ニュースココだけ | クレヨンしんちゃん

【映画クレヨンしんちゃんなんでも図鑑】第27回「井尻又兵衛」[しんちゃん通信]

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

1993年に上映が始まった『映画クレヨンしんちゃん』は、今年30周年! これまでDVDでのみ発売されてきた旧作映画19作品のブルーレイ化プロジェクトが始動! 2022年12月から約1年間をかけて隔月で全19作を発売予定です。「映画クレヨンしんちゃんなんでも図鑑」第27回は、映画クレヨンしんちゃん 第10作『映画クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ アッパレ!戦国大合戦』(ブルーレイ好評発売中)から、「井尻又兵衛」を紹介!
※紹介文には本編のネタバレを含みます。

【映画クレヨンしんちゃん 第10作】
映画クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ アッパレ!戦国大合戦

井尻又兵衛

シリーズの中でも随一の感動作『アッパレ!戦国大合戦』のもう一人の主役とも言えるのが、しんのすけが戦国時代で出会う侍、井尻又兵衛である。

いかにも『クレヨンしんちゃん』らしいネーミングで、しんのすけによる通称は「おまたのおじさん」。しかし、本人は侍らしい侍であり、ギャグ要素は皆無。勇猛果敢な戦いぶりから、敵からは「鬼の井尻」と恐れられているが、空を眺めることが好きで旗印にも青地に雲が描かれていることから、味方からは「青空侍」と言われている。

性格は実直で素朴。面倒見がよく、しんのすけだけでなく、ひろしやみさえにも心を配ることができる。その一方、純情かつ不器用であり、幼馴染である城主の娘・春日廉への思いを隠しているつもりが隠しきれていない。又兵衛に仕えている仁右衛門には「戦には強いが、女には滅法弱い」とからかわれている。しんのすけとは年齢も身分も生まれた時代も異なるが、やがて友情のようなもので芽生えていった。勇壮で、優しくて、親しみがあって、愛らしい。それが、井尻又兵衛という男なのである。

又兵衛と廉のキャラクターデザインは、これまでの『クレヨンしんちゃん』と比べてリアルなものとなっている。原恵一監督は「リアルな物語を作ろうという自分の気持ちの表れ」と語っている。

しんのすけによって命を助けられた又兵衛は、大軍を率いて攻めてきた大蔵井高虎の軍勢を撃退して春日城を守り抜いたが、ラストで銃弾に倒れる。死の間際、又兵衛はしんのすけに「お前は俺の命を救い、大切な国と人を守る働きをさせてくれた。お前はその日々を俺にくれるためにやってきたのだ」と語りかけ、父の形見でもある馬手差(めてざし/短刀)を渡して事切れた。合戦の際、馬手差で高虎の首を獲ろうとしたが、しんのすけに懇願されて使わなかったことに安堵しながらの死だった。初めて親しい人の死を目の当たりにしたしんのすけは、ただ涙を流すしかなかった。

『クレヨンしんちゃん』で「死」というテーマを描くことに挑戦した原監督だったが、プロットの段階でテレビ局や代理店から猛反対に遭った。お互いが譲らなかったため、この頃は劇場版の内容に一切口出ししていなかった原作者の臼井儀人先生に判断してもらうことになった。最終的に、臼井先生が「このままでお願いします」と答えたことにより、当初のプロット通りの内容で作ることができたという。

『クレヨンしんちゃん』で、リアルな戦国合戦を描きながら、しんのすけを通してリアルな死を描こうとした原監督の目論見は成功した。それも、この井尻又兵衛というキャラクターあってのことである。

出典:『クレヨンしんちゃん大全』(双葉社)

 

<発売情報>

Blu-ray
好評発売中
税込価格:¥5,280
品番:BCXA-1795

関連記事:『しんちゃん通信』 映画作品ちょこっとレビュー第1回 “友情編”

映画クレヨンしんちゃん 公式サイト

映画クレヨンしんちゃん 公式Twitter@crayon_official

バンダイナムコフィルムワークス 『クレヨンしんちゃん』Blu-ray&DVDサイト

続きを読む

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

© Bandai Namco Filmworks Inc. All Rights Reserved.