしたいので……。なんだかんだ何でもやってくれるカナタを選びます。美少女メイガスになりたいです。見た目が可愛くて性格もよくて、愛嬌がある感じでカナタに好かれるメイガスになれば「全部やってくれるでしょ？」ってなると思うので（笑）。でも、戦闘シーンは任せてもらいます。やるべきことはしっかりやるのでそれ以外はお願いします！

──もはやノワールでは？

青山確かに！　でも会話が成り立つノワールがいいです。会話もちゃんと楽しみたいので。

──本作の舞台は近未来。近未来と聞いてイメージするものは？

青山空飛ぶ車です。理想の近未来について話をしていた頃は、そんなものを夢見ていました。でも大人になってから思ったのは、頭上に車って結構邪魔だなって。視界が悪くなりそうじゃないですか？　今は頭上には何も飛ばない、視界良好な世界がいいです（笑）。理想を言っていいなら、もう少し移動が早くなると嬉しいです。ライブなどで遠征すると、新幹線に数時間乗らなきゃいけないけれど、私は1時間を過ぎると腰が痛い…とか思いはじめるので……。可能であれば、移動がすべて1時間程度で済むような近未来が嬉しいです。

──タイトル「Noir」にちなみ、「黒」にまつわるエピソードをお願いします！

青山少し前にライブで遠征する時に、練習着にもなる私服を持参する必要があって。並べてみたら上下全部黒ばかり。黒めが多いではなく黒だけ。洋服を持っていない、着替えていない人みたいに見えてしまうと思い、慌てて買い物に行き、カラフルな色合いの練習着を8着くらい揃えました。あまりにも急に私服がカラフルになったので「系統変わったね？」と言われるくらいのリニューアルでした（笑）。

 

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▼TVアニメ「SYNDUALITY Noir」公式サイト
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▼ゲーム「SYNDUALITY Echo of Ada」公式サイト
https://synduality-ada.bn-ent.net/
▼ゲーム「SYNDUALITY Echo of Ada」公式X（旧Twitter）
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